小ネタ 篠ノ之箒はウルトラの優しさと強さを手に入れられるか   作:再開のたけじんマン

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遂に買いました、『エントリーグレード ウルトラマンゼロ』!
ゼロ師匠、遂にやりましたよぉ!


第5話 篠ノ之箒はどう取り繕い、ウルトラマンゼロはどう感じ語るか

 よお! 地球のみんな。俺はウルトラマンゼロだ。

 今回も、俺がある次元の地球での体験を、見聞かせていくぜ。

 

   *   *   *

 

 俺が相棒の女子高校生の『篠ノ之箒』の体を借りて、色々と啖呵切った後、放課後になった。

 

 それで箒が、これからどうするかを『織斑一夏』と話し合い、今後の対策やトレーニングなどをどうしようかと少しずつ決めていた。

 

 そんな時に、担任の織斑千冬がやって来て呼び止められ、箒に向けて、

 

千冬

「少し私に付いて来い。

 なに、あまり時間は取らせないつもりだ」

 

 と言って案内しようとし、箒は一夏には

 

「一夏、すまないが先に武道場で待っててくれないか?

 私も用が済んだら、すぐに向かう」

 

 と予め断りを入れておいて、こっちはこっちで用事の場所とやらに向かう事になった。

 

ウルトラマンゼロ

『まさか…さっきのでさすがに怪しまれたか?』

 

『あのロングホームルームの時のか?

 確かに、あり得なくはないかもしれないが…』

 

 こうしている間にも、箒は少し緊張しているのがわかる。

 そうして歩いている内に、とある一室に連れて来られ、机に座って向かい合って話し合う様になった。

 

千冬

「さて…今からは昔馴染みとしても、担任教師としても訊くが…

 単刀直入に言うが、お前は本当にあの篠ノ之箒なのか?」

 

「っ!?」

 

千冬

「何と言うか、昔最期に会った時の様な所も残っているかと思えば、

 今度は時々雰囲気も性格も口調さえも、

 まるで人が変わった様にガラリと違う物になる時もあるし、

 お前にしては意外過ぎる例や指摘の仕方でオルコットを論破したのだってある。

 それどころか、声すらも違和感がある様にも感じられるが…?」

 

 や、やべえ…こりゃあ完全に怪しまれてるぞ。

 

『ぜ、ゼロ! これはかなり…』

 

ウルトラマンゼロ

『ああ…怪しまれてるぜ。どうするか…』

 

 どうする、ここは…いっそ早めに正体を明かすか?

 そうこうしている内に、意を決した感じの箒が千冬に話し出した。

 

「え~とですねえ…実はその、今の私は…

 いわゆる、二重人格…な状態でして」

 

千冬

「ほう? 二重人格、と?」

 

ウルトラマンゼロ

『えっ』

 

 その返し方に、俺は正直面食らった。つーか、呆けた。

 しかもしどろもどろなしゃべり方だし、手探りで誤魔化そうとしてる感じなのが俺にはわかるぞ。

 

「実はその、この6年間…色々と、鬱屈した日々の連続でして。

 それでストレスやフラストレーションとかが溜まっていた所、

 先の怪獣の出現の現場に居合わせまして。

 その時にその…頭を打ってしまいまして」

 

千冬

「何、頭を打ったと?

 大丈夫だったか? しかしそれでよく無事だったな…」

 

「ええ、何とか…軽い打撲程度でしたし。

 しかしまあ何と言うか、それが原因かと…」

 

 こいつ、この短時間でよくそこまでシナリオ思い付いて言えるな。

 事実を絡めつつ、こうも脚色入れるとは…いつかのベリアル達といい勝負だな。

 つーか、もうこれ咄嗟の小嘘どころじゃねえなこれ。

 こいつもしかしたら才能あるのかもな…もうちょい伸ばせば物語書いたり出来るんじゃねえか?

 

千冬

「ふむ…心理的な要因と、頭部打撲による二重人格化、か…

 確かに、不思議ではなさそうだ。

 だが、声まで変わる様にも見受けられたが…?」

 

「それは、そのぉ…評判の、新しいのど飴を試しにと買って、

 それを時々舐めていたのですが、もしかしたらその影響もあるのかと…」

 

 おい、どんなのど飴だよ。その面白そうなのはよぉ。

 

千冬

「どんなのど飴だ…その奇っ怪な効果や作用のは。

 効果や効能は個人によって異なる、とはよく言うが…まあいい」

 

 いや、いいのかよおい。

 

「それで私は、そのもう一つの…

 いえ、もう1人の私を、『相棒』とも呼んでいます」

 

千冬

「ほう? 相棒…とな?」

 

「はい。何度かそのもう1人の私と対話した事があります。

 それで色々と話して考えた結果、前向きに考えて相棒と呼ぶ事にしました」

 

ウルトラマンゼロ

『箒、お前…俺の事をそんな風に…』

 

『成り行きとは言え、実際そんな風な関係だろう?』

 

 こいつ…そっちから言ってくれるとはな。全く嬉しい事言ってくれるぜ。

 

「(とは言え、ただの相棒とも違うかもだが…)

 それでこれからも、何度も人格が変わる事が

 あるでしょうけれども、どうかご了承下さい」

 

千冬

「そうか…わかった。今はそういう事にしておこうか。

 それと悩みや問題事でもあったら、相談する様にな?

 仮にも私は、教師だからな…もう行っていいぞ」

 

「は…はいっ!」

 

 その時、最後の一言の際には、その織斑先生の顔は笑っていた。その直後にその場を立ち去って行った。

 へえ…不器用どころかぶっきらぼうな様だが、少しは先生らしい所見せてくれるじゃねえかよ。

 

千冬

「(二重人格…か。確かに、過程も含めてそう説明されれば、不思議ではない。

 だが…どうも気になるな。あいつのもう一つの人格とやらの声は、

 普段の声に男の声も重なって聞こえた…それもつい最近聞いた様な声だ。

 口調も男の様な物だし…どうなっている?

 それに先程オルコットに言っていた『2万年早いぜ!』というセリフと言い、

 今の世界に対する見方と意見と言い…どうも気になるな)」

 

   *   *   *

 

 そんなこんなの後、俺達は一夏をこれ以上待たせるのも悪いので、武道場に向かう事にした。

 

ウルトラマンゼロ

『にしても、二重人格たぁよく咄嗟に思い付いたもんだ。

 俺なんか、正体明かそうかと覚悟しかかったのによお』

 

『実際、そんな様な状態だろう。

 それにこういうのは、私はあまり詳しくはないが…

 大抵は、なるべく正体を隠したりするもの…なのだろう?』

 

ウルトラマンゼロ

『まあ確かにな。下手にバレて人質なりで

 身内とかに危険が及ぶのも避けたいしな…』

 

『素性がバレて人質に、か…わかるぞ。

 私もそれを避ける為にとは言え、この6年間日本各地を転々とさせられて来たしな…』

 

 あっ、やべ。またやっちまったか…段々表情が雲って来た。

 

ウルトラマンゼロ

『わりぃ、またそんな顔させるつもりじゃなかったんだが…』

 

『いや、いいんだ…』

 

ウルトラマンゼロ

『あ~…もうしょうがないな。

 こうなったら、別の話題や気分に切り替えていこうぜ!』

 

『切り替えると言っても…どうするのだ?』

 

ウルトラマンゼロ

『そうだなぁ…よし、今後に備えて…』

 

 それで今度一夏が戦う相手のセシリア・オルコットって奴の事を、少しでも調べておきたいと、箒に相談し始めた。

 

『対戦相手の事を事前に調べておくだなんて…

 思い付きもしなかったぞ』

 

ウルトラマンゼロ

『まああれだ。ガチの物でもスポーツにせよ、

 どんな戦いでも相手のデータがわかれば、少しは対策が立て易くもなるだろ?』

 

『なるほど…勉強になるな』

 

ウルトラマンゼロ

『実際俺の師匠も、連続して現れる敵の能力や攻撃に打ち勝つ為に、

 俺の親父からの厳しい特訓を乗り越えた末に、怪獣や宇宙人を退けてきたからな。

 で、俺の仲間であり先輩にも当たる『ウルトラマンメビウス』も、

 守りが堅い宇宙人に苦戦した後に俺の師匠にしごかれたり、

 仲間の防衛隊員に新技のヒントを得て共に撃破したそうだし。

 それに他の何人ものウルトラ戦士達や防衛組織も、強敵への対策として

 工夫したり特訓で新技を編み出したりもしたしな』

 

『おお…正直、私はウルトラマンにはあまり詳しくなかったが、

 ゼロ以外のウルトラマンや防衛組織も、その様にして強くなり勝利していったのだな…』

 

ウルトラマンゼロ

『ああ、平和を守る為にな…全く、改めてすげえ連中だぜ』

 

 本当に、誇りたくなる様な先輩達や地球の戦士達がいるもんだぜ。

 

ウルトラマンゼロ

『あとついでに言うと、親父が師匠に課した特訓は

 かなりやばいのが多かったそうだ』

 

『は? やばい? 一体どんな特訓なんだ?』

 

 おっ、食い付いて来たな。ちょっとばかり興味津々て感じだ。

 

ウルトラマンゼロ

『そうだなぁ…2体の怪獣による回転技対策に、

 人間の姿で切りもみ回転しながら岩を蹴り砕けとか。

 流れる滝に向かって拳を打てとか…』

 

『おい、何だそのどこぞのスポ根漫画や、

 カンフーとかの映画みたいなのは…』

 

ウルトラマンゼロ

『あとな、他にも色々あるんだが…一際やばいのが幾つかあってな。

 こう、変な機械を相手にもひたすら特訓とか…しかも公衆の面前で』

 

『気が散るどころか、恥ずかしくなってきやしないか!?』

 

ウルトラマンゼロ

『だよなー。俺もアストラがずっと見てて気が散ったし。

 あと、カーリー星人とか言ったかな? 突撃技をかますそいつの対策に、

 最初は丸太でやってたのから今度は車で追いかけ回されたりとかな…』

 

「丸太から車でって、はあぁっ!? 何だそれは!?

 もう無茶苦茶なんてものじゃないな…」

 

 大声に出てるぞ…。

 

ウルトラマンゼロ

『うん…しかも『逃げるなー!』って言われたりな。

 この車のは、前にも後輩の一人でもあるゼットにも話したけどな…

 今やると色んな意味でやばいから…やっぱ時代だよな~』

 

『超が付くほどスパルタな特訓だったんだな…』

 

ウルトラマンゼロ

『まあその当時の師匠は実力や経験が浅かったし、親父も変身不能だったから、

 それで急ごしらえで特訓しなければならなかったそうだしな。

 まあ今言った2つのは、前に聞かされた時は

 苦笑いしてる様に語ってたけど、少し愚痴も混じってたかな』

 

『な、なるほどな…我々もある意味近くはあるな。

 古株なウルトラマン達は、そうやって対策と努力をしてきた訳か…』

 

ウルトラマンゼロ

『でも、それだけじゃあないぜ?

 実は俺達ウルトラマンだけじゃなく、何人もの侵略宇宙人達もまた、

 これまで何人ものウルトラ戦士の事を調べて、挑戦してきた事があるからな』

 

『何、敵もなのか?』

 

ウルトラマンゼロ

『ああ…俺の時もそうだし、親父達の時代なんかもそうだった。

 実際、親父も若い頃に、それで負けた事があるそうだしな』

 

「えっ、負けたのか!?

 ゼロの父の、ウルトラセブンがか!?」

 

ウルトラマンゼロ

『おいおい、大声に出てるぞ。確か…『分身宇宙人ガッツ星人』にだったかな。

 事前に怪獣を送り込んでそいつと戦わせて、それで戦闘諸々のデータを取って、

 そこから作戦を練ってまんまと親父は罠にはめられてエネルギーも枯渇状態で…

 それでデカい十字架に埋め込まれて、磔にされちまったな』

 

『磔に!? それで、一体どうなったんだ…』

 

『まあ落ち着いて聞け。そっからガッツ星人は、

 地球のあちこちに親父の磔にされた姿を立体映像なりで映して、

 『明日の朝にセブンの公開処刑を行う』って勧告して来た…

 当時の地球の守護者とも言われていた親父を処刑する事で、

 それで地球の人々の戦意と希望を削いで、そこから征服する目的だったらしい』

 

『そんな狙いがあるとは…恐ろしく狡猾だな』

 

ウルトラマンゼロ

『とは言え、当時の防衛組織のウルトラ警備隊も黙っちゃいなかった。

 親父が何とかテレパシーで伝えたデータを基にしたエネルギーを完成させ、

 それで何とか親父が処刑される寸前に間に合って、

 エネルギーを補給させるのに成功…完全復活だ』

 

『間に合ったのか…良かった』

 

 おっ、ホッとしてるな?

 

ウルトラマンゼロ

『で、そこからはガッツ星人の宇宙船への猛反撃に出て、

 連中はこの事態を予測すらしてなかったのか、

 そこから体勢を立て直す事も出来ずにいて、全滅したそうだ』

 

『なるほどな…ガッツ星人、か。

 そんな狡猾な相手との戦いも、過去にあったのか』

 

ウルトラマンゼロ

『まあ、俺もこの件は光の国で過去の記録を観つつ、

 親父本人の解説付きで聞かされたもあったからな。

 それに親父も言ってたが、もしかしたら

 『頭でっかちな奴程、想定外の事態には対処しづらい』って事かもな。

 何事も、臨機応変さや対応力が大事ってこったな』

 

『臨機応変、か…また勉強になるな』

 

ウルトラマンゼロ

『で、今回は事前に下調べとかするのを説いたりもしたが…

 とは言え、そこを相手にも気付かれたりすると

 寧ろ裏目に出るパターンもあるし、

 さっきの様に上手く対策を立てて挑んでも持ち直されるのもあるからな…

 そこのバランスが難しいが、まあ一応やっておくに越した事はないからな』

 

『そ、そうなのか…では早速』

 

 そう言って箒は、スマホを取り出して早速インターネットで調べ始めた。

 すると、出るわ出るわ…セシリアのプロフィールやら試合動画やらが。

 その中でも、目を引いたのは…

 

「3年前に列車事故で死亡した両親の後を継ぐ、イギリス名門貴族オルコット家の若き当主。

 大財閥オルコット・グループのトップを努め、

 高いIS適性もあって代表候補生に上り詰め、高いBT適性から

 1号機の『ブルー・ティアーズ』を専用機として受領する…か、ふむ」

 

 箒が画面に表示されたプロフィールを読み上げるが…その内容に俺は呆れた。

 

ウルトラマンゼロ

『財閥とかはよくわからないが、国の代表候補生以前に、

 ガチに人の上に立ってるみてえじゃねえか。

 って事はあれか? あいつはそれにも関わらず、そんな自分自身の

 立場すらも危うくなるだろう暴言を吐いたって訳かよ…呆れたもんだぜ。

 …こりゃあ、こいつの下で働いてる連中が、特に男達がかわいそうになって来るぜ』

 

『確かにな…あっ、他の記事に書いてあるが、

 実際にその傘下の企業の男性社員からは、

 快く思われてないどころか…不満の声がかなりあるみたいだぞ』

 

 それを聞いて見てみると、その記事の中には…

 

『おいおいあんな小娘で本当に大丈夫なのかよ?』

 

『聞けば男を見下してる傾向があるそうじゃないか!

  こんなのがうちらの会社のトップだとか、嫌になるぜ』

 

『その内今よりも増長して、我々男性社員を徐々に冷遇するんじゃないか?

 最悪気に入らないから問答無用でクビとか…』

 

『俺聞いたぜ。遠くからでちょっとしか聞き取れなかったが、

 この前うちの研究所の周辺でカチンと来る発言しやがったんだ!

 よくあんな生意気な小娘が俺達より偉い立場になんかいて、出資なんてしてやがるぜ!』

 

 と、危機感を募らせたり、マジで腹を立てた男達のだろう書き込みなんかが、他のも含めて幾つも書かれていた。

 

「うわぁ…これはひどいな」

 

ウルトラマンゼロ

『ああ…散々な言いよう、散々な言われようだな。

 しかしまあ、よくもここまで嫌われたもんだな…

 まあ自分達男を良く思わないどころか

 見下してる奴が会社のトップにいれば、当然か』

 

『なるほどな…良くない意味で勉強になる』

 

ウルトラマンゼロ

『さすがに、ある意味かわいそうでもあるな…。

 とは言え、両親の死後に、か…こいつもこいつで、孤独や寂しさを抱えてそうだな』

 

 そこに関しては、俺は思う所があった…ありすぎた。

 

「(寂しさ、か…ゼロ、もしやそこに反応するという事は、

 昔の自分が味わったのと…親のいない寂しさと、重ねているのか?

 少し前にあんな事を言ったというのに、そこまでするとは…

 普段カッコつけたり戦闘も言動もやや粗野で荒っぽくもこなすが、

 やはり根はお人好しなウルトラマンか…一夏もお人好しな所があるしな)」

 

 そのタイミングで、俺は箒の口元が緩んでいるのに気付いた。どうしたんだ?

 

ウルトラマンゼロ

『なあ、なんかいい事か嬉しい事でも考えてたか?

 口元が嬉しそうに緩んでたから…』

 

「なっ…ななな、何でもないっ!

 お前が、思いの外お人好しなもので、つい…な!」

 

ウルトラマンゼロ

『お、おう…てか、そんな大声で言わなくても聞こえるよ。

 まあ一旦落ち着けよ、な?』

 

『う、うむ…ふう…』

 

 深呼吸で一度落ち着きを取り戻す箒…直後に、凛としつつも落ち着きのある顔になる。

 その直後に、左腕のウルティメイトブレスレットに向けて、再び念じて来る。

 

『それにまあ、その…親のいない寂しさとか、その事も含めた孤独感は、

 この6年間で私も味わってきたから…わかりはするつもりだ。

 …一夏に会えなかったのも、含めてな』

 

 今度は顔を赤くしながら俺に向けて念じて来る。

 なるほど、俺と同年代ぐらいの人間の女の子ってのは、こういう反応もするのか?

 なんつーか、こいつたまに素直じゃない時もあるし、マユとはまた違うものだな…あいつも将来こうなるのか?

 

   *   *   *

 

 まあ何はともあれ、武道場に着いた俺達は、先に着いていた一夏と合流。

 まずは一夏に、例のロングホームルームでの事を

 

一夏

「あの時どうしたんだ? なんか、やたらかっこよかったし、

 それに何だか大人っぽい様な言い分で論破までしてたし、今の世界への事も…

 あっ、でもあの『2万年早いぜ!』ってのは、今朝とかに観たテレビの真似か?」

 

 とか言われた…もちろん箒はあたふたしていた。

 

 その後に落ち着きを取り戻した箒は、先のロングホームルームの件のも含めて「実は最近、私はいわゆる二重人格な状態になっていてな」と、例の呼び出しくらった後に説明したのと同じ説明をした。

 

 その説明を受けた一夏は、やはりと言うべきか驚きと心配をしていたが、少し納得もしていた。

 こいつもこいつで「なんかいつもの箒と違う様な気がする」と感じていたらしい。

 

 その後は箒の要望もあって、まずは久々に剣道とやらの手合わせてなったが…箒の全勝、一夏の全敗。

 これには箒も「なぜこうも弱くなっている!?」と、驚きとご立腹だった…昔とまるで逆になっちまってたらしいし。

 

 それで今度は箒が

 

「これまで中学時代は何をやっていた!

 竹刀や木刀を握ってすらいなかったのか!?」

 

 と問えば、次に一夏からは

 

一夏

「3年連続帰宅部。バイトで生活費稼がなきゃいけなかったし、

 それで竹刀の素振りする暇も体力も確保出来なかったから…」

 

 と、まあさすがに納得な答えが来た。

 

 その答えには、箒も少し渋い顔をしつつも納得していた。

 そしてその後には、

 

「ならば鍛え直す!

 これから私がお前を、相棒と共に鍛え直すぞ!」

 

 と、勢いよく宣言した…その相棒ってのは俺も含めてだな?

 

一夏

「相棒って…箒のもう一つの人格の、いやもう1人の方のもかよ?」

 

「無論だ。向こうとも対話してみたが、

 興味津々だった様だしな」

 

 へえ…わかってんじゃねえか。

 それじゃあ…俺も特訓メニュー考えて、付き合ってやるか!

 

   *   *   *

 

 ドイツ、ある町の郊外。

 

ジャンボット

「どくろ怪獣レッドキング、討伐完了」

 

ジャンナイン

「兄さん、やはりこの怪獣からも

 マイナスエネルギーが検出されているよ」

 

ジャンボット

「ここでもか…この次元の地球では、

 世界規模でマイナスエネルギーによる怪獣の出現が起こっている様だな」

 

クラリッサ

「た…隊長! お怪我は…」

 

ラウラ

「問題ない。しかし、何なのだあれは…」

 

クラリッサ

「怪獣が出現するのみならず、あの様な巨大なロボットまで現れて撃破するなんて…

 個人的にも興味深くもありますが、彼らは一体…?」

 

   *   *   *

 

 さあ、どうだった?

 ここの地球はかなりマイナスエネルギーがあるから、俺達としては大変だったぜ。

 それに、デビルスプリンターとかの件もあるしな。

 

 それじゃあ、またな!




思いの外、ゼロの先人語りが長くなってしまった。
しかし、マイナスエネルギーでレッドキングまで現れたっていうのはやり過ぎたかな?

あとオルコツ党の皆さん、すみません。
現実的に考えてみて、男性社員や関係者からああいう風に思われていても、おかしくはないかと。

それにしても、エントリーグレードのゼロ師匠を購入したヤマダ電器…まさか旧キットのガンプラまで置く様になるとは。
しかもメカニックモデルのガンダムとシャア専用ザク、100分の1のシャア専用ゲルググとか…意外すぎる。

今後の展開でどれが観てみたいですか?

  • 早々に変身や帰還直後に一夏にバレる
  • 一夏にバレた後にシャイニングで特訓
  • 一夏にもゼロの過去などを観せる
  • 千冬さんに早々に怪しまれる
  • 普段は周囲には二重人格で誤魔化す
  • セシリアにも侵略者の魔の手が来る
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