拙い駄文ですが、これからも今作をよろしくお願いいたします。
イッセーside
会談のさなか、突如として“時間停止”の感覚が俺たちを襲った。
部屋を見渡すと、動いている者と止まっている者に分かれていた。
三大勢力で言うと、サーゼクスさん、セラフォルーさん、グレイフィアさん、アザゼルさん、ミカエルさん、そしてヴァーリは動けている。この辺りは安定してるな。
他の護衛の方々は皆止まってしまっているけど。
部員はというと……
「眷属で動けるのは私と朱乃、祐斗にゼノヴィアだけね」
「あれ、ゼノヴィアちゃん前回は止まってたっすよね?」
ミッテルトと部長の言うとおり、ゼノヴィアはなぜか止まっていなかった。
初めてギャスパーとあってから、まだ一週間そこら。ゼノヴィア自身、これに抗いうるレベルまで達してなかったように思えるんだが……。
「時間停止の感覚は何となく覚えた。停止させられる寸前にデュランダルを盾にすれば防げると思ったのだが、正解だったようだね」
「あらあら。さすがは聖剣使いですわね」
朱乃さんの言うとおり、言うだけならば簡単だが感覚でそれをつかむのはかなりすごい。
“真なる時間停止”と違うとはいえ、こういった攻撃を防げるあたり、デュランダルもさすがは“
「外を見てみろ」
アザゼルさんの言葉に俺は外を見る。校庭、空中に黒いローブを着た魔法使いがいたるところに陣取っていた。
よく見ると、倒れてる悪魔、天使、堕天使の姿もある。時間停止に抗えず、停止状態を攻撃された……といったところだろう。
「魔法使い連中か。一人一人が中級悪魔級ってところかな?」
ふむ。確かに、一人一人がC+ランクからBランクはある。ライザーの眷属級といったところだろう。それが校庭にいる範囲だけを数えても80人前後。多分まだいるだろうな。
「あいつら、ギャスパーに何かしたのか?」
「おそらく、力を譲渡できるタイプの神器や魔術で強制的に
うわ、えげつない手を考えるな。流石に、魔王種級の力を持つトップ陣を停止させることは期待してないだろうが、それでも護衛程度なら停止させられる。
もしもトップ達を停止させることに成功すれば万々歳といったところだろう。
「ギャスパーはテロリストの武器にされている……何処で私の下僕の情報を得たのかしら……しかも、大事な会談をつけ狙う戦力にされるなんて……!これ程侮辱される行為も無いわっ!」
部長から紅色のオーラがみなぎっている。かなり怒ってるようだ。
当然だろう。俺もかなり怒ってるんだからよ。
「まったく、リアス・グレモリーの眷属は末恐ろしいね」
アザゼルさんは手を窓に向ける。すると、無数の光の槍が生み出され、雨となって降り注ぐ。
魔術師たちは障壁を展開するが、紙屑のようになんなく貫き、蹂躙してる。
まあ、当然か。アザゼルさんは強い。存在値にして覚醒前のコカビエルをはるかに上回る“74万2867”。
“
素の力ならばヴァ―リにだって負けないだろうな。
「ん?なんすかこの魔力?」
ミッテルトの言葉に目を向けると、校庭から妙な魔力が……これは、転移魔法陣か?
そう思った次の瞬間、先ほどと同じ数の魔術師が再び投入されてきた。魔術師たちは転移してくるや否や、再び魔術攻撃を仕掛けてきた。
「なるほど、俺たちを出さないつもりか。これは面倒だな。このまま消耗を続けていけば、いずれは俺たちまで止まってしまうかもしれん」
確かに、感じられるギャスパーの力は徐々に強まってる感じがする。向こうの人数に終わりが見えない以上、消耗していけばいずれトップ陣の誰かが止まってしまうかもしれない。
例外はサーゼクスさんくらいだろうな。この人の魔力はこの程度じゃあ全然余裕だろうし。
「うちも手伝うっすよ」
そう言うと、ミッテルトは聖なる力を集め出す。魔法陣を展開し、霊子を極小の塊に圧縮し……。
「“
一気にそれを解放した。四方八方から降り注ぐ聖なる光弾はミッテルトの魔力と霊子を混ぜこぜに使ってできている。霊子単体の場合、威力はすさまじいのだが、制御がかなり難しい。これは自分の魔力を混ぜることで制御を比較的簡単にした高威力の魔法なのだ。
低コストで高威力。“
魔術師の障壁など意にも介さず、足を、腕を、急所を狙わずにミッテルトは魔術師の四肢を粉砕する。
死にはしないが、霊子で傷口を焼かれているから地獄の苦しみだろう。
「ま、こんなもんすかね?」
「ほう。すげーな!なんだ今の魔法?俺たちの使うどれとも違う、未知の法則があるように見えたぞ!?」
「うちのオリジナルっす」
アザゼルさんは未知の術式に目を輝かせ、ミッテルトはすげなく答える。
やっぱこの人は根っからの研究者堅気なんだろうな。だが、今はそれどころではない。
「今はそれより、この状況をどうするかですよ」
逃げる……という選択肢は存在しない。
ギャスパーが拐われてるってのもあるし、もしも逃げたらここを守ってる結界が解けてしまい、外にまで被害が及ぶ可能性があるからだ。
「ま、しばらく籠城していれば黒幕も痺れを切らせて出てくるだろ」
まあ、それしかないか。
外の迎撃はローテーションを組めば消耗も少なくなんとかなりそうだし、消耗が少なくなれば、少なくともトップ陣が停止することはないだろう。
外へ出て大暴れするという案もあるが、それが罠という可能性もあるしな。
「となると、どっちにしろギャスパーはすぐに奪い返さないと」
「お兄様、私が行きますわ!ギャスパーは私の下僕。
私が責任もって奪い返してきます!」
強い意思を秘めた瞳で部長が進言する。
「言うと思ったよ。しかし、旧校舎までどうやって行く?校舎の外は魔術師だらけ。通常の転移も阻まれるだろう」
サーゼクスさんの言う通り、転移を阻害する術式くらいは用意してるだろうな。
それでも無理矢理魔力を通せば使えないことはないだろうが、消耗も通常より大きくなるだろう。
だが、部長はそれを想定してたのか、フッと笑う。
「旧校舎には未使用の戦車の駒が保管していますわ。キャスリングを使えば虚をつけるかと……」
ああ。聞いたことある。
王と戦車の位置を入れ換えるレーティングゲームの特殊技。それを使えば瞬時に部室に転移可能だろう。
「俺もついて行きますよ。黒幕がいる可能性もあるし、部長一人じゃ危険ですからね」
ギャスパーは俺にとっても大事な後輩だし、部長にとってもそのほうが安全だろう。
「ありがとう。心強いわ」
本来キャスリングは王としか入れ換えることができないが、今回はグレイフィアさんが俺も一緒に行けるように転移術式を調整してくれるらしい。グレイフィアさんの術式調整が終わり次第すぐに行かなくては……。
「おい、兵藤一誠」
「ん?なんですか?」
俺を呼んだアザゼルさんの方に振り返ると、アザゼルさんは俺に何かを投げてくる。
リング?何やら見知らぬ術式が刻んであるな。
刻印魔法を宿した“
「そいつは神器の力をある程度押さえる腕輪だ。ハーフヴァンパイアに付けてやれ。少しは押さえられるだろう」
「なるほど。ありがとうございます!」
マジで堕天使すげーな!神器の研究ってここまで進んでるのか!
どうやらそう考えたのは俺だけではなかったようだ。ミカエルさんも嘆息しながら腕輪を見つめてる。
「アザゼル、神器の研究はどこまでいってるというのですか?」
「いいじゃねえか。神器を作り出した神はいないんだからよ。お前だって、知らないことだらけだと聞いてるぜ。それより……」
アザゼルさんはミカエルさんから視線を外し、ヴァーリの方に向き合う。
「ヴァーリ。お前は外で敵の目を引け。白龍皇が出てくれば、相手を乱すこともできるだろう」
「……旧校舎のテロリストごと、ハーフヴァンパイアを吹き飛ばした方が早いのでは?」
……コイツ、今なんつった?
ギャスパーごと吹き飛ばすだと?口調からしてコイツはマジでやりかねない……。
「させないっすよ?もし、本当にやる気なら、うちが相手になってやるっすよ」
「おいヴァーリ。今言ったこと実行してみろ。その時はこの場でお前を叩き潰すぞ」
俺とミッテルトの言葉を聞いてヴァーリは笑みを深める。
これだから戦闘狂は厄介なんだ。マジで質が悪い。
「自重しろヴァーリ。和平を結ぼうって時にそれはダメだろ。まあ、それしか手がないってのなら仕方ないが、今は助けるべきだろ」
「……了解」
不満気ながらヴァーリは背中から翼を展開する。
白く、青白いオーラが美しい。アレがドライグと対をなす白き龍か……。
「
『
ヴァーリは禁手化するやいなや即座に魔術師の方に向かっていった。
禁手化したことで存在値も上乗せされ、EPが100万ほど増加してる。俺の増加率よりも半分ほど劣ってるのは、多分素の力量不足が原因。俺みたいに白き龍の力を完全には発揮できてないみたいだが、まあ、あいつのレベルならぶっちゃけ時間の問題だろう。
精々がBランク程度しかない魔術師など、歯牙にもかけず、蹂躙してる。
だが、魔術師が死ぬと魔方陣からまた別の魔術師が出てくる。マジできりがないなこれ。
「アザゼル。先程の話の続きだ」
「あー?何だ?」
「神器使いを集めて何をしようとしていた?“
「備えてたのさ……と言っても、お前らの攻撃にじゃない。もっと別のもの……」
「……それは一体?」
「“
カオス・ブリゲード?何だそれ?サーゼクスさん達もどうやら知らないようで、眉根を寄せている。
聞き慣れない単語に疑問符を浮かべる俺たちを他所にアザゼルさんは更に続ける。
「組織名と背景が判明したのはつい最近だが、それ以前からもうちの副総督シェムハザが不審な行為をする集団に目をつけていたのさ。そいつらは三大勢力の危険分子を集めているそうだ。中には禁手に至った神器持ちの人間も含まれている。“神滅具”持ちも数人確認してるぜ」
「その者達の目的は?」
「破壊と混乱。単純だろう?この世界の平和が気に入らないテロリストだ。しかも最大級に性質が悪い。組織の頭は“赤い龍”と“白い龍”の他に強大で凶悪なドラゴンだよ」
アザゼルの話に全員が絶句した。ドライグ、アルビオン以外に強大なドラゴン……。
というと、噂に聞いていたあのドラゴンか。
「そうか、彼が動いたのか。“
『そう、オーフィスが「禍の団」のトップです』
声と同時に会議室の床に魔方陣が展開される。
その魔方陣を見たサーゼクスは舌打ちをする。この気配、悪魔のオーラだな。
「そうか。そう来るわけか!今回の黒幕は!グレイフィア、リアスとイッセーくんを早く飛ばせ!」
「はっ!」
ちょうど魔方陣の構築も終わったらしく、光が大きくなっていく。
それに困惑してるのは部長だ。色々と妙な事実が判明して少し混乱してるのだろう。
「お嬢様、ご武運を」
「ちょ、ちょっとグレイフィア!?お兄様!?」
瞬間、転移の光が俺たちを包み込んだ。
*********************
光が消えるとそこは部室だった。予想通りというか、なんというか、案の定部室は魔術師の手で占拠されていた。
「!?まさか、ここに転移してくるとは!」
「悪魔め!」
声からして女性か?てか、ここにいる魔術師は全員女性のようだな。
女魔術師たちは俺たちを視認するや否や襲いかかってきた。
だが、この距離は
「ぐは!?」
「ぐえ!?」
魔法を放とうとした魔術師二人を俺は一瞬で片付ける。俺の手刀を受けた女魔術師はその場で意識を消失させる。
もちろん……
バリバリィ!!
“
「……こんなときにまで貴方は」
部長も流石に呆れてるようだな。まあ、無理もないけど。
しかし、さっきの魔術師見ても思ったけど、こいつら接近戦の技術がないに等しい。魔術師は近づかれたら終わりなんだから、もう少し対策考えようぜ。
「部長!イッセー先輩!」
声のした方向へ視線を向けると、そこには椅子に縄でくくりつけられ、拘束されているギャスパーがいた。
すぐ真横には女魔術師がいるが、どうやら無事みたいだ。
「良かった。無事だったのねギャスパー」
ギャスパーの無事を確認し、部長はホッとした。
だが、ギャスパーはそれを見て泣き出してしまった。
「部長……。もう嫌です。僕は死んだ方がいいんです。お願いです部長、先輩。僕を殺してください。この眼のせいで、僕は誰とも仲良くできないんです。迷惑ばかりで……臆病者で……」
ギャスパーはボロボロ涙を溢していた。敵に利用され、相当参っていたんだろう。
だが、部長はそんなギャスパーに優しく微笑む
「馬鹿なこと言わないで。私は貴方を見捨てないわよ。貴方を眷属に転生させた時、言ったわよね?生まれ変わった以上、私のために生きて、自分が満足できる生き方を見つけなさい……と」
「……見つけられなかっただけです。迷惑かけてまで僕は……生きる価値なんて……」
「ギャスパー!俺の言ったこと、覚えてるか?」
俺の言葉に俯いていたギャスパーはハッとする。
俺があの時、言った言葉を思い出したようだ。俺は改めて、あの時の言葉を綴る。
「迷惑かければいいんだよ!多少の迷惑が何だ。そんなもので見捨てるような奴が部長の眷属にいるとは思えない。俺の友達にもそんな奴はいない。そもそも、最初から何事もこなせる奴なんかいねーんだよ。これからゆっくり神器の扱いを覚えていけばいいじゃねえか。不安だってのなら、俺が先輩としてずっと面倒見てやるよ」
「イッセー先輩……」
「イッセーの言う通りよ。貴方は私の下僕で眷属なの。そう簡単には見捨てないわ」
「部長……僕は……」
瞬間、ギャスパーを捕らえていた女魔術師がギャスパーを殴り付ける。魔術師はギャスパーの髪の毛を掴み、冷笑を浮かべている。
「愚かね。こんな危険なハーフヴァンパイアを普通に使うなんて馬鹿げているわ。グレモリーは情愛が深くて高い戦力を持つくせに頭が悪い。さっさと洗脳でもして、道具として有効活用していればもっと評価を得ていたのではなくて?もしかして、仲良しこよしで下僕を扱う気なの?」
「・・・・・・」
コイツ、むかつくな……。何たる言い草だよ。
落ち着け、冷静になれ……。
「私は下僕を大切にするわ」
部長も一見冷静だけど、腸は煮えくり返ってるな。
そんな部長の態度にいら立ったのか、小さな魔力の弾を部長に放つ。俺はそれを手ではじく。
それに驚きつつも、女魔術師は悪態をついた。
「生意気ね。悪魔のくせに美しいのも気に食わないわ。グレモリーの娘」
女魔術師の嫉妬にまみれた言葉を聞いても部長は一切表情を崩さない。
「動くとこの子が死ぬわよ。ちょっと遊びましょう?」
魔術師はギャスパーの首に刃を突き立て、もう片方の手で魔術を放つ。部長は一切避ける気がない。
部長は俺を一瞥し、再び魔術師に目を向ける。俺を信頼してるのが見て取れた。だから俺もそれにこたえ、魔術弾を拳で打ち消す。
てか、こいつ、さっきから部長の顔ばっかり狙ってやがる。まじで許せねえな。
部長はギャスパーにやさしく語り掛ける。
「さっき、イッセーも言ってたでしょう?あなたが何度迷惑かけても私は見捨てない。何度でも叱ってあげるし、何度でも慰めてあげる。決してあなたを離さないわ!」
「部長……」
部長の言葉にギャスパーは涙を流す。俺もギャスパーに思いをぶつける。
「ギャスパー!部長がここまで言ってるんだ!逃げるな!恐れるな!俺たちはみんな、お前のことを見捨てない!仲間外れになんかしないぞ!」
俺は“赤龍帝の籠手”を呼び出し、新しい機能を発動する。
『
新たなる機能。アスカロン。龍殺しの聖剣を取り出し、俺は自分の右掌を斬る。手のひらから血が流れていく。
部長も俺の行動を怪訝そうに見ている。
「飲めよ。赤龍帝の血。飲んでお前の本当の力を見せてみろ!」
アスカロンは魔力を込めることで伸び縮みすることができる。俺は血の付着したアスカロンをギャスパーの口元まで伸ばす。
ギャスパーは俺の言葉にうなずき、俺の血をなめとる。瞬間、空気が一変する。
俺の血を舐めた瞬間にギャスパーの存在値が一気に倍近くまで跳ね上がったのだ。ギャスパーは蝙蝠の群れに変身し、女魔術師に襲い掛かる。
「く、変化したか!」
「おのれ吸血鬼め!」
毒づく彼女たちだが、影から伸びた無数の手に引っ張られ、体勢を崩す。
影から伸びる手は吸血鬼としてのギャスパーの力だな。超克者や三公の方々が使ってたからよく知っている。
あの影の手は殺傷能力こそないが、相手の足止め程度ならば十分だろう。蝙蝠と化したギャスパーは魔術師たちの体を包み込み、各部位へ嚙みつく。
しかも、神器を使いこなし始めている。先ほどから打ち出された魔術弾を停止させている。
「僕があなた達を止めます!」
無数の蝙蝠が赤い瞳で魔術師たちを見据える。すると、魔術師たちはなすすべなく停止した。
「イッセー先輩!とどめです!」
「ああ、任せろ」
俺は籠手に魔力を集中させ、権能を解き放つ。
「“
解き放たれた魔力により、時間が停止した女魔術師たちの洋服がすべて吹き飛んだ!眼前に展開するは裸の女性の見本市!見放題、触り放題!
やはり、俺の見立ては間違ってなかったようだ!これこそギャスパーの力の真価なのだろう!
「やったぜギャスパー!俺たちが組めば無敵だ!」
「はい!」
「そうじゃないでしょ?」
興奮する俺たちに対し、部長は呆れながら、俺の頭を小突くのだった。
すると、同時に影から何者かが現れる。
部長はそれを見て警戒するが、俺は誰だかすぐにわかったので部長たちを手で制す。
「どうした?トーカ?」
「え?トーカって、朝の?」
影から現れたのはトーカだった。どうやら“影移動”で俺のもとにやってきたようだ。
何かあったのか?
「イッセー。一応報告しておくわ。会場で大変なことが起こってるの」
「大変なこと?」
なんだろう?考えられる可能性としては、俺たちが転移する直前に現れた別の転移魔方陣だ。
あの魔方陣からは魔王種級の力を持つ悪魔がやってくるってのは直前の感知で気付いていた。だが、ぶっちゃけ三大勢力トップの方々に比べると確実に劣っていたので大丈夫だろうと思っていたんだが……厄介な力でも持っていたのだろうか。
そんなこと考えてると、トーカから予想だにしないことが告げられる。
「あなたの“自称”ライバル……白龍皇が寝返ったわ。今、アザゼルたちと交戦状態にあるみたい」
・・・・・・・まじ?
感知で外の様子を探ると、それが事実であると気づき、俺は思わず頭を抱えるのだった。