インフィニット・ストラトス The Gaia Sabers (リメイクver) 作:No.20_Blaz
何か慣れないんですよね・・・ああいうアニメって・・・練習しよ・・・
復讐。
他人に恨みを持った人がその相手に仕返しをする事。
戦いではよくある理由である。
例えば、肉親・友を殺された。
裏切られた、騙された。
語りつくせないものでもある。
「・・・別に裏切られたからって訳じゃない。唯、俺は姉貴を騙して・・・・嘘をついたアイツが許せないんだ。アイツの所為で・・・・・死んだ人も居るから・・・・・」
「けど、死んだ人は蘇らない。それは絶対に変えられない事実だよ。」
「ああ・・・・・だから・・・俺はアイツを憎む。姉貴を騙し・・・・
親父達を殺したアイツを・・・・」
「・・・それじゃあ。相手はアイツって事にはなるけど・・・今は面倒だと思うよ。アイツ、ちーちゃんと同じIS学園に居るし。」
「勿論。それに、あそこで束さんに頼まれた仕事もしないとな。」
「えへへ。そうだよー♪」
何処からわからない場所。
その一室でISの生みの母、篠ノ之束は誰かと話していた。
明確な場所は解らないが、彼女ともう一人が話している場所がISの格納庫と言うのは確かだった。
その証拠に、二人の前には一機のボロボロに繋がれた継ぎ接ぎの機体が安置されていたのだ。
「・・『アッシュ』の整備は終わっているよ。流石に予備パーツが無くなってきたから、そろそろ限界だけどね。」
「・・・また近々月に行きますか。」
「うん。けど先ずは、あの学園にあるポンコツを破壊してくれないかな。」
「・・・・思ったんだけど・・・どうして学園だけなんだ?」
「んー?まぁ後々の為って所かな♪」
「何ですかソレ・・・・・・まぁいいですけど。」
もう一人はそう言い、『アッシュ』と呼ばれたISに近づき、手を置こうとした。
その時、束に呼び止められたのだ。
「・・・いいんだね。最悪、ちーちゃんとは・・・・・・」
「・・・良いも悪いも・・・・もうとっくに決めていますよ。」
「・・・・・・そっか。んじゃガンバ。」
「・・・・・・ええ。」
そして。もう一人はそう言ってアッシュに手を置き、ISを装着したのだった。
IS学園。
世界で唯一ISに対する教育を施す学園である。
その為、世界中から各IS保有国家の代表生徒となる為に代表候補生が集められる場所でもある。
当然、其処には世間を騒がせた者達も居る。
モンド・グロッソを二連勝した、織斑千冬。
そして、彼の弟であり世界で最初の男性のIS操縦者、織斑秋龍。
そんな彼等はIS学園での平穏な日々を謳歌していた。
「さて。今回は専用機持ちの連中による軽い模擬戦だ。」
アリーナのフィールドの中心。そこで千冬はジャージ姿で生徒達の前に立っていた。
無論、隣には既にISスーツを中に着込んだ山田真那も居た。
だが、突然の模擬戦と言う事で生徒達は驚き、ざわめいていた。
それを千冬は手を叩いて目線を集めたのだ。
「言いたい事も解る。だが、これは実際の戦闘、つまり実戦を想定して行う事だ。実戦経験もなしとなると、この先何処の企業にも取り次いでもらえんぞ。」
「それに、過去に起こった『エアロゲイター侵攻』、『インスペクター事件』でも皆さんと同い年の生徒達が第一線で戦ったと言う事も僅かに起こりました。つまり、皆さんも他人事ではすまないと言う事です。」
「そう言うことだ。唯の遊びで来た馬鹿は居ないと思うが、戦わずに済むと言う事も無い。ココに居る限りはな。だから、これはあくまでの対策だ。実際にお前等を戦場に放り出す気は無い。」
「と言う事で、今回の模擬戦の説明を行います。今回は一組と二組の合同。専用機持ちチーム一人に対し、三人から四人で戦うという形式です。これは、相手を確実に倒すと言う事で、一対多での戦いを前提としています。」
「では各自、用意しろ!」
「・・・で。皆が使うのが・・・」
「打鉄と言う事だ。」
一般の生徒達が打鉄の用意をしている間、専用機持ちの面々はそれを見て待っていた。
今は亡き一夏とほぼ瓜二つの容姿をする秋龍。
生徒達が誰が最初かとじゃんけんで決める所を、彼等は見ていたのだ。
「・・・でも、どうしてラファール使わないの?」
「ああ。何だか、使用中だったようですわ。」
「・・・・・・。」
元々自分が居た会社の機体がせっかくあるのにどうして使われないかと呟くシャルロットを隣に居たセシリアは思い出したかのように答えていた。
それを聞き、少ししょげるシャルロットを鈴は失笑し、ラウラは少し呆れていた。
そんな中、打鉄のある格納庫に向かい、模擬戦がそろそろ始まるかと思った。
その時だ。
突如、上空から黒い一閃が格納庫に降り注いだのだ。
「ッ!?」
「なっ・・・・襲撃だと!?」
「誰が!?ココは強力な警備システムを引いてるのよ!?」
「だが・・・それは今は・・・・!」
「生徒達は!?」
「ぎ・・・ギリギリ入る前だったので、軽い怪我はしている子もいます!」
「くそっ・・・・!」
突然の襲撃に驚き、慌てる学園の面々。
しかし、箒が何かの気配を察知し、その気配がする場所を見た。
「なっ・・・・・IS!?」
其処には、至る所が継ぎ接ぎの状態でマントをつけた一機のISが立っていたのだ。
見た目はかなりボロの状態だったが、元の姿を想像としても現在の第三世代機ではないというのは明白だった。
「っ・・・・あれは・・・・」
「アイツが撃ったって事・・・・・けど、あの砲撃を!?」
(砲撃・・・・いや違う!あれは・・・あの感じは・・・!)
「打鉄確認・・・・破壊は・・十機中六機か。まぁいいか。後は・・・」
継ぎ接ぎの機体は銃を格納するとまた別の銃を取り出す。
当然、狙いは格納庫である。
「ッ!!させるかよっ!!」
だが。それを秋龍が一瞬の内に白式を展開し、妨害に入る。
雪片弐型を持ち、継ぎ接ぎの機体に攻撃するが、それはビーム状のサーベルで防がれたのだ。
「ビームサーベル!?」
「・・・・!」
ビーム状のサーベル『ロシュセイバー』を使い、継ぎ接ぎの機体は雪片を振り払った。
そして、スラスターを吹かして格納庫に一直線に向かったのだ。
「狙いは打鉄か!?」
「やらせんっ!!」
それを防ごうとする箒とラウラ。それぞれのISを展開し守りに入ったが、継ぎ接ぎの機体がスモークグレネードを使い、目くらましをしたのだ。
「しまっ・・・・・!」
「くそっ!!」
そのまま一直線に向かう継ぎ接ぎの機体を追う秋龍。
そして、遅れて展開が完了したセシリア達も守りに入ったのだ。
「せさませんわよ!ブルーティアーズッ!!」
ビットを射出するブルーティアーズ。
それと同時にラファールⅡからはグレネード、甲龍からは衝撃砲が放たれた。
「これならっ!!」
「当たれッ!!」
「チッ・・・・!」
それを継ぎ接ぎの機体は舌打ちをしつつ回避した。
だが、ブルーティアーズはビット兵器なので、追撃するのは当たり前だ。
しかし、それが解っていた。
「あちちっ・・・」
「マントで?!」
「耐光線用繊維・・・・まだ実用化されていない物なのに・・!?」
マントを使い、回転でビームを防ぐ。
そして、近接を仕掛けた鈴は双刀で迎え撃つが
「邪魔をするな・・・・!」
「ひっ・・・!?」
一瞬怯み、その隙に左腕の盾の様なもので腹を殴られたのだ。
そのフォローに入るシャルロット。そしてスターライトMk.Ⅱで銃撃をするもかわされ、手持ちの銃で反撃をした継ぎ接ぎの機体。
もう直ぐ其処だ。だが、アイツはココでアレを使わないはずが無い。
そう思ったその時。
ドウッ!!
(来たか・・・・!)
瞬時加速。
一瞬にして白式は継ぎ接ぎの前に現れたのだ。
(だがな・・・・)
それは読んでいた。
そう思い、持って居た剣を抜刀したのだ。
「T-LINKセイバー・・・・・・アクティブ・・・・!」
「ッ・・・・!!」
雪片とセイバーがぶつかる。
だが、その一瞬で秋龍は全てを理解した。
雪片が負けると。
「なっ・・・・!?」
雪片はセイバーが深く入り込み、その刀身に谷を作ってしまった。
真っ二つにされはしなかったが、セイバーの流れに身を任せついに秋龍を突破したのだ。
(突破だと・・・・・!)
(後は・・・・・・!)
刹那。横からの気配を感じ、継ぎ接ぎの機体は紙一重で回避する。
追撃をしていた箒達が見たのは、打鉄のブレードを持つ千冬だった。
「させんっ!!」
(・・・・・・残るは二つ・・・・・)
最後のスモークグレネードが放たれた。
しかし、千冬は相手の気配を捕らえている。
更には相手が自分の正面と言う事で相手がこの状況を作ったのは解った。
(来い・・・・時間ぐらいは・・・・!)
そう思い、千冬はブレードを構えつつ突進する継ぎ接ぎの機体へと迎え撃とうとした。
が。それは出来なかった。
「・・・・・邪魔しないでくれ。千冬姉。」
「・・・・・・・えっ。」
一瞬だけだった。相手が頭部につけていたバイザーを解除したのは。
だが、それでも見間違える筈は無かった。
多少顔に傷は付いていたが、間違いなかった。
「いち・・・・・・・・か・・・・・・・」
「・・・・・・・御免な。」
そして。一夏は千冬を通過し、残る全ての打鉄を破壊したのだった。
オマケ。
機体説明。
アッシュ
第二次OGに登場する機体でエクスバインの応急改修機。
その見た目から本来の改修機であるエグゼクスバインよりも人気が高い。
今回の作品版では装備として標準のT-LINKセイバー、フォトンライフル、グラビトン・ライフルの他にロシュセイバーとゲームには登場しない小型のスモークグレネードを四個装備している。但し、一夏自身は念動力はからっきしなので代わりに予備エネルギー機関を搭載。T-LINKセイバーに纏わせる念動力代わりにしている。
尚、バイザーはアッシュと同様。