超次元ゲイムネプテューヌ 賢者と女神のメモリアル   作:濡鴉

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ちょっと色々ありまして遅れました。
ではどうぞ



引きこもり、暴力、教会にて

「イテテ……酷い目にあった」

 ボロボロになりながらも、俺たちはプラネテューヌの教会へと向かっていた。

「自業自得よ」

 アイエフが言うのに対して、自業自得の意味を知っているかと問いただしたい気持ちを彼は心の奥底に押しとどめる。 口は災いの門と彼の人生経験がそれを語っていた。

「ウィオラさん、すいません。 私があんなことしてしまって」

 ネプギアは彼の割と近い位置でうつむきながら歩いていた。 頬が若干赤いのは気のせいかもしれない。 そしてこのまま抱きしめてお持ち帰りしたい。

「いいよいいよ、気にしなくても。 ……それに役得だったし」

 最後の言葉は、漏れた心の声なので周囲には聞こえていなかったが、彼の脳内ではその時の光景がループしていた。 もちろん、ネプギア以外は汚物を見る目で見ていた。

 他愛無い会話をしていると、目的地へとたどり着いていた。 

「みなさん、お帰りなさい。 今さっきゲイムキャラの場所が……ウィオラさん、お久しぶりですね」

「お久しぶりですイストワール様」

 そこにいたのは、本に乗った妖精……プラネテューヌの教祖であるイストワールだ。 イストワールは彼の姿を見て少し驚くと、彼に微笑みながらお辞儀をした。 彼も少し照れながらだが、それを返す。 

「すっかりと大きくなられましたね。 昔とは大違いです」

「いえ、ただ背格好だけが変わっただけの青二才ですよ。 イストワール様も相変わらずお元気で」

 母がこの成長を喜ぶような光景だった。 それも無理もないだろう。 彼は5歳の頃にこの教会へ捨てられて、16歳になるまでいたのだからイストワール様は、俺にとっての育ての親と言っても過言ではないのだから。

「あっ、ウィオラ。 アンタそういえばこの三年間どこ行っていたのよ!」

「そうですぅ。 ねぷねぷとギアちゃんが攫われていたのですよ!」

 ふと思い出したのか、アイエフとコンパが質問する。 ネプギアも聞きたそうな様子ではあった。

「それは......」

 それを言いかけて止まった。 アーテルの言葉を思い出た。 ここで情報が漏えいしないために言わないことが最善の選択だと理解してはいる。 しかし、彼女らに虚言することは、彼の誇りが許すはずもなく、 本当のことを言ってしまえばいいと、一末の影が襲ってくる。 確かにここで本当のことを言ってしまえば、後々に悪影響は出ないだろう。 だが、それを許さないのが犯罪組織なのであってどこに間者いるかわからない状況では、下手なことを言えば致命傷になりかねないのだ。 

 一息飲み干し、感情を整理した後に言葉を繋いだ。 

「......すまない。 ちょうど修行の旅に出ていたんだ。 だってほら俺ってネプギアちゃんやネプテューヌさんに比べて全然弱かっただろ。 だから旅に出ていたんだ。 それで最近その旅から帰ってきて今の現状を聞いて、俺も何かしなきゃって思ってあそこにいたんだ」

 信用が、下がってもいいと嘘を言った。 その一言一言を発するたびに、心に一針が刺ささる気がした。

「ふぅん。 まあ確かにアンタ旅に出るって言っていたしね」

「そうでしたねアイちゃん」

 アイエフがそういうのに合わせて皆納得していた。 その顔を見るたびに更に深く刺さっていった。

「そうなんだ。 だから戦力として使ってくれても構わないよ」

 一言一言言う度に心が何かに蝕まれてゆく感覚を感じながらもその態度を崩すことはなかった。 

「そうね。 確かにあの一撃はすごかったし、最悪荷物持ちぐらいにはなるでしょうね」

「アイエフさんそれは......」

「それはかわいそうです」

「ははは......別にかまわないよ。 そこはネプギアちゃんたちで決めてくれて構わないよ」

 アイエフの一言に二人はそう反応する。 本人に至っては硬い笑顔を浮かべた。

 それにとウィオラが言葉を付け足す。

「元々はそのための修行の旅だったんだ。 ネプテューヌさんを取り戻すために足手まといになんてならないさ!」

「ウィオラさんは足手纏いじゃないですよ。 だってさっき助けてくれたじゃないですか!」

「ギアちゃん……」

「はいはいわかったわよ。 そのかわりこき使ってやるんだからね」

 ネプギアちゃんとの間にアイエフが割って止める。 

「アイエフちゃん、コンパちゃん、ネプギアちゃん、ありがとう!」

 嘘をついてごめんの気持ち交じりにそう答える。

「話がついたようですね。 では話を続けますね」

 一区切りのところで、イストワール様からの話を再開する。 

「バーチャフォレルトの最深部にゲイムディスクの反応がありました。 至急向かっていただけませんか?」

「わかりました。 行ってきます」

 彼女たちが向かおうとしている矢先、彼は足を止めてイストワールのほうを見る。

「イストワール様。 すいませんが行ってきます。 今度ゆっくりと話したいことがあるので」

 彼はイストワールに頭を下げて、彼女らを追いかける。 

 イストワールは、その光景を見ながらゲイムギョウ界を託す気持ちと、ウィオラの成長に微笑みが零れる。

「頼みましたよ皆さん」




最近、胃腸の調子が非常に悪いです。 誰か助けてください

2016年2月8日文章訂正
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