帰ってきたらD×Dだった件   作:はんたー

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ゲーム終わらせます

イッセーside

 

 

俺は木場と合流するために運動場に向かって走っていた。

運動場近くに来た俺は魔力感知を広げる……お、いたいた。

 

「よう、木場」

 

「!?イッセー君」

 

木場は運動場にある倉庫似て隠れていた。どうやら見回りを行っている敵を警戒しているようだ。

何度が挑発し、相手を一網打尽にしようとしたらしいが、なかなか誘いに乗ってくれないそうだ。

たぶん俺を警戒しているな。

ただでさえ俺が半数以上を倒してしまったから向こうも不用意な挑発には乗れないのだろう。

そうして結構な時間にらみ合いが続いているのだと。

 

「なるほど、そういう状況っすか……」

 

「うん、それにしてもやっぱりイッセー君たちはすごいね。僧侶や騎士を含めた眷属を容易く倒してしまうなんて……」

 

そういう木場の目には何やら力への渇望のようなものが見て取れる。

もしかしたら過去に何かあったのか……?そう思った俺は思い切って訪ねてみることにした。

 

「おい、きb……「聞えているか!グレモリー眷属の者たちよ!」」

 

なんだ?何やら外からバカでかい声が響いてきた。

倉庫の隙間から覗いてみると、グラウンドのど真ん中に頭にバンダナ、西洋風の鎧を纏った騎士であろう女の子が突っ立っていた。

見た目はさわやかな美少女って感じでかなり好みだ。

でも何であんな堂々と……。罠か何かか……?

 

「私はライザー様に使える騎士カーラマイン!こそこそ腹の探り合いも飽きた!見ているのはわかっているぞ!いざ尋常に勝負だ!」

 

違う。馬鹿だ間違いない。

なんていうか、シオンさんとかスフィアとかそこらへん思い出す。

卑怯な策謀を好まず正々堂々勝負したいってタイプの人だ。

ただ、これは他はともかく俺たちに関しちゃ少しうまい手かもな……。

あそこまで堂々としていると不意打ちするのもかえってためらってしまう。

何より……。

 

「名乗られてしまったからには隠れてるわけにもいかないな」

 

「はあ?ちょっ、木場っち?」

 

こっちにも阿呆がいるんだよな……。

少しの付き合いだが木場が騎士道精神にこだわっているというのはかなり理解できている。

そんな木場だからこそ、名乗られたら返さずにはいられないんだろう……。

戦場ではそんなもの役に立たないんだけど……まあ、今はゲームだし大丈夫だろうと納得しとこう。

 

「全く、仕方ないっすね……」

 

「まあ、多分勝てるだろう」

 

そういいながら俺たちは向かい合う剣馬鹿(二人)を眺める。

 

「僕はグレモリー眷属の騎士、木場裕斗だ」

 

「ふっ、グレモリー眷属にお前みたいな騎士がいるとは嬉しいぞ」

 

木場も彼女に対し名乗りを上げたのを見て相手のほうも木場を気に入ったようだ。

そして始まる騎士同士の戦い。

ここはあえて思考加速を切って観戦している。

これはなかなかの迫力だな。

二人とも生き生きしており、この勝負に横やり入れるのはさすがにためらわれるな。

しかし、そうなると……。

 

「暇だな」

 

「そうっすね……」

 

「全く、泥臭いにもほどがありますわ。カーラマインにはほとほと呆れますわ」

 

そこに現れたのはドレスを着た金髪のクルクルドリルの僧侶と顔に半分だけ仮面をつけた戦車の女の子たちだ。

後ろには兵士であるメイドさん二人と踊り子らしい格好をしてる子が控えている。

これでライザー以外の眷属全員が出てきたわけか……。

 

「悪いが赤龍帝、ここでリタイアさせてもらおうか」

 

「……ほんとイッセーって警戒されているっすね……」

 

「当然ですわ。人間でありながら上級悪魔以上の覇気を出す赤龍帝……。お兄様も不確定要素として警戒しておりますの」

 

・・・・・・・・・・・ん?

なんだこの子?今なんて言った?お兄様?

手かよくよく見るとこの子、妖気の感じがライザーとよく似てるし何より不死鳥っぽい尾羽が生えている。

ということはこの子ってもしかして……。

 

「このお方はレイヴェル・フェニックス。ライザー様の実の妹君だ」

 

な、なにいいいいいいいい!?

そんなのありなの!?

つ、つまりあれか?ライザーは自分の妹を眷属にしてるということか!?

 

 

「ライザー様曰く、『妹をハーレムに入れることは世間的にも意義がある。ほら、近親相姦に憧れたり、羨んだりする奴っているじゃん?俺は妹萌えじゃないから、形だけの眷属悪魔てことで』とのことだそうだ」

 

そ、それは確かに!妹をハーレムに入れるっていうのはハーレムマンガでもよくあるし確かにあこがれるよな。

俺も妹ほしいな……。

 

「……薄々感じてはいたっすけど、ライザーってイッセーと同じタイプの変態だったんすね……」

 

ああ、確かに……。なんか一気に親近感わいてきたわ。

そうこうしていると戦車の女性が俺にめがけて突進してきた。

 

「話は終わりだ。行くぞ!」

 

なかなか鋭い突きだな。小猫ちゃんとはまた違った感じだ。

一発の威力よりも連打に力を入れているのかな?戦車の力も相まってかなりの脅威だ。

まあ、相手が俺たちじゃなければだけど……。

 

「さてと、じゃあやるか……」

 

今なら小猫ちゃんもいないからあれが使えるのだよ。

ここにいるのが敵とミッテルトという状況がとても素敵だ。

 

「喰らえ、“洋服崩壊(ドレスブレイク)”!」

 

相手の服に魔力を流し、再び全裸にする。

引き締まったボディーに大きいおっぱい。ごちそうさまです。

 

「な、なんだこれは!?」

 

「そしてとどめ!」

 

相手が困惑し、胸を隠そうとするその一瞬のスキをついて首筋を攻撃。そのまま相手を気絶させる。

 

『ライザー様の戦車一名、リタイア』

 

「な、なんてひどい技だ……」

 

「あ、アハハ……」

 

あ、そうだ。あの二人もまだ戦っていたんだ……。

木場は若干苦笑いをしており、相手の騎士は俺の技に恐れおののいているようだ。

見た感じ木場優勢だな。

気操法を駆使して魔剣の威力をさらに高め、瞬動法を用いて翻弄している。

この調子ならばもう決着はつくだろうな……。

 

「よそ見厳禁」

 

すると今度は残った兵士三人が一斉にかかってきた。

……本当は部長たちが評価されるようにするため、俺たちはあまり手出ししたくなかったんだけどなあ……。

世の中上手くいかないな。

 

「ほい」

 

三人が俺に迫るよりも早く、ミッテルトが一凪で三人をなぎ倒す。

三人の兵士たちは声を出す間もなくその意識を刈り取られたのだった。

 

「なっ……」

 

ライザー妹の驚愕の表情とともにアナウンスが鳴り響く。

 

『ライザー様の兵士三名、騎士一名、女王一名リタイア』

 

木場と朱乃さん&小猫ちゃんのほうも決着ついたっぽいな。

明らかにグレモリー眷属よりも俺のほうが敵を撃破してるけど……まあ、そこまで力は見せたりしてないし結果オーライか……。

 

「さて、後はあんただけっすよ。フェニックス妹」

 

「……正直驚きましたわ。まさかお兄様の眷属をほぼすべて全滅させてしまうだなんて。ですが、お忘れですか?私たちフェニックスは……」

 

「不死身って言いたいんだろ」

 

「ええ、そうです。いくらあなた方が強くても不死を倒すことは不可能です」

 

不死身を倒すのは不可能……ねえ……。

 

「俺はそうは思わないな。不死だろうが何だろうが、精神(ココロ)を折ることはできるだろうし、魂ごと砕くといった手段もある。不死であるかと勝ち負けはまったくの別物だよ」

 

「……もう遅いですわ。たとえあなたがそれほどの力を持っていようが、すでにお兄様はリアス様のもとへと向かっています。あなたたちの負けですわ」

 

レイヴェルの言葉に俺は魔力感知の範囲をさらに広げる。

するとなるほど。確かに部長とアーシアがライザーと向かい合っているのを感じることができる。

 

「なるほど。俺を足止めしている間にライザーが部長を倒すって算段か……」

 

「その通りですわ。リアス様を倒してしまえばこちらの勝ちですもの」

 

なるほど、確かにそうだな。

でも、リアス部長たちも修行でだいぶ強くなってるし、簡単に負けることはないだろう。

それでもそもそも魔素量からして差はでかいし勝つこともできないだろうからできるだけ速くいかないとな……。

そう考え、俺は踵を返し、部長のもとへ向かおうとする。

 

「な、今更どこへ行こうというのですか?どうせ負けるのですから、ここで私とおしゃべりしてたほうが……」

 

「行っておくけど、部長をなめないほうがいいぜ。今のあの人は不死が相手だろうが簡単に負けてくれる人じゃねえよ」

 

 

**********

 

リアスside

 

「チェックメイトだリアス。さっさとリザインしてもらおうか……」

 

「それはこっちのセリフよ。眷属の半分を失ったあなたのほうこそリザインするのね」

 

私たちはライザーと向かい合っている。

アーシアとともに拠点に待機していたところ、突如としてライザーが強襲をかけてきたのだ。

まさかほとんどの眷属をおとりにして王であるライザー本人が仕掛けてくるだなんて。

それだけ私の眷属を……、いえ、イッセーを警戒していたってことかしら?

 

「確かにそうだ。だからこそ、ここで君を倒してゲームを終わらせよう」

 

そういいながらライザーは炎を放つ。その速度はかなり速い。

でも、ティアマットさんやイッセーの攻撃ほどではない。

私はそれを回避し、滅びの魔力を逆にライザーに思い切り放つ。

 

「なに?」

 

私がライザーの炎を躱したことに驚いたのか一瞬ライザーは動揺し、滅びの魔力がライザーの顔半分を消し飛ばす。

しかしその傷も炎に包まれるとたちまち再生してしまった。

 

「驚いたな。かなり強く放ったんだが……まさかよけられるとは……」

 

口ではそういいつつもライザーは余裕を崩さない。なぜならライザーには不死身の体があるのだから……。

ライザーは魔力を高め、複数の魔方陣を展開する。そしてそのすべてから炎の魔力を放出した。

私はとっさに滅びの力を込めていない魔力弾を地面に放ち土煙を立てる。

思わぬ行為に驚愕するライザーを尻目に私は一気にライザーとの距離を詰めた。

 

「消し飛びなさい!」

 

近距離からの滅びの一撃。私はフルパワーでライザーの上半身を根こそぎ消し飛ばして見せた。

 

「なっ!?」

 

とっさのことでライザーも予期することができなかったのか、防御することもできず、ライザーの上半身は跡形もなくなった。

でも、まだ終わっていないようね。ライザーの魔力があたり一面に漂っているのをかすかに感じられる。

悪い予感は的中し、ライザーは見事に復活を遂げてみせた。

これがフェニックスの再生能力。あんな状態からでも復活できるなんて……。

 

「ククク、なかなか成長してるじゃないかリアス。でもいいのかい?君の後ろにいた僧侶を放って攻撃するとは、今の炎であの僧侶は焼け焦げただろうな……」

 

そういいながらライザーは先ほど私がいた場所へと目を向ける。

でも残念ながらあなたの思い通りにはいかないわよ。

 

「それはどうかしら」

 

「ムっ……」

 

土煙がはれ、さえぎられていた視界があらわになる。

そこには防御結界で自らの身を守るアーシアの姿があった。

 

「な、俺の炎を防いだというのか!?」

 

「イッセーさんたちとの修行の成果です!」

 

いまのでかなりの魔力を消耗しているけど、それでもまだ余裕そうね。

アーシアは修行の際、特に防御結界を頑張っていた。

そのかいあってか今のアーシアの結界は私たちよりも強固なものになっている。

あれならライザーの攻撃だってそう簡単には通さない。だから私はアーシアを信じて攻勢に出ることができたのだ。

 

「ふん、だが所詮はその場しのぎにすぎん。赤龍帝の小僧はそう簡単には来れないように俺の残り眷属総動員して抑えている。その間に俺はリアス、君を倒せばいいだけだ」

 

イラついたようにライザーは攻撃の激しさを増した。

魔法陣からの攻撃だけでなく、肉弾戦を多用してきたのだ。

一撃一撃がとてつもなく重い。でも……。

 

(イッセーに比べたらなんてことはない)

 

イッセーのパンチはこれよりももっと重かった。速さだってイッセーのほうが上ね。

ライザーは拳に炎を纏わせ殴りかかってくる。それに対し、私は手を魔力で保護し、イッセーに少しだけ教わった柔術を使い、受け流す。

隙を見て滅びの魔力を放ち、再び距離をとる。

あくまでイッセーに比べたらであって炎の魔力も肉弾戦も驚異的だ。

これまでの戦いで分かったけど、どうやらライザーは近距離戦のほうが圧倒的に得意みたいね。

今は何とか受け流せるけどそれでも私の付け焼刃じゃあいずれ限界が来る。

 

(イッセーと比べると劣るとはいえ、今の私では及ばないなんて。これがライザー・フェニックス……なんて強さなの……)

 

正直なめていたわ。こちらもどちらかというと遠距離からの攻撃が得意だけど、そもそも魔力の量が違いすぎる。

魔力弾の多さも密度もライザーのほうが上だ。それでも何とかかわし続けることが……ってえ?

 

「炎に気を取られすぎたなリアス!!」

 

一瞬のスキをついて今度は逆にライザーが私に接近していたのだ。とっさのことで反応することができず、腹部を思いきり殴打した。

 

「あああああ!?」

 

その拳には炎が纏っており、私は軽くないダメージを追う。

アーシアが回復してくれたからまだ戦えるけど、アーシアの治癒の力は傷は治っても痛みはわずかに残る。

今まででも相当ぎりぎりだったのに……。

 

「これ以上婚約者に手を挙げるのも気が引ける。リザインするんだリアス」

 

リザイン……。そんなこと、できるわけがないでしょ。

 

「……お断りよ。私の眷属たちが……何より本来関係ないはずの友人たちが、私のために頑張っているというのに、私があきらめていいわけないじゃない!!」

 

「そうか、ならばこれで終わりにしてやる!」

 

炎を纏ったライザーの拳が私に対し迫ってくる。

アーシアも結界を張ってくれているけどおそらく破られるだろう。

何とか立ち上がりよけようとするが腹部の痛みで一瞬体が硬直してしまう……。

ここまでだというの……?

 

「さすが部長。いいこと言いますね」

 

「がはっ!?」

 

刹那、誰かがライザーを吹き飛ばし、お姫様抱っこで私を退避させた。

目を開けるとそこには光に照らされたイッセーの姿があった。

 

「イッセー……」

 

「よく頑張りましたよ部長。さすがです」

 

その笑顔はまるで月明かりのように思えた。

 

 

 

**********

 

イッセーside

 

「赤龍帝だと……。まさか、ほかの眷属たちは……」

 

「部長との戦いに夢中でアナウンスを聞いてなかったんだな……。残っているのはもうあんたと妹さんだけだよ……」

 

ふむ、部長もかなり消耗しているけどそれはライザーも同じだな。

見た目は変わっていないがやはり再生には結構なエネルギーを消費するらしく、ライザーの魔力は最初見た時と比べ、5~6割ほどしかない。

大体半分ほどエネルギーを削ったことになる。

7倍近く差のある相手とよくまあここまで戦えたものだ。やっぱり重要なのはエネルギーの使いようってことだな。

 

「レイヴェルは置いてきたということか……。だが、レイヴェルもかなり強いぞ。ほかの眷属だけで勝てると思っているのか?」

 

「まあ、半々ってところかな?皆かなり消耗しているし……」

 

あの妹ちゃんがそこそこやるのは見ればわかる。純血悪魔なだけあって多分女王のお姉さんと互角かそれ以上はあるな。

女王は予想通りフェニックスの涙を持っていたらしく、朱乃さんと小猫ちゃんも勝てはしたけど消耗していた。

互角というのは強さの面であり、フェニックスである妹ちゃんは当然再生能力持ちなため、三人がかりでも勝てるかどうかはわからない。

 

まあ……。

 

「向こうの決着がつく前にお前を倒せばいいだけの話だろ」

 

そういいながら俺は英雄覇気を醸し出す。それを見るとひるんだようにライザーは後ずさりをする。

ライザーも本能で理解しているのだろう。俺と自分の力の差を。

それでもひかないのはおそらくプライド。人間である俺に純血悪魔の自分が負けるわけないと考えているのだろう。

 

「き、貴様がいくら強かろうと、不死身の不死鳥が人間ごときに負けるはずがない!!」

 

ライザーは叫びとともにものすごい炎を放出してきた。その勢いは先刻まで部長にはなっていたものとは桁が違う。

 

「火の鳥と鳳凰そして不死鳥フェニックスと称えられた我が一族の業火!さっきまでのように手加減したものではない!正真正銘全力の一撃だ!その身で受け燃え尽きろ!」

 

確かに見た目はすさまじい威力の出てそうな炎だ。

しかしこの程度じゃあな……。

脳裏に浮かぶのは全盛期のドライグすらも上回る獄炎を操る赤髪の鬼神と師の姉である最強のドラゴン。

あの人たちの炎に比べれば、こんなのなんてことはない。

俺は気闘法を発動し、腕を強化、そしてライザーの炎をティアマットさんの時と同じように後方へと受け流した。

 

「ば、馬鹿な……」

 

「悪いな。この程度の炎じゃあ俺の薄皮一枚焼くことはできないぜ」

 

ヴェルドラ流闘殺法“柔風”

確か元ネタはワン〇ンマンの流水〇砕拳だったはず。

敵の魔力攻撃を受け流すことができる技……といっても今みたいに威力を完全に受け流すなんてことは格下相手にしかできないんだけど。

 

「ならば!」

 

それを見たライザーは上空へと飛翔し炎を滅多打ちにする。

大きな攻撃でダメなら数でゴリ押しってところか。

でもこれ部長とアーシアにもあたりそうだし速攻で止めたほうがいいな。

 

「ほい」

 

「がはっ!?」

 

俺は空を駆けライザーに接近したのちライザーを叩き落とす。

すぐに再生しているが治りが遅い様子。

それもそのはず、今の攻撃は魂にまで響かせたからな。

 

「さてと、覚悟はいいか?ライザー・フェニックス」

 

「ま、待て!分かっているのか?この縁談は、悪魔達の未来の為に必要で、大事な物なのだぞ!?それを潰す事がどれほど罪深いか、理解しているのか!!」

 

まあ言いたいことはわかる。客観的に見ればこれは部長のわがままみたいなものだ。

それでも……。

 

「部長はさ。自分のことをちゃんと見てくれる人と、家柄関係なく愛してくれる人と添い遂げるのが夢らしいんだ」

 

それはあの夜部長が言った言葉。部長にとってはささやかだけどかなえたい夢。

 

「部長は俺にとっても大切な人だ。部長がこの結婚を望むっていうなら俺だって祝福してやるよ。でも、それがあの人の望まぬものだっていうのなら、俺は何を敵に回してもそれを止めてやる。俺がお前をぶっ飛ばす理由はそれだけだ!」

 

「イッセー……」

 

俺は魔力を右手に込める。その右手は圧縮された魔力の影響で黄金色に輝きだす。そして俺はライザーに向かってその魔力を解き放った。

 

「喰らえ!

ヴェルドラ流闘殺法“覇竜絶影拳(ドラゴニックバースト)”!!」

 

「ひ、ぐわああああああ!?」

 

その一撃は直線状にあった一切合切あらゆるものを消し飛ばす。

校舎や運動場などあらゆるものが焼失したのだ。

その一撃には超速再生持ちのライザーだって耐えることはできない。

手加減したとはいえ大ダメージを受けただろう。

さすがにゲームで死者を出すわけにもいかないしな。

まあ何はともあれこの戦いは……。

 

『ライザー・フェニックス様、リタイア。よってこのゲーム、リアス・グレモリー様の勝利です』

 

俺たちの勝利だ。

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