戦闘集団の活動記 空軍編 リメイクversion 作:相模曹壱
彼、八重島鷹は目を覚ました。だが、明らかに違和感があった。
♢
ここはどこだろうか。
頭の中の記憶を引き上げる。
1月7日。
俺―八重島鷹は学校に行く為電車に乗っていた。
駅構内で弟―健と別れた所までは覚えている。
だが、それ以降がぼんやりとしか思い出せない。
確実に電車には乗っていた筈だ。
だが、何故石作りの回廊に居る。
「あ?なんだここ」
そう口に出すと、「次」という無機質な声が聞こえた。その声のした方を見ると、女が一人佇んでいた。
何のことだろうか、そう思っていると。なぜか着ている服が変わり始めた。
紺のブレザーとチェック柄のズボンは青色の飛行服に、その上から救命胴衣などが取り付けられていく。次にヘルメット、酸素マスクなどが装備された。
「おい、如何言う状況か説明頼む。」そう問いかけるも、しかとされた。もうこうなったら怒鳴りつけてやる。そう思い一歩踏み出せば…自由落下が始まった。「うわ――。」俺は変な声を上げながら落下していくのであった。
そして気がつけば、シートに座っていた。目をパチクリしても何も始まらない。あたりを見渡す。
どうやらここは航空機のコックピットのようだった。
確りとシートベルトが締められている。
操縦系統はF22ラプターと同じサイドスティック方式だった。
当然両足元にはラダーペダルがある。
キャノピーは視界を確保するために枠などがほとんどない。
コックピット内にある物はパネルとHAD(ヘッドアップディスプレイ)だ。
目を通す、兵装はサイドワインダー2発にレールガン1基、高出力レーザーポット2基。燃料は満載、機体に異常なし。
速度は…1300km、高度1万5千メートル。ツーっと自分の背中に冷や汗が流れる。機体が音速を超えている時点で素人が乗る機体じゃない、しかも高度1万メートル以上。機外を見る、ここでさらに多くの冷や汗が流れた。主翼はひし形、しかもY字尾翼ときた。尾翼に何か書かれているが、よく見えない。そして、エンジンノズルは上下で長さが違うようでタイルのようなものが敷き詰められている。
導き出される結論はただ一つ。自分は、YF23に乗せられているということだった。何故セスナ等では無いのか。こう声を大にして言いたい気持ちを抑え飛行を続ける。
どうやら海上を飛行している様だった。
進路は方位030。北東だ。
だが、眼下に広がる光景に唖然とした。なぜなら、しらね型といずも型。そして、あきづき型護衛艦が艦隊行動をおこなっていたからだ。しかもいずもは大型化されており甲板にはヘリのほかに、E2ホークアイなども繋ぎとめられている。さらにしらね型も大型化されており、後部甲板に艦砲が2基追加装備されている。MK41 VLSも追加されているらしく、レーダーも違った。
しかし、あきづき型だけは何もかわっていないのかなと思ったが。その期待は裏切られた。レーザー発射機が4基追加されていた。俺は何も見ていない、そう暗示をかけるとそのまま直進した。このとき、その船の乗組員が自分の機体を撮影したことは後になってから知った。そして数十分後、書類に署名しようとしていた。