超次元ゲイムネプテューヌ 賢者と女神のメモリアル   作:濡鴉

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私です。
今回は投稿を早めにする予定です(白目)
そして誰か私にブラハを分けてください。
ではどうぞ


引きこもり死す

「やはり、無理があったか……」

 時は深夜。 ここはラステイションの教会内で、男は身体を引きずりながら黒い扉を目指していた。

 着ている服は切れたり破れている箇所があり、そこからは鮮血が噴き出るマグマように出ていた。

「やあアーテル。 随分と派手にやったようだね」

「ケイか……君でよかった。 すまない、教会の床を汚してしまった」

 奥から現れた灰色の髪のボーイッシュな少女はそのことを聞いて呆れていた。

「今がそんな場合ではないだろう。 すぐに病院に行かないといけないんじゃないのかい」

「傷のことなんて気にしなくてもいい。 培養槽で入ってしまえば完治可能だ。 そんな事より問題は……」

「この教会を汚してしまったことかい? 君は相変わらずおかしいよ。 なぜ自分のことよりそこを優先するんだ」

 アーテルの言葉を遮り、ケイは彼に近寄る。 見るからに大けがにしか見えないのは、誰から見ても明らかだった。 

 ケイが彼の傷を触れようとするのを、彼は遮る。

「別に問題はない。 今回に限っては、この程度の損傷で済んだなら、ある意味奇跡に近いことだ。 それよりも今こうしている合間にも教会の汚れが酷くなる。 βとγでここの処理をさせる、君は休んだほうがいい。 ブラックハート様がいなくなってから君の今の心は不安定だ」

 そう言い残すと、彼は扉に手をかけその奥へと消えていた。

「それは君だって同じさアーテル。 君はどこまで」

 愚かなのかと言いかけそれを押しとどめる。 けしてケイは言ってはいけないような気がしたわけではない。 

 彼は天才などと言われているが、それは親を気遣い何も欲を言わない子供に見えた。

「こんな無駄をしているわけにはいかないね。 仕事に戻ろうか」

 それだけ考え、彼女は思考を再起動させる。 自分たちにはまだやることがあるのだから。

 

 

 

 

「ふう……貴様で27体目か」

 バーチャフォレスト……下級のモンスターが多い場所である。

 そのおかげかここで力試しをする初心の冒険家や小遣い稼ぎにくるガキが多かったりするが、今はそんなものたちの姿は、一向に見当たらない。 犯罪組織の影響も大きいが、別の問題もあるのだが、今は伏せておく。

 一方、俺はというと。

「ちょっとやりすぎちゃったかもな……」

 周りは抉れた大地に、流れが変わった川、木は倒れているのが数十本。 ここで怪獣対戦でも行われたかのような光景が広がっていた。

「まあ、仕方ないよな。 久しぶりの戦いだしな」

 どうせ、後で地形が復興されるから気にしないで先に進もうと剣をしまった時、彼は何かが聞こえたのか、周りをきょろきょろとしてある一方向に体を向けた。

 (この声、聞き覚えしかない。 今でも脳内再生できる。 この声の正体は)

「ネプギアちゃぁぁぁん!!」

 その言った時には、彼は大地を駆けていた。 かなり離れているが、パープルアイには三人の女子がおり、そこには彼が見たことある人物達だった。

(あの緑のリボンに青い服はツンデレアイエフちゃん、そして伊達や酔狂でないあのでっかい注射を持っているのはコンパちゃん。 そして、あのフクシャ色に近い髪、そしてセーラーワンピ間違いない)

 ❘彼が守り切れなかった彼女《ネプギア》がそこにいた。 そしてその彼女の瞳から涙が出ているのも彼には見えていた。

「畜生ッ、泣かせたやつ生きて返さん!」

 下半身に加速魔法を何重にも重ね掛けし、自身の前に風の盾を作る魔法で塵などの摩擦による怪我を防止し、敵との間に割り込むのに必要な作業なのだから仕方ないと割り切っていた。

 ともあれ、彼と目標の距離は大約10フィート。 加速状態をこのまま維持していけば、後約2秒前後。

「フレイムアーツ!」

 そう唱えると体の四肢と黄金の剣に炎が灯る。 そのまま、巨大なスライヌめがけ剣で横なぎを行う。

「ヌラーー!」

「逃がすか。 ブラストエッジ!」

 突然の敵の襲来に加えて、敵の戦闘力を本能的に分かったのか、巨大なスライヌは教師逃げ出そうとするが、既に戦闘モードに入っていたのが運の尽きで、すぐに剣を振り下ろす。  すると、斬りつけられた部分が赤く膨れ上がって爆発四散、慈悲などない。 

 爆風や爆ぜた破片などは、風の盾はそれを許さず主にはもちろん、後ろにいたネプギアたちにも被害を防ぐ。

「大丈夫かいネプギアちゃん?」

 心が掻きむしられるように焦るのを抑えつつ、ネプギアに尋ねる。 その姿勢は兄が妹を心配するように感じられた。

「え……ウィオラさん?」

「そうだよ。 三年振りかな、元気にしていた?」

 唖然とした表情でネプギアは見ており、それに彼はなんだか困ったような顔つきで頬かいていた。 

「ウィオラさん。 私、私、う わ ぁ ぁ ぁ ぁ ぁ ん」

「ファ!?」

 突然ネプギアは、彼に抱き付き泣き出す。 彼はいきなりのことで幽霊屋敷で幽霊が突然出てきたように驚きつつ、「これ……いい!」と心の中で歓喜とお持ち帰りたいという衝動が胸にこみ上げる。

「アンタ、突然出てきてなにネプギア泣かせてんのよ!」

「グハッ! 相変わらず手が出るのが早いね、アイエフちゃん。 それにコンパちゃんも太くて大きい注射(危ないもの)をこっちに向けないでくれ!」

「ギアちゃんを泣かせる悪い子にはお注射が必要ですぅ」

 アイエフに背中を蹴られ、ネプギアに被害がないようにしつつ、徐々にコンパが彼に近づきあるのだがネプギアが抱き付いているため恐怖するしかない。

ウィオラは瞼を閉じだあと、一瞬何か考えた後頭だけコンパのほうを向く。

「コンパちゃんお願いがある」

「なんですか?」

「せめてやさしく、ね?」

「はいですぅ」

ウィオラは観念の(ほぞ)を固めたという顔つきになる。

 

のちにバーチャフォレストにアッー!という雄たけびが、響き渡ったのは今語るべき物語ではないだろう。

 

 

 

 




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2016年2月8日文章訂正
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