ウマ娘ショートコント集 (旧:98世代で超新塾) 作:アマノジャック
ポッケ「できた…できたぞ!」
カフェ「うるさいですよ…ポッケさん。眠れなくなります…1体何を?」
ポッケ「決まってんじゃねえか。囚人が夜な夜なすることと言ったら、脱獄だろ!」
カフェ「…脱獄?ポッケさん、何言っているのですか?…私達明日には解放されますよ?」
ポッケ「今は関係ねぇだろ!」
カフェ「…関係ありますよ!明日には…」
ポッケ「大きな声を出すなカフェ!看守に見つかったらどうすんだよ!」
カフェ「あなたですよ!…ポッケさん、落ち着いてください。明日出所なのですから…何のために脱獄を?」
ポッケ「いいか、出所する1日前にこの穴が完成したんだ…だから、俺はここから出ていく!それだけだ!」
カフェ「…意味がわかりません、どういうことですか?…いえ、明日出れるのですからそん…!?看守のタキオンさんが来ました!」
タキオン「やぁやぁ!」
カフェ「…どうも。」
タキオン「君たち…こんな夜中に何騒いでるんだい?」
カフェ「いえ…あの…ちょっと全然眠れなくて…もうすぐ寝ますから、すいません…」
ポッケ「タキオン。俺は今から、脱獄しようと思っている!」
カフェ「なんで言うのですか!?ポッケさん、あなたバカなのですか!?」
タキオン「脱獄?」
ポッケ「あぁそうだ、脱獄だ!」
タキオン「ポッケ君…それはどうかしているよ。君たちは明日出所だろう?」
ポッケ「仕方ねえだろ!出所する前に脱獄の穴が完成したんだ!どうせならここから出てみたい…それが、男ってもんだろぉ!」
カフェ「あなた、ウマ娘でしょ…いえ、それでも理解できません。どういうことですか?」
タキオン「そんな事聞いて、脱獄させられるわけが無いねぇ!いいかね、こんな穴から出たところで、またすぐここに逆戻りだよ!」
ポッケ「いいさ、そしたら何度だって脱獄してやるよ!」
カフェ「…それは一体、何が目的ですか?」
タキオン「一体何考えているのだい?」
ポッケ「俺はな、脱獄するためにわざと捕まったんだよ!」
カフェ「…え?」
ポッケ「トレーナー寮に侵入してな!」
カフェ「…そんな理由で…私を巻き込んだのですか?…ふざけないでください!」
タキオン「何故、そこまでして脱獄を…一体、何が君をそうさせるんだい?」
ポッケ「プリズン………ブレイク!」
カフェ「海外ドラマじゃないですか!?…もう二度と付き合いませんから。」
タキオン「参ったねぇ…」
カフェ「…はい?タキオンさん?」
タキオン「あれ…実に面白いからねぇ。」
カフェ「タキオンさん?」
タキオン「実は私も、一度脱獄されてみたい…そう思っていたのだよ。」
カフェ「…何言ってるんですか?」
タキオン「プリズンブレイクを見て!一度脱獄をされてみたい、そう思っていたのさ!」
カフェ「いやいや!何を言っているんですかタキオンさん!?」
タキオン「だから毎週水曜日は鍵を閉めずに、ガムテープでここを止めていたのだよ!」
カフェ「タキオンさん…あなたは看守失格です。」
タキオン「でももう、そんな回りくどい事する必要はなさそうだ…さ、研究室に帰って熱い紅茶でも飲もうかね。」
ポッケ「ちょっと待て、タキオンお前…!」
タキオン「いいから早く行きたまえ!」
ポッケ「いや…でも!」
タキオン「本日の見回り……異常なし!」
カフェ「…全然かっこよくないです。…何ですかそれ?」
ポッケ「でも、そんなことしたら…タキオンが捕まってしまうんじゃ…」
タキオン「そいつは都合がいい!そしたら今度は私が、脱獄する側に回るまでさ!」
カフェ「…何が目的なんですか?どういうことですか?」
ポッケ「あんたみたいなウマ娘…まだ学園に居たんだな…」
カフェ「…絶対にこの人しかいませんよ!他にいてたまりますか!」
タキオン「そんなの良いから早く行きたまえ!早くしないと、朝のラジオ体操が始まってしまうねえ~」
カフェ「…何ですかその言い方?」
ポッケ「…本当に……ありがとうな。」
タキオン「何で泣いているのかな?………。走れ今を♪まだ終わらない♪辿り着きたい~♪」
カフェ「…何で歌いだしたのですか?」
タキオン「場所があるから♪その先へと進め~♪」
ポッケ「涙さえも♪強く胸に抱きしめて~♪」
カフェ「入ってきましたよ…」
タキオン&ポッケ「「そこから始まるストーリ♪果てしなく続くwinning the soul♪」」
カフェ「…満足しましたか?」
ポッケ「本当に、なんて言ったらいいか…」
タキオン「私は!君がいたことを絶対に…………忘れないよ!」
カフェ「…かなり溜めましたね。」
ポッケ「…また、必ずここに戻ってくる。菊花賞が始まる頃に……ぽぅ!」
カフェ「また捕まる気ですか!?」