ウルトラマンイクサ   作:リョウギ

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最終章 第1章「憎悪と大地の魂」

「私、怪獣や宇宙人のことをもっと研究して戦わないようにするチームを作るわ」

 

彼女は今日の晩御飯を決めるかのような気楽さでそう言った

 

「……冗談にしてもセンスが無いな、キミは」

「冗談なんかじゃないわよ。絶対最高のチームにして、怪獣だからって殺さなくていいようにしてやるんだから」

「本気なのか?」

「本気も本気よ」

 

ふふんと得意気に笑う同期

彼女はいつもこうだった

 

飛び抜けて成績がいいわけでない

飛び抜けて動けるわけではない

 

だが、彼女の一挙手一投足は人を惹きつける

彼女の突飛な考えは思わぬ事態の解決を呼ぶ

 

そして何よりもー

 

彼女はどんな小さなことにも一生懸命だった

誰もが見捨てるような、子猫1匹のために怪獣災害により崩落したビルに飛び込むほどには

 

私は、最初彼女はすぐに挫折すると思っていた

 

怪獣の保護など、理解が得られるはずもない

彼女に賛同したのは、亡命宇宙人が1人だけ

 

そんなチームなんて、すぐに機能を失う

そう思っていた

 

でも、彼女はチームを大きくした

粒揃いながら優秀なメンバーを集め、本当に怪獣を保護する活動を成功させてきた

 

 

彼女はいつでも、心地よい眩しさを持つ光だった

 

 

だが、私に彼女のような光になることはできなかった

なればこそ、私は、彼女の影の部分を背負うことを誓った

 

 

彼女が、光であり続けて欲しいが故に

 

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

ーサァァァァァァッ……!!!

 

咆哮するストロングゴモラントを睨み、イクサが重力波に抗って立ち上がりながらスフィアエヴォルワロガの鞭を引きちぎる

 

「私は、私たちはこんなところで…!!」

『…負けてられねぇんだよォ!!!』

 

ホシノハバキリの「土」の力を解放

イクサが重力波に抗いながら高速で回転する

 

「『イクサ・リバースグラビティ!!!』」

 

ーサァァァァッ!!!!

 

頭上に向けてホシノハバキリを振り抜き、黄金の波動により重力波を打ち消す

 

波動を打ち消されたストロングゴモラントとスフィアエヴォルワロガがよろめき、隙が生まれる

 

「『今だ!!!』」

 

ーサァッ!!!

 

イクサが飛翔し、アンタレスアークV4Gの射線上に向かう

 

 

《発射まで、残り30秒》

 

 

「行かせるわけ、ないだろうが!!!」

 

ーギャオグォォォォォォォン!!!!

 

飛翔するイクサに向けてストロングゴモラントが尾を放つ

イクサの足にストロングゴモラントの尾が巻き付き、イクサを強制的に引きずり下ろす

 

ーサァァッ…⁉︎

 

 

《発射まで、10、9、8、7ー》

 

 

「クソッ、間に合わない!!」

 

立ち上がるイクサをストロングゴモラントが羽交い締めにする

 

「そこで見ていろよ歩夢(あゆむ)隊長サマよぉ‼︎我々の力こそ正義だってことをなぁ!!!」

 

 

《ー3、2、1…発射》

 

 

無機質なアナウンスと共にアンタレスアークV4Gから青白い破壊の光が空に向けて放たれる

 

 

「ーそうだ。我々の力は正義…故にこれは止めるッ!!」

 

 

「何!?」

 

どこからか響いた声と共に何かが特殊自衛隊基地から飛翔する

 

《FIVE KING ALTER》

 

ー■■■■■■■!!!

 

飛翔していったのはファイブキングアルター

しかしその目は、今まで幾度なく立ち塞がった時とは違う澄んだ青に輝いていた

 

ファイブキングアルターは光線の前に回り込むと、左腕のガンQの目を突き出す

 

「はぁッ!!!」

 

ーキヒヒヒヒヒィ!!!!

 

ガンQの瞳はアンタレスアークV4Gの光線を吸い込み、反動で打ち上がる体を大翼で引き戻しながら耐える

 

「ぐっ、おおおおおおおおおおお!!!!」

 

ファイブキングアルターは雄叫びを上げながら破壊の光を全て吸い尽くすと、そのままイクサを羽交い締めにするストロングゴモラントに飛来。超パズズのツノを持つ右腕で殴りつけてイクサから引き剥がす

 

よろめいて後退したストロングゴモラントに向け、ファイブキングアルターが左腕に右手を添えて構える

 

 

「返すぞ、湯田(ゆだ)。これは、お前のような悪を倒すためのものだ‼︎」

 

 

ファイブキングアルターのインナースペースでフェイクZライザーを構えた黒斗(くろと)が叫ぶ

 

ー■■■■■■■!!!!

 

ファイブキングアルターの咆哮と共にガンQの瞳から吸収した光線のエネルギーを解き放つ

 

迫る破壊光線を前にストロングゴモラントは長大な尾をしならせ、側にいたスフィアエヴォルワロガの胸を背後から貫き、もがくワロガを無理やり前に突き出して盾にする

 

ーグゥゥゥァアァァァァァァァァァァ!!!

 

膨大なエネルギーの奔流を浴びたワロガは壮絶な悲鳴と共に爆散

右腕と上半身の一部だけが転げ落ちる

 

ーギャオグォォォォォォォ…!?

 

あまりのエネルギーにストロングゴモラントの尾の先も吹き飛ばされ、思わず巨体が後退する

 

 

ファイブキングアルターに並びたったイクサ越しに歩夢が問う

 

「黒斗……なの?」

 

ファイブキングアルターはイクサを見据え、確かに頷く

 

「迷惑をかけたな、歩夢。ここからは、私の尻拭いだ」

 

 

「あーらら…オレとしたことが、取り憑いてた時に持ってたフェイクZライザーとメダル預けたまんまだったわ、失敗失敗」

 

アトラナクアが遠目にファイブキングアルターを眺めながら頭をかく

 

そのまま空を見上げると、大気圏上空のワームホールが閉じゆくのが見てとれた

 

「ゾーリムを呼び出すつもりがまさかの失敗か。彼は花形役者だから勿体無いことをしたよ」

 

アトラナクアがわざとらしく肩を竦める

 

「ーまぁ、こっちの役者もまだ使えそうだけど、さ」

 

 

大紋(だいもん)司令…なぜ、なぜ私のことを理解してくれないのです⁉︎」

 

ストロングゴモラントの姿のまま湯田が叫ぶ

 

「GBCTのような半端者は認めて、私のやり口は認めない‼︎何故だ‼︎あなたは理解しているはずだ‼︎怪獣の脅威を退けるのは圧倒的な武力だということを!!!」

 

ファイブキングアルターのインナースペースで黒斗は重いため息をつく

 

「我々の力は『守るため』の力。それは決して、奪う力であっちゃならない。奪わずに済むならば、私はそれに当然賛同する」

 

 

「湯田。キミの処遇はこの後決める。覚悟しておけ」

 

 

ファイブキングアルターごしに睨まれ、湯田が震え上がる

湯田は唇を噛み締めると隣に立つイクサをーその中の歩夢を睨みつける

 

「稲葉ァ…稲葉(いなば) 歩夢(あゆむ)ゥゥゥ‼︎歩夢歩夢歩夢歩夢歩夢ゥ!!!お前さえ、お前さえいなければ、いなければァァァァ!!!」

 

叫ぶ湯田の怒りを表すかのごとく、ストロングゴモラントの一歩が大地を揺るがす

 

その脚を、何かが掴んだ

 

「あん?」

 

掴んだそれはストロングゴモラントの体を這い上がり、その首にしがみつく

 

それは、最早胸から上と右腕しか残っていない変わり果てたワロガだった

 

【憎悪 憤怒 同調 同期】

 

無機質な、ガウルとも異なる機械的な女の声で迫るワロガの目が怪しく青白く輝く

 

 

【ー融合】

 

 

ワロガの体が溶け、稲妻を放つ巨大なスフィアとなってストロングゴモラントと同化をはじめる

 

「や、やめろ⁉︎寄るな‼︎寄るな異星人、が、ぁあああ…⁉︎来るな⁉︎私の中に入ってー私とは、私は、私は湯田だ‼︎湯田なんだ、湯田(ゆだ) 十六夜(いざよい)、それは、それ、は…ぁあ嫌だ⁉︎嫌だ私が、私が消えていく⁉︎」

 

インナースペースまでスフィアの燐光に包まれはじめ、湯田の体もスフィアに覆われていく

 

半狂乱になった湯田がストロングゴモラントの首を巡らせて特殊自衛隊基地屋上のアトラナクアを見つける

 

「あ、あと、アトラナクア…‼︎たす、たすけ、助けてくれ…‼︎私、わた、し?が私でなくなる…⁉︎嫌だ、嫌だ死にたくない‼︎助けてくれぇ!!!」

 

湯田の懇願を聞いたアトラナクアは鼻で笑って返答する

 

 

「助ける?何故だ?」

 

 

「な、え、なぁ…⁉︎わた、しは、おまえのなかまで…⁉︎」

 

「お前がオレの?下等生物ごときが何を言うやら」

 

愉快そうに笑いながらアトラナクアが吐き捨てる

 

「お前は、オレの喜劇の三流役者だよ。まぁ、ソレのおかげで多少は面白おかしく死ねそうだがなぁ、ハハハハハハハッ!!!」

 

アトラナクアは愉快そうに笑いながら赤黒いオーラに包まれ、その姿を消失させた

 

 

「ご、ぁあ…私、わたわたわたわたしししししししぁがががががががががががががみみみみみみみみみみみみみみみみ……」

 

 

湯田は助けを求めるように手を伸ばすが時すでに遅く、その体はスフィアに飲み込まれ、ストロングゴモラントもスフィアに包まれ姿を変える

 

体から生えていた赤い棘やツノはスフィアのものに変化し、黄色い目は青白く輝く生気を感じぬものに成り果てる

胸の赤紫のカラータイマーは砕け、溢れ出したスフィアの細胞に覆われていた

 

 

ーグァァァァギャァァァァァァァァァオゥ!!!

 

 

湯田のものにも、ガウルのものにも聞こえる悲鳴のような歪な産声をあげ、超融合進化獣スフィアエヴォルゴモラントが周囲に青白い稲妻を放つ

 

「ここは私がやる。私が撒いた火種だ」

 

歩み出ようとするファイブキングアルターにイクサが並び立つ

 

「水臭いこと言わないの。私たちがやりたいことは変わらないでしょ?昔から」

 

歩夢の言葉に黒斗がしばし驚いたように目を見開き、フッと愉快そうに笑う

 

「…そうだった。私たちの道は同じ場所に続いていたな」

 

ファイブキングアルターは左腕のガンQをイクサのカラータイマーに向ける

そこから放たれたエネルギーがカラータイマーに充填され、点滅していたそれが青く輝きを取り戻す

 

 

「行くぞ、歩夢‼︎」

「ええ、黒斗‼︎」

 

ー■■■■■■■!!!!

ーサァァッ!!!

 

スフィアエヴォルゴモラントの突進をイクサとファイブキングアルターが真っ向から受け止める

 

3つの巨体の衝突が大きく大地を揺るがした

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

「市街地内部に新たな異星人反応多数!今も増加中‼︎」

「移住異星人たちも勝手に擬態ホログラムが解けて街中がパニックになっている…」

「出現した柱を中心にして休眠中の怪獣と、未確認のタイプI型怪獣が大量に出現してます‼︎」

 

ヴィクターの秘匿基地にアラートが鳴り響く

五道(ごどう)市の各地に出現した赤い柱状構造を中心に蜘蛛型怪人ーギニョールと怪獣ーグランギニョルが大量に現れ、人々がパニックになっている

 

そこに火に油を注ぐかの如く異星人たちの擬態も解かれ、町中が地獄と化そうとしていた

 

「何が起こっとる…⁉︎わからん、わからんが…」

 

駿河(するが)がギリ、と歯を軋ませる

 

「これがどこぞのヤロウの手のひらの上なら、ええ趣味しとるなあクソッタレ…‼︎」

 

悪態を吐く駿河の前をGBCTの残された隊員たちが横切っていく

 

「な、お前ら⁉︎」

 

引き止めようと声をかけた駿河が隊員たちの前に立ちはだかる

 

「待て‼︎今出て行っても、ワシらができることは…」

 

唇を噛み締めながら言わんとする駿河の前で、制服の襟を正しながら水輝(みずき)が笑って答える

 

 

「ー私たちだからこそ、しなきゃいけない。やらなきゃいけないことがあるんです」

 

 

その右隣でリュウと苑樹(えんじゅ)が装備を整えながら頷く

 

 

「歩夢は、オレたちにこっちは任せたと言った」

 

「わたくしたちの仕事は、怪獣と異星人の対処。ただ倒すのではなく、理解し交流すること。この混乱を抑えることも、わたくしたちの大事な任務です」

 

 

その左隣に並ぶ大介(だいすけ)とルシルがGBCTマグナムのパラライザーをセットする

 

 

「この混乱なら人命救助も必須だろう。俺の出番だ」

 

「私たちが助けるべき命は、そこにある」

 

 

居並ぶGBCTのメンバーたちが胸を張って、笑顔で告げたのを見て、駿河はやれやれと嘆息する

 

「どこの阿呆に似たんじゃ、お前ら……ったく」

 

それぞれの行動に移ろうとする彼らを駿河はもう止めようとはしなかった

 

そんな中、ルシルのGBCTパッドが鳴り響き、その画面を見たルシルの顔が歪む

 

 

岩神(いわがみ)諸島からエマージェンシー…⁉︎ 諸島に向けて高速で接近する飛翔体!!こいつは…リュウと苑樹を倒した鳥人!?」

 

 

ルシルの言葉に今度はリュウと苑樹が血相を変えた

 

「リュウ!お前ならひとっ飛びで岩神諸島まで行ける。任せたぞ、島の怪獣たちを」

 

大介の言葉にリュウが頷き、駆け出しながらテライグナイターを構える

 

「一人で無茶はさせませんよ‼︎」

 

格納庫から飛び出そうとするリュウに苑樹が追いつく

 

「ーああ、2人であいつを倒すぞ‼︎」

「はい‼︎」

 

リュウが光に包まれていく中に苑樹も飛び込む

 

ーテァッ!!!

 

苑樹を左手に乗せたテラが、岩神諸島へと飛び立っていった

 

 

岩神諸島中央島

 

ーゴァァァァァァ!!!

 

ガイアルドの巨腕の一撃がプルメウスに迫りつつあったグランギニョルを押し潰して爆散させる

 

ーグォォオォオン!!!

ーゴァァァァァァ!!!

 

バデータやゴルメデなど、戦闘力の高い怪獣たちもガイアルドに続き、グランギニョルを撃破していく

 

 

ーキュイィィィアァァァァ!!!

 

 

そのゴルメデに、飛来してきたモノクロの影が衝突

切り裂かれた皮膚から血を吹き出しながらゴルメデが倒れ伏す

 

ーゴァァァァァァ!?!?

 

突然の襲来に驚きの声を上げるバデータ

 

その目前に降り立ったモノクロの鳥人ーブリッツブロッツは血に塗れた右手の手刀を、穢らわしいものを落とすかのごとく振り払って血を捨てながらバデータに向き直る

 

『過去、私は主の使命を全うできずに敗走した。ウルトラマンの一人すら退けた私が……』

 

ブリッツブロッツの瞳には静かな激情が宿っていた

 

『計画が乱れたのは…貴様らのような下等な獣が、身の程知らずに私に挑んできたが故…‼︎その負傷と、獣の死による奮起で私の計画は乱れたのだ!!!』

 

ーキュイィィィッ!!

 

拳にした手を後ろに引き、独特の構えで怪獣たちを睨む

怪獣たちの前に立つガイアルドの視線と、ブリッツブロッツの視線が交錯する

 

 

『ーお前たちを生かしたままは、私のプライドが許さないんだよォ!!!』

 

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

《木》《金》

多元錬星(たげんれんせい)‼︎二錬星!!》

 

ーサァッ!!!

 

突き立てたホシノハバキリから放たれた金の枝が、スフィアエヴォルゴモラントの巨体を縛り上げて拘束する

 

ー■■■■■■■!!!

 

そこを逃さずファイブキングアルターの集合光線がチャージされていく

 

《火》《水》《金》

《多元錬星‼︎三錬星‼︎》

 

更にイクサもホシノハバキリを振るい、その軌跡に炎と氷を纏う金属の槍を6本生み出して構える

 

ーサァッ!!!

ー■■■■■■■■!!!

 

イクサの多元錬星の攻撃とファイブキングアルターの集合光線がスフィアエヴォルゴモラントの体に直撃する

 

ーグギャアァァァァオォォォウゥゥゥ…!!

 

スフィアエヴォルゴモラントの巨体は半壊し、バチバチとエネルギーがスパークしている

 

「これでもまだ死なないの…⁉︎」

 

半分崩れ落ちたスフィアエヴォルゴモラントの顔を見た歩夢は、その顔に湯田と、歪みきったガウルの顔を重ねてしまった

 

「ーッ」

 

確かに、許すことなんかできない悪党だった

ランダルやルテミアの命を奪ったのも事実

 

だが、ここまでの姿になってしまう終わり方でいいはずも、歩夢には思えなかった

 

しばらく、スフィアエヴォルゴモラントを睨んでいた歩夢とイクサだったが、意を決してホシノハバキリを構える

 

《束ねるは想い‼︎重ねるは星の命‼︎》

 

ホシノハバキリが分解され、イクサの周囲に五色のエネルギーをオーバーフローさせながら回転する

 

ーグギャアァァァァオォォォウゥゥゥ!!!

 

スフィアエヴォルゴモラントは拘束していた金の枝を引きちぎり、ツノに集めた電撃を放ちながら重力波をイクサたちに放つ

 

重力波の直撃を受けてイクサは片膝をつくが、構えは解かない

 

迫る雷撃の前にファイブキングアルターが乱入。重力波のダメージを受けながらも、ガンQの左腕を突き出し、電撃を吸収してイクサを庇う

 

「黒斗ッ!?」

「今だ、歩夢ッ!!!」

 

限界を迎え、スパークする体を横に飛ばしたファイブキングアルターの背後から、フィフスライズ光線を構えたイクサが姿を現す

 

ーグギャアァァァァオォォォウゥゥゥ!!!

 

悲鳴のような咆哮を上げるスフィアエヴォルゴモラントを見据え、歩夢はイクサのインナースペースの中でキッ、と顔を上げる

 

「二人とも、ごめん…‼︎」

 

 

ーサァァァァァァッ!!!!

 

 

放たれた五色の極大光線がスフィアエヴォルゴモラントに直撃

既に無理な進化と合成で限界を迎えていたその体は、たちまちひび割れて割れ目からエネルギーを血のように噴き出しながら仰向けにゆっくりと倒れ、爆散していった

 

 

変身解除した歩夢が森の中にばたり、と倒れるのを見た黒斗は、手にしたボロボロのフェイクZライザーを投げ捨てる

地面に落ちたフェイクZライザーは役目を終えたように粉々に砕け散った

 

倒れている歩夢の脈や呼吸を確認し、消耗して眠っているだけのことを確認した黒斗が何かに気づき、歩夢を転がして咄嗟に飛び退くと歩夢がいた場所に銃弾が突き刺さる

 

「あ、あー、あ……」

 

黒斗の視線の先、よろよろと現れたのは見るも無惨な姿に変わり果てた湯田らしき人物

 

らしき、としか言えないほどその体は崩れていた

各所にスフィアの燐光が光り、まともに残っているのは両足と半分だけ残った頭部と胴体、そしてー拳銃を握る右手のみ

 

黒斗は歩夢を木に寄りかからせ、湯田に向き直る

 

「歩夢は優しい。だが優しすぎる」

 

冷徹な瞳で湯田を見据えながら、黒斗が拳銃を向ける

 

「私は影かもしれない。だが、それでいい」

 

「私のやりたいことは、最初からただ一つだった」

 

 

「ー彼女の優しさが裏切られない。平和の実現、だ」

 

 

パァン、と乾いた音が響き、湯田だったものがボロボロと崩れ去っていった

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

空を駆けるテラの左手の上、苑樹が抱えるバトルナイザー:EARTHが突然輝きを始める

 

「え、何が…⁉︎」

【グォォオォォォォォォン!!!】

 

バトルナイザー:EARTHから飛び出した光はテラより先に岩神諸島へと向かっていく

 

「ティグリス…⁉︎傷はまだ癒えていないはずなのに…⁉︎」

『まさか…あいつ、1人であの鳥人に立ち向かう気なのか⁉︎』

 

 

ーゴァァァァッ!!!

 

巨腕を振り回し、ブリッツブロッツへと攻撃するガイアルドだが、ブリッツブロッツはその攻撃を的確にいなして攻撃を外させる

 

ーグォォオォォォォォォッ!!!

 

更に後方からバデータが掴みかかるがその腕を掴んで捻り上げ、ガラ空きになった胴体を手刀で何度も引き裂く

 

ーキュイィィィッ!!

 

バデータを援護しようと集まったタラトスカたちが投石攻撃を行うが、ブリッツブロッツはそれを見ることもなく、左腕を向けて光弾を放ってタラトスカたちを追い払う

 

『ハハハッ、やはり余計な足掻きばかりで私に届かない‼︎貴様ら獣ごときが、主に選ばれた魔人たる私を倒すなど不可能!!!』

 

弱ったバデータを蹴り飛ばし、負傷しているらしいガイアルドへと、ブリッツブロッツが手刀を振り上げる

 

ーグァァァァウゥゥゥ!!!

 

そこに飛来したティグリスが鋭い爪をブリッツブロッツの背中に突き立て、しがみつく

 

ーギュイィィィィィィッ!?

 

よろめいたブリッツブロッツに更にティグリスは爪を何度も突き立ててダメージを与えていく

 

がブリッツブロッツも負けじと、肘鉄をその顔に打ち込んで背中から引き剥がす

 

『またお前か、死に損ないめが‼︎』

 

ブリッツブロッツへ向き直るティグリス

その顔の傷は回復しておらず、隻眼片角のままだった

 

『そんなに同族の血の匂いを纏う私を殺したいか…?無駄なんだよ、ゴミごときが!!!』

 

ブリッツブロッツは両腕からの光弾を乱射する

 

ーグァァァウゥゥゥ!!!

 

ティグリスはいくつかの光弾が命中しながらも大地を駆ける

跳躍してブリッツブロッツに寄りかかるように飛びつくと、その左腕に噛み付く

 

ーギュイィィィッ!?

 

ブリッツブロッツは悲鳴を上げながらも、苛立たし気に右腕を手刀としてティグリスの喉に突き刺す

 

喉の肉が抉れ、黄色い鮮血が噴き出す

 

苦悶に顔を歪めながらもティグリスは牙を離さず、ブリッツブロッツは更に手刀を深く突き刺していく

 

顎の筋肉を切ったのか、ティグリスの噛みつきが緩む

そこを右手を使ってブリッツブロッツがこじ開け、ゼロ距離から口の中に光弾を放つ

 

ーグァァァウゥゥゥ…⁉︎

ーギュイィィィィィィッ!!!

 

怒りに任せたブリッツブロッツの蹴りがティグリスを大きく吹き飛ばす

血飛沫と折れた牙が宙を舞う

 

ーグァァァ……ウゥゥゥ……

 

ティグリスは傷が深いのか、立ち上がれない

 

『私に何度も噛み傷を付けた借り、ここでのしを付けて返してやる!!』

 

ブリッツブロッツが右腕に光弾のエネルギーをかき集めて構える

 

 

『ーやめろォォォッ!!!!!』

 

 

空から飛来してきたテラがブリッツブロッツに組み付き、ごろごろと大地を転がる

馬乗りになったまま拳を振るうテラだが、ブリッツブロッツはそれをいなし、膝蹴りを打ち込んでテラを吹き飛ばす

 

立ち上がるテラの前にブリッツブロッツも立ち上がり、睨みつける

 

『またも死に損ないのお前か…青いウルトラマンのなり損ないが‼︎』

 

テラーリュウは周囲を見据える

傷つき倒れた怪獣たち、同様に傷ついてよろめくガイアルド

 

そしてー

 

「ティグリス!!!」

 

テラからいち早く飛び降りていた苑樹がティグリスの顔に縋り付く

 

ーグァァァ……ウゥゥ……

 

弱々しい声で呻くだけのティグリスを見て、苑樹が唇を噛み締める

 

テラは拳を握りしめ、怒りを露わにブリッツブロッツを睨む

 

『お前……ッ‼︎』

 

ーテァッ!!!

 

テラが疾駆し、ブリッツブロッツと激突する

我流ながらも洗練されてきた格闘だが、ブリッツブロッツの鋭い格闘はそれを遥かに凌駕していた

 

ーキュイィィィッ!!

 

カラータイマーを狙った貫手。ゼットを弱らせたあの技を警戒したテラが身を丸めるのを見たブリッツブロッツは素早く貫手を拳に切り替えてテラの顔面を殴りつけ、よろめいたテラに膝蹴りを加えて吹き飛ばす

 

ーテァァァッ!?

 

『よくわかっただろう?ウルトラマンのなり損ないが、私に勝てるなど万に一つも無いことが』

 

余裕綽々といった様子のブリッツブロッツを睨みながら立ち上がるテラ

再び突撃していこうとするその身を、ホロボロスの腕が押さえ込んだ

 

『なっ⁉︎お前⁉︎』

ーグルルルゥゥ…

 

「落ち着きなさい、リュウ…」

 

テラが地面を見据える

そこにバトルナイザー:EARTHを構えた苑樹が立っていた

 

『苑樹…ティグリスは!?』

 

テラの問いかけに苑樹は力無く首を振る

 

愕然とした様子でテラが倒れ伏すティグリスへと近寄り、膝を突いてその体を撫でる

 

触ってはじめて、その体から熱が失われつつあることに気づいた

 

『………』

 

ハハハハハハ‼︎と哄笑がこだまする

 

『ようやく死んだようだな。生命力だけは無駄にあるゴミどもが…‼︎』

 

静かに拳を握るテラに苑樹が告げる

 

「……この島の怪獣、そしてティグリスは死力を尽くして、あの魔人から岩神諸島を守ってくれました」

 

巫女服の袖で顔を拭い、袖を捲り上げて縛り直し、鉢金を巻いた苑樹がブリッツブロッツをキッと睨む

 

 

「ーその想いを無意味にしてはいけない…ッ‼︎」

 

『……ああ、そうだな』

 

 

テラがゆっくりと立ち上がり構え直す

その手にビクトジャグライザーが握られ、ウルトラマンテラの姿がビクトリウムジャグラーへと変化し、金色のマフラーがたなびく

 

《ビクトリーモード‼︎》

 

双剣に変形させたビクトジャグライザーを構え、ホロボロスとテラが並び立つ

 

 

「『ー絶対にお前は、ここで倒す!!!』」

 

 

ーテァァァァァァッ!!!

ーグァァァウゥゥゥゥゥ!!!

 

《ホロボロス、レイオニックバースト‼︎》

 

苑樹の覇気を受け取り、ホロボロスの全身に赤いエネルギーが纏われ、赤熱化する

 

灼熱を帯びた剛爪とテラの金と黒の双閃がブリッツブロッツに襲いかかるが、ブリッツブロッツはそれを的確にいなしながら手刀による反撃を叩き込んでいく

 

テラから光の血飛沫が上がり、ホロボロスも手傷が増していく

 

ーグァァァウゥゥゥゥゥ!!!

 

が、ホロボロスが振り回す剛腕の一撃をいなす構えに入ったブリッツブロッツを、突如影が覆う

 

ーテァァァァァァッ!!!

 

ホロボロスの腕を足場に跳躍したテラがブリッツブロッツの背後を取り、ビクトジャグライザーの連撃を叩き込む

 

ーキュイィィィァァァァッ!?

 

苦悶と苛立ちの混じる声を上げたブリッツブロッツが振り向きざまな裏拳をテラが受け止めるが、すかさず回し蹴りでテラを吹き飛ばす

 

ーキュイィィィッ!!!

 

ブリッツブロッツが左手をかざして光弾を構えるが、そこを紅の疾風が飛びついた

 

 

「ホロボロスッ、ティグリスの想いを、無駄にしないでッ!!!」

ーグァァァウゥゥゥゥゥ!!!

 

 

ホロボロスの鋭い牙がブリッツブロッツの左腕に喰らいつく

深く突き刺さった牙をそのままに、ティグリスの噛みつきにより開いていた傷を抉り裂いた

 

黒い血が吹き出し、ブリッツブロッツが力無く垂れる左腕を押さえて膝を突く

 

『っぐ、あァァァァァァァァッ!?私の、私の左、腕がぁ…ッ!!』

 

『よそ見してる場合じゃない、だろッ!!!』

 

《ジャグラーモード!!》

 

太刀へと変化したビクトジャグライザーの光と闇が渦巻く一閃

咄嗟にブリッツブロッツは右腕で防ぐ

 

ーテァァァッ…‼︎

ーキュ、イィィィアァァァッ…‼︎

 

しなやかながらも強靭なブリッツブロッツの右腕は、その一撃を受け止めてなお、テラのパワーを押し返さんとしていた

 

ーグァァァウゥゥゥゥゥ!!!

 

強靭な膂力を持って跳躍したホロボロスが、全力で垂直ドロップキックを刀身にぶつける

 

拮抗はすぐに解かれ、ブリッツブロッツの右腕が火花を上げながら切断され、宙を舞う

 

ーキュイィィィアァァァァッ!?!?

 

苦悶の慟哭

 

終始余裕を保っていた破滅の鴉天狗が、ついにその身を苦悶に捩りながらよろめく

 

 

『破滅魔人…お前たちが、何者なのかオレたちは知らない‼︎』

 

『だが、何者だろうとも、生きようとする命の価値を勝手に決める権利なんてない!!!』

 

 

《ビクトジャグライズモード!!!》

 

『テラクロス、ブラスタァァァァ!!!』

 

 

テラの必殺のX字光線がブリッツブロッツに迫る

 

ニヤリ、とその嘴じみた口元が歪んだ

 

ブリッツブロッツの胸元が開き、吸収器官が露出

テラクロスブラスターを丸ごと飲み込み、そのエネルギーを増幅していく

 

『学習しないな虫ケラはァ!!!死ねぇッ!!!』

 

ブリッツブロッツは増幅した光線をカウンターに放つ

 

が、テラはその場から動かず、ただ今一度ジャグラーモードのビクトジャグライザーを構える

 

『それは、読んでいたッ!!!』

 

ーテァァァッ!!!

 

凄まじい威力の光線をビクトジャグライザーの刀身で受け止める

光線の勢いに数歩退きながらも、ビクトジャグライザーを受け流すように振るい、そのエネルギーを刀身に極大の光として迸らせる

 

『なッ!?』

 

 

『蛇心剣我流模倣‼︎ 煌月斬波(こうげつざんぱ)波濤重(はとうがさね)ッ!!!』

 

 

ーテァァァァァァッ!!!

 

オレンジを超え、青、青白と点火されたエネルギーの炎が無双の斬撃として放たれる

 

ブリッツブロッツはそれを胸の吸収器官でなんとか受け止める

バチバチバチと極大のエネルギーがスパークし、吸収器官のクリスタルにヒビが入る

 

大きく仰け反っていたブリッツブロッツだが、光刃のエネルギーを全て飲み干して立ち上がる

 

『バカどもがぁ…ッ!!その敗北は、以前経験済みだッ!!!対策に、我が偉大なる主にこの能力は強化を施してもらっている…‼︎この渾身の一撃、早々放てまい…‼︎次こそ貴様は、終わりだッー』

 

 

 

《ウルトランス‼︎》

 

《ティグリス・ソウル!!!》

 

 

 

ーテァァァァァァッ!!!

 

黄金の輝きを纏うテラの拳が、ブリッツブロッツの胸に深く突き刺さる

 

『は、な⁉︎が、ぶ、ぁあァァァァァァァァ!?!?』

 

砕けた吸収器官から逆流した吸収済みのエネルギーが激しくスパークし、ブリッツブロッツの体の各所が火花をあげて吹き飛ぶ

 

ブリッツブロッツの目前に立つウルトラマンテラは、ビクトリウムジャグラーの姿に更なる力を纏っていた

 

牙を思わせる口元のクラッシャー装飾、両腕と両脚には虎を思わせる縞模様の装甲が追加され、両手の爪は黄金に研ぎ澄まされていた

 

「あれは…ティグリスの⁉︎」

 

テラの姿を見た苑樹が驚く

 

 

ティグリスの体を撫でた時

テラのインナースペースで、暖かな光がティグリスの形となってリュウに語りかけてきていた

 

【力及ばず、済まない】

 

ティグリスは深く、落ち着く声色で告げる

 

【仲間の血の匂いに猛ったのは、事実だ。だがそれ以上に吾は…吾と共に生きんとしたこの大地の同胞が、斯様な外道に傷つけられることに許せなかった…】

 

「ティグリス……」

 

唇を噛み締めるリュウに、今一度ティグリスが頭を下げる

 

【若き大地の戦士よ。親愛なる、吾らの戦友よ】

【吾の魂を、其方に預ける】

 

 

【ー頼む。同胞を、吾らを慈しんでくれた苑樹や、人の子を、守ってくれ…‼︎】

 

 

満身創痍となったブリッツブロッツにテラが爪を向ける

 

 

『これが、大地と共に生きた怪獣の…魂の力だ‼︎』

 

 

ブリッツブロッツはよろよろと立ち上がる

 

『ぐ、ぬぅ…主の破滅を前に、まだ死ぬわけには…ッ、ここは退いてやる、下等な畜生どもめ…ッ!!』

 

ブリッツブロッツが黒い翼を広げ、離脱せんとする

 

が、勢いよく広げたその両翼は根元から千切れ落ちた

 

『な、バカ、なッ!?』

 

ブリッツブロッツは驚愕しながらも、あることを思い出す

 

 

ティグリスが、自身の背中に何度も爪を立てていたことを

 

 

『ま、さか…ッ!?また、また私はッ!?!?』

 

愕然とするブリッツブロッツの前にテラとホロボロスが並び立つ

 

『苑樹、ホロボロス‼︎行くぞ‼︎』

「はい、これで本当に最後ですッ!!」

 

テラが腕のクリスタルを輝かせ、黄金と漆黒の軌跡でTの字を描き、エネルギーを腕に迸らせていく

 

ホロボロスは真紅のエネルギーを爪に収束させ、バギン、バギンと派手に打ち鳴らす

 

 

『ティーゲル、テラ、シュトロームッ!!!』

「ー灼炎豪烈爪(しゃくえんごうれつそう)ッ!!!」

 

ーテァァァァァァッ!!!

ーグァァァウゥゥゥゥゥッ!!!

 

 

T字に組んだ腕から放たれたテラの必殺光線と、ホロボロスの灼熱の爪撃がブリッツブロッツに同時に襲いかかる

 

莫大なエネルギーを迸らせる双撃に為すすべもなく、ブリッツブロッツは全身にエネルギーをスパークさせ、崩壊していく

 

 

『ありえない…ッ!!私が、この私がッ!?二度も、怪獣ごときにッ、下等なかすどもに…ッ!?負けるなんてェェェ!?』

 

 

断末魔の絶叫を上げ、崩れ落ちていくブリッツブロッツの頭部が天を見上げる

 

『が、あ、我が、尊、き…根源破滅の、主…申し訳、ありまー』

 

殺戮の限りを尽くさんとした破滅の鴉天狗は、その言葉を最期に塵一つ残すことなく、爆散した

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

横たわるティグリスの亡骸を、ウルトラマンテラが持ち上げる

 

苑樹を見下ろしたテラは、苑樹の表情を読み取り頷くと、ゆっくりと中央島のガイアルドが守る中央山の麓に、リュウの育ての親たるアルマンドラも眠る地にティグリスを横たえる

 

追いついた苑樹の隣にリュウが並び、その周りには、ガイアルドやゴルメデ、バデータ、タラトスカたち岩神諸島に生きる怪獣たちと、苑樹のホロボロスが並ぶ

 

リュウは、遺されたティグリスのテラスパークドールズを握り

苑樹は静かに目を伏せ

怪獣たちは、共に戦った戦士に頭を下げ

 

ただ、共に戦った勇敢な戦士の死を悼んだ

 

肩を震わせる苑樹の手を、リュウは確かに握りしめ、そのまま隣に黙って寄り添っていた




疑心暗鬼に渦巻く五道市
遂に魔人アトラナクアと火煙が動きだす

「さぁ、愉快なショウを見せてくれよ。人間ども」

明かされる真実
怒りに震えるルシル

魔人の狂劇に、幕を引くために立ち上がれ‼︎GBCT‼︎

次回最終章第2章
「狂劇と信じぬく絆」

闇の狂乱の中でも、GBCTの紡いだ絆は潰えない
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