その青年、鬼   作:WATAHUWA

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料理は少年ジャンプ+にある大正処女御伽話-厭世家ノ食卓-を参考にしています!どの料理も美味しそうでした。


第5話

「さてと。バルド。焦げただけで済んだ食材なんだ?」

 

袖が邪魔にならない様にたすき掛けをした千滋は、あの爆発の中でギリギリ大丈夫だった食材を確認する。

 

「挽肉と野菜類は大丈夫だったぜ」

 

肉の塊は爆発したため、炭になってしまったがそれ以外は大丈夫だった。

 

「野菜は馬鈴薯(ばれいしょ)(じゃがいものこと)、人参、玉葱、パセリか。お、パンあるな。調味料は一通り。メリケン粉(小麦粉)も大丈夫か。よし、まず挽肉ボール作るぞ」

「「「挽肉ボール?」」」

「なんですの?ってエミリーが言っている」

 

聞いた事もない名前に使用人たちは疑問符を浮かべる。

 

「まず馬鈴薯を茹でて潰すぞ」

「あ!それ僕やりたいです!」

 

ハイハイと手を上げるフィニ。見た目に反して怪力なのだ。

 

「じゃあ頼んだ。茹でている間に野菜類を切って、パンを水に浸して柔らかくするぞ。バルドは玉葱をすりおろしてくれ」

「「「「はーい」」」」

 

じゃがいもを茹でている間に玉葱をすりおろし、他のじゃがいも、人参、パセリを切っていく。しばらくしてじゃがいもが茹で上がった。

 

 

「わーどろんこ遊びみたーい!」

「それじゃパンの水気をしぼって…」

 

千滋はぎゅううぅぅぅ…とパンを絞る。

 

「それでフィニが潰した馬鈴薯に挽肉、パセリ、玉葱にパン。適量で塩コショウだ。よく混ぜたら親指ぐらいのボールにする」

「面白そうですだよ!」

 

メイリンの言葉に「そうだな」と千滋は頷く。全員でボールを作っていく。

 

「メリケン粉を薄くまぶして熱湯に入れる。スネーク。ボールが浮かび上がったら掬い取ってくれ。後茹で汁は使うから捨てちゃ駄目だから」

「分かりました。ってキーツが言っている」

 

お玉を渡した後、千滋は真剣な表情で言う

 

「バルド、火力上げるなよ。上げたら夕飯なしだからな。火力上げるなよ」

(2回言った)

(2回言った)

(2回言った)

(2回言ったってワイルドが言っている)

 

其の間に千滋は色付けに使うカラメルを作る。

 

「千滋、茹で上がったわよってエミリーが言っている」

「よし。次はバタ(バター)と同じ量のメリケン粉を大きい鍋で炒めて…スネーク茹で汁入れてくれ」

「わかったってオスカーが言っている」

 

スネークは言われた通り、その鍋にゆで汁を入れる。

 

「そして塩コショウ、俺が作ったカラメル、皆が用意してくれた具(挽肉ボール、人参、馬鈴薯)を入れて煮込めば……」

 

 

暫く煮込むととても美味しそうな匂いが広がる。それを見て使用人たちはパァっと笑顔になる

 

「シチューだ――――!!✨」

「美味しそうですだよ!!」

「ちくしょう負けた!」

「早く食べてぇな!ってワイルドが言っている」

「ほっほっほっ」

「それじゃ味見するか」

 

千滋は人数分の小皿にシチュー少量を入れ、皆と味見をする。

 

「わぁ美味しいですだ!」

「ホント美味しいです!」

「うーんマジでうまい」

「これだったらスマイルに出しても大丈夫よってエミリーが言っている」

「ほっほっほっ」

「それは良かった」

 

こうして出来上がった「本日の夕食・挽肉ボールシチュー」。ちなみにシエルの評価は……

 

「……まあ美味い方だな」

 

だった。(いつもセバスチャンの美味しい料理を食べているので仕方がない)

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