呪霊じゃないです、神官幼女です。   作:かりん2022

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マシュマロください


占い 前編

ファンタジーな世界に転生して、安易にしかも手当たり次第に魔法に飛びついて。取り返しのつかないこととなって。

転生した私は、また取り返しのつかないことをしようとしている。ああ、馬鹿は死んでも治らない。

 

「ふぅ」

 

 アンニュイなため息をつき、ぷぎゅるぷぎゅると靴を鳴らす。そう、私は幼女様3ちゃいである。

 中の人は前々世25、前世35、今3ちゃいなので63歳の定年間近である。

 ぷっくりとしたプリティボディの私のお目目の周りは、すでに隈で真っ黒だ。もちろん、目は死んでいる。

 無茶をした代償で、私はろくに眠れない。

 

 私のことはいい。自業自得なのだし。それより、ママンの事だ。

 

 ママンはようやく19歳。まだまだ子供だ。守らねばならない。

 そんなわけで、私は母の名を借りて、ネット上で占い相談をする事でお金を稼いでいた。

 後は、国からの援助をもらう事。セーフティネットは知っているのと知らないのとでは全然違う。

 この辺の手続きは、私が調べて母に市役所に連れて行ってもらって、と頑張った。

 

 コンロどころか、レンジにすら背も届かないクソ雑魚幼女なので、家事も碌にできない。

 情けないこの身だが、ママンは身よりも、教育もない女の子。当然のように配偶者もいない。

 私がしっかりしなくては、ママンは詰んでしまう。

 

 今日も必死で稼いだお金とありがたくも国から頂いたお金で、日々の糧を得て、家に帰る。

 

「あっ 空ちゃん! おかえりなさい!」

「ママン、今帰ったよ。勉強は進んだ?」

 

 資格を取れば、仕事が得られやすくなる。

 そう言うわけで、母にはいくつかの資格の取得をお願いしていた。

 

「お勉強嫌だよう」

「勉強は頑張れば、必ず微笑んでくれるよ」

 

 そして、パソコンを入れて、占い相談を見る。

 私の占いは、無料のアプリで、籤がついている。当たりが当たったら3万円の占いメールが無料で飛んでくる。

 でも、それは無作為ではない。本当に悩んでいる運命の岐路の人だけが当たるようになっている。

 一応、占いが役立ったらお気持ちをくださいと書いてあるのだが、結構な確率で料金以上のお金が振り込まれる。

 

 私は神様に祈りを捧げ、占う。はっきりと未来が見えた。うっわ酷い未来。ていうか夏油様? 夏油様ですね。

 

「対の最強は殺し合いの果てに共倒れとなる。親友を暗闇の箱から救いたければ、〇〇神社にいる死にかけの子犬二匹を××村と△△村までそれぞれ送り届けて、痛めつけられた籠の鳥を合わせて3匹探させなさい。彼らを見つけたらすぐに戻って、拾えた小さな命の数と同じ日数、彼らと閉じこもって災いの嵐をやり過ごしなさい。決して敷地外に出てはダメ。それで2番目の嵐は凌げるでしょう。マリオネットの主に警戒なさい。糸はいつでも貴方を狙っている。貴方が乙女を天使にせずに死なせた故に。対の最強は互いにしか倒せぬゆえに。……この占いが助けになったら、お気持ちをください」

 

 よし、こんな感じか。送信。

 後、いくつかの占いを送ってと。

 

「占い、そろそろ私にも出来るかしら? 私もやってみたい」

「ママンに占いは無理だと思うよ。私のは外法だし」

 

 それにしても、呪術廻戦は登場人物が皆子供達だ。

 私はなんだか不安になってしまう。もっとしっかり手助けをするべきなんじゃないか。

 

 いや、でも、私にはママンのお世話だけで精一杯だ。占いを信じてくれないのなら、仕方ない。

 私は、ため息をついて、作りかけの神具に手を付けた。

 

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