なお、今回不快となる描写が含まれておりますので、ご了承ください
あのさぁ
また、ですか?
皆様ご機嫌よう
今回もイベントに苦しめられそうな感じですが、何とかしましょう(何とかなるとは言ってない)
敵は黒巫女椿(若いバージョン)ですか
結羅、どうする?
狒々の奴が聞いてくる
勝てる?
やり様によっては、だな
余り好ましくない答え方だ
つまり、ヘタをするとあの巫女の相手は命懸けになると言う事らしい
とはいえ、勝ち目が全くないわけではないらしい
悩みどころだと思う
私個人としての感情で言えば、あの巫女の髪は是非とも欲しい
あれだけの力を持つ巫女の髪だ
どれだけ私に恩恵を与えてくれるのか、考えるだけでも楽しくなる
しかし、下手を打てば私だけでなく、コイツまでやられるとなると流石に躊躇してしまうのも事実だ
というよりも、あの巫女と戦うとなると間違いなくコイツが主戦力となる
今の私ではあの巫女に致命傷を与えるのは不可能だ
それは私の『結羅の巣』が効果を果たせてない事からも明らかだろう
椿は内心自身の軽率さを悔いていた
まだ、遠目にしか見えないが二体妖怪はいるようだ
往々にして、妖怪というものは群れる事を嫌う傾向にある
その妖怪がすぐそばに複数いるという事は両者が協力関係にある可能性が非常に高い
まして、片方は物心ついてから巫女としての修行に明け暮れた椿をして今までで一番危険と即断出来る程の禍々しさを放っている
冷静に考えるならば、一度退くべきなのだろう
だが、逃げるという事は椿が目指す『
そも、椿や桔梗が行使する『浄化の力』は術者の精神面の影響を強くうけるもの
修行や他者との必要以上の関わりを良しとしないのは、常に自身の精神を鍛えると共に追い詰める事で力を極限まで高める事でもあるのだ
分かりやすく言うならば、『火事場の底力』を利用するために常日頃から『背水の陣』であろうとしている
と言ったところだろうか
であるからこそ、犬夜叉との平穏な日常を過ごしていた桔梗は少しずつ、だが確実に巫女としての実力を落としていたのだ
桔梗にとっての、望みが叶いつつあるのであればどうやった所で無意識の内に何処かが緩むのは人としてどうしようもない事
であるからこそ、椿や桔梗の様に巫女を務めている特に年頃の娘は周囲から距離を置かれなければならない
それが例え身内であったとしても
だが、これは年頃の娘である椿や桔梗、以前出てきた紅葉などにとって分かってはいても辛過ぎる話である
自身と同い年の娘達が男衆と仲を育んでいる時にも彼女達は自己鍛錬と妖怪討伐、更に不浄なるモノを浄化せねばならないのだから
これだけでも彼女達に負担だが、巫女としての実力に翳りが出てきた場合は優秀な後継者を育てねばならない
それが里内などの近くにあるならば、良い
だが、居なかった場合の彼女達には更なる苦行ともなる事が待ち受けている
優秀な後継者を産むというものが
この時代というよりも、日本のみならず中世以前の世界において神職などは世襲制を採用している所は少なからず存在した
国の上層部に属する人間や組織の上層部などは常に世継ぎを必要とした。しかも、その上で優秀な人材を欲する
しかし、子とは授かりものであり、その子が優秀であるかどうかはどちらかと言うと育った環境によるものが大きい
だが、血統主義というか権威主義というのか家の格だのというモノに拘る者は何処にでもいる
自身が優秀だと嘯《うそぶ》く輩に限って、相手にもそれ相応の能力や血統を求める訳だ
さて、そんな者からすれば若く聡明で、しかも巫女としての能力と実績を持つ椿や桔梗達はどう映るだろうか?
そう、椿達の『血』を求めるのだ
つまり、椿達巫女の身体を欲する
現役から遠ざかる事になったとて、巫女達が現役時代に挙げた功績は確かなものであり、それは権威主義者や血統主義者にとって素晴らしいものに見えるのだろう
加えて巫女は『穢れない乙女』
男どもの浅ましい欲望を駆り立てるモノである訳だ
名目は「巫女殿の血を絶やさない為」など言って、巫女のいる村の有力者、大抵は村長や巫女の教育係に利を持ちかければ、あとは当事者である巫女の意思など介在する余地もなく、全てが決まってしまう
それでも相手が大切にしてくれるならば、まだ救いはある
だが、この手の人間は往々にして自己顕示欲が強く、巫女達の言葉に耳を貸すことなど殆どない
加えて、巫女の資質とは『清浄な心と身体である』
先の言葉と矛盾するかも知れないが、如何に母体である巫女の精神が高潔であろうとも、相手が我欲に溢れる人物であった場合は少なからぬ影響を赤子は受ける事になる
白い絵の具を汚すのが簡単な様に
それでも環境次第ではどうにかなるのだが、決まって相手は優秀な子供でなかった場合、子供をマトモに扱おうとしない
当然、母親である巫女は我が子を大切に育てようとするのだが、父親は優秀でない子供などに興味を持つはずもなく、二人の溝は深まるばかりだろう
それを見ている子供はどう思うか?
そして、夫と言い争いなどを重ねる内に巫女であった母親の魂も次第に磨耗し、やがて穢れてゆく
そんな未来を椿は幾度となく育ててくれた人物から聞いているのだ
椿としても、そんな未来はごめん被る訳であった
だからこそ、巫女としての己の実力を示さねばならない
原作において、椿は偏執的なまでに若さを求めたのは、高い実力を維持したかったのと、老いてゆく自身を見たくなかった事
そして、妖怪を取り込む事により『永遠の若さ』を手に入れる事で周囲の人間を遠ざけたかったのかも知れない
恐らく妖怪をその身に宿す前から椿は周りから孤立する事を望んでいたのではないだろうか?
その様な事情が椿に最善策である『撤退』を選ばせない
いや、選べないのだ
彼女が
やれやれ、面倒な事だなっ!
狒々は一人愚痴る
はっきり言おう
コロコロするならば、出来なくはない
所詮は
狒々という妖怪は体力バカのイメージかある
ならば、そのイメージを逆手に取れば良いだけの話
何より、椿は狒々ばかりに注視して、結羅に対する注意はおざなりだ
であるならば、問題にならない
戦場において、役立たずなどと言うものは存在しないのだから
椿は苦戦していた
何せ、相手の狒々の剛腕から繰り出される一撃の威力は人間である自分が食らえば例え掠った程度であったとしても充分致命傷になりえるのだから
となると、間合いを広く取るほかない。であれば椿の攻撃方法もまた式神達による攻撃くらいしかなく、それでは威力が致命的に足りていないのだ
あくまでも椿の基本的戦闘スタイルは式神達による遠距離の攻撃を囮として、本命の霊撃を至近距離から叩き込む手段なのだから
後年、専用の式神である蛇を重用する様になる事で椿の戦術の幅は圧倒的に広がる事になるのだが、この時はまだその域に達していなかった
桔梗の様に弓矢を用いる巫女というのもそれなりの数いる
『破魔矢』と言うものがあるように破邪のイメージが先行しがちなものであるが、元は正月に弓の腕を競う
その『ハマ』を射る矢『ハマ矢』が変じて『破魔矢』となったと言う説があるそうだ
そもそも弓矢を退魔において使用するとなると、当然だが弓矢の修練にも相当の時間をかけなければならず、桔梗やかごめの様な例外がいるとはいえ、現実的とは言い難いだろう
武家社会においても弓術とはかなり難易度の高いものであり、源平合戦の際に名を馳せた那須与一以降も確たる流派といえるものは存在しなかったそうだ。弓法自体も統一されていた訳でなく、室町時代に入ってから後醍醐天皇の時代において漸く鎌倉時代から続いてきた武家の作法として小笠原貞宗と常興がまとめ上げ、その功により足利から徳川までの
弓馬術礼法指南役として歴代将軍家に仕えた
一方で、九州の人物である
この日置流は室町時代から安土桃山時代を経て江戸時代に至るまでは数多くの分派を生み出す事になる
だが、剣術や槍術に比べると開祖と言えるものが日置流と小笠原流とも言えるものである事から、どれだけ実戦に対応させる事が難しいのか理解してもらえると思う
鎌倉時代において、弓術が奨励されていた理由の一つは精神鍛錬の為であった事からも弓術そのものの難易度の高さは推し量れよう
であるが故に椿などの大多数の巫女は
しかし、鎌倉以降人と人との争いの規模が大きくなるにつれて
憎悪、怨恨、未練
などといった負の感情、言い換えれば『不浄なるモノ」が世の中に多く存在する様になった
その結果、一部の地域のモノであった妖つまり妖怪の数が激増し、その対処が行き届かなくなった為に急遽、巫女や法師などが必要となったのだ
事実、平安時代以前は妖怪退治は武者の仕事であり、かの有名な酒呑童子は
しかし、時は移ろい武者は武士としての立場を得て、鎌倉幕府において武家政権を打ち立てるに至り、武士は支配者階級となってしまった
更に鎌倉幕府を討ち倒した足利氏による室町幕府も武家政権を継承したが、初代尊氏公の時代において、朝家を二つに割るという前代未聞の事態を引き起こした結果、その求心力を低下させてしまう
足利三代将軍である義満は日明貿易をする事により、足利の支配力を高めたが、そも貿易に際して明の皇帝より『日本国王』と認められる事が条件であった事から当時の足利幕府の影響力の低さも察せられる
その後、足利幕府は代を重ねるごとにその影響力を失い続け、応仁の乱を境に守護大名の中にも足利を見限る勢力が出てくる事になった
それに伴い、武士の敵は妖怪ではなく、同じ武士になる事となり、椿や桔梗の様な退魔の術を持つ巫女が必要とされ始めたのだ
この頃に退治屋と呼ばれる妖怪専門の退治集団が組織される事になる。彼等は武家に頼る事がどれだけ危険かを理解したから、この様な集団を立ち上げたとも、元武家であった妖専門の者達が集まってできたものとも言われているが
前述した通り、巫女は本来祈祷や巫術などが本職であり、並の巫女であれば結界術を行使できれば上々であった
何が言いたいかと言うと、桔梗の様な例外を除き巫女という存在は直接的戦闘力を持ち得ないと言う事である
それは椿とて例外ではなく、それでも椿が桔梗と同等と言われているのはあくまでも式神などを使った戦闘術が評価された訳であり、実力が拮抗していた訳ではなかった
言い換えれば、巫女の中では戦闘力を有するだけで傑出していると見られており、その戦闘力の強弱については一般の者や同じ巫女でも非戦闘系の者には差が理解できないのだ
戦闘出来るだけで凄い
有り体に言えばそういう評価になる
しかし、それが通じるのは実際に戦闘できない者だけであり、桔梗とて椿との実力差は理解していた
だが、民心の安寧の為には迂闊な事を言うわけにはいかないし、その結果椿の精神面に余計な負荷をかけてしまえば本末転倒である
それに式神という高度な技術を必要とするものを使っての戦闘など桔梗にはできる気がしなかった
だからこそ、桔梗は椿の技術を素直に認めた
だが、他ならぬ椿が桔梗との絶望的な戦闘能力の差を痛感しているところへの桔梗のそれは椿の自意識を酷く傷つけるものにしかならなかった
浄化の力において、椿は桔梗に及ばない
だが、
それ故に椿は桔梗に
しかしそれは、ただ椿に無力感を与えるものにしかならなかったのは皮肉としか言いようがないだろう
その後の椿については想像出来るだろう
桔梗という自分では超えることの出来ぬ壁
追いつこう、追い縋ろうとするも一向にその実感はない
焦りからくる焦燥感
自身の力が衰えれば己が意思など無視して行われるであろう婚約
そんな自分などお構いなしに幸せな家庭を築いていく同年代の娘達
守られるのが当たり前の様に振る舞う村人達
その全てが椿を追い詰めるのだ
だから、椿は闇雲に妖怪を討伐し続けるのだ
もう自分を認めてくれるのは、力だけだったのだから
や、やめろ
椿は自身の心を暴かれている様な感覚に襲われていた
いつの間にか周囲には霧が立ち込め、視界を遮っていた
そして、霧の中から声がするのだ
お主はいつまでも桔梗には敵わぬのだ
椿様にはいつも助けて貰って感謝しております。今後とも私達をお守り下さい
ほう、そなたが巫女の椿とやらか。気に入った、そなたが巫女として戦えなくなったその時は私の妻にしてやろう
椿様!実は私達の子供が今度産まれるんです。是非名付け親になって下さい
などの声が
この狒々くんえげつなくない?
戦闘中に確かに選択肢が出ましたよ?
椿を追い詰めるという選択肢が
選択しましたが、この狒々くん容赦なさすぎでしょ?
というか、いつの間にか『原作知識』のスキルが生えてきてますよ!
『原作知識』<はぁい♪
バッドステータスは、と
『外道』ですか
妖怪なら問題にならない死にバッドステータスじゃないですか、ヤダー
しかもご丁寧に結羅の髪による『結羅の巣』を使っての擬似的な結界作って、そこに悪意を込めて囁いてやがります
あ、椿の式神が紙に戻りましたね
つまり、椿の精神は式神を運用出来ないレベルまで追い詰められているということです
これはもう(椿生存は)駄目かもわからんね
ただね?
己を強くあろうと律している女性が絶望して、頭を抱えているのには、正直な話興奮しませんか?(外道)
椿は狒々の策略により、絶望の中に沈む
迫り来る妖怪の魔の手!
椿はこの困難を乗り越えられるのか!
次回
失ったもの
ぶっちゃけ、戦闘能力でコロコロすると椿の美しい髪が無事ではないので、精神攻撃に切り替えた狒々くんでした
戦闘描写が出来ないとか、思ってはいけない
よろしいですね?
では一読ありがとうございました
このままの方針で良い?
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メインキャラも書いて、どうぞ?
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日陰者に光当てんだろ?あくしろよ
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ふーん、興味ないね