見苦しい文だと思いますが、もし気に入ってくれたならお付き合いください。
では、どうぞ。
「お前ら離せよ。 あそこには女神たちが!」
青紫髪の男がそう叫ぶが、二人の男が、彼を取り押さえていた。
「無駄だ。 遅すぎたのだ、俺達が動くのが」
黒髪の男は、顔を伏せながらも、彼らの前に立って、彼が行かないように立ち塞がっていた。
「巫山戯んなァ。 おいお前らもそれでいいのか。 なあアル、ディス!」
「……ッ!」
「……」
アルと呼ばれた褐色の髪の男は唇を噛み締め、ディスと呼ばれた孔雀石色の髪をした男は眉間に皺を寄せるが、拘束を解くことがなかった。
刻々と過ぎてゆく時間の中で彼は足掻くがそれは無駄に過ぎて行った。
「あっ……」
彼は、ふと全身から力が抜けるかのように膝をついた。 それは手遅れを意味していた。
「だから言っただろウィオラ」
そう黒髪の男は、彼__ウィオラの方を向き、その言葉には全員……自身にも言い聞かせるよう諭すように言った。
「もう手遅れなんだ。 遅すぎたんだよ」
そう言った本人も何かすごく大きいものに振り回されていて、自分が何をしてもどうにもならないような気分を出していた。
目覚ましの音が、耳障りなほどなり響く。
「チィ……煩いな」
それを叩き潰すと、身体を起こしPCの時計を見ると7時を指していた。
「……寝るか」
若干の眠気が、俺……ウィオラケウスを、二度目の眠りにいざなおうとしていた。
さあここで、軽く今の世界情勢について説明しよう。
3年前以降に、犯罪組織マジェコンヌは世界に混沌と無秩序をもたらした。 世界には違法ソフトマジェコンが蔓延し、世界の未曾有の危機に陥った。 それを阻止すべく各国の女神たちは彼らの住処へと攻め込み、既に3年経ち、未だに女神は戻ってきてはない。
女神不在となった各国は犯罪組織を普及させるのに都合良くなってしまった。
そして俺が住んでいるのは、大女神パープルハートが治めるプラネテューヌ。 そして現在プラネテューヌは女神や女神候補生も不在であり、危機的状況ではあるが、犯罪組織が侵攻するする気配がなく、一番被害が少ない。
結局、眠ることが出来なかったために、72chを見ながら多数の情報を漁っていた。
「やっぱりあのアニメは糞だったか。 あんなOPアニメなんて見るもんじゃねーな」
アニ板を見ながら呟く。 流石は我が同胞たちだ。 いい情報をありがとうと書き込みながらダラダラとしていた。
すると彼の端末から音楽が鳴り、そのディスプレイをのぞき込む。
「アーテルか……」
それは、ラステイションに住む彼の
面倒この上ない思いながらもディスプレイに映す。
「アーテルなんだ。 俺は忙しいし、機嫌が悪い」
『そうか。 私も今の君よりは、忙しい身なんだよ』
髪と肌の色素が抜けた男が涼しい顔でそう返してくる。
自分からかけてきたのにこっちに一切の関心を持たずに言ってきたのだ。 しかも自分は忙しいって部分を強調して。
「で、要件はなんだ。 てめぇと喋る時間が勿体無いし、何よりお前と顔なんて永遠に見たくない。 吐き気はする、二度と連絡してくるな」
『そこまで言われると思わなかったが、時間に関しては私も同感だ。 だから手短に言う。
ウィオラ。 至急バーチャフォレストへ向かってくれ』
「じゃあな……」
今、大女神ネプテューヌ様と超天使ネプギアちゃん(画像)を見るのに忙しいんだと返答した。 それにジョン(72chネーム)に1/8の大女神パープルハート様フィギュアを作ったりするのに忙しいと心の中で思いながら、通信を切ろうとする。
『それは残念だ。 先日帰還なされた生のパープルシスター様に会えるというのに』
「それをさっさといえ!」
(ジョン(72chネーム)、お前なんていなかったんや)
当たり前であろう、野郎と美女だったら間違えなく後者を取る。 それも彼の愛しの超天使ならどんな用事よりも最優先されるのが当たり前なのだ。
『犯罪組織に対抗するべく旅をするらしい。 同行してはいいが、注意しておきたいことがあるのだよ』
「あん? 早く言えよ1フェムト秒以内に」
『ーー』
「俺が悪かった。 だから手短に頼む」
アーテルには冗談だと捉えられなかったのか、本当に1フェムト秒に言うとは思わず、うな垂れながらそう返答した。
『ふっかけてきたのは君の方だ。 私も暇じゃないんだ、 手間を取らせないでくれ。 簡単なことだ、俺たちの正体を極力明かさないでもらいたい』
「わかっているよ。 なぜ確認する?」
『一応だ。 それに今の私たちでは常人より毛が生えた程度でしかない。 それに力に関しても女神様がいなければ、使えない。 まだアルや私、君は女神候補生があるからまだしも』
「ディス先輩には候補生はいないから危ないんだろ」
彼の言葉を遮ぎると、ああそうだとアーテルは言う。
『私も最善は尽くすが、なにぶん忙しい身でね。 まともな打開策一つも出すことも出来ないが、希望はある』
「なに、女神救出作戦でも立てているのか?」
詳しい詳細は、秘密主義のアーテルはそれ以降のことを言わなかったが、確信があることを感じ取れたので、そんなこと気にせず話を続ける。
「それだけか。 くだらないことを」
『そうか、なら我らの希望を頼んだぞ。 私も死力を尽くしてやるが、くれぐれも女神候補生たちを頼む』
「当然だ」
それだけ残し、通信が切断して、外出の準備を行うが、なにぶん久々の外出なもので、出かけられる服をクローゼットにはないため床など周辺を探してみる。
「これは酷い」
あったのは、黒いTシャツ(ネプテューヌ印の痛シャツ)に黒いジーンズ、そして赤い革ジャン(ネプテューヌ印)であった。
「装備の2/3が趣味で作ったのしかないって……」
久々の部屋は、食べ終わったカップ麺やらお菓子の袋やら、AMAZOOから届いた箱ウ=ス異本でギッシリとして惨状と言わざるおえないほど汚部屋であった。
「ディス先輩には見せられないし、いったい誰がこんなことを」
この部屋を見せるということは処刑宣告と変わらない事が分かっており、強制正装されてしまえば、絶対ここのものが何十個消えて損失が出るから、たまったものではない。
「一人部屋だと独り言が多くなっていかんな」
そう愚痴りながら、部屋の奥に置いてある愛剣(えもの)へと移動する。
パスワードを入力して、重々しい扉が開かれる。 そこには黄金の輝きが見えるほどの美しい聖剣が飾られていた。
「久しぶりだな。 コールブランド」
久しぶりの剣はまるで待っていたかのように、その輝きが増す。 そしてその光が収束すると、聖剣は相応しい鞘に収まっていた。
「さて、愛しの超天使に会いに行きますかね」
そうして、ダンボールとゴミ山を乗り越え、外への扉へと手をかける。
「うおっまぶしっ」
外に出るのは3年振りなため、スポットライトで照らされているかと錯覚していた。
それに動いてないので筋肉の衰えあったためか少し体が重く感じる。
「まあ、それもモンスターどもで勘やらを取り戻すか!」
彼は眩しい日光と熱い空気、酔いそうな人ゴミに揉まれながらバーチャフォレストへと向かっていった。
「げほっげほっ…オウェッ…うえぇっ…げほっ…おうぇぇぇっ」
そして新鮮な空気(腐海の空気)に耐えられずに、近くのお手洗いで吐瀉物の処理をしていた。
いかかがでしょうか。 いまいちわからない。
なら結構、多分その調子がこれからも続くと思いますよ。
さて、ウィオラ君のあれで終わった本編ですが、ご指摘、感想をもらえるとすごくうれしいです。
では次回。
2016年2月8日、文章手直し