いや、できたら一日置いて確認して予約投稿って形でストックまだあるからたまにどの話が更新されてるかわからなくなることがあるんだよな(確認しろ)
三人称side
「アレ? どこ、ここ? ……って、うわぁ!? なにっ!?」
数万年前の基軸世界。ギィとルドラがまだ全盛期で戦いに開け狂う世。
ギィとルドラという世界最高峰の戦いの余波により、開かれた次元の狭間より田中大介はこの世界に舞い降りた。
二人の戦いからは距離は遥かに離れていたが、それでも二人の超越者同士の戦いの余波は甚大なもの。彼はこの世界に来るなり、理不尽に嘆いていた。
田中大介は田舎の農村にて生まれたが、口減らしにより母親に捨てられ、たった一人その足で東京にまでたどり着き、そのまま浮浪児として暮らしている少年だった。
盗んだ本……ライトノベルを好んでいた彼は、現状を嘆き空想を夢想していた。故に、異世界へ渡ったということは理解したが、そこでも自分は弱者の立場なのだと嘆いたのだった。
そんな彼が界渡りで手に入れたのが、ユニークスキル“
しかし、この力をもってしてもあの日見た二人には敵わないことを彼は理解していた。ダイスケは現状を把握し、適応することに特化していた。それ故、日本でも一人で生き抜くことができたのだ。
ギィやルドラに目をつけられれば自分の命はない。頭では分かっていても、矛盾した思考をするのが人間である。
手に入れた力を自分の思うがままにし、今までの鬱憤を晴らしたい。そんな思いから、彼は近隣の村や国を支配し、王のように振る舞った。
王となった彼は鬱憤を晴らすかのように、国中の女性を手籠めにしていった。母に捨てられ、今まで浮浪児として蔑まれていた彼は自分を見下した女性が逆に自分に屈服する様を見るのが楽しみとなっていた。
狡猾なのは、ルドラの支配領域である東から離れた西側の諸国を掌握していた点だ。目に余る行いに危険視したルドラの配下たちとも戦ったが、彼は十数年の短い期間で複数の国を掌握するほどの力、天性の戦闘センスを持ち合わせており、一介の帝国兵では太刀打ちできないほどのものだった。
ルドラ、そしてギィにさえ気をつけていれば、彼に恐れるものはない。
そうとわかった彼の躍進はすさまじいものだった。複数の国を拠点とした彼はルドラ達の追撃から逃れつつ、その武力と知力を持って僅か数十年で西側の諸国を我が物としたのだ。
そして訪れた運命の日。
支配の手を伸ばそうとした彼は異なる大陸へと渡り、焔の王と呼ばれた男と戦った。
最初はすぐに片がつくと考えていたが、自らの力を隠蔽していた焔の王の真の力は想像をはるかに上回るほど手強く、戦いは三日三晩続いた。
「くっ、ここまでか……」
「いやいや、お前滅茶苦茶強かったな。楽しい戦いだったぜ……」
「……僕も、最期になかなか楽しめたよ。こんなの久々だな」
ダイスケは勝てない戦いはしない主義だ。ルドラ配下の帝国兵は自分の一薙で倒される有象無象であり、ルドラ本人やその側近との戦いはついぞしたことがなかった。
だからこそ、実力の拮抗した存在との戦いは初めてであり、その戦いの中で彼は感じたことのない不思議な充実感を体感していたのだった。
「殺るなら殺ればいいさ。もう動けないしね。悔いは……滅茶苦茶あるけどね。もっと沢山の女の子抱きたかったとか、最後は女性の胸の中がいいとか……でも、最後の最後で楽しめたから、まあいいや」
ダイスケは大の字で寝転がりながらそう言う。恐らく、指一本動かすほどの体力もないのだろう。そんな彼の様子を見た焔の王はしばし考える仕草をした後口を開いた。
「……そうだな。お前さ、神祖様に仕えないか?」
「……神祖? トワイライトってやつかい?」
「そうそう。神祖様は異なる世界から来たお前にすげえ興味持っててさ、できる限り生け捕りにしてほしいって命じられてんだよ。お前から行かなくても、俺はいずれお前を倒しにいってたってわけだ。最初は楽勝かなって思ってたけど、お前想像以上に強いし、神祖様も使えるやつなら無碍にはしないだろ。どうだ?」
「……わかった、いいよ。そっちに付けば楽しめそうだしね♪」
神祖トワイライト・バレンタイン。その名は裏の事情にも精通するダイスケもよく知っていた。曰く、ギィやルドラにも劣らぬ力を持つ超越者。弟子のカグチが聖人に覚醒している自分を上回る強さを持つのなら、ありえない話でもあるまい。
何より、そこでならもっと楽しい思いができるかもしれない。
戦いの楽しさに目覚めたダイスケはカグチに着いていくことを決めた。
それは今も変わらない。カグチが負けたと聞いたときは驚いたが、逆にそれだけの猛者相手に戦えるのは喜ばしいことだ。
「カグチさんを倒したほどの使い手、それに沢山の女の子を連れてるとも聞く。ああ、楽しみだ。そんな人と戦うのが。沢山の女の子を自分のものにできるのが」
神祖高弟第十一位となったダイスケは笑みを深める。二つの欲を同時に満たすいい機会だと。決戦の刻は間近に迫っていた。
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イッセーside
線路沿いに飛び、途中襲ってきた英雄派の禁手遣いやアンチモンスターを軽く蹴散らしながら、たどり着いたのが二条城前の地下鉄ホーム。
俺はそのまま九重を抱きかかえ、階段を上がって外に出た。
二条城の東大手門に向かうと、すでに他のメンバーが集まっていた。
「あら、遅かったわね変態ドラゴン。よもや、苦戦したわけじゃないわよね」
「んなわけねえだろ。ただ、九重を抱きかかえながらだと、スピード出すわけにもいかねえからな」
ジウの悪態に返事をしながら近づくと────、
「おっげぇぇぇぇっ……」
近くの電柱で盛大に吐いているヴァルキリー服のロスヴァイセさんが目に飛び込んできた。
匙が心配そうに背中を擦っている。この人、ここまで酒弱いとなると、本当に戦えるか心配だな。
「やあ、イッセー君。無事でよかったよ」
木場は笑顔で迎えてくれた。
やはりというか、なんというか、皆襲撃を受けたらしく、若干汚れが目立ってるが、今のところ目立った傷もなさそうだ。
フェニックスの涙も
「アーシアも無事だな」
「はい、ゼノヴィアさんとイリナさんが守ってくれました!」
「いや、守られたのはコチラの方さ。アーシアの結界のお陰で無傷でここまでこれた」
「そうそう! 頼もしかったわよ、アーシアさん!」
そうか、良かった良かった。
ゼノヴィアとイリナもどうやら大丈夫そうだ。
見たところ、ここにいる大半の奴らがほとんど消耗もなくここまでこれている。
これなら、ジークフリート級の奴らが複数人いたとしても、対処することができそうだ。
……約一名を除いて。
「うげぇぇぇぇ……」
「おいおい、大丈夫かロスヴァイセさん」
「う〜ん……どうだろう……」
木場もどうコメントしていいのかわからない様子。
「いっそのこと、置いてけば?」
「そうもいかないだろ。そうなったら、ロスヴァイセさんの護衛で一人ここに残ることになるし」
「は、はい……ま、まだまだ戦えます!」
ジウの辛辣なコメントにロスヴァイセさんは顔を青くしながらも、奮起する。本当に大丈夫だろうか……。
ゴゴゴゴゴゴゴッ……。
そうこうしていると、巨大な門が鈍い音を立てながら開いていく。解き放たれた門を見て、木場は苦笑した。
「あちらもお待ちしてたようだよ。演出が行き届いているね」
「全く、舐められたものね」
木場の皮肉にジウはしかめっ面で答える。
どうやらかなり苛ついてるな。俺も息を吐き、二条城の敷地に歩みを進めた。
「僕が倒した刺客は本丸御殿に曹操とダイスケが待っていると言っていたよ」
木場が走りながらそう言う。本丸御殿か。確かに、そこにそこそこ大きな気配が複数に暴風の如き大きな気配が一つある。いるな。
敷地内を進み、二の丸庭園を抜け、本丸御殿を取り囲む水堀が見えてくる。本丸御殿に続く櫓門をくぐり抜け、辿り着いたのは古い日本家屋の立ち並ぶ場所だ。綺麗に整備されており、ライトに照らされ闇夜の世界を輝かしく彩っている。
「ふむ……赤龍帝には禁手の使い手を複数人差し向けたんだが、それでも倒してしまったのか。驚異的だね君達は」
「まあ、当然と言えば当然か。あんな雑魚、禁手になろうがなかろうが、君クラスの使い手には意味ないしね」
庭園に曹操の姿を捉える。それと同時にあちこちの影から構成員が姿を現した。恐らく、幹部級の使い手だろう。一人一人がそこそこの力を持っている。多分、進化前の三獣士と比べても遜色はないだろう。
「母上!」
九重が叫んだ。九重の視線の先には着物姿のキレイな女性が佇んでいた。頭部には狐耳、九つの尾。
あの人が九尾の御大将の八坂さんか。かなりの美人だ! おっぱいも大きいし、こんな時じゃなければ最高なんだけどな!
「母上! 九重です! お目覚めくだされ!」
九重が駆け寄り声をかけても八坂さんは反応しない。瞳は陰り、無表情だ。
精神支配系の能力で操られてるのか? 解析すると、八坂さんは強力な支配を受けていることがわかった。コレではどんなに声を変えても届かないだろう。
九重が曹操達を睨み付ける。
「貴様ら! 母上に何をしたのじゃ!」
「言ったでしょう? あなたの母君には我々の実験に協力してもらうだけですよ、小さな姫君」
曹操はそう言うと槍の石突きで地面をトンッと叩く。
刹那────
「う……うぅぅ、うぁぁあああああああっ!!!」
八坂さんが悲鳴をあげる! それと同時に八坂さんの体は光か輝き、徐々にその姿を変貌させていく!
九つの尻尾も膨れ上がっていき、どんどんどんどん巨大になり────
オオォォォォォォォォォンッ!!
ついに夜空に向かって咆哮をあげる巨大な金色の獣の姿となった。
これが伝説の妖怪──九尾の狐! 大体十メートルくらいか?
巨大化した九つの尾のせいで見た目にはかなり迫力がある!
タンニーンのおっさんやフェンリルもそうだけど、伝説のモンスターは見惚れるほど良いスタイルしてるな。
……しかし、どうみても瞳は感情を映してない。完全に操られてるな。説得は無理そうだし、“
「おい曹操、ダイスケ。お前ら、こんな疑似京都まで作って御大将操って、何が目的なんだ?」
俺の質問に曹操は槍の柄を肩にトントンとしながら答える。
「京都は存在自体が強力なエネルギーを持つ大規模術式発生装置だ。名所と呼ばれるパワースポットには霊力、妖力、魔力が多分に含まれている。それ故に色々と呼び寄せるわけだが……この疑似京都は京都と極めて近く、限りなく遠い次元の狭間に作ってある。気脈のパワーはこちらにも流れ込んでくる。そして、龍王級の力を持つ九尾の御大将の力を利用し、この空間にグレートレッドを呼び出すのさ。本当は龍王を複数体使ったほうが呼び寄せやすいんだが、さすがに難易度が高いので都市と九尾の力で代用することにしたのさ」
はぁ!? 八坂さんと京都のエネルギーを利用してグレートレッドを呼び寄せる!?
「おいおい、あのドラゴン確かに強大な力を持ってるけど、基本無害なんだろ? そんな事する意味お前にあるのか?」
グレートレッドは始原の天使と遜色のないエネルギーを持つ、この世界最上位の存在だ。
そんな眠れる獅子ならぬ龍を叩き起こして何の意味があるってんだ? もし、曹操がアイツを倒すつもりだってんなら、相当バカだぞ?
呆れる俺に、今度はダイスケが答えた。
「まあ、確かに基本無害だけど……我らのボスたるオーフィスがあれを邪魔だと言っててね。故郷に帰るためにもどうしてもアイツを倒したいらしい」
オーフィスか。
俺の脳裏にはあの少女姿の小さなドラゴン少女の姿が思い出される。
確か、次元の狭間に帰りたいっていう望みを持ってたな。
テロリストのボス────なんだけど、悪人って感じはしなかったし、たぶん神輿に利用されてるだけなんだろうな。
まあ、それは別にいいとして……。
「……で、
俺は鋭い目つきで再度ダイスケに問いかけた。
そんな俺にダイスケは人を食ったような笑みを浮かべるだけで何も答えない。
やはり、コイツは何かを企んでいる……グレートレッドを味方に引き入れるつもりなのか?
「まあ、まずは捕らえてからだ。今だ生態が不明だし、調査するだけでも収穫になる。“
ドラゴンイーター?
初めて聞く単語だな。対ドラゴン特化の術式か何かか? まあ、碌なもんじゃないのは確かだろう。
「……取り敢えず、お前らの目的は理解した。どう転んでも碌なことにならなそうだし、九尾の御大将は返してもらうぞ」
俺がそう言うと同時にゼノヴィアかわ飛び出し、剣を解放する!
鞘ごと構えたデュランダル。鞘の各部分がスライドし、変形していく。
ズシュゥゥゥゥッ!
今のゼノヴィアでは抑えられないほどのエネルギーを鞘となったエクスカリバーが制御している! 聖なるオーラは鞘のスライドした部分から噴出され、刀身を覆い、極大のオーラの刃となる!
「イッセーの言う通り、何をしようとしてるかまでは知らんが、貴様の思想は私達や周囲を脅かす。ここで屠らせてもらおうか」
「意見としてはゼノヴィアに同意だね」
「同じく!」
木場とイリナもゼノヴィアの言葉に頷きながら、聖魔剣と聖刀を構える。
「グレモリー眷属に関わると、死線ばかりだな……ま、学園の皆とダチのためか……」
匙は腕、足、肩に黒いヘビを出現させ、自らに纏わせる。さらに、蛇の足元からは黒い大蛇が出現し、黒い炎を迸らせながらとぐろを巻く。匙の左目は蛇の目となり、凄まじいオーラを放ってる。
ほへー……これは大分パワーアップしてるな。いいオーラ放ってやがるぜ。
「ヴリトラ、悪いが力を貸してくれ。今日は暴れられそうだぜ?」
匙がそう呟くと、周囲の黒い炎がまるで喜んでいるかのように燃え上がる。それと同時に、大蛇が喋る。
『我が分身よ。獲物はどれだ? 聖槍か? 狐か? どれでも良いぞ。我は久方ぶりの現世で心地よい。どうせなら、眼前の者共全てを我が炎で燃やし尽くしてやろうか?』
あ、ヴリトラの意識復活してんのか。流石は高い生命力を誇るという邪龍だな。タンニーンのおっさんとは、また違った重圧がある。
ヴリトラはデバフや呪の類が得意との話を聞いてるので、取り敢えず八坂さんの動きを止めて欲しいと俺が言おうとした瞬間────。
ズオオオオオオオオオッ!
新しい武器にテンション上がってるのか、ゼノヴィアさんが既に構えてオーラを天高くまで噴出させていた。
二十メートルはあるであろう、巨大なオーラの刀身!
デュランダルの攻撃的なオーラを拡散させず、うまく圧縮してるからこその太さだ!
「初手だ。喰らっておけ!」
空気を読まないゼノヴィアさんはそのまま聖なるオーラで形成されな刀身を英雄刃に振り下ろす!
ザッバァァァァァァァァァッ!
ゼノヴィアの振り下ろした一撃は本丸御殿を家屋ごと吹き飛ばす。その勢いは止まることなく、波動の大波となって建物や公共物を飲み込んでいく。
砂煙が収まると、眼前には膨大なオーラにより跡形もなくなった城外の建物や道路の残骸が転がっていた。
……やりすぎだろ。
「ふー」
ゼノヴィアは肩で息をしながら、額の汗をぬぐっている。
「おい、ゼノヴィア。最初から飛ばし過ぎだぞ」
俺の言葉にゼノヴィアは自慢げにVサインを作りながら、答える。
「開幕の一発は必要だろ」
「……確かに不意打ち自体は別にいいけどさ……一応、消耗も自己補完の範疇に収まってるみたいだしな」
全く、この脳筋娘は……この何を言っても無駄感はシオンさんを思い出させるな。
一応、スピードタイプであるはずの“騎士”なのに、どうしてパワーのみを追求してるんだろう。“戦車”のほうが良かったんじゃないのか、コイツ?
「……デュランダルとエクスカリバーの融合剣、たいしたものだな」
「流石イッセー、気付いていたか。この新しいデュランダルは錬金術により、エクスカリバーと同化したものだ」
「大雑把に言うと、デュランダルの刀身にエクスカリバーを鞘の形で被せたらしいの! エクスカリバーの力でデュランダルの攻撃的部分を外に漏らさず覆うことで、二つの聖剣の力を同時に高め、相乗効果で凶悪な破壊力を生み出すのよ!」
教会の人たちも面白いこと考えるな。デュランダルの真価を引き出せずとも、かなりの威力を出せそうだ。
なんでもデュランダルが他の聖剣にも効果を与えることから始まった研究らしい。本音を言うと、デュランダル単体のほうが威力出るかもだが、ゼノヴィアがデュランダルの破壊の力を引き出せるようになるまでは、これが安定してそうだな。
「────エクス・デュランダル。この聖剣をそう名付けよう」
無難な名前だな。というか、まんまか。でも、カッコいい名前だよな。
「ま、初手で倒せるなら苦労もないか」
ゴッ!
ゼノヴィアが視線を向けると同時に何もなくなった建造物跡地の地面から腕が突き出てくる。土が一気に盛り上がると、下からは英雄はメンバーが現れる。
ふむ……絶霧に守られたか。全員無傷っぽいな。欲を言えば、二〜三人は倒れてほしかったが、そう簡単には行かないか。
最初に地面から腕を突き出した二メートルの巨漢の男は首をコキコキ鳴らしている。その後ろでは曹操が槍を肩でトントンしてる。余裕だな。
「いやー、いいね♪ 君たち、もう上級悪魔の中堅……いや、トップクラスの上級悪魔の眷属と比べても遜色ない。レーティングゲームに出れば、十数年以内にはトップランカー入りかな? どちらにせよ、末恐ろしい。シャルバはよくこんな連中バカにしてたものだな。アイツ、本当にアホだったんだな」
それに関しては同感。曹操の言葉にジークフリートも苦笑している。
「古い尊厳にこだわりすぎて、下からくるものが見えなかったといったところでしょ。さて、どうする? 僕、今のを食らってテンションおかしくなってるんだけど?」
「そうだな。とりあえず、実験スタートと行こうか」
そう言いながら、曹操は獰猛な笑みを浮かべる。そして、聖槍を俺に向けた。
「赤龍帝は俺が……」
「いや、僕がやるよ。曹操には荷が重い」
曹操を押しのけ、後方に控えていたダイスケが俺の前に歩み寄る。俺も鎧を纏ってダイスケの方へと足を進める。
「さあ、開戦と行こうか♪ 楽しい時間にしよう」
「悪いが楽しむつもりはねえよ。九重のためにも早めに終わらせてやらァ!」
ドゴォォォォォォンッ!!
俺の拳とダイスケの槍が交差する! 二条城での決戦が今、幕を開けた!