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しばらく離れた所で、移動に呪霊を使う事とした。師匠達には呪霊は見えないが、呪霊は師匠達を触れる。
落ちないように私が気をつければ、普通に乗れるのだ。
呪霊操術を使うと、いつもと違う感じがした。
乗り物用呪霊を出して現れたのは、いかにもバンド系の羽根の生えた青年だった。
「は?」
バサササ、と羽ばたいて呆気に取られている間に逃げてしまう。
「風よ、お願い!」
師匠が献上したエメラルドを掲げるのと、輪廻さんが呟くのは同時だった。
「す、傑くん。不味くない?」
「あ、あ」
咄嗟に呪霊操術を使おうとして、慌てて思いとどまる。馬鹿か、私は。
呪霊操術が不具合を起こしてるんだから、使っちゃ駄目じゃないか。しかし、空を飛ぶ相手にどうすれば。
風弾は防がれ、続く魔法で地面から延びる鎖が青年を捉え、引き摺り込む。
「傑くん! 再支配できない!?」
「はい!」
動けないなんて情けない。私は青年に近づき、触れた。途端、私のすべきことはわかった。
「【空翼(くうよく)】」
名付けた途端、私と空翼の間に激しい綱引きが行われる。しかし、まだ残っていた儀式の力の残滓が、支配を可能にした。多分、次から弱らせる作業が必要になる。それも、すごく厄介になることが察せられた。ともかく、青年の首に鎖のような字が浮き上がって支配は完了した。空翼は跪く。
「主人……あなたに忠誠を」
「どうやら、呪霊達も影響を受けているみたいね」
「傑くん、魔王様っぽい」
輪廻さんの言葉が私に刺さる。
「えっと。とりあえず、乗れそうにないね……」
「変化できます」
「そうじゃないでしょ。傑くん。彼、私達にも見えるわ」
「当然です。我らは、大いなるものの加護を受け、人となったのですから」
「奴隷……洗脳……」
「人聞きの悪いことを言わないでください、輪廻さん」
しかし、見える。見える? この翼の生えたバンドマンが?
「もっと人っぽくなれるかい?」
「可能です」
羽を引っ込めるバンドマン。
うーん。
「色々試していくしかないね。新しく配下にする呪霊は以前通り使えるかもしれないし」
「そうですね! それに賭けるしかないですね」
「使えないって言ってませんか、それ?」
「とにかく、戻れ」
「戻る?」
「おい、まさか……」
私たちの間に戦慄が走る。
一度出したら戻れないって事?
下手に試行錯誤もできない。
呪霊操術、役立たず、決定……。
「傑くん、つまり傑くんはお父さんになるのね」
「父上!」
「やめろ。やめろ」
「命の責任は取らないといけないわ」
「命じゃなかったじゃないですか!」
「今は命ね。とにかく、移動手段は使えないってわかったんだから、急いで移動しないと」
プギュ、プギュ、と足を忙しく動かして走る師匠。
運びますよ。
「とりあえず、魔法で幻惑して身分証明を誤魔化して携帯を入手。その後、呪霊退治の仕事を得て、住む場所を見つけて……その前に、ホテルか。10年前とはいえ、お金はまだ使えるでしょ」
頼りにしてます、師匠。
移動の途中、電源を入れてみたら鬼電が掛かってきたので即座にまた電源を切った。
心配してるかな。心配してるよね。でもこれ、説明どうすればいいのか……。
とりあえず携帯とネット環境を手に入れて、情報収集だね、うん。
調べてわかったけど、悟は教師をしてなかったし、京都にいたし、なんなら孤立してた。
なんでっ!???? 虎杖くんは誰が庇うんだい!?
あっ黒幕が殺させるわけがないか!
七海は教師、灰原は補助監督として生きていることにはホッとした。
子供達も七海の保護のもと、呪専に通っているみたいで、そこはホッとする。
後、子供達の事を探ろうとしたら五条家の逆鱗に触れると忠告された。
それと、私は指名手配されていた。一応、生きて捕らえるようには言及されてた。
悟……ありがとう、悟。
いっぱい頑張ってくれたんだね。
未来情報が使えないのは困ったけど、未来が見えないのは当たり前のこと。
呪霊操術が使えなくなったり、化け物になったりしてるけど……。あ、あれ? 私、結構詰んでないか?
とりあえず、無事だっていうメールだけでも送ろう。
携帯の電話を入れる。鬼電される。
ま、待ってよ悟! ずっと電話されると焦るってば!! 今、メール送るからさ!
本当は空翼には逃亡してもらってちゅーちゅーサキュパス呪霊登場予定でしたが、師匠のいいとこ見せたかったのと可哀想だったので仲間にさせてあげました。
その代わり戻せない。