ワリとクズな主人公が行く! 異世界洗脳!!   作:名無しのクズ

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 キャラの書き分け苦手なのになんでこんなじゃんじゃかキャラ増やしてんだろ
 ……まあ、いっか(楽観馬鹿)


第一二話 煩悩塗れのワリクズ

「とりあえず髪の毛で良いか?」

「そうだな、見た感じまだ色がついてないし色ついてるヤツと比較したいからこれから毎日毛を寄越せ」

「禿げそう」

 

 サンプルにするなら抜いたのと切ったのも別々に用意した方が良いのか?

 その二つで違いがあるのか知らんけど。

 

「抜かなくていい、抜け毛で充分だ。切る方は五本か一〇本だ」

「オーケー、ナイフくれ」

「おらよ」

「投げんな」

 

 危ないでしょーが。

 せめて鞘に入れなさい、なんで抜き身で投げんだよ。

 

「ほら」

「ンじゃ次は粘膜と血だ」

「あるぇ? 毛だけで充分じゃないのぉ?」

「ンなわけあるかよ。粘膜は培養して刺激を与えて反応を見て、血は成分を調べたり免疫調べたりすンだよ」

 

 へ~、そうなのか。

 てかこの世界、普通にそう言う技術あるのな。

 俺らの世界じゃ近代とかじゃねえのか?

 まあ魔術とかで工程省ける分、技術の発展がしやすいって考えられなくもないし。

 おかしくはないのか?

 でもモンスターって外敵が居る分研究に割けるリソースが……いや、そうでもないな。

 

 戦争は発明の母。

 そういうように明確な敵がいて、それを退けなければいけない以上発明は常に求められているのかもしれない。

 ただその戦争(・・)が日常と化してしまったら技術が求められることが少なくなるかもしれないから常に発展してきたワケではないのだろう。

 

「あ~、最近の流行りは魔道具だな。オレは今んとこ興味はねーがな」

「そうなのか?」

「アレは金が掛かんだよ。オレにはそンな金ねェンだ」

「いくら?」

「昔やろォと思ったヤツを試算してみたら一〇〇〇万アスターだってよ。お前らの寿命で考えりゃ一生遊んで暮らせるゼ?」

 

 え~っと?

 宿暮らしで考えて一か月銀貨五枚(5000アスター)、一年で銀貨六〇枚(60000アスター)

 ……一〇〇年生きると考えても四割残るじゃねえか。

 えげつなッ。

 

「まあ、頑張れ。俺の役に立ちそうな研究内容で、俺が強くなってたら出資してやってもいいよ、うん」

「おォ、期待してるわ」

 

 一生分を上回る稼ぎを得れるのっていつになるんだ?

 ……いや、こういう考え方は多分良くないな。

 いつだって前進姿勢、漫然と走るのと前に進もうと走るのじゃ速さが違う。

 さっさと強くなって稼いで、ハーレムでも築くんだ。

 

「なンだァ、てめェ……。ハーレムが良いのかァ?」

「うへぇ、恥ずかしー」

「あ? 何がだ」

「いや、だってこういうのってあんま他人に聞かせるモンじゃなくね?」

「お前の世界じゃそうなのか? 別に稼ぎがあるなら何人女囲おうと構わねーだろォだ」

 

 マジで?

 ああ、でもそういうのってワリと最近のことか。

 日本でも一〇〇年くらい前……明治の頃は一夫多妻オーケーだったし。

 てかそもそも一夫一妻って宗教とかその辺だろうし。

 つーか倫理的にこの世界でオッケーなら別に恥ずかしいことじゃないのか?

 まあハーレム作るって言って全然モテなかったら恥ずかしいけど。

 

「お前ンところの宗教だとそうなのか?」

「ああ。つっても俺は宗教に入ってねえけど。認識の原因としては法律で一夫一妻だったことだな」

「強い奴が種を多く残すのは生物の本能なンじゃねェのかねェ」

「あっはっは、俺の世界の人間って全員とは言わねーが本能を毛嫌いしてる奴らが多かったからな」

 

 人間ってモンを神聖視して、自分を神かそれに準ずる何かとでも思ってたのかねぇ?

 ぶっちゃけ神が実在するとしたら俺らも猿の一種だと思ってるだろーし。

 

「おめーも色々溜まってんなァ。だからってどォこォしてやる気はねェがなァ」

「うん、別に期待してない……イヤ、嘘だわ。多分理解者が欲しいんだと思うわ」

 

 今更だけど多分そうだな。

 じゃなかったら彼女だの嫁だのを欲する理由がわからん。

 理解者が欲しいのか、居場所が欲しいのか。

 

「寂しがりさんかァ?」

「かもな」

「アホか」

「異種族にそれ言うか、異世界人にそれ言うか」

 

 自覚はなかったけどそうなのかもしれない。

 今までは一人が平気とか思ってたけど本当は誰かと一緒にいたかったのかもな。

 

「なんかいい感じの女いねぇ? 俺のこと好きになってくれそうな物好き」

「……モテたいって言うンだったら強くなることじゃァねェのか? 少なくともオレだったらテメェみたいな貧弱で人目ばっか気にしてるナヨナヨ野郎はゴメンだゼ」

「やっぱ強さと自信(そこ)かぁ……。……その二つがどうにかなりゃ女は俺を意識すんのか? 例えばアンタでも」

「はッ、条件満たせば上手くいくと勘違いしてる時点でオメーにゃ無理だろォが。てか好きでもねェオレを口説いてどォすんだよ」

 

 あ、今のって口説いた判定なんだな。

 ただ普通に恋愛ごとに興味がなさそうな枠代表として挙げただけだったんだけど。

 まあロクにお互いのこと知らない状態で口説いても意味はないわな。

 ……それ考えるとあのアホ陽キャヤベーな。

 好きでもない……こいつの見た目自体は悪くねーよな。

 流石エルフ。

 

 外ハネのショートヘアは空色と紫色のツートンカラー。

 特徴的な眉。

 目尻は鋭くも感情によってコロコロと変わって可愛らしい。

 声は聴いていて不思議と落ち着く。

 性格は個人差があるだろうが、少なくとも俺は不快ではないしお互いの能力もあってか変に誤魔化さずに思ったことをハッキリモノを言ってくれる分むしろ好ましいとすら思えるものだ。

 体格は少し心配になる程度には細いがそこそこ女性的特徴があるのを見るとちゃんと食事を摂れば羨まれる程度には整ったプロポーションになるはず。

 あまり知能にこだわりはないけれど研究者、つまり賢いという点は頼りがいもあって好ましい。

 

 ……あれ?

 何この完璧超人。

 完全に手の届かない高嶺の花じゃんよ。

 地球一(エベレスト)どころか太陽系一(オリンポス)じゃん。

 そりゃ俺に興味ありませんわ。

 鼻で笑うレベルですわ。

 つーかこんなレベルの人間に彼氏とか旦那がいない方がおかしい。

 

「いねェぞ」

「あっはっは、またまたぁ、ご冗談を」

「いねェぞ」

「!? この世界の男の見る目はどうなってんだッッ!!」

 

 おかしいだろ。

 こいつにいないって、おかしいだろ!

 あれ?

 じゃあ可能性(ワンチャン)あるんじゃね?

 

「ねェよ」

「なるほど。よぉしッ、全力で強くなって惚れさせてやんよ!」

「はッ」

 

 また笑われた……。

 でも久々に、ひっさびさに本気でやりたいこと出来たな。

 俺は煩悩に生きるぜ。

 

「お前の人生それで良いのか?」

「はッ。人間、究極的には自分の快楽でしか動けない生物だ。誰かを助けるのは褒められたいからだったり自分の居場所を護るためだったりな。そーいうお前だって自分の快楽、知識欲で生きてんだろ?」

「……まさかお前みたいな馬鹿に正論言われるとはなァ」

 

 馬鹿だろうとたまには正論を言うっての。

 人間生きてりゃどんな悪人だろうと一つや二つの正論は言うだろうに。

 

「そォだな……、それもそォだな」

「てぇ、ことで。俺がアンタの研究材料である以上はトコトンやってやるから今のうちに覚悟してろ」

「……無視していィかァ?」

「ダメ」

「そォかよ」




 ハーレムはこの世界じゃ普通
 全員がそういうワケじゃないし複数の妻を養える財力の持ち主はそんなに多いワケじゃないから男の中での比率で言えば少数派だけどハーレム男を責める人は男女ともにいないし男からしたらモテるし金持ちだしで憧れの存在っていう

 この主人公日本人だろ、なんですぐハーレムとか言ってんだよ。って?
 郷に入っては郷に従えですよ、あと思春期ですし
 まあそもそも日本人の感性で言うなら一夫多妻の方が感覚的にはあってますし
 だって日本の歴史から考えると一夫一妻なんて最近の流行りみたいなもん

 あ、だからって作者は浮気とか不倫を推奨してるわけじゃないですからね?
 上記のように郷に入っては郷に従え、日本人である以上はちゃんと日本のルールに従いましょうと言っておきます
 とはいえ最終的には当人たちの問題ですし、当事者全員が合意の上なら良いんじゃないですかね
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