「はじめまして日本から来たセンジ・フバだ。どうぞよろしく」
「わ―――日本人だ――――――!!」
「マジで髷結ってねェんだな!」
「本当に服装まぜてるんですだよ!」
「でも似合っていますよってキーツが言っている」
「ほっほっほっ」
【19世紀末の日本は西洋の文明が入ってきた、制度や習慣が大きく変化した文明開化の時代です。洋風建築が増え、洋食を食べるようになり、千滋さんのように和服と洋服を組み合わせた服も着るようになりました。それに合わせて男性は髪を短く切ったためか「
「千滋はファントムハイヴ家にしばらく滞在することになったからお前達に紹介することになった。タナカ、後で客室に案内してやれ」
「かしこまりました」
タナカと呼ばれた老人は応える。シエルが去った後だ。
「フィニって呼んでくださーい!」
「メイリンですだよ!」
「バルドで良いぜ」
「スネークだ。よろしくなってワイルドが言っている」
「ほっほっほっ。タナカと呼んでください」
いきなり来た自己紹介。千滋はにこやかに応える。
「俺も千滋で良いぜ。それと……ワイルド?スネーク?」
やはりスネークの自己紹介は分かりづらい。
「こいつがスネークでオレがワイルドだってワイルドが言っている」
「なるほど。間違えて悪いな」
「分かればいいぜってワイルドが言っている」
スネークの紹介で千滋は理解した。
「《タナカさんは日本人なんですか?》」
タナカは日本人の苗字。なので日本語で話しかけてみるがタナカは「ほっほっほっ」と笑うばかり。しかし笑い声の音量がいつもより大きめだそうだ(フィニ談)。
ー客室ー
「あー…やっぱ客室凄いな」
木刀と荷物を置き、日本語で呟く千滋。西洋文化が入ってきたとはいえ、やはりまだ慣れないからだ。
「後はセバスチャン次第だな。悪魔でも流石に時間かかるよな」
調べ終わるのは明日か明後日か。
そう思っていた時だ。
ドガアアアアァァァン!!
「なんだ!?…あ」
爆発音に驚く千滋。しかしすぐに分かった。ここに来る途中の馬車で劉に言われた。ファントムハイヴ家は英国裏社会の戒律を破る者を見つけ出し始末する『女王の番犬』。それゆえに存在を嫌う裏の住人が多いと。
(狙われたって事か!!)
千滋は木刀を掴み、爆発音が聞こえた場所へ走った
ダダダダダダダダダダダダ
少し走ると焦げた臭いがしてきた。
(あそこか!)
バン!
「お前ら大丈夫か!?」
「「「「あ」」」」
そこに居たのはメイリン、フィニ、スネーク(+数匹の蛇)。そして煤だらけ、こんがりアフロヘアになったバルドだった。4人と蛇たちは「しまった!」っと悪戯がバレたような表情。
「・・・・・・・・・・どういうことだ?」
「いやー……そのな」
実はスネーク以外の者はドジが酷く、食事作りの最中に爆発するなり、庭が荒れたり、食器を壊しているそうだ。
(セバスチャン苦労してるんだなぁ)
セバスチャンは調査中の為、此処にはいない。自分はしばらくお世話になる身。なので……
「わかった。じゃあ夕飯ぐらい手伝う」
「「「「えー!?」」」」
このままでは屋敷全部が破壊されかねない(実際、破壊された)。千滋は皆のために夕飯作りを手伝うことにした。