小ネタ 篠ノ之箒はウルトラの優しさと強さを手に入れられるか   作:再開のたけじんマン

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ウルトラマントリガーの最終回観た…カルミラの魂が、その心が救われてよかった。
ある意味、コスモスのと似て非なるかな?

そして、あの続きや真のエンディングは劇場版で…と来たようで。

ってか、前々から思ってたけど、トリガーのケンゴって『ロックマンDASH』シリーズのロック・ヴォルナットに、経緯とかが似てませんかねえ?


第4話 篠ノ之箒は何を聞き、ウルトラマンゼロは皆に何を申すか

 よお!地球のみんな。俺はウルトラマンゼロだ。

 

 今回も、俺がとある次元の地球での体験した事を、聞かせていくぜ。

 

   *   *   *

 

 俺が相棒の篠ノ之箒の体を借りて、色々と変な言いがかりをつけてきたセシリア・オルコットって奴を、思いっきり反論どころか論破してやった。

 

 それでこの教室にいる誰もが、呆然としながら俺達の方に注目していて、視線が集中しまくってる。

 

一夏

「(何だろう…今の、箒の言葉の猛襲は。

 俺や日本、それに他のみんなにも言ってきた様な言いがかりをつけてきたあいつを、

 俺が言い返そうとした途端に今度は箒がよくある事例を出しながら、

 それで的確に丸め込んだっていうか、論破した…。

 俺が言おうとしてた『イギリスだって大したお国自慢ないだろ』とか、

 そんなのとは全く違ってて、至極もっともな理由や理屈で…。

 確かに、ちょっと考えれば『言われてみればその通りだな』って俺も納得しちまう。

 っていうか、なんか箒の口調や態度とか、よく考えてみると

 何だか昔とも昨日久しぶりに会ってからとも、なんか違ってる様な?

 でも、昨日一度だけ今みたいな口調にちょっと近い時があった様な…。

 それに何だか、昨日聞いた男声と箒の声とが、同時に出てる??)」

 

 一夏は考え事をしてるのか呆然としてるのか、こっちを向いてずっと黙っている。

 俺の物言いに驚いてんのかな…それとも怪しまれたか?

 

「すっ…凄い! 何か今の、凄いよ篠ノ之さん!」

 

「うん! あの自信満々どころか、

 『正直自信過剰で自意識過剰でやだな』って思ってた

 オルコットさんを、言い負かしちゃうなんて!」

 

セシリア

「自意識過剰!?」

 

 あっ、セシリアって奴が今ので驚い…いやショック受けてんなこれは。

 ゼットだったら『ウルトラショック!』とか言ってるパターンだろうな。

 

「わかる! それに最初はちょっとお堅いっていうか取っ付きにくそうで

 近寄りがたい感じだったけど、なんか今のすっごくかっこよかったよ!」

 

 次々と他の生徒達から、箒の体と俺との2人分同時に出した声での論破に、絶賛の声が挙がる。

 おいおい、その気になっちまうじゃねえか。

 

『なっ…お堅いとか、取っ付きにくそうとか、

 近寄りがたい感じ…だとぉ!?』

 

 その一方で本人はこの絶賛の声の一つを聞いて、驚くどころかショックを受けていた。

 なんかわりぃなあ…そうさせるつもりはないんだが。つーかこういうの、何回目だ。

 さすがにこれは箒にフォロー入れとかねえとな。

 

ウルトラマンゼロ

『なあ箒…なんつーか、すまねえな。

 周りにそこまで言われたくて、やるつもりじゃなかったんだが…』

 

『…いいんだ。私が普段から、それも昔から男っぽかったり

 近寄りがたい雰囲気なのが、いけないのだろうからな…』

 

 こんな風に言い返されてしまった。

 しかもインナースペースで体育座りって座り方で、若干落ち込んでいじけてやがる。いつかのミラーナイトみたいだ。

 俺も前にゼットの奴に「近寄りがたい程の地位もない」とか言われたけど…なるほど、そういう事かよ。

 

 っていうか…あれ?

 なんかふと気付いたが…これってよく考えたら、俺が前にベリアルに体を乗っ取られた時のにちょっと、似てる気がして来たぞ?

 あの時と違って俺が体を使ってる方で、周りから凄いとか言われてる声が来てるとかの違いがあるが…なんかそんな風に考えたら尚更罪悪感来ちまったな。

 よし、近い内にその時の事も話そう。それと…

 

ウルトラマンゼロ

『ホント、ごめんな…少しの違いはあるが、

 あいつみたいな事して、お前を追い込んじまって…正直、尚更申し訳ねえ』

 

『ん? あいつ…?』

 

 そう…因縁のあいつだ。

 だが、今のこの状況…もしかしたら発想の転換でいけるんじゃ…?

 

ウルトラマンゼロ

『だが、そうだな…考え様によっちゃあ、これはある意味チャンスかもしれねえ。

 お前がもっとクラスに溶け込めやすくなる、そのチャンスと…』

 

『えっ? チャンス?』

 

ウルトラマンゼロ

『俺が助言なりしてサポートするが、それが出来るかはお前の努力次第だ。

 そこからでも、せめて人間として精一杯頑張れ…

 それにジーっとしてても、ドーにもならねえからな!』

 

『あ、ああ…精一杯頑張れ…か』

 

ウルトラマンゼロ

『ちなみに最後の言葉は、

 俺が面倒を見た後輩の一人が、よく言ってたセリフだぜ』

 

『ゼロの、後輩の一人が…?』

 

 精神的ダメージの相棒に、切り替える様にも含めた俺なりのフォローを入れて、その相棒から疑問が出たが…あいつどうしてるかな、ジード(リク)の奴。

 でも、そっからは頭を切り替える。

 

 というか…反論とかに夢中になってて気付かなかったが、あっちの2人はホントどうなってんだ?

 よし、こうなったら…と、その前に。

 

ウルトラマンゼロ(箒ボディ)

「まあまあ…みんな落ち着け、落ち着いてくれよ!

 そうほめて認めてくれるのは、こっちとしても満更でもねえが、

 ここは一旦落ち着いてくれ、な?」

 

「あっ…うん」

 

 俺がそうなだめるように言うと、さっきまで絶賛の嵐で騒いでいたクラスのみんなが鎮まってゆく。

 フルムーンウェーブすら使ってもいないが、言葉と手の仕草だけで落ち着かせられたが…今までの経験や人脈、人徳とかってのもあるかな。

 

『凄い…私や千冬さんだったら怒鳴りそうなのに、

 穏やかというか、こんな風に柔らかく鎮めるとは…!』

 

ウルトラマンゼロ

『おいおい。こっから手本に学んでもいいが、何もそのまんま真似するなよ。

 まあ多少のアレンジ入れて実行してもいいけどよ』

 

 おっと何やら教師陣が驚いた顔で…特に織斑千冬って先生がこっちを見ながら目を白黒させてるぞ。

 

 よし、ここはもういっちょテレパシーで…。

 

ウルトラマンゼロ

『今のをお手本にした方がいいんじゃないか?

 次に生徒達が騒ぎだした時とかな』

 

千冬

「ッ!?」

 

 予想通りに朝と同じ反応をしている。

 さすがに余計だったか怪しまれたかはわからないが…さてここからどうなるか。

 

『(千冬さんのあの様子…またゼロがテレパシーで何かやったな?)』

 

千冬

「(ま、まただ…また朝の時と同じ声が聞こえたぞ!?

 しかも周りにも聞こえてる様子もない…どうなっている!?)」

 

 まあ、それはともかくだ…。

 

ウルトラマンゼロ(箒ボディ)

「さてと…で、さっきから気になってはいたが…。

 こういう揉め事は、まずそっちのお2人さんが止めたりするんじゃあ…?

 なあ、先生方?」

 

真耶

「ええっ!? えっ、ええっとぉ…

 はい、仰る通りですよねぇ」

 

 俺の問いに対し、緑色の髪で眼鏡をかけた副担任とかいう教師の『山田真耶』は、慌てふためいた後、両手の指をいじいじと困り顔でいじりながら、自分の非を認めたようだ。

 おいおい、教師のあんたがそんな態度で大丈夫か?

 まあ、生徒(の体を借りて言ってる)俺が言うのもなんだし、サラリーマンだけどレイトみたいなのもいるしな。

 

千冬

「ふ、ふむ…そうだな。

 確かに、我々がまずオルコットを止めるなり、喧嘩の仲裁なりすべきだったろうな。

 …我々の、落ち度でもあるな」

 

 こっちもこっちで、反省点を口に出してはいるな…そこはいい。

 でもまあ、あの語りかけの直後なせいか、俺でなきゃわからないかもしれないくらいには、動揺してるな。

 しかしこいつ、こんな時でも崩そうとしない程ずっと偉そうな態度と言い、ちゃんとまともな教師やる気あるのか?

 まあ、もしかしたら舐めて見られない様にする為とかもあるかもしれねえが、さすがにそれがベストかはいまいちだな。

 いっそ一度80先生か、あるいは宇宙警備隊筆頭教官やってるタロウにでも、教え直された方がいいんじゃないのか?

 

 と、そんな事を考えてたら一夏が手を挙げて…

 

一夏

「なあ…ちょっと、いいか?」

 

 俺達に刺激されてか、今度はまた一夏が発言し出した。

 さっきまでと違ってそうな感じだが、色々大丈夫か?

 

一夏

「正直…俺はさっきまでセシリアの奴に対して、喧嘩腰には喧嘩腰で返そうとしていた。

 けど、その直前に俺の幼馴染みが、俺よりも何歩も…

 いや、何レベルも違う様な、それも的確な言い方で、見事に論破した。

 それはとても凄いと思うし、俺も真似出来るかはわからない。けど、でも…

 これでずっと大人しく引っ込んだままなのは、俺は…

 何かこう、そんな自分が嫌になるんだ」

 

『一夏…?』

 

 へえ? こいつなりに思う所がありそうだな。

 

一夏

「それに、クラスの代表っていうのも、まだ決まってない…

 ですよね? ちふ、織斑先生?」

 

千冬

「ふむ…確かに、クラス代表はまだ決まってはいないな」

 

 確認を取るように言いながら、実は姉貴だと聞いた千冬の方を向く一夏と、冷静に肯定する答えを言う千冬。

 

一夏

「だから、その…ここは一度、

 キチンとした方法で決着を付けて、それで代表を決める。

 …っていうのは、どうでしょう」

 

セシリア

「え…はぁ? あなた、何を言って…」

 

『一夏、お前…』

 

 これは…なかなかに言うじゃねえか。

 さてはこいつ、本当は負けず嫌いだろ?

 それで俺に触発されて、今度は言葉を選びながら精一杯勇気を出すなりして、意見を出したって感じだな。

 

千冬

「ふむ…では、ここはIS学園であるからな。

 なので、1対1でISによる試合を行い、その決着次第で決める事にしよう」

 

一夏

「ああ…それでいいです。それで構いません」

 

セシリア

「はぁ!? あの、いきなり話が進んでません事!?

 というか、あなた本気ですの!?

 代表候補生の、このエリートたるわたくしとズブの素人のあなたが、

 ISの試合をして勝てるとでも!?」

 

一夏

「…自分から言った以上は、やるさ」

 

セシリア

「正気ですの!?」

 

一夏

「正気だよ。それに、あんたが言う通り俺は素人だってのは否定はしない…。

 けど、素人だろうが初心者だろうが、これから少しでも努力してやる…!」

 

セシリア

「ふ、フン! そんなルーキーやビギナーも

 いい所なあなたが、いくら努力しても…」

 

一夏

「日本には…いや、日本が世界に誇るある物語にあやかって、こう言わせて貰う。

 落ちこぼれもそうだが、初心者や素人だって必死に努力すれば、

 エリートに食らい付くか、追い越せるかもしれないぜ…?」

 

セシリア

「フフン! そこまで仰るのならば、いいですわ!

 受けて立ちましょう」フンス!

 

千冬

「ふむ…話はまとまった様だな。

 では、試合は一週間後の火曜日の放課後、第3アリーナで行う。

 それまで各自、準備をしておけ」

 

 この仕切りの言葉を合図にか、それより前にか、件の2人はお互いに火花が散りながら睨み合う様な視線を交わし合う。

 

 こいつは…なんか面白くなってきたじゃねえか!

 そこで俺は、気分良く腕を組んで椅子に座り直す。

 

 と、その矢先にクラスメイトの一人が…

 

「えっと、織斑君大丈夫なの?

 相手はあのオルコットさんだよ?」

 

 そっから更に続いていく…おいおい、どうしたんだ。

 

「そうそう。それに織斑君、さっき言ってたけどIS初心者だし」

 

一夏

「そうだけど、今更男に二言はないぜ」

 

「それ今日日聞かないよね?」

 

「あと男が強かったのってもう昔の話だって言うしー」

 

一夏

「んなっ!?」

 

セシリア

「フフン、当然ですわ…ね、え!?」

 

千冬

「おい、お前ら…ん?」

 

 そこでセシリアや千冬を含む何人かは、驚いたり無言でこっちに注目し出した。

 それは俺が威圧感を出していたからだ。

 

『お、おいゼロ?』

 

ウルトラマンゼロ

『わりぃな…箒。もうちょっとだけ、体貸してくれ』

 

『今度は一体何を…』

 

ウルトラマンゼロ(箒ボディ)

「おい、みんなよぉ…大絶賛してくれた後でわりぃが、それ以上はとやかく言うなよ?

 一夏がやるっつったんだから、全力でやるんだ…

 先生も言ったがその為の準備だってする事になってるんだよ。

 だから…今更周りがその事をどうこう言う筋合いなんざ、これっぽっちもねえんだ…」

 

 最後の方、俺は少し…怒気どころか覇気を込めて言い放った。

 

『ちょっ、ゼロ!?

 さっきの直後に、何を…って、まさかこれは、一夏の為にか?』

 

一夏

「箒…お前…」

 

 インナースペース内の相棒と、今度はその相棒の幼馴染みの一夏の声が聞こえてくる。

 

ウルトラマンゼロ(箒ボディ)

「だからな…今は、こいつの好きにやらせてやってくれよ、な?

 そこんとこ、わかってくれよ」

 

「う…うん…」

 

「まあ、そうだよね…ここまで決まっちゃうと、確かに、ねえ…」

 

 今度は若干落ち着いた口調で言う俺。

 それにクラスのみんなは、戸惑いながらも頷いたりとかの反応…でもこれで終わらない。

 

ウルトラマンゼロ(箒ボディ)

「あと、もう少し言わせて貰うが…

 今は女が男より強いとかって、それ本気で思ってるのか?」

 

「えっ? でも、それは…」

 

セシリア

「そうですわよ、所詮男なんて…」

 

ウルトラマンゼロ(箒ボディ)

「言わせねえよ。お前もう忘れたか?

 それ以上言うと、もっと自爆だぞ。おもくそ地雷発言だ」

 

セシリア

「はうっ!?」

 

 それもウルトラダイナマイト級のな…自爆だけに。

 座りながら文字通り右手で指摘してやったぜ、呆れ顔でな。

 

 そこで俺は椅子から立ち上がる。

 

ウルトラマンゼロ(箒ボディ)

「いいか? この際みんなの為にもはっきり言わせて貰うが…

 俺はISが使えるから女の方が強くて偉いとかいう、そんな考えなんざ気に食わねえ。

 力があるにしろないにしろ、男と女ってのは

 お互いに手を取り合って、助け合って生きる…

 そういうもんだろうが! 力のある無しは、関係ねえんだよ…。

 人間にしろ、動物や他の生物にしろな…!」

 

 そう…男と女ってのは、そういうもんだろが。

 でなきゃ、エースが浮かばれねえ。レイトとルミナもだ。

 それに、俺達ウルトラ族や他のみんなだって、お互いに助け合って生きてるもんだ…エメラナやグリージョ達も、な。

 それに種族すらも関係無いのもあるからな…現にグレン達だって、違う種族でもこうして仲間になれたからな。

 

 そしてみんなは尚も俺の方に注目し、俺はそのまま続ける。

 

ウルトラマンゼロ(箒ボディ)

「それに、女の方が強いかってのは、所詮はISありきだろう?

 じゃあ訊くが…もしIS無しで、それも拳法の達人や、

 歴戦のファイターの男を相手に、素手で勝てるって奴はいるか?」

 

「えぇっ!? え、えぇと…」

 

 答えようとした一人が押し黙っちまった。

 さすがに意地悪な質問だったか?

 

ウルトラマンゼロ(箒ボディ)

「言っとくが、俺は親父や師匠達に、戦い方や心構えとか色々叩き込まれた。

 けど、未だにその越えるべき壁や背中はデカいし、尊敬してもいるさ」

 

「えっ、そうなの!?」

 

ウルトラマンゼロ(箒ボディ)

「ああ…それにあの人達には腕前は勿論、厳しさも暖かさもあったからな…いい男達さ。

 お陰で随分鍛えられたし…寧ろ打ちのめされて鍛え直されたよ///」

 

「そうなんだあ…そんな凄い人もいるんだねぇ」

 

 この時俺は、表情も口調も穏やかに、尚且つ照れ臭さも混じった物になっていた。

 

一夏

「(そう言えば…箒の親父さんて、そうだっけ。

 あれ? でも今あの人達って…他に誰かに何か習ったりしたのか?)」

 

セシリア

「(厳しさや暖かさのある男達だなんて…

 そんなの、今まで見た事も聞いた事もありませんわよ…!)」

 

 金髪の約一名がまた苦そうな顔をしているが、そのタイミングでインナースペースで箒が呟きだす。

 

『これは…もしやゼロの言っていた、

 レオやアストラにセブンの事か?』

 

ウルトラマンゼロ

『聞こえてるぞ。まあ親父達だけじゃなく他のウルトラ戦士の事もあるが、

 お前が親父さんから剣道を教わったってのも、暗に混ぜてあるぜ』

 

『そうか…。そう言えば、私も父から剣道を習ったな…

 もう随分会えていないが』

 

ウルトラマンゼロ

『なら、信じてみようぜ…いつかまたきっと、また会えるかもってな。

 それか、会える様に何かの手段を探すとかな…』

 

『そう、か…そうだな。

 (なぜだろうな…ふふふっ。こいつが言うと、信じたくなる)』

 

 インナースペースにいる箒は俺に励まされてか、口許が笑っていた。

 やっぱりこの相棒は、メンタルケアが大事だな。

 

 それはそうと…

 

ウルトラマンゼロ(箒ボディ)

「それにISがある状態でも、戦い方次第じゃ男達が勝つかもしれないぜ?

 例えばエネルギー切れ狙いとか、もっと言えばとんでもない超兵器で対抗とかな…」

 

「でもそんな超兵器なんて…」

 

ウルトラマンゼロ(箒ボディ)

「考えてもみろよ…戦いなんてのは大なり小なりそんなもんだし、

 核兵器なんて端的な例もあるしな。

 どんな奴でも追い詰められれば何をしでかすかわからねえし、

 敵の使っていた兵器や技術を使うってパターンもある。

 それにみんながこれから学ぼうとしてるISだって、例外じゃないと思うぜ?

 まっ、元々は宇宙に出る為に作られちゃいた様だが

 それがこんな、ある意味で『血を吐きながら続ける悲しいマラソン』な

 代物になっちゃあ、何とも皮肉なもんだがな」

 

 そう…惑星一つ破壊するとんでもない核ミサイルの超兵器R1号に、ロボット兵器のヘルズキング改やウルトロイドゼロとか、その他にも色々ある。

 色々あるが、強力な侵略者や怪獣に対抗する為に、より強い力…それも飛び抜けた兵器を作って対抗するってのが、これまで様々な次元の地球においてもよくあったパターンだ。

 その結果、更なるとんでもない事態を招いたりとかしちまう事もあるようだがな…それでも結局そのパワーアップ合戦になっちまうのもある。

 親父流に言えば、今俺が言った『血を吐きながら続ける悲しいマラソン』だ。

 …とは言え、俺もタルタロスに対抗しようと、もっと力をつけようとしていたものだけどな。

 

ウルトラマンゼロ(箒ボディ)

「それに、最近じゃ怪獣が出てきて、しかもISで倒しにくいと来た。

 その内ISによる女の天下なんてのも、怪しくなってくるかもしれないぜ?」

 

 クラスのみんなから「あっ…」という声がする。

 昨日からいきなりそうなっちまったが、動揺してるなこれは。

 

ウルトラマンゼロ(箒ボディ)

「…まあ俺からは以上だ。みんなはくれぐれも、ISの威を借りて自惚れたりしない様にな。

 それと、大絶賛の後にいきなりこんな

 戸惑わせる様な長話に付き合わせたりして、悪かったな」

 

 そうして俺は椅子に座り直して、意識がインナースペースに移っている箒に話しかける。

 

ウルトラマンゼロ

『すまねえな、長々と…今そっちに戻すぜ』

 

『ああ…だが、私も今の話で色々思う所があった。

 ゼロの父さんや師匠にも、興味が湧いた。

 それに、男女のあり方とか、ISがあっても自惚れない様にとかもな。

 それと…さっき言っていた、

 血を吐きながら続ける悲しいマラソンという、奇妙な印象な言葉も…

 色々と、言われて改めて気付かされる事も多いな』

 

ウルトラマンゼロ

『ちなみにそれ、元々は親父が昔言ってた言葉なんだぜ』

 

 後は体の主導権を箒に戻し、この一件はお開きとなった。

 一夏は相変わらず「すげえ…」って言いたげな呆けた顔でこっちを見ていたが、お前は後で…よし、特訓メニュー考えるか!

 まあ、ISの座学もしてそっから覚えたりしなきゃならないだろうけど…俺詳しくないし、座学自体そこまで得意でもないんだよなぁ。

 

 というか…さすがに今回、でしゃばり過ぎたかな?

 

千冬

「(こいつ…本当にあの篠ノ之箒なのか?

 久々に会ったが、ここまではっきりものを言うタイプだったか?

 この6年で成長や変化をしたと言えばそれまでだが、

 あの様な粗野だったり砕けた口調、かと思えば今の世の中に対する指摘など…

 かと思えば、昔の面影のある立ち振るまいや言動もある。

 まるで時々人が変わったりする様だ…それに昔とまるで違う時は、

 声が男女両方の声で聞こえて来る様にも聞こえるし。

 一体、どうなっている…?)」

 

   *   *   *

 

 さあ、どうだった?

 今回はいつもよりちょっとばかり長くなっちまったが、話の内容は濃いかもだぜ。

 お話をする話…とも言うかな。

 

 じゃっ、またな!




こうなる筈じゃなかったのに、いつものより長くなってしまった…。
ゼロの心理描写や箒との会話を入れたいが為にとかで、色々やってたら、長くなるとは…やってもうた。

それにしても、シャイニングフィールドで特訓は…するかしないかどうしようか。

今後の展開でどれが観てみたいですか?

  • 早々に変身や帰還直後に一夏にバレる
  • 一夏にバレた後にシャイニングで特訓
  • 一夏にもゼロの過去などを観せる
  • 千冬さんに早々に怪しまれる
  • 普段は周囲には二重人格で誤魔化す
  • セシリアにも侵略者の魔の手が来る
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