前回めっちゃ不評のようです。1評価増えてお気に入りの増減がせめぎ合ってる……。
すまぬすまぬ。
毎回、投稿すると、今話は面白かったんだろうかってドキドキします。
でも、それが投稿の醍醐味ですよね。お読みいただきありがとうございます。
今夜は何話か更新できたらと思います。
しばらく反応ないか待つか感想確認してから書き始める癖があるので、感想かここすき頂けると更新速度が早まるやも(今夜の話です)。
マシュマロもよろしくお願いします!
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「夏油さんからの今月の物資と保護した呪術師の子供です」
「あいつ、追われてる自覚あんの?」
イライラと五条は吐き捨てる。心配でどうにかなりそうなのに、のほほんとしやがって。
10年の僕の苦しみを返せ。
自分に近づく人、みんな死んでしまうと警戒して、ハリネズミみたいだったあの日々。
そんな自分が馬鹿みたいに思えてくる。
「にしても、まさか呪力由来じゃない本物とはね。ああ、ありがとう伊地知。子供達の世話を手伝ってるって聞いた」
「い、いえっ 仕事ですから!! こちらこそ、子供達の後ろ盾になっていただき……!」
「人手はあればあるほどいいからね」
つん、とお守りをつつく。
「やめてください。私への贈り物ですよ」
「どーせ上に提出するように言われてるんでしょ。神官って言ったっけ。あの、訳のわからない『何か』……」
あれは、絶対人間が手を出していいものじゃない。本当に、何やってんだよ傑。
そこで、『何か』を感じて立ち上がる。
天井に出現した宿儺の器が落ちてくる。
「ここは呪専!? あ、あの! ナナミン先生! 傑さんって人を助けないと行けなくて! ついてきてください!」
罠かな?
「虎杖君……どう考えても罠では?」
「罠を仕掛けたのは俺達で! でも、俺、やっぱり傑さんが脳みそくり抜かれるの嫌で! 止めたいって思ったらここに! えと、この子達が力を貸してくれてて!」
「この子達?」
「妖精達だよ、俺の周囲に浮いてるだろ!?」
「私の目には何も見えませんが」
「まー僕、最強だから罠でも大丈夫でしょ。そのお友達に、案内するように言って」
「わかった!」
「待ちなさい! 虎杖君!」
景色が変わる。
呪力由来の転移じゃないね。興味深い。
廃墟で、蝙蝠が……いや、半分蝙蝠の集合体となった傑が暴れていた。
僕を見た途端、撤退していく呪詛師達。
「あはははははははははははは!! あーっ 悟だ!!!」
呪霊……じゃないね。
腕に傷を負った子がいるので保護する。
「あ、あのひと、僕に噛み付いた途端ああなっちゃって……! 僕、吸血鬼になっちゃうのかな! そんな僕がイケメン吸血鬼なんて……! 僕の時代が来た!」
「たくましいねキミ」
「久々だね! ちょっとしか離れてないけど、結構寂しかったよ! 硝子もいないし!」
何が面白いのか、抱きついてきてばんばんと肩を叩く。
「七海も元気ー!?」
「夏油さん、酔うととんでもないですね」
「あーハイハイ。呪専に帰るよ、傑」
「うん! 帰ろ!」
「……そうだね。帰ろう」
酔っているのを良いことに、捕獲して硝子に身体検査をさせて、念入りに縛り上げる。
「夏油様……酔ってる!?」
「夏油様、ベロベロじゃん」
「夏油様、お酒はほどほどにした方が……」
「ちょっと暴れて危ないから、皆は下がっててね。傑、酒癖悪いから」
そのうち、幸せそうな顔をして寝だした。本当にもう。本当にもう!!
「でも、顔色はいいな。良かった」
そういえば、あの時。傑、顔色悪かった気がする。自分のことで手一杯だったけれど……。
あの日から、俺は疑心暗鬼になって誰にも心を開けずにいた。
ようやく、色々取り戻せた気がする。傑も硝子も二人が大切にする全ても、もう奪わせないと誓う。
ということで、尋問タイムである。
僕と硝子の血でヘベレケになって、何でも話してくれて良かった。
傑に拷問なんて絶対にしたくない。
それにしても、異世界の神と神官か……。
宿儺を分離するなんて本当に出来るのかな。
今の宿儺の器は精霊達に守られていて、かなり危ない状態らしい。精霊ってそんなに強いわけ?
尋問が終わり、血による影響が抜けた傑は、まじめな顔で宿儺の器を諭した。
「いいかい、虎杖君!! 君には是が非でも精霊語と祈りを覚えてもらう! 精霊達は愛し子の為ならなんでもする。例えば、ちょっとした冗談や訓練や君に喝を入れる時、ちょっと君の友達が君に触れるとする。すると、精霊達がボンッだ。だから、君が一番に学ぶべきことは精霊を宥める事だ。あと、残念ながら精霊は呪力については無力だから呪霊は倒せない。その代わり、呪術師呪詛師にはほぼ無敵と言っていい。精霊に勝てる人なんていないからね。悟で互角ぐらいじゃないかな」
「へぇ。凄いんだな!」
宿儺の器が語りかけると宝玉がキラキラと輝く。未知の存在に愛されてるってことはわかるよ。
「君を死刑にするのは不可能だから、宿儺を分離させた方がいいね」
「はっ 出来るのか?」
宿儺の器の口が喋る。器用なことするね。
「意識が二つあるんだから、まあ大丈夫じゃない? ただ、消滅させる事はできないね。何故なら、それは不公平だからだ。かの方の御技を不公平な事には使えない。お怒りを買ってはことだからね。たぶん、体を与えることになると思う」
「神官っぽいこと言うじゃん」
「神官だからね。見習いだけど。宿儺を倒すのはその後だね。指状態じゃなければなんとかなると思う。宿儺の器、なんと言っても精霊の愛し子たる君がいるし。あっでも、指は二十本揃えないとだね」
「呪霊は倒せないのに、俺がなんとかできるのか?」
「宿儺は呪霊ではなく、私の眷属と同じ存在……魔人になると思うよ。そうしたら物理攻撃は通るからね」
「なあ、神様がそんなに凄いのなら、にいちゃん達も保護できないかな? 体を治したりとか……」
「真人を支配できれば、あるいはどうにかなると思う」
「順平を唆したやつ……!」
「ただ、それは君のお兄さんと順平君の素行によるかな。手を汚したって言ってたし」
「う……やっぱり、俺たち、救われないのかなぁ……? 生まれてきちゃ、駄目だったのかな」
「そんなことは全然ないよ。君達の素性も体質も関係ない。今問題にしているのは、君達の素行。この三ヶ月のこと、話してくれるね?」
うーん、話を聞いたけど、順平を庇うのは相当厳しいかな。
「お、俺! 順平のこと助けてくれるなら、縛りを結ぶ!!」
「よせ小僧」
傑がチラリと僕を見る。
「僕が庇ってもいいけど、順平自身も縛りをしないとダメだよ。あと、傑もお守り作成機になる事」
「そんな事でいいのかい?」
「お前を狙っている呪詛師がいて、呪霊操術が天元様に通じちゃうなら、そもそも封印部屋から出せないだろ」
「それもそうか。私はたまに散歩に連れ出してもらえれば、それでいいかなぁ」
「じゃ、決まりだ。宿儺の器を分離して討伐する。その為に指を集める。順平とお兄ちゃん達を確保する。真人は捕らえる。呪詛師は討伐する」
「そしたら、日常が取り戻せんだな」
「そうだね。悟」
「硝子がいて、傑がいて、僕がいて、バカやって。そんな日常が取り戻せるんだな。なら、やってやるよ」
「じゃ、とりあえず心配してるだろうし、師匠を呼んで呪詛師を追おうか」
「呪霊操術と宿儺の器がこっち側だから、意地でも攻めてくるだろ。こっちは防御を固めるだけでいい」
そして、コブつき占い師がやってきた。
「師匠!」
「傑君。無事で良かった」
ちょwww傑、師匠って幼女の方なのwww
そりゃ転生者って言ってたけどさぁ!
そして、宿儺の器に優しく精霊魔法を教える傑達を見守る。
なんでも、精霊の愛し子にスパルタはできないらしい。めっちゃビビってるじゃん。
乙骨のリカちゃんみたいなものなんだろうな。
僕も乙骨に色々教えてあげないとね。
そして、防御を固める事、しばらく。
ハロウィンの日に、たくさんの人々が囚われて傑が呼び出された。
行かせるはずがないだろ。