絶対にここで切らなくてはならないので、短いです。
「伏黒っ! 俺が呪力を手に入れればいいんだろ」
そうして、俺がまさに指を飲みこもうとした時。
「やめときな」
ハスキーボイスが囁いた。
それは、タッパとケツがデカい女の人だった。
思わず目を奪われる。
真っ黒な目の周りの隈が特徴の女。
女が呪具を振るうと、伏黒を攻撃していた呪霊は消し飛んだ。
すぐに俺のことも助けてくれる。
「虎杖 悠仁。人工の宿儺の檻。本当に呪力が欲しいなら、死んだ呪胎九相図を使うんだね。それなら、乗っ取られることなく呪力を振るうことができるから。一応、お守り渡しておくよ」
何を言っているかは全然わからなかったけど、見惚れた。
滑らかな手が俺の手を包み、お守りを握らせる。
すげー。がっしりした鍛えてある手だ……。
宿儺の指を持って、女は去る。振り返って、一言。
「それと! 呪霊と縛りとかの約束事は絶対しちゃ駄目だからね!」
「はーい!」
「いい子だ。呪術師として戦うなら、いずれ共闘することもあるだろう。その時はよろしくね」
ニコッと笑う。可愛い。
今度こそ、女の人は去っていく。
ポケーっとして、ハッと気づく。
「伏黒!! 大丈夫か!?」
「くそっ 宿儺の指を盗られた……!」
そこで新たな登場人物が現れた。
「今、どういう状況? ……待ってこれ、傑の残穢? どういう状況?」
「綺麗なお姉さんが武器でやあ、たあって呪霊倒してお守りくれた」
「お守り? 見せてもらえる?」
「うん」
素直に差し出されたお守りを見る。
「傑の親戚? まさかな……調べてみるか」
「五条先生。そいつ、その女性に人工の宿儺の檻って言われてました。呪力が欲しいなら死んだ呪胎九相図を使えとか」
「ううん? 傑の残穢といい、それは気になるね。ちょっと調べてみようか」
それを遠くから見つめる者達がいた。
「夏油様、上手くいきましたか?」
「お怪我はありませんか?」
「どうかな。お守りも渡したし、悟なら気づいてくれるんじゃないかな。それと、私はあんな雑魚に怪我をさせられたりはしないよ」
「悟様もそろそろ基盤が出来たところだろうから、転がり込むのも悪くはないと思うけど……。なんか嫌な予感がするでござる。こう、拙者の心のエンジェル、マイブラザーが止めてくるでござる」
「ううん。利久。連絡役をお願いできるかな」
「はい、夏油様。お任せください」
夏油達はまだ、ボタンの掛け違いに気づいてはいない。