好吃!酢豚は恋の味。   作:田中滅

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続きでーす、頼の真の強さは如何に!


第三集(第三話) 传奇(伝説)

「この命ある限り、愛しき者を守り抜く。故に我不迷」

 

全身を覆う赤き装甲、その握り締めた拳には闘志という力が炎が燃えている。まるで愛しき者が傷付いた事に怒る彼の怒りを体現した様に湧き上がる炎は、その赤さを見せつけるかの如く揺らめく

 

『頼。あの機体は全身装甲(フルスキン)みたいよ、更に生体エネルギーが感じられないわ』

 

「…原来如此啊(なるほど)、つまりは機体諸共破壊して構わないという見解で相違ないか?」

 

『是、その見解で間違いないわ』

 

很好(良かろう)能收到我燃烧的脚技头就好了(我が燃ゆる脚技を受けるが良い)。その一撃を、己の身で、しかと味わえ!烈火節脚(リーファオジャンキャク)!!!」

 

生身の状態とは異なる、その身にライブメタルを纏った全身装甲(フルスキン)状態で放たれた高速の蹴撃は烈火の如き炎を纏い、深い一撃、正に一撃必殺を体現した最強の脚技也

 

「な、何なんだっ!?頼のあの姿は…!アレが彼奴のISなのか!?」

 

「その答えは否よ、一夏。有れは特殊金属「ライブメタル」が齎す恩恵であり適合者と呼ばれる者達しか纏えぬ獣の鎧、その名を……

 

 

 

 

 

Beastmail!(ビーストメイル)又の呼び名をBMよ!

 

 

 

ふふん、と誇らしげに慎ましやかな胸を張る鈴。彼女が誇らしく思うのは無理もない、現に今の頼は誰よりも頼もしく、その小さな背中からは圧倒的な強さを感じさせている

 

「セシリア……久しぶりに暴れたい気分にならねぇか?」

 

「ええ…淑女としてはあるまじき行為ではありますが、今はその様な事を言っている場合ではありませんわね。織斑先生、わたくし、セシリア・オルコットと従者、セオドア・フロックハートに出撃許可を願います。己が役目を全うする事をオルコットの名に約束致しますわ」

 

「…………良いだろう。だが無理はするな、其れが条件だ」

 

「「はいっ!」」

 

セシリア、セオドアの両名は己の役目を果たす為に闘技場方面へと走り出す。その後ろ姿に箒は何も出来ない自分が歯痒く、拳を握りしめる

 

(私は……私は…どうして…あそこに…いられないんだ……)

 

その想いは彼女の中に迷いを生み、同時に悔しさを与える

 

「頼!何を手こずってやがるかはしらねぇが、俺も参加してやるぜっ!」

 

「貴様の手など借りる必要は無い。下がっていろ、フロックハート」

 

突然、姿を見せ、加勢を申し出るセオドアに対し、頼は全身装甲(フルスキン)の奥で、表情を歪ませる

 

「いいや、この喧嘩は俺たちにも参加する権利がある。揺らせ、唸れ、雄叫べ!我が剛腕は、大地を穿つ!come on!オブシディアン!!!」

 

その言葉と共に両手の手甲が光を放ち、黒い猿へと姿を変化させ、セオの体を覆う様に装甲を展開させる

 

「貴様も適合者だったとはな」

 

「どうだ!驚いただろっ!」

 

没有惊喜(何の驚きもない)。国家代表の従者である以上は其れ相応の力を持ち合わせている事は明白。故に貴様が適合者であっても微塵も不思議ではない」

 

「ちっ!やっぱりいけすかねぇぜ!オブシディアン!ぶちかますぞっ!」

 

『ヒャハハハハ!待ってたぜ!』

 

『随分と品の無いライブメタルね』

 

「貴様が言うか?下世話な獣め」

 

『ふふっ、過保護と言ってもらいたいわね』

 

「頼!セオ!鈴!俺に策がある!協力してくれっ!」

 

「「是」」

 

「おうよっ!」

 

一夏の言葉に頼と鈴が頷き、セオドアもサムズアップを決める。その策が何を意味するかは不明だが、強敵を前に彼等の心は一つ。故に一夏の提案を聞き入れたのである

 

「俺は……箒を、千冬姉を、関わる人全てを守りたい。その為には力が必要なんだ、だけど…その力は何も戦う力じゃない。頼が持つ頭脳、セオが持つ剛腕、鈴が持つ機動力、セシリアが持つ射撃力みたいな誰かを守る為の力だ。だから、力を貸して欲しい」

 

「随分と欲の深いヤツだ…然し、最喜欢的(気に入った)。光栄に思え、この伝説であるオレ様が貴様の欲に乗ってやろう」

 

「ありがとな……鈴!エネルギーを溜めたら、俺の背中ごと撃ってくれ!頼はその間、鈴を守るんだ!セオは俺の援護を頼む!」

 

「はぁ!?背中ごと撃ってくれだなんて、正気なの!?アンタ!怪我だけじゃすまないかもしれないわよ!!分かってんの!?」

 

「分かってる!其れでも構わない!最大威力で頼む!」

 

「小鈴、今は織斑の指示が最優先だ。案ずるな……この伝説であるオレ様に治せない怪我等存在せん」

 

「うっ……ダーリンがそう言うなら、仕方ないわね。でもっ!どうなっても知らないわよっ!」

 

「ああ!ありったけの力をぶっ放してくれ!」

 

鈴のIS《甲龍》が放つ衝撃砲の威力は正に一撃必殺。故にその破壊力は計り知れない、其れでも一夏には護りたい者の為に譲れぬ覚悟があった。自らのISが持つ瞬時加速(イグニッション・ブースト)に衝撃砲の威力を上乗せする事で、爆発的な速度を発揮した一夏は敵機体目掛け、雪片弍型を振り下ろす

 

「ぐっ…!」

 

「一夏っ!頼!一夏が!」

 

「狼狽えるな。織斑の狙いは敵に在らず……ヤツはオレ様達を逃す為に出口を作った、其れ即ち……」

 

「入り口もできたということですわ!」

 

「セシリア!?」

 

「やはりな」

 

狼狽える鈴とは裏腹に冷静な頼の言葉に続くようにISを展開させたセシリアが姿を見せる。その付近には彼女を守る様にセオドアが待機している

 

「目標までの距離、約1300。どうだ、狙いは定まってるか?セシリア」

 

「誰に物を言っていますの?セオドア。わたくしは英国が誇る狙撃手ですわ。当然、完璧に決まっています。リミッターカット、スターライトmkIII最大出力ですわ!」

 

高らかな宣言と共に放たれたレザーが敵機を撃ち抜く。正に狙撃手と呼ぶに相応しい彼女の姿は威風堂々としていた

 

「流石はセシリアだなっ!やるじゃねぇか!」

 

「これくらいの事は当然でしてよ。何せ、わたくしはセシリア・オルコット!イギリス代表候補生なのですから!オーッホホホホホ!」

 

「うわぁ……高笑いとかリアルにする人がいんのね…」

 

「下品な女だ…。其れに比べると小鈴は流石だ、お前は何時如何なる時も可憐で慎ましやかだからな」

 

谢谢(ありがとう)、ダーリンも素敵よ」

 

「誰が下品ですのっ!?セオ!貴方からも何か言ってやってくださいな!」

 

「任せろっ!良いか!セシリアは下品なんじゃなくて、エロいだけだ!メイドのチェルシーが言うには下着も----うぎっ!?」

 

「貴方は何を言っていますの!?この馬鹿猿!!!」

 

「落ち着けよ、みんな」

 

見つめ合う頼と鈴、主人を立てようともせずに良からぬ事を口走るセオドアに往復ビンタを繰り返すセシリア、其れを咎める一夏。その光景を見守る事しか出来ない誇らしくは人知れず涙を流す

 

(私は……何故、彼処にいられないんだ…)

 

刹那、瓦礫の中に異変が生じる。闘技場の面々は気付いていないが箒だけは気付いた

 

「一夏っ!後ろだっ!」

 

瞬間的に聞こえた箒の声に、一夏も瓦礫の方に視線を向けるが時既に遅く、衝撃砲が放たれた。爆風を受け飛ばされた一夏をセオが受け止め、頼が駆け出す

 

烈火洲示導弾脚(リーゾウジダオダキャク)!!!」

 

烈火を纏った回し蹴りが敵機に叩き込まれ、完全に機能を停止させた後、頼はBMを解き、後方に飛ばされた一夏に視線を向ける

 

「道。今直ぐに診察を頼む、曲がりなりにも私の弟だ」

 

「是、恐れながら、この道頼苑、如何なる事があろうとも貴方の弟、織斑一夏の命を繋ぎ止めると約束致します。我们走吧、小鈴」

 

「是。頼」

 

特徴の改造上着を翻し、頼は鈴を連れ立って闘技場から去っていく

取り残された箒、セオドア、セシリアの三人は密かに思った

 

(((やっぱり小さいのに態度がデカい…)))




傷付いた一夏が目を覚ますとベッドの上だった。其処には頼と鈴の姿があって……今明かされる鈴が一夏の前から去った理由とは!

「如何なる者が相手でも容赦はせん、故に我不迷」
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