呪霊じゃないです、神官幼女です。   作:かりん2022

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超短くてすみません。本日2話目の更新です。
絶対にここで切らなくてはならないので、短いです。


ボタンのかけちがい

「伏黒っ! 俺が呪力を手に入れればいいんだろ」

 

 そうして、俺がまさに指を飲みこもうとした時。

 

「やめときな」

 

 ハスキーボイスが囁いた。

 

 それは、タッパとケツがデカい女の人だった。

 思わず目を奪われる。

 真っ黒な目の周りの隈が特徴の女。

 

 女が呪具を振るうと、伏黒を攻撃していた呪霊は消し飛んだ。

 すぐに俺のことも助けてくれる。

 

「虎杖 悠仁。人工の宿儺の檻。本当に呪力が欲しいなら、死んだ呪胎九相図を使うんだね。それなら、乗っ取られることなく呪力を振るうことができるから。一応、お守り渡しておくよ」

 

 何を言っているかは全然わからなかったけど、見惚れた。

 滑らかな手が俺の手を包み、お守りを握らせる。

 すげー。がっしりした鍛えてある手だ……。

 宿儺の指を持って、女は去る。振り返って、一言。

 

「それと! 呪霊と縛りとかの約束事は絶対しちゃ駄目だからね!」

「はーい!」

「いい子だ。呪術師として戦うなら、いずれ共闘することもあるだろう。その時はよろしくね」

 

 ニコッと笑う。可愛い。

 今度こそ、女の人は去っていく。

 ポケーっとして、ハッと気づく。

 

「伏黒!! 大丈夫か!?」

「くそっ 宿儺の指を盗られた……!」

 

 そこで新たな登場人物が現れた。

 

「今、どういう状況? ……待ってこれ、傑の残穢? どういう状況?」

「綺麗なお姉さんが武器でやあ、たあって呪霊倒してお守りくれた」

「お守り? 見せてもらえる?」

「うん」

 

 素直に差し出されたお守りを見る。()()()()()()()()。呪具ではないが、何か妙な感じがする。染みついた残穢はやはり微妙に違う気もするが傑のもの。

 

「傑の親戚? まさかな……調べてみるか」

「五条先生。そいつ、その女性に人工の宿儺の檻って言われてました。呪力が欲しいなら死んだ呪胎九相図を使えとか」

「ううん? 傑の残穢といい、それは気になるね。ちょっと調べてみようか」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それを遠くから見つめる者達がいた。

 

「夏油様、上手くいきましたか?」

「お怪我はありませんか?」

「どうかな。お守りも渡したし、悟なら気づいてくれるんじゃないかな。それと、私はあんな雑魚に怪我をさせられたりはしないよ」

「悟様もそろそろ基盤が出来たところだろうから、転がり込むのも悪くはないと思うけど……。なんか嫌な予感がするでござる。こう、拙者の心のエンジェル、マイブラザーが止めてくるでござる」

「ううん。利久。連絡役をお願いできるかな」

「はい、夏油様。お任せください」

 

 夏油達はまだ、ボタンの掛け違いに気づいてはいない。

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