隣のお嬢様はネガティブガール   作:星メガネ

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読んでくださり、本当にありがとうございます!

今回はわりと早く書き上がりました。毎回このペースを維持出来ればいいんだけどなぁ……。


第10話 ボケが入り乱れ過ぎると一般人(ツッコミ役)は頭ぶっ壊れる

『なぁ響也』

 

「嫌だ」

 

「まだ何も言ってねぇけどぉ!?」

 

 

 だって絶対変なこと言うだろお前。土曜日の昼前、突然大翔から通話がきたから何かと思えばこれだ。俺今Ge○shinのデイリーと樹脂消化してんだけど。

 

 

「でなんだよ。くだんねぇことだったら即切りな」

 

「辛辣っ!」

 

「ハツラツッ!」

 

「はッ?」

 

「はッ?」プツッ!

 

 

 …………プルルッ!……プルルッ!

 

 

「……んだよ」

 

「今のはお前だかんな?くだんねぇの」

 

「……うっせ。そういうノリだったんだよ」

 

「どんなノリだよ」

 

 

 こういうノリだよ。あぁもうノリノリうるせぇな誰だよ発端は(確信犯)

 

 

「で何の用だよ」

 

『実はさ、昨日のバイトで先輩からライブのチケット貰ったんだよ』

 

「ほう……は?」

 

 

 こいつ、今バイト先で貰ったって言った?確かこいつのバイト先って色んな有名バンドの人いたよな

 

 

『友達と一緒に二人で来てよって言われて二枚貰ったんだ。折角だし行こうぜ』

 

「……一応聞く。誰から貰った?そのチケット二枚」

 

『へっへん。そらお前、丸山彩ちゃんからだよ』

 

「…………は?」

 

 

 えいや……は?(2回目)

 

 丸山彩っておま……は?(3回目)

 

 

「……お前、なんかやったな?」

 

『いや何もやってねぇわ。バイトの先輩後輩として仲良くなっただけだわ』

 

「まじか……」

 

 

 そんなことあるか?だって現役アイドルだぞ?こいつバイト始めてまだ一週間も経ってないぞ?なんで仲良くなれたの?

 

 

「フレンドリー過ぎんか?丸山彩……本当にアイドルだよな?」

 

『でどうすんだ?行くのか行かねぇのか』

 

「いやお前そんなの……行く以外の選択肢ねぇだろうよ」

 

 

 現役アイドルから貰ったチケットでライブ行かないなんて選択肢取ったらそれはもう、人間の屑だよ。大翔だけで行かせたらがっかりさせちゃうだろ。

 

 

『おけ。じゃあ14時に俺ん家集合な。お前ライブハウスの場所知らないだろ?』

 

「了解。14時な」

 

 

 プツッ……

 

 通話を切ったことを確認して、俺はいっきおいよく自部屋の窓を開けて叫んだ。

 

 

「マジでかぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ!!!!」

 

 

 あの、あの大翔が……!アイドルと仲良くなっただとぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!?

 

 周りの声なんて気にならん。今はこの事実一点が衝撃的過ぎた。別にアイドルのファンでも何でもないけど、アイドルと仲良くなったってのははっきり言って羨ましい。

 

 

「響也うるさいっ!!!!」

 

「これがびっくりしていられるかってんでいっ!!!」

 

 

 思わず口調まで可笑しくなってしまう程の衝撃。母親から飛んでくる怒号ですらCHA-LA HEAD-CHA-LAァ!!

 

 あいつとは共に非リアとして生きていけると思っていたのに……!マラソンで一緒に走ろうねと言われて最終的には置いてけぼりにされる人の気持ちが痛いほど分かるッ!!!

 

 

「(いや……これはそれよりも数倍痛いッ……!)」

 

 

 マラソンはまだ笑い話で済むだろうがこればっかりはそうはいかない。精神的に凄ぇ心痛いんだけど……。思わず心抑えちまうんだけど。

 

 なんて少し大翔と会うのが億劫になりつつも、俺はすっかり忘れていたGe○shinをやるためにコントローラーを手に握った。

 

 

 

ーーーー

 

 

 

「おう心の友よ」

 

「おう裏切り者心の友よ」

 

「おい今なんて書いて心の友って読んだお前」

 

 

 時間はあっという間に経って現在14時前。俺は大翔の家まで来た。いやだって完全にそうじゃんかよ。一瞬で非リアからリア充の頂きも頂きに昇りやがって。

 

 

「ほんで?ライブハウスってのはどこなんだ?」

 

「こいつ話し逸しやがった……まぁいいや。ここっ!ここっ!」

 

 

 ちょっと地球儀持った豪華な海賊が頭に浮かんだが、いつまでもこのボケとツッコミの流れにいると話が進まないので反応しないでおこう。

 

 大翔のスマホの画面には、ライブハウス『CiRCLE』と書かれていた。なんか、思ってたより綺麗な見た目してんのなぁ。

 

 

「さて行くぞ行くぞ」

 

「行きはすっけどさ。俺ライブのあれ、あのーなんだ。ビームセーバーみたいなの持ってねぇぞ?」

 

「サイリウムだこの野郎。まぁ安心しな。何せ……」

 

 

 あ、あれサイリウムって言うんだ。初めて知ったわ(ゲーム脳)

 

 てか大翔は持ってんのか。まぁそうだよな。アイドルから誘われて持ってないわけないよな。サイリウムなかったら俺等何持ってライブ盛り上げればいいんだよって話だし。

 

 

「俺も持ってねぇからな!」

 

「持ってねぇのかよっ!!」

 

 

 こんなのツッコまざるを得ないだろ!さっきのは持ってるやつの言葉だっただろうが!

 

 てかどうすんだよ。なんにも持ってねぇ二人のゲーマーがライブハウスに行ってどうライブで盛り上がれってんだ。

 

 

「まぁまぁ安心しろ響也」

 

「出来るか!お前に向けてた信頼を返せェ!」

 

「返さん返さん。俺だって先輩方に聞いたんだぜ?サイリウムとか持ってないけどいいんすか?って」

 

「ほうほう。で返事は?」

 

「流れに身を任せればいいってよ」

 

「んー安心できない!」

 

 

 あと例えが無駄にカッコいいのなんなんだ!?今までライブをしてきた先輩達の言葉だから信用は出来るんだろうけど、そのイメージすら浮かばない俺には100%の信頼を寄せることが出来ねぇ…。

 

 

「まぁ行けば分かんだろ。先輩方が言ってる流れに身を任せればいいってのも」

 

「そうだろうけどなぁ……」

 

「そうと決まればさっさと行くぞ。ライブまでもう一時間もねぇんだし」

 

 

 あ、意外と開場は早いのな。てっきり太陽が沈む頃かと思ってた。演者側が高校生だからかね。

 

 なんて若干年老いた思考を展開させつつ、俺は大翔とライブハウス『CiRCLE』へと向かった。

 

 

 

ーーーー

 

 

 

 はいはい『CiRCLE』に着きました…よっと。

 

 

「ほへー。凄ぇ人だなぁ」

 

「そら大ガールズバンド時代とか言われってからな」

 

 

 大ガールズバンド時代ねぇ。ニュースとかでも見るけど、最近世の中で何かと盛り上がってるらしい。まぁ常にゲームで盛り上がってる俺等からしたら大したあれでもないが。

 

 にしても本当に人が多い。この人数『CiRCLE』に入り切るんか?て思うくらいには多い。それだけ人気ってことなんかね。

 

 

「お前はなんかグッズとか買ってくのか?」

 

「まぁ折角来たからな。あればパスパレの少し買おうかなとは思ってる。響也はどうする?」

 

「俺は……まだいいかな。ライブ終わったあとに残ってたら買ってみるわ」

 

「了解。じゃ俺ちょっとグッズ見てくる」

 

「はいよー」

 

 

 グッズなぁ。正直まだどのバンドが好きかも分からねぇし、言った通り買うならライブ終わった後になるな。

 

 俺は置いてあるパンフレットを手に取って、今日のライブに出演するバンドを確認する。どうせガールズバンドOnlyなんだろうが、折角来たなら楽しまないとな。

 

 

 Poppin’Party

 

 Afterglow

 

 Roselia

 

 Pastel*Pallettes

 

 ハロー、ハッピーワールド!

 

 

 この5バンドか。見た感じだとポピパとハロハピが楽しい系、AfterglowとRoseliaがカッコいい系、んでパスパレが華やか系って感じかなぁ。初見のイメージだけど。

 

 

「あ、この人可愛い」

 

 

 てかぶっちゃけると全員可愛い。けどその中でひとつ頭抜けて可愛いと思ったのが、一つ目のバンド Poppin'Party のドラムの山吹沙綾さんだ。凄い優しいオーラが漂ってる、あとポニーテール可愛い。

 

 うし、ライブ終わったらグッズ見に行こ。売り切れてたら残念だがまたいつかだな。今から買いに行くのはなぁ…これでイメージしてたのと真反対だったら嫌だし。

 

 

「あれ……?し、四条君?」

 

「んぇ?」

 

 

 この馴染みのある声は…………

 

 

「お、倉田か。よっ」

 

「ど、どうしてここに……?」

 

「あぁ。それが……やべっ」

 

 

 危ねえ危ねえ。もう少し気づくの遅れたら丸山彩さんにチケット貰ったって言っちまうところだったぜ。知られたらこの場にいる全ての人にしばかれるし、丸山彩さんにも迷惑かかっちまう。

 

 とりあえず適当にやり過ごそう。そうしよう。

 

 

「どうしたの?」

 

「いや別に。大翔が親からチケット貰ったらしくてさ、一緒にどうだって誘われたんだよ」

 

「そ、そうだったんだ」

 

「おう。そうそう」

 

 

 後で大翔にも伝えとかないと。あいつ下手したら言いかねんからな。巻き添えで俺もしばかれるのだけは勘弁したい。

 

 

「そういや倉田って二葉と来たんじゃなかったか?」

 

「二葉さんは、グッズ見てくるって物販の方に行っちゃって」

 

「なるほど理解」

 

 

 やっぱこの5バンドって人気なんかね。みんな物販に集まってるし、てか大翔遅いな。あいつグッズ漁り過ぎだろ。あいつもうパスパレのファンになってんじゃねぇか?

 

 

 

「ねーねー、ちょっと聞きたいんだけど」

 

 

 

 ……ん?今の声倉田じゃないよな。おいどこの誰だ人の話聞いてないの。無視せずに聞いてやれって。

 

 

「?あのー」

 

「え?俺等に聞きたかったの?」

 

「そうそう!」

 

 

 ……なんてこったい。俺と倉田もライブハウス初見だから何も答えられないんだけど。大翔帰ってこい……てあいつも初見だったわ。詰んだ。

 

 

「桐ヶ谷さん……?」

 

 

 お、二葉が帰ってきた。てそうじゃん二葉いるじゃんか!あいつなら倉田誘ってるくらいだし知ってるだろ。

 

 てかあの人桐ヶ谷さんて言うの?知り合いなのか?

 

 

「知ってる人?」

 

「おーす二葉。で知ってる人?」

 

「?えーと……あ、田中じゃん!田中も来てたんだ!」

 

 

 絶対知らんやつやんこれ。二葉が一方的に知ってる感じのやつ?

 

 

「響也戻ったぞ〜。ドリンク交換しに行こうぜ〜」

 

「うっさい今場が混乱してるから黙れ」

 

「酷くね!?て倉田さん?それに……後二人誰だ?」

 

 

 お前も学級委員長覚えてねぇのかよ。なに?二葉ってクラス内だと影薄いの?これ実は学級委員長って自分で言ってるだけ説ある?学級委員長他にいる説ある?

 

 

「二葉さんが田中さん……?」

 

「あ、田中さんて言うんだ。でそっちの金髪の子は?」

 

「黙れこれ以上喋るな」

 

「だからさっきから酷くね!?」

 

 

「田中じゃなーい!」

 

 

 やばいもう収拾つかん。どうやって場を整えればいいんだこれ?もうボケが入り乱れすぎてよく分からん。しかも本人達に自覚ないってのが一番めんどくさい。

 

 あ、分かった。これもう次回にぶん投げちゃえばいいんだ。無理俺もう疲れた。




次回は早くて来週、遅くて今月中になる予定です。よろしくお願いします。
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