「あれ? 言わなかったっけ。去年勝ったから場所は東京だよ」
「「ええー!!」」
「はぁ、話をよく聞かないからそうなるんだ」
「にしても、今年は一年生が多いね! 入れないと少ないし、入れると多いし」
話していると、京都校の者達が訪れる。
「虎杖悠仁です! よろしくお願いしゃす!」
「はぁ、宿儺の檻か。ちょうどいい、お主はどう思っているのだ」
「ええ? 俺わかんない。宿儺ってすげー強くて悪い奴なんだろ。呪力はもうあるし」
「情を考えなければ僕としては全部取り込ませちゃって秘匿死刑がいいと思うんだけど」
「やめて」
「宿儺が暴れたらどうするのだ」
「おじいちゃんは反対派だもんね。でも今の所、傑ちゃんの言ってることはあってるんだよね。僕もパッと答えは出せないかな。いっそ指の一つでも取り込んでてくれれば悩む必要もなかったんだけど」
「やめて。せんせー俺、死刑嫌だ!」
「そうね。勿体無いとは思うけど、現状保留かなー。にしても、何度も言うけど、僕はちゃんと傑に止めを刺した。けどその後、死体盗まれちゃってるみたいなんだよね」
「傑が傑ちゃんである可能性があると言うことか。残穢はどうなのだ」
「んー。なんかこう……微妙に違って、でも傑って気がして、でもなーんか違うような……わかんない」
「夏油さ……んは、百鬼夜行なんてする人じゃないように思います」
「俺もそう思う」
祢木と俺は夏油さんを庇った。
実は、俺らは夏油さん可愛い同盟の同志なのだ。
「後、夏油さん女の子だし!」
「確かに性別を変えるなんて術式の呪霊がいるわけないんだよねぇ」
「そんなものがいてたまるか」
そして、京都校の学長は首を振る。
「しかし、乙骨といい、あからさまに呪霊に狙われている宿儺の器といい、呪詛師の順平といい……厄介な者ばかり抱え込む」
「秘匿死刑簡単にしすぎなんだよ、人手もないのに。まあ、正直順平については僕も考えちゃったけどね。これから立ち直れるならいいかなって。もちろん、しっかり指導するよ」
「そうしろ」
それから、作戦会議である。
「虎杖」
「ん? なんだ、祢木?」
「そのお守り、結界内で機能するとは思えない。指を飲まされないよう気をつけろよ」
「わかった」
俺は頷いた。
主力を任せてもらったので、頑張ろうと思う。
目指せ、東堂打倒!
「好みのタイプはなんだ?」
「タッパとケツがデカい女! 夏油さんみたいな!」
「ブラザー……!」
東堂と、高田ちゃんの握手会に一緒に行くのと夏油さんを紹介できたらする約束をした。
仲良くなれたと思う。
でも、試合は試合なので手は抜かねーけどな!
乱戦を数で押していると、呪霊達と呪詛師達が襲撃に来た。
三輪先輩が呪詛師に人質に取られる。
「宿儺の指を飲め!」
「くっ……」
「三輪!!!!」
メカ丸先輩が悲痛な声を出す。襲撃されたの、俺のせいなのかな。俺がなんとかしなきゃ。
夏油さんの声が蘇る。
「信じるぜ、夏油さん!!」
俺は指を飲み込んだ。その途端、俺は体を奪われていた。
「日の光はまた格別だな! さあ、始めよう……鏖殺を!」
そして、俺、いや、宿儺は三輪先輩に襲いかかった。誰か俺を止めてくれ!
「やめろ、虎杖!!」
三輪先輩が切り裂かれた瞬間。
パシャ!とシャッター音がした。
体の自由が戻る。三輪先輩の怪我は消えていた。
「ったく! 五条悟のいるところで取り込めって夏油様が言ってたでしょ」
「悪い子は吊るしちゃうね」
次の瞬間、呪詛師が吊るされる。
「虎杖くん、義によって助太刀するよ!」
小さな女の子が三人、佇んでいた。
彼女達がやったのか?
そこで、遠くから爆音がする。
「あっ 五条悟、もしかして保管庫の方に行っちゃった!?」
「夏油様!」
「とりあえず、皆の怪我だけ治して保管庫行くよ!」
そしてパシャパシャパシャと写真を撮られ、傷が治る。
嵐のように、ちびっこたちは去っていく。
俺もすぐさま追いかけた。
夏油さんがきてるのか!?