帰ってきたらD×Dだった件   作:はんたー

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魔国に行きます

 イッセーside

 

 

 

 

 ルミナスさん達の言葉に一同は静まり返る。

 敵の途方もない計画に言葉も出ないと言った感じだ。まあ、気持ちはわからんでもないけどな。

「完璧な種族」を作るという目的のために世界そのものを滅ぼす。正直、理解できない思考回路だし、恐るべきことに相手にはそれを実行に移せるだけの力がある。

 この世界の強者であるアザゼル先生やセラフォルーさんが手も足も出ないような存在を多数抱え込み、恐らくはあの機械生命体みたいに他の世界から来たであろう“侵略種族(アグレッサー)”も多数いると思われる。正直、どれくらいの世界を掌握してるかわからないから、敵の数すらもわからない。皆が気後れするのも無理はないだろう。

 

「……私は、かつてヴェルダナーヴァ様に仕えていました。だから、神祖トワイライトの事は多少は知っています」

 

 天照さんの言葉に一同は注視する。

 曰く、天照さんやオーディンの爺さんを筆頭とした各神話の主神は星の管理を目的としてヴェルダナーヴァに作られた存在のだという。

 

「この星はかつて、魔素と生命が溢れる豊かな惑星でしてね……そんな美しい光景を気に入ったヴェルダナーヴァ様が、その美しい星を管理するために私達を連れてきた……聖書の神を含めた私達主神は元々“基軸世界”の出身なのですよ」

 

 元々天照さんやオーディンの爺さん、聖書の神といった主神達は異界を監視する役割を担うこともなった“始原の七天使”の代わりとして、ヴェルダナーヴァの補佐をする存在として作られたのだという。しかし、ギィさんやルドラ達“調停者”により世界が安定した時代にはあまり仕事もなかったらしい。そこで、生命にあふれる地球という惑星の監理者を探していたヴェルダナーヴァに命じられ、この惑星の管理者として降り立ったそうだ。

 ところが、肝心のヴェルダナーヴァが死んでしまって以降は各神話の縄張り争いが激しくなり、結果として、神話同士の関わりもなくなっていったらしい。

 

「その時から、神祖の話は幾度となく聞いていましたが、その災厄がこの世界を襲うとなると、“禍の団”を遥かに超える脅威となるでしょうね……何しろ、神祖トワイライトは、オーフィスやグレードレッドが束になっても敵う相手ではありませんから……」

 

 オーフィスやグレードレッドが束になっても勝てない……そんな天照さんの言葉を聞いて、この場にいる者たちはそのヤバさを再認識する。

 天照さんもまた、神祖の脅威を知る存在。故に、その恐ろしさをよくわかってるみたいだな。

 

「……なるほどな。となると、こちらとしても各神話との和睦を急がないといけなさそうだな……」

 

「アザゼルの言う通り、それほどの脅威が迫っているのならば、睨み合いを続けている状況でもない。目的面で言っても、“禍の団”以上の危険度だからね」

 

 先生とサーゼクスさんは互いにため息をつけながら、これからの事に思考を向ける。

 “禍の団”だけでも先生たちからすれば頭の痛い話だったろうに、此処から先はそれ以上の災厄相手にも立ち向かわなければならない。先生たちの嘆きもよく分かる。だから、できることなら“禍の団”を片付けた後にしたかったんだよな……。まあ、そうも言ってられないか。

 

「……それで、兵藤君はどうするつもりなんですか?」

 

 ソーナ会長の問いかけに俺は一瞬だけ考える。まあ、既に結論は出てるけど……。

 

「取り敢えず、俺達は一度基軸世界に戻ろうと思います」

 

「今回のこと、リムル様達にも報告しないといけないっすしね」

 

 今回得た情報はリムル達に伝えるべきだ。機械生命体やセラの正体、“蟲魔神”まで従えていることなど、報告することは盛り沢山だ。あと、護衛としてこっちの世界に常駐できる手練れがいないかも聞かなくちゃならない。父さんと母さんまでもが襲われたんだ。頑張ってくれているトーカ達には悪いけど、最低でも“超級覚醒者(ミリオンクラス)”の使い手を護衛に付けておきたい。それも踏まえてリムルに進言しないと……。

 

「…………」

 

 俺達の言葉に部長は何やら考え込むような仕草をする。

 

「……ねえ、イッセー。その基軸世界、私達も行って大丈夫かしら?」

 

 部長の言葉に皆が目を見開き、驚いたような表情をする。対してサーゼクスさんやアザゼル先生はじっと部長を見つめ、目線で続けるように促す。

 

「今回の戦いでよくわかったわ。私は……私達は弱いわ。今のままじゃあ、“神祖”どころか“禍の団”相手でもついていけるか怪しい……貴方やヴァーリの戦いを見てそう思ったの」

 

 確かに……ヴァーリはロキ相手に大立ち回りを演じていたし、アーサーや美猴も子フェンリル相手に活躍していた。小猫ちゃんは黒歌の特訓の甲斐があって、ヴァーリ達にも負けない活躍をしていたけど、他のみんなはミッテルトの“思慕者”の力でなんとか戦えてるって感じの状態だった。

 まあ、既に“魔王種”級の力があるヴァーリと比べられる時点で相当強くなってるんだけどな。現時点でも恐らく旧魔王副官級はあると思う。だが、部長はそれでは満足していない様子だ。

 ヴァーリ達が“禍の団”所属ということもあるんだろうな。だからこそ、今よりももっと強くなりたいというわけか……。

 

「無理なことを頼んでいるのはわかってるわ。それでも……」

 

「わかりました。じゃあ、部長達も行きましょう」

 

 俺の言葉に部長は呆けるように目を丸くする。どうしたんだ? 

 

「いや……こうもあっさりと了承されるとは思わなくて……」

 

「そ、そもそも異世界ってそんな簡単に行けるんですかぁ!?」

 

 どうやらギャスパーは全く異なる異世界にそんな簡単に行けるのか疑問に思ってるみたいだな。まあ、確かに……冥界や天界みたいに、繋がりがあるわけでもない未知の世界。部長達からすれば、どんな場所なのか想像もできないのかもしれない。

 

「ああ、行けるぜ。何だったら、サーゼクスさん達も一緒に行きます? ミリキャスも社会見学ってことでさ」

 

「ぼ、僕も行ってよろしいんですか?」

 

 ミリキャスは期待と不安を瞳に宿し、チラリとサーゼクスさんとグレイフィアさんを見つめる。ミリキャス自身、未知なる世界への好奇心はあるんだろうけど、流石に二人の許可がないとだめだからな。

 そんなミリキャスの様子を見たサーゼクスさんはクスリと笑い……

 

「わかった。では、お言葉に甘えよう」

 

「……よろしいのですか? サーゼクス様」

 

 グレイフィアさんは目を見開きながら問いただす。それに対し、サーゼクスさんは柔和な態度を崩さずに言う。

 

「ああ。私自身、異世界に興味があるし、何より将来の義弟(イッセー君)がそういうのなら、そこまで危険はないだろうからね」

 

「ありがとうございます! 父様!」

 

 その言葉に俺は少し嬉しくなる。サーゼクスさんはまだ数回しか会っていない俺をここまで信用してくれてるのか……。なんだか少しむず痒い感じがするな……。

 見ると、ミリキャス凄く嬉しそうだ。目茶苦茶目を輝かせている。こういうところは年相応なんだなとほっこりする。

 

「流石赤龍帝! 太っ腹だねぃ!」

 

「いや、お前達は連れてかねえぞ?」

 

 美猴の言葉に俺はきっちりと釘を刺す。すると、ヴァーリチームの面々が驚いたように俺を見つめる。

 いや、なんでお前らまで連れていけると思ってたんだよ。

 

「そもそもお前ら一応敵対組織だろ。今回は一緒に戦ったし、約束だから話したけど、流石に向こうに連れてくほどの義理はないだろ」

 

 俺の言葉を聞いて、ヴァーリチームの面々は露骨に嫌そうな顔をする。流石は戦闘狂共の集まりだな。ルミナスさんや原初の戦闘を見たおかげで向こうの世界に興味津々のようだ。

 

「そんなこと言うなよ赤龍帝。一緒に戦った仲だろぅ」

 

 美猴はそう言いながら、馴れ馴れしく肩を組もうとするが、俺は呆れながらそれを避けた。

 

「そもそもお前らの目的フェンリルを仲間にする事だろ! 俺たち利用されただけじゃねえかお互い様だ!」

 

 そう。こいつらの目的はアーサーの剣の力でフェンリルを仲間に引き入れることだ。フェンリルは存在値にして350万を超える化け物。今まで北欧という閉ざされた環境にいたからこそ、戦闘経験も低く、部長達だけでも戦うことができたが、そのスペックをフルに発揮すれば究極持ちにすら通じるほどの潜在能力を秘めている。

 ヴァーリ達もそこに目を付けたのだろう。覚醒魔王級の力を持つ神話の神々を相手取るには現状ヴァーリ達ではまだまだ力不足感が否めないからな。

 

「……ええ、確かにその通りです。私達はフェンリルを支配下に置き、神に対抗する手段を得た。そのためにあなた方を利用したことも認めましょう」

 

 そう言いながら、アーサーは立ち上がり、俺の前に歩いてくる。アーサーは俺の言ったとおりだと認め、そのうえで真摯に頭を下げた。

 

「そのうえで、お願いしたいのです。先の戦いで、私達も自らの力不足をはっきりと自覚しましたからね。さらなる高みに行くためにも、その“基軸世界”に赴いてみたい」

 

 ……これは予想外だ。まさか、プライドの高そうなアーサーが頭を下げるだなんてな……。いや、プライド高いからこそ、あの戦いで何もできなかったのが悔しかったのかもしれないな。

 

「……俺からも頼む。兵藤一誠」

 

 それを見たヴァーリは暫し瞠目し、なんとアーサーと同じように軽く頭を下げながら、俺に頼み込んできた! これにはアザゼル先生もビックリだ。正直俺も驚いてる! あのヴァーリが宿敵である俺に頭を下げるとか……これはヴァーリ自身、かなり苦悩の末の行動だろうな。

 流石にここまでされれば断るのも悪い気がしてくる。

 ……それに、神祖の軍勢と戦うにあたって、コイツラの戦力は必要かもしれない。一応、向こうから援軍を呼ぶ予定ではあるけど、強力な力を持つ手練ほど、長く国を空けておくことは難しいからな。案外、ヴァーリチームの力を底上げするのもありか? 

 いやでも、コイツラも敵であることには変わりないし、レベルアップさせるとあとが厄介そうだからな……。

 

「……責任は俺が持つ。ヴァーリ達も行かせてやってくれ」

 

 悩む俺にそう告げたのはアザゼル先生だ。この人にまで言われちゃ、流石に断れないな。

 

「……わかった。ただし、勝手な真似はするなよ」

 

「ああ。善処しよう」

 

 善処……ねえ……。コイツラの戦闘狂ぶりはよく知ってるし、ヴァーリを筆頭に皆ワクワクしたような表情をしている。正直不安しかねえんだけど……。

 ……まあ、ヴァーリ達程度にどうこうされるような国でもないし、確かにそういう意味なら問題はないか。

 俺は暫し、悩んだ挙げ句溜息をついてジト目でヴァーリ達を見つめる。

 

「……わかった。その代わり、この件は他言無用だ。お前達以外の“禍の団”には決して言うなよ?」

 

 俺は“英雄覇気”で軽く脅しをかけながら、ヴァーリ達に念押しをする。その圧倒的な覇気にヴァーリ達は冷や汗を流しつつも獰猛な笑みで頷いた。全く……これだから戦闘狂は……。俺は頭を搔きながら再度溜息をつくのだった。

 

 

 

 

 

 

 ****************************

 

 

 

 

 

「やあ、イッセー。遅かったじゃないか」

 

「スミマセン。少し時間がかかってしまって……」

 

 数時間後、俺達はカレラさん達と合流して、三階の物置部屋の前に集まっていた。少し時間がかかってしまった理由は更に追加メンバーが加わったからだ。

 

「向こうの世界に行くのも久しぶりね」

 

「ああ。お土産に何買おうかな〜?」

 

 まずは父さんと母さんだ。二人共俺達のイザコザに巻き込まれてしまった以上、無関係とはいかない。俺達が留守の間、襲撃が起こる可能性だってあるんだ。安全面から考慮しても、一緒に向こうに行ったほうがいいだろう。

 

「いや〜、ソーたんと一緒に旅行なんて、ワクワクするね☆」

 

「その呼び方はやめてください! そもそも旅行ではなく、外交ということをお忘れなく!」

 

 次に魔王であるセラフォルーさん。この人は冥界の外交を担当しているため、基軸世界での話し合いに必要だろうと判断され、外交官として付いて行く事になった。

 故に、服装も魔王少女姿でなく、会議などで見たそれに相応しい大人しめのものになっている。

 そして、その後ろにいるのはウェーブのかかったブロンドが特徴のおっとり風の天使のお姉さん! メチャクチャ乳がでかい! スタイルも抜群! 

 

「ごきげんよう。私、“四大セラフ”のガブリエルと申します。今回、ミカエル様に言われてここに来ました。よろしくお願いします」

 

 忙しいミカエルさんの代理としてやってきたのがこのガブリエルさん! なんでも、天界一の美人さんにして、女性天使最強とすら称される存在らしい! 柔和な感じで笑みも極上! すごい人が来たものだ! 

 

「フフフ☆ よろしくね、ガブリエルちゃん」

 

「え? はい、よろしくお願いします」

 

 なんか、目をギラギラさせているセラフォルーさんに少し戸惑いながらも応じるガブリエルさん。なんでも、セラフォルーさんは密かにガブリエルさんをライバル視しているらしい。

 それにしても、豪華なメンバーが集まったものだ。

 そして、そんな豪華な追加メンバーに紛れる姿がもう一人……。

 

「な、なあ兵藤……本当に俺なんかが行っていいのかよ?」

 

「大丈夫だって。そんな緊張すんなよ匙」

 

 少し思うところがあって、匙も連れて行くことにしたのだ。

 テンペスト……というか、基軸世界には、匙達の夢の一つのカタチがある。ソーナ会長も含め、少し見学させれば結構力になると思うんだよな。

 もっとも、そんなことは露知らずの匙はかなり不満……というか、萎縮しちまってるな……。そんなに緊張することかね? 

 

「まあ、無理もないだろう。何しろ、三大勢力すら知らない未知の世界に一足早く踏み込めるんだからな……」

 

 そんなものか。アザゼル先生は匙にジト目を向けながらも、好奇心からソワソワしてるな。実際、先生たちも緊張してるのかもしれないな……。

 

「楽しみなだな。一体どんな強者がいるのやら……」

 

 対してヴァーリはワクワクを隠しきれないといった感じだ。いかにも戦闘狂らしい考え方だ。

 

『基軸世界……ヴァーリほどではないが、俺も興味がある。未知への好奇心……久しい感情だ』

 

 お。アルビオンも結構乗り気みたいだな。こういうノリの良いところはドライグと似てるかもしれないな。

 

『……ところで、先程から赤いのの気配が微弱だが……奴はまだ目覚めていないのか?』

 

 ……気付いたか。流石はドライグと同じ天龍なだけはあるな。俺は悩む。このことをアルビオンに言うべきなのか否か。もしもこれを知ったら、アルビオンもショックを受けるかもしれない。

 いや、いずれ知られるのであれば、今のうちに知らせたほうがいいか。俺はそう考え、“赤龍帝の籠手”を出す。

 

『ふん、どうやら意識はあるようだな赤い……』

 

『……おじさん、だれ?』

 

 瞬間、時が止まる。この場にいた皆が一斉に俺の籠手の宝玉に視線を向けている。

 

『……お、おい? ど、どうしたんだ、赤いの!?』

 

『赤いの? 僕はドライグだよ? ドラゴンの子供なの』

 

 カレラさんとウルティマさんは愉快そうに笑いを堪え、ルミナスさんが軽く吹き出し、黒歌とミッテルトが哀しそうに目を背ける中、部長達が驚きながら、問いかけてくる。

 

「こ、これは……」

 

 部長の問いかけに、ミッテルトは目を伏せながら、ポツリと話す。

 

「……“真紅の赫覇魔龍帝(クリムゾン・ジャガーノート・ダークネス)”は()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()んす。ですが、分担させてなお消耗が激しく、凄まじいまでの負担がかかる。聖人であるイッセーが三日三晩寝込むほどに……。その凄まじい力は、精神体であるドライグにはモロに負荷となるんすよ」

 

 ミッテルトの言葉を聞きながら、俺は哀愁を込めて宝玉に目を向ける。あまりにも、見てられない……。

 

「……結果として、あの姿になると、ドライグはダメージで一時的に幼児退行……“どらいぐくん”になってしまうんです……っ!」

 

 俺はそう言いながら一筋の涙を流し、ドライグ────いや、“どらいぐくん”を撫でるのだった……。

 

 

 

 

 

 ****************************

 

 

 

 

 

『ふ、ふざけるなぁぁぁぁぁっ! 何が“どらいぐくん”だ! 目を覚ませ、赤いの! お前は誇り高き“天龍”の筈だろ!?』

 

『うう、おじさんこわいよぅ……』

 

『泣くなあああああああっ、! 泣きたいのはコッチなんだぞおおおお!! ぬおおおおおおおおおおおんっっ!!』

 

「ぷははははっ! もう駄目だっ! 何度見ても笑えるな!」

 

「本当! あの傲慢チキなドライグが幼児退行とか、何度見ても面白すぎるよね!」

 

「なんだか、ドライグが可愛くなってるの」

 

 どらいぐくんが怯え、アルビオンが泣き叫び、カレラさんとウルティマさんが大笑いし、セラが何故か目を輝かせ、皆が可哀想な瞳で宝玉を見つめるという混沌とした状況の中、ルミナスさんが手を叩いて場を納める。

 

「ほれ、とっとと行くぞ」

 

 ルミナスさんの言葉に俺は頷き、部屋の扉を開け、クローゼットの前に立つ。

 かなり年季の入ったクローゼットだ。それを見て、部長達は首を傾げる。

 

「これって、イッセーが大切にしてるっていうクローゼットよね?」

 

「はい。これこそが、基軸世界への入口なんです」

 

 その言葉に皆が息を呑む。まあ、当然か。こんな古ぼけたクローゼットに入口があるなんて、言っても信じられるわけないよな。

 

「魔力も何も感じられないね……」

 

「それは当然ですよ。このクローゼットには、魔王リムルと暴風竜ヴェルドラによる二重隠蔽が施されてるんですから」

 

 俺はクローゼットの扉を開き、魔力を込める。すると、クローゼットに更に奥の空間が生まれ、俺達はそこに進んでいく。

 

「……なんか、ナルニア国物語みたいだね」

 

「お、流石木場。実際にそれがモデルなんだよ」

 

「そ、そうなんだ……」

 

「あ、あれが異世界につながる“異世界の門(ディファレントゲート)”っす」

 

 そうこうしているうちに、魔法陣のある部屋に出る。

 豪華な一室のように彩られた部屋の中、アザゼル先生やロスヴァイセさん、会長などは興味深く魔法陣を観察している。

 

「これは……凄いな……」 

 

「数多の術式と魔法陣が複雑に絡み合っていますね……」

 

「こんな複雑な魔法陣……北欧でも見たことがない……」

 

 それはそうだろう。何しろ、文字通り世界を超えるほどの術式が緻密に編み込まれてるんだ。世界広しといえど、これを再現できるのはリムルかギィさんくらいなもんだろう……いや、最近マイが再現したんだっけ? まあ、別にいいか。

 

「魔力を流しますんで、皆さんこの上に乗ってください」

 

「え、ええ。頼むわイッセー」

 

 俺は皆にこの上に乗るように促す。それに対し、皆一様に頷きながら、続々と魔法陣の上に立つ。皆が転移魔法陣に乗ったことを確認し、俺は魔力を流した。すると、魔法陣は眩い輝きを見せ、閃光を瞬かせた。

 

 

 




基軸世界行きのメンバーはオカルト研究部の面々にセラとロスヴァイセ、アザゼル、サーゼクス、グレイフィア、ミリキャス、セラフォルー、ソーナ、匙、ヴァーリチームにイッセーの両親といった感じになります。(多いな(^_^;))



取り敢えず、できてる範囲としてはここまでになります。
続きは早ければ1〜2ヶ月後くらいですかね?

あと、活動報告のほうに新キャラ募集をかけたいと思います。
https://syosetu.org/?mode=kappo_view&kid=305822&uid=247442
よろしければ、是非ともお願いします。

追記:12月22日
メンバーにガブリエルを急遽追加しました。やあhり、天使陣営から一人も来ないのはおかしいと思いつつも、ミカエルは名前的しがらみから少し危ういかもと考えた末、彼女を放り込みました。
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