今回は、八百万悪鬼さんの作品「東方少年キ」とコラボさせていただきました!
私のような未熟者とコラボしてくださった八百万悪鬼さんにはマジで感謝の極みです‼
とまぁ、前書きはこの位にして…コラボ企画第1幕、スタートです!
※この話は本編よりも先の話ですので、東方キャラ達との関係に若干(かなりかもしれない)の違和感が感じられるかもしれませんので、ご了承ください。
1.出会いの日は無風
~side Third person view~
…ここは人里、幻想郷に住む多くの人間が暮らしており、幻想郷のバランスを保つ為に欠かせない場所の一つでもある。
そして、今日も人里では多くの人が行き来しており、皆交流したり、買い物をしたりしていた。
その人里の大通りに面している一軒の店「俺の八百屋」と書かれた店では、Yシャツとジーパンを身に着け、その上からエプロンをつけた好青年が店の中を右へ左へと動いていた。
「お買い上げありがとうございましたー!」
好青年は、もうすぐ三十路を迎えそうな女性に頭を下げた。
「祭君」
恐らくこの青年の事であろう名前を呼んだのは、八百屋兼『K.K.S.隊』の総隊長を務める八百屋の旦那(以後、旦那と呼ぶ)であった。
「なんですか?」
祭と呼ばれた青年は、旦那の方に体をむけた。
旦那は祭に向き合うと「今日はもう上がっていいぜ。おつかれさん」といった。祭は一瞬状況を理解できていなかったようだが、すぐさま旦那の言いたい事を理解した。
「ありがとうございます。今日はゆっくり休ませていただきます。」
阿吽の呼吸とはこういう事を言うのであろう。
ー数分後ー
祭は、エプロンを外し、先に上がる事を旦那の奥様にも伝えると、店の裏側から出た。
「さて…今日の仕事は終わったけど…まだこんな時間だ」
祭はそう呟いた。無理も無い、今日祭が切り上げた時間は午後2時過ぎ。とても微妙な時間帯なのである。
「―まぁ、いいか…久しぶりに人里の外にでもいこうかな」
祭はそう言いながら、家屋の間…外の世界で言う『路地裏』にあたるところを歩いていた…すると
「え…!?」
「………。」
真っ黒なローブを纏った銀髪の青年が倒れていた。
「だ…大丈夫ですか!?」
~side 琳~
「…まずい…今日という今日は本格的にまずい…」
俺は今とても焦っていた…その理由は至って簡単。…今日という日はこれでもかと言う程無風なのである。…勿論、普段は風を吸収する事でエネルギーを得ている俺からすれば、無風の日程死活問題に繋がる事は無いのである。
「…せめて植物でもあれば…」
そう、せめて植物でもあれば植物を取り込み、光合成でもしたものの…俺が歩いている所は草一つ無い荒地…おまけに周りには誰もいなく、朝からずっと空腹(と表現するべきか?)気味なのである。
「…にしても…幻想郷にこんな所があったとは…遂に荒地も幻想入りしたか?」
そんな軽口を叩いていると、大きな木の門が目の前に見えてきた。
「…確か此処は…」
人里、幻想郷に住む人間の大半が住んでいるところで、紫の加護(?)があるんだっけ?…尤も、これは慧音に聞いた話だが。
「…一応、今日の分の食べ物だけでも買っておくか…」
俺はそう言いながら閉じられている門を叩いた。すると、中から大きめの袴を穿いたポニーテールの女の子が現れた。
「名をなんといいますか?何用でここに?」
淡々と聞いてきたその瞳は、心の中を見透かしそうな程鋭かった。
「旅人で名を“琳”と申します。今回は物資の補給で寄らせて頂きました。」
俺はいつもより少し丁寧めな口調で目の前の女性に答えた。
「解りました。ではお入りください…“腰につけているのを私に預けて”から」
門番の娘はそう言いながら、俺の腰に差している小刀「翡翠」を指差しながらそう言った。
「…訳を聞いて良いか?」
俺の言葉に、門番の娘は「そうですね…」といいながら口を開いた。
「貴方の刀からは若干だけど、妖気が漏れてる。だから、人里を守る自警団として、見逃す訳にはいかないのよ。」
「成程な…だが、それは無理な相談だ…ましてや、こいつは常人が持てる様な代物じゃない…」
俺の言葉に、門番の娘は「そう…」といいながら両手に拳銃を持ち、俺に向けて構えた。
「おいおい…人に銃口は向けちゃいけないって―」
―パンッ!、パンッ!…
―カキンッ!、カキンッ!…
俺の言葉を中断するように、門番の娘が銃を乱射してきた。俺は翡翠を鞘に納めたまま、飛んでくる銃弾を真上に受け流した。
「一体何者⁉︎…撃ち出された銃弾を弾くなんて…」
「…何者も何も…俺の名は琳…只の旅人だ…門番の娘よ」
俺がそう言うと、門番の娘は信じられないとでも言いたげな顔をしながら口を開いた。
「貴方絶対“只の旅人”じゃないわね…あと私の名は水道 光咲よ」
水道はそう言いながらも、しっかりと俺に標準を定めて撃ち続け、俺は先程と同じく鞘に納めた翡翠で弾いていた
「あと…どうしてあなたはその刀を抜かないの?もしかして怖いの?」
水道の言葉に若干イラッとしたが、その気持ちを何とか抑え、俺は口を開いた。
「刀を抜く=攻撃の意思があるという事だ。それに…俺には攻撃を行う意思はない…」
俺は淡々と答えた。…まぁ、女の子と戦いたくないっていうのが大部分なのだが…
「攻撃の意思は無い?…ふざけるのも大概にして‼︎」
水道はそう叫ぶと、撃ち出す弾の数を更に増やしてきた。…まぁ、無理もないか…この状況を表現するならこれは水道の一人相撲、怒るのも無理はない…だが俺に戦う意思は無いし、早く終わらせたい…残りの体力的にやりたくなかったけど…仕方ない…
「…あまり能力使いたくなかったけど…」
俺はそう言いながら水道と距離をとった。
「能力って…一体何をするのでsー」
「爽やかな風をプレゼントするよ♪」
俺はそう言いながら手の中に風を集め、痛くない程度の威力で水道にぶつけた。
「こ…この程度…きゃっ…」
…やはり予想通り、風を操る術を持たないと思われる水道は、後ろの門に向かって飛ばされた。…ここで俺がやることは一つ…
「…スペルカード。風符『風受』!」
水道が飛ばされた先にそよ風のクッションを作り、彼女に衝撃がいかないように包み込んだ。
「…悪いけど、この刀は俺以外の奴が持つとそいつに小さな不幸が起こるんだ…だから翡翠は渡せない…」
聞いているかどうかは解らなかったが、俺はそう言うと門の中に入っていった。
―数分後―
俺が人里にある外の世界の裏路地的な雰囲気を放つ家屋の間を歩いていた時、それは起きた。
―バタッ…
「!?」
あまりにも突然の事に、思考回路の反応が遅れてしまった。そう、俺の体力が限界に達し、体が前のめりに倒れたのだ。先程能力を使ったのも原因の一つと考えられる。
「く…くっそ…動け…」
だが、その思いを否定するかの様に、俺の体はピクリとも動かなかった。最悪な事に、次第に意識も薄れ始めた…あぁ、こんなところで終わるのか…それはできれば避けたいな…せめてあいつに…●●●●に思いを伝えれてないのに…
「―え!?」
薄れゆく意識のなか、誰かの声が聞こえた。だが俺に返事をするだけの力は残っていないようだ…
「―大丈夫ですか?」
声の主は、そう言いながら俺の腕を首にかけ、どこかに向かって歩き始めた。
~side Third person view~
「だ…大丈夫ですか!?」
祭はそう言いながら倒れている人物の腕を自身の首にかけて起こし、半ば引きずる(主に足元が)様な形で歩き始めた。
「と…とりあえず、慧音さんの所に…」
祭りはそう言いながら青年を連れ、“人里の守護者”と呼ばれる慧音の家に向かった。
―数分後―
―ドンドンドンッ…
「慧音さん、飛ノ田です。少しいいですか?」
祭りがそう言うと…扉が開き、青を基調とした上下一体の服を着て、奇妙な形の帽子をかぶった銀髪で高身長の女性…上白沢 慧音が現れた。
「どうした祭君こんな時間n―!?…ど…どうして琳が君の隣で気絶しているんだ!?」
慧音の言葉に祭は2つの疑問を浮かべた。1つは、慧音が自分の隣で気絶している琳という人物と面識があった事。そしてもう一つは…
「慧音さん、一つ質問なのですが…この人はかなりの実力者なのですか?」
先程の慧音の発言「どうして琳が」という言葉の意味であった。
「そうだな。少なくとも異変解決者と同等かそれ以上だ…まぁ、詳しくは本人に聞くのが一番だ。…それよりもまず琳の処置が先だ。祭君、てつだってくれ」
「わ…解りました。」
HAHAHA!琳が目覚めた後の互いの自己紹介ができなかったよ!
すいません、申し訳ないです、ごめんなさい(汗・謝)純粋に俺の実力不足です…(謝)
本来の予定なら今話で互いの自己紹介+αしていたところやったんですが…私の体力的な問題もあり、本日はこれ以上書くのが困難となりました…あと、水道さんとのやり取りが以外に時間かかりました(汗)
今話の補足話をすると、琳の意識が消える前に出てきた●●●●という人物なのですが、琳が登場する「幻想郷の奇跡」と、祭君が主人公の「東方少年キ」に登場して主人公たちとそれなりに深い関わりを持ち、尚且つ琳に行為を抱いている人物といえば、おのずと答えは出てくると思われます!
※コラボ編の琳には、本編に登場したキャラの誰かに好意を抱いてます。
それでは次話で!