「虎杖 悠仁くん。僕は五条 悟。君の事は調べさせてもらったよ。君は、亡くなったはずのお母さんから生まれているね。改ざんの跡もあった」
「つっても、心当たりないしなぁ。なあ、宿儺の檻って何? 俺も呪術師出来る?」
「予想は出来るし試してみたいけど、成功したら死刑かな!」
「えっなんで」
「宿儺の受肉体なんて危険だもん。でも自己責任で、呪胎九相図を試させてあげる事はできるかな!」
「やってみたい! 俺、呪術師になりたい」
「いいよ。じゃ、試そっか」
そうして、俺は呪力を手に入れた。
「すごい、呪力がちゃんと増えて取り込めてるね」
「あの人と共闘できる?」
俺がワクワクと問いかけると、ちょっと困った顔をした。
「そうなんだよね。ちょっとそこが納得いかないっていうか。女の子だったんだよね? その人。その辺の調査もおいおいしようか。呪術師の学校があるから、君はそこに進学しなよ。お給料ももらえるし、君は多分、管理下にいた方がいい。何かに巻き込まれないようにね」
そういうわけで、俺は東京までやってきた。
これから面接である。
「何しにきた」
「呪術師になりにきました!」
「何故呪術師になる」
「じいちゃんが人を助けろって言ってたし、それにすげー綺麗な人に呪術師になったら共闘しようねって言われたから!」
学長は、頭が痛そうな顔をした。
「呪術師はそんなに甘いものではないぞ。もしお前が志半ばで倒れる時。祖父やその女性を呪わないとなぜ言える?」
そうして、ぬいぐるみを操り襲わせる。
「そうなんだろうけど……俺、人工の器? らしいし、黙ってても巻き込まれるんだったら、自分から飛び込んだ方がいいかなって。誰かのせいのまま流されるより、自分で選びたい」
「はぁ。それはそうか。いいだろう。その選択を後悔するなよ」
「頑張る」
「悟。セキュリティを教えてやれ」
そうして、俺は伏黒、釘崎、祢木とクラスメイトになったのだった。
祢木は口下手だけどおしゃべりで勤勉で、よくいろんな事を伏黒に聞く。
俺も無知だから、勉強になる。
今日は皆で外の任務である。
順平の見張りが俺たちのお仕事。
けど順平は呪詛師で、学校を襲ってしまった。
その上、呪霊の真人には釘崎の攻撃しか通じない。
俺は真人に捕まり、指を飲まされそうになる。大ピンチ!
そんな時、お守りが光った。そして、あのデカいけつとタッパの綺麗な人が現れた。
「おや、真人か。いいね。ちょうど欲しかったんだ」
「夏油さん……!?」
「夏油!?? 違うな。でもそっくりだ。君何者?」
夏油さん? あの人、夏油さんていうんだ。
「よそ見をしていたら駄目だよ、七海」
「去年は僧侶で今度は神官ですか。死んだはずでは? その胸どうしました? 若くないですか?」
「話せば長くなるんだけど……そうだね。一言で言うなら……失敗しちゃった☆」
「何をですか!?」
「てへぺろ☆ されてしまっては私も追求できなくてね。まあそれはいいとして」
「何もよくはないですが。えっ まさか五条さんが匿ってました? っていうか何故女体化……」
「サポートするよ、野薔薇。攻撃が通じるのは君だけだからね」
「聞いてください」
そうして、ヌンチャクみたいなデカい武器を出す。
「遊雲! 呪専の武器庫にあるはずでは!?」
「悠仁。よく見ておいで。戦いとはこうするんだよ」
そうして、瞬く間に真人を追い詰める。
はぇぇ。綺麗な上に強いんだ、この人。
なんだかんだで、真人は逃してしまった。
それから、夏油さんは俺に言い聞かせた。
「いいかい、悠仁。君は宿儺の檻だから、縛りさえ結ばず、許しを出さなければ宿儺を封じていられる。でも、封印直後はどうしても体の支配を奪われてしまうんだ。特に複数飲まされると、それだけ長時間体の自由が奪われる。だから、宿儺の指は、出来るだけ取り込んではいけないし、どうしても必要でも悟に見てもらいながらでないとダメだよ。ただ君を宿儺として復活させようとする一派がいるから、あえて一本ずつ自分から間を開けて飲んで付け入らせないという方法もあるにはあるけど……。茨の道だから、よく考えて悟とも相談したほうがいい」
「夏油さんて、五条さんと仲良いの?」
「んー。君の先生とは会った事はないかな」
「夏油さん。説明してもらいます」
「全部終わった後で、時間があれば説明するよ。じゃあね、悠仁。あ、順平くん。お家に戻ってごらん。君の探し物が見つかるよ」
夏油さんは俺の頭を撫でて、呪霊が夏油さんを抱きしめると消えてしまった。
脈があるかも……!
ところで、順平はお母さんが殺されたと思って学校襲撃したのだが、お母さんは普通に家で眠っていた。
順平は秘匿死刑になる所で、釘崎や伏黒とも揉めたのだが、俺は順平と共に頭を下げた。
五条先生も難しい顔をしてたけど、なんとか秘匿死刑保留にしてくれた。
それはそれとして、五条先生を熱い風評被害が襲っているらしい。
目撃された呪具、すげー高くて貴重なものなんだって。
でも2年生が持ち出してて、ちゃんと確認されてたから、五条先生が横流しした疑惑はなんとか晴れたらしい。それがなかったらやばかったとは五条先生の言。
五条先生には、夏油傑って言って、男で亡くなっている親友がいて、夏油さんはその人にそっくりなんだって。絶対見つけて調べてやるっていうんだけど、俺はあんまり五条先生と夏油さんは会って欲しく無いかな。
宿儺の指についてはすげー紛糾してて、食わせる派と食わせない派で殴り合いまで起きたらしい。
俺かやの外……って言いかけたけど、俺にどうすんだって聞かれて全責任負わされても困るので、賢く黙っておこう。
また指飲まされかけたら、夏油さん来てくれないかな。ちょっと期待しちゃってたりする。
来週には京都と交流会するそうだから、京都旅行楽しみである。