インフィニット・ストラトス The Gaia Sabers (リメイクver)   作:No.20_Blaz

4 / 6

更新が遅れてすみません・・・どう物語を修正するか考えてました・・・


第三話 「ツインデュエル」

 

 

一夏はグラビトンライフルを向かってくる四機の自立兵器『ライグ・ゲイオス』に向かって放つ。ライグ・ゲイオス四機はそれを回避。二機がブレードを持ち、もう二機が砲撃で援護をした。

 

 

「くそっ・・・・・!」

 

「ッ・・・!!」

 

 

「ほーれほれ。ガンバレー」

 

他人事の様に話すゲスト。

もう一機のライグ・ゲイオスの肩に乗って観戦し、完全に楽しんでいたのだ。

 

箒も刀を持って応戦するが、ライグ・ゲイオスのパワーに押され、劣勢だった。

そして。一夏はT-LINKセイバーとグラビトンライフルで応戦。

無理に競り合わず、受け流して隙を作ろうとしていたのだ。

 

「このっ・・・!」

 

「受け流し・・・・そうか・・!」

 

一夏の戦いを見て、自分も同じ方法で戦えばいいと思った箒。

同じく受け流しを行うが、思うようにいかず、苦戦していた。

 

「くっ・・・!?」

 

「あーらら。結構無茶するねぇ。いーがいとそれ難しいのよ?」

 

「っ・・・・!」

 

 

そんな時。一夏がライグ・ゲイオスの一機を撃破。続けて、二機目の撃破に動いた。

一方、箒は防戦一方でなかなか反撃に転じれなかった。

ライグ・ゲイオスの一撃が重かったからだ。

 

「速い・・・!」

 

一夏の圧倒的な撃破スピードに驚く箒。

自分もどうにかせねばと思う。

すると、僅かではあるが、相手の攻撃の隙を見つけた様な気がした。

 

「あれは・・・・?」

 

恐らく、AIであるからこそ、設定されたモーションを行うので、僅かに隙が出来た。

それをチャンスとして、箒は一機に向かってわざと競り合いに持ち込んだ。

 

 

(よしっ・・・!)

 

二本の刀で競り合いをするが、それは最初のうちだけ。

途中から、左手の刀を逆手に持ち、ライグ・ゲイオスの懐に向かって斬りかかった。

腕部などが無防備だったので、そのまま勢いに乗って右腕を破壊した。

 

「貰ったッ!!」

 

そして。二本の刀でライグ・ゲイオスを斬り。見事に撃破したのだ。

 

「まずは一機・・・!」

 

 

「おーおー。おー見事。まさか短期間でそーこまで見切るとはねぇ。」

 

「・・・・・・・・!」

 

「けーど、そーろそろこっちも撤収なのよねー。かーらぶりだったし。」

 

「空振り・・・・さっきのISか!」

 

「・・・・正解だーけど・・・・・今はおしえらーれない。」

 

「何っ・・・・・・」

 

「んじゃそう言うこーとで。」

 

 

唯の空振りだったから少し遊んだ。大方そんな所だろう。

そう言ってゲストと残る自立兵器三機は撤退したのだ。

 

 

「・・・・・・・・・。」

 

そして。一夏も撤退をしようとしたが、箒に声を掛けられ止まった。

 

「っ・・・待て!」

 

「・・・・・・・・・。」

 

 

「お前は・・・・・・一体・・・・・・いや・・・何で・・・・・」

 

「・・・・・・・・・・。」

 

その先を聞かず、一夏は唯黙ってその場から離れるのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

一方で学園の方では、妖精の様な姿をした自立兵器『レストグランシュ』を随伴させる女ゲストがシュテルと対峙していた。

 

「ここで会ったが何年目・・かしらね。あの子達の相手はこいつ等がするわ。」

 

「・・・どうやら、貴方も私とケリをつけたい様ですね。」

 

「ええ。案外貴方とは気が合いそうだからね。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

刹那。女ゲストとシュテルは飛翔した。

長身のライフルを使い、遠距離且つ高機動戦を行うシュテル。

対する女ゲストはそれを軽々と回避し、小型のミサイルを反撃として放った。

 

「ッ・・・・・!矢張り速い・・・・」

 

「付いて来られるかしら。貴方に。」

 

「・・・付いて行ってみせますよ・・・・!」

 

 

 

そして。地上では女ゲストが随伴させていたレストグランシュが秋龍たちに襲い掛かっていた。

 

「ッ!!来るぞ!!」

 

レストグランシュ達はツインレーザーソードを持ち、ランチャーミサイルを放つ。

弾幕と牽制を行い、一気に距離を詰めたのだ。

 

「っ・・・・・鈴ッ!!」

 

「分かった!!」

 

秋龍は鈴と共に接近戦で対応する。

だが、先程の戦いで雪片が破損しているので無茶は出来ない。

それでもやらなければと鈴は思い、レストグランシュに向かっていった。

 

『・・・・敵機確認。戦闘開始。』

 

四機のレストグランシュが散開する。

二機は鈴と秋龍に向かい、残る二機はセシリア・シャル・ラウラの三人の相手となる。

 

「このっ!!」

 

「ッ!」

 

マシンガンとビット。そして、レールガンの同時攻撃。

それを全てレストグランシュは回避し、ビームソードで切りかかる。

 

「きゃっ!!」

 

「くっ・・・!」

 

セシリアはスラスターを吹かせて距離を取り、その後詰にラウラとシャルが立ちふさがった。

プラズマ手刀と隠し武装が付けられたシールド。

その二つで反撃に出るが、プラズマ手刀ではレストグランシュにダメージは薄かったのだ。

その証拠にレストグランシュの装甲には傷一つ付いておらず、僅かにこげた後があるだけだった。

 

「何っ?!」

 

 

「それならっ!!」

 

ならばと思い、シャルはシールドの隠し武装であるパイルバンカー『灰色の鱗殻(グレー・スケール)』を打ち込む。

流石にこれならと思ったシャルであったが、無傷であったレストグランシュに殴り飛ばされたのだ。

 

「がっ!?」

 

「なっ・・!?」

 

「あの攻撃でも・・・!?」

 

 

 

「競技用じゃ無理でしょうね。あれはパワーを抑えられているし。」

 

「・・・・・・・。」

 

「っ・・・・どう言う事だ!!」

 

「そのまんまよ。私達のは実戦型。貴方達のは競技型だからパワーとかの差が激しいのよ。」

 

女ゲストから語られた事実に少女達は痛感していた。

流石に当たり前だと思ってはいたが、ココまで性能差が激しいとなると勝てるかどうか見込みが薄くなる。

兵力差は5:4。数なら一人分秋龍たちが勝るが、女ゲストの言葉から考えるに、それでも差は無いに等しいと考えるべきだろう。

 

「さて。どうするのかしら?」

 

最悪の状態に打つ手が無い秋龍たち。

そんな彼等を千冬は今にも戦いに参加したい気持ちを抑えていたのだ。

自分には戦える力が無い。それだけが、今の彼女の中にあったのだった。

 

そんな有様を見てか、シュテルが動きだした。

 

 

「・・・・仕方ありませんね。」

 

「・・・・・・!」

 

 

腰部から二発のミサイルを地面に向かって放ったシュテル。

そのミサイルは内部から分裂し、中から四発の小型ミサイルが発射されたのだ。

当然。狙いはレストグランシュだ。

 

 

「何っ?!」

 

「危ないですよ!!」

 

幸いにもミサイルは全弾レストグランシュや秋龍たちには当たらなかった。

しかし、それによって僅かに気が逸れ、その隙にシュテルはライフルを構えて上空からレストグランシュを狙撃したのだ。

 

「っ!?」

 

『機能・・・停止・・・・・』

 

一機目が頭部を破壊されて爆散する。

其れを見て残る三機が相手を秋龍たちからシュテルに変えて向かって行った。

対し、機体のスラスターを吹かせてその場から離れたシュテル。

並外れた高機動能力でレストグランシュ達を翻弄させたのだ。

そして。その戦いを見て、少女達はただ圧巻するしかなかった。

今の自分達では恐らく出来ない芸当だからだ。

 

 

「は・・・速い・・・・・」

 

「あれだけの高機動能力・・・・一体どうやって・・・・・」

 

 

 

「あまり雑魚に時間を掛ける気はありません。ココで仕留めさせてもらいますよ。」

 

シュテルがそう言い、ライフルを構えてレストグランシュの後ろを取った。

後は攻撃を叩き込むだけだったが、其処に女ゲストが横槍を入れてきたのだ。

 

「甘いわよ。」

 

「ッ・・・・!!」

 

間一髪、サイドブースターを全開にして回転で回避したシュテル。

もし失敗していたら、女ゲストがブレードから出していたビーム刃に斬られていただろう。

そんな考えをしつつも、隙が出来たと思い、腰から新たな武器を出す。

持ったのは短い筒状の棒だが、其処からビーム刃が発生。

女ゲストに向かってシュテルはその剣で斬りかかったのだ。

 

「はあっ!!」

 

「ふっ・・・!!」

 

両者の剣がぶつかり合い、つばぜり合いになって周りには火花が散る。

流石にシュテルは射撃は得意でも格闘戦は慣れないのだ。

その為、腕に思うように力が入らず、刀身は僅かに微動する。

好機とみた女ゲストは、力を入れてシュテルを押し返す。

そして、其処からの追撃でミサイルを撃ち込んだ。

 

 

 

「ッ!!」

 

回避は難しい。その所為でシュテルは殆どのミサイルをモロで受けてしまったのだ。

それによって唯でさえ薄い装甲なのに、シールドエネルギーが容赦のない位、削られていく。

だが、今ココで逃げれば次は何時戦えるか。何時勝てるか分からない。

 

肉を切らせて骨を断つ。シュテルは左手に手持ちサイズのミサイルポットを転送する。

其処から放たれた数発のミサイル。距離と反応から女ゲストもそれを喰らってしまった。

 

だが。ココで女ゲストは異変に気づいた。

ダメージがあまりに少なかったのだ。

 

シールドエネルギーの減衰率を見ても先程と比べて少ししか減っていない。

単なる水増しの武器か?そう思っていた女ゲストの頭に一つの仮説が浮かび上がった。

ダメージが少ない理由もそれで納得がいく。

その理由とは。

 

 

 

(っ!?駆動系に異常!?しかもほぼ全身になんて・・・・まさか!!)

 

 

「気付いたようですね。」

 

「ッ!!」

 

 

「今、放ったミサイルは特殊なミサイルなんです。機動兵器にとって最も打たれが弱い部分。駆動系に衝撃波によるダメージを与える・・・ね。」

 

 

矢張り特殊ミサイルだったか。しかも駆動系にのみとなると相当の技術が使われた様だ。

だが、そんな事を言っている場合ではない。このままでは戦いにならない。

 

女ゲストが焦っていた。

チャンスは逃さない。

 

シュテルはライフルを持ち、トドメを撃とうとした。

 

 

 

 

 

しかし。三機のレストグランシュが妨害し、シュテルは急ブレーキを掛けた。

 

「ッ!!」

 

 

「間一髪ね・・・もしレストグランシュが居なかったら・・・・・」

 

女ゲストがもしもの事を考えていた。

すると、そんな彼女に一本の通信が入る。

応答した女ゲストはもう一人のゲストが既に撤退していたと言う事を知る。

其れを聞き、今まで自分が何の為に踏ん張ったのかと呆れ、ため息を吐いていた。

 

 

「・・・・・・仕方ないわね。今回はここまでにしましょう。」

 

「なっ・・・・!?」

 

「貴方のボーイフレンドが私の仲間を撤退させたからね。私もココに居る理由はなくなったわ。」

 

 

「っ・・・・・最初から足止めが目的だった・・・・?!」

 

 

「っ・・・逃がしはしない!!」

 

シュテルがそう言いライフルを構える。

ココで逃せばまた何時遭遇するか分からないからだ。

だが、それでも女ゲストはシュテルの意思を無視して撤退する。

チャフを混ぜたスモークグレネードをバラ撒く女ゲスト達。

その隙に彼女達は撤退した。

 

スラスターを吹かし、何処かに飛び去っていく女ゲストとレストグランシュたち。

それをシュテルは悔しそうに唯見ているだけしかできなかったのだった。

 

 

「・・・・・・・・・・・・!」

 

 

 

 

そんな戦いの一部始終を見ていた秋龍たち。

次元が違う戦いに、ある者は驚き、ある者は悔やんでいた。

すると、上空に居たシュテルが何処かに行こうとし、それを思わずセシリアが呼び止めた。

 

「ッ・・・・待ちなさい!!」

 

『・・・・・まだ何か用ですか?』

 

「とっ・・当然ですわ!!」

 

「そうだ・・・・アンタ達が奪ってったISを返しなさいよ!!」

 

 

『・・・何を言うかと思えば・・・・あれは『返してもらった』のですよ。』

 

 

「っ・・・返して・・・だと?!」

 

「ど・・・・どう言う事!?」

 

 

『・・・・・・織斑千冬さん。貴方なら・・・・分かる筈です。』

 

「私が・・・・だと?」

 

『・・・・・それでは。失礼いたします。』

 

 

シュテルはそう言い残すと、ブースターを吹かし、黄緑の光りをブースター部から発して飛び去っていった。

それを止めさせようとセシリアがスターライトを構えようとしたが、スターライトが破壊されていた事を思い出し、どうする事も出来なかった。

 

その黄緑の光りを見つめ、シュテルに言われた言葉を千冬は唯黙って考えていた。

 

「・・・・・・・・。」

 

 

「・・・・・・・・・。」

 

その姿を見つめる弟の姿を知らずに・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃。とある何処がではその二つの戦いを何者か達がモニターを介して見届けていた。

その者達の役割。そう、『傍観者』だ。

 

「・・・・散発的なエンカウントでしたが、これで『アレ』が彼等の手に戻ったのですね。」

 

「そうですね。ですが、アレの解析はまだですので・・・もう少し機を窺っていかないと・・・」

 

「・・・ええ。あのシステムは私達の手には負えない代物です。ですから、出来るだけ彼女達が現れて、尚且つ疲弊した時でないと・・・」

 

「どの道、ココからは両勢力の潰し合いです。いずれは・・・」

 

「どちらかが勝ち。どちらかが負ける・・・・・・」

 

 

まるで、自分達が全ての決定者か何かの様に振舞う二人の人物。

その二人が居るのは今の彼等では絶対に見つからない場所であった。

 

その傍観者はこの物語で何をするのか。

それが大なの小なのか。

全てはこれからであった。

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。