ワリとクズな主人公が行く! 異世界洗脳!! 作:名無しのクズ
【しおり】も増えて、【評価】は未だにないけどモチベーションがちょっぴり向上
感謝っ・・・・! 圧倒的感謝っ・・・・!
「ところでなんて名前なんだ?」
「……教えねェ。好きに呼べ」
「ふ~ん。そーいう文化か? んじゃあ……嫁で」
「却下だ馬鹿野郎」
好きに呼べって言ったのに。
「限度があるだろォがよ」
「じゃあ、彼女」
「そォいう限度じゃねェ、わかってんだろォが」
「んじゃ、マユゲで」
「……」
お?
これはオッケー出ましたか?
あ、別に馬鹿にしてるんじゃねーからな。
普通にその眉カワイイと思うし。
ちょっと太くて短い眉。
好みの問題だろうけど俺は好きだ。
「センスねェな」
「うっせ」
自覚してるっての。
「とりあえずマユゲ、そっちの要件には応えたんだから今度は俺の方だ」
「おォ、何が聞きてェんだァ?」
何を聞こうか。
聞きたいことが色々ありすぎて逆にわからなくなるとかいう思考のゲシュタルト崩壊起こしそう。
「あ~、とりあえず……そう、ステイタスだ。同じステイタス、というか初期値の男女が戦ったら男の方が基本勝つって聞いたんだが、それは筋力の差、だよな?」
「多分な」
「わからないのか?」
「わからないっつーか、立証がむじィンだよ」
ステイタスという概念的なモノ。
それの解析には確かに膨大な労力を要するだろう。
数値化されてなお曖昧な存在を解き明かすのだ、生半可な努力では不可能に違いない。
「じゃあ俺の認識の、ステイタスは外装的なモノで計算式の中に素の肉体が関係してる、ってのは間違いではないのか?」
「多分な。けどその立証ってキッツインだよなァ」
「うん。聞いてるだけで面倒に思えるわ」
マユゲはそれを研究しているというのだから心底尊敬する。
俺が同じことやったら一週間でやる気がゼロになる自信がある。
「ま、俺も気になるし、役に立つなら言ってくれ。余程ヤベーことじゃなけりゃ喜んで手伝う」
「そォか。ならしばらくレベル上げんなよ」
「………………わかった」
「クハハハハッ! スッゲー悩んだじゃねェか!!」
「しばらくキッツイじゃんよ。能力使えば金はなんとかなるとはいえ……どんどん強くなる周囲の女と目立った成長のない俺。劣等感が半端ないって」
技を鍛えるにしたって限度があるでしょーが。
いくら技を磨いたって前提になる力がなかったら戦えなさそうだし……。
「魔術だったら教えてやるから、まァそれで我慢しろ」
「あいよ」
その魔術もステイタスの魔力が低いと多分ロクに通用しないだろうけど。
出来ることが増えるってのは大歓迎だ。
「けど準備もある、流石に今日今すぐは無理だ。教えるのは明日以降だ」
「なら適当に役に立ちそうな本でも貸してくれ」
「破くんじゃねェぞ」
「わかってらい」
「……勝手に売られても困るから
「ああ」
簡単にいえば魔術の力を用いた絶対の契約。
破ればお互いが指定した罰則が相手に対して発動するというモノ。
罰則には基本的に制限がなく、制限は両者の魔力量内で発動可能な魔術ということと互いに契約でかけた自己制限くらいだ。
「オレがするのは……
「……まあ、それで良いんじゃね? んじゃ俺がすんのは……
「本が大事だからやっただけでそっちはわざわざ言わンでも良かったンだがな……罰則は
「そっちの罰則は何にすっか。何が適正かよくわかんねーな。……適当に案を出してくれ」
「ンじゃあ、一日オレに可能な範囲でお前に従う、ただし違法行為は除く。ってのはどォだ」
「良いのか? そんなことしたら俺がエッ、エロいことするかもだろ」
「観察して理解した。お前は思考が童貞、つまり女に対して強引に関係を迫れねェンだよ。だから命令されたところでだ」
「まぁ嬉しくない信用信頼をドーモ。じゃあ
「オレは
「俺も
契約に関する言葉に魔力を乗せる。
言語理解と魔力操作さえ可能なら子どもでも可能な最も簡単な魔術の一つ。
それが
原理を単純に説明すれば魔力の乗った言葉――言霊を相手に届けることで自分と相手の間に魔的接続経路を繋ぐ、というモノ。
他者の魔力は基本的に弾くが、自身の魔力ならその反発はない。
自分の魔力の乗った言霊で自己暗示を掛けることで言霊の内容を自分の意思として発動させるのだ。
「ほいほい、完了っと」
「ンならとりあえず行っていいぞ。用事あるだろ、出口はそっちの使え」
「? ……あ~、わかった。ちなみにどこに通じてんだ?」
「この街ならどこでも」
「!?」
「オレは
「あ、完璧に理解した」
森の中、そこに張った異次元空間結界に住むというエルフ。
その力を使えば空間操作など容易いのだろう。
俺の意図としては出口を出た先、どこをどう進めば目的地に辿り着けるのかというモノだったのだが、まさかの直通という答え。
自分の認識の甘さが良く理解できた。
「……そォだな。これと……こいつもくれてやる」
「指輪と……腕輪?」
「あァ。指輪は魔力を流せばこことの
「扉に対して使う感じか?」
「そォだな。やろォと思えばどこでも出来ンだが扉とかトンネルとか、とにかく四方を閉じた場所のが効率いィンだよ」
俺としては正直よくわからないが、魔術は基本的にそういうモノらしい。
同じ魔術でも条件によって色々変化するのだ。
「腕輪は?」
「そっちは魔力を流せば簡単な盾が張れるヤツだなァ。昔試しに造ったンだが使わねェから放置してたンだよ。くれてやるが売るンじゃねェぞ」
「はっはっは。未来の嫁からの贈り物を捨てるワケ」
「うぜェ、ゴブリンに食われろ」
「わぁい、スッゲー嫌そうな顔」
見た目が良いからそういう表情されるとちょっとゾクッとしちゃうな。
俺って意外とMなの?
……あ~、でも逆境を楽しもうとする精神は一種のマゾヒズムか。
「まあ、ありがとうな」
「おォ」
「精々役立たせて貰うぜぃ」
指輪と腕輪を着け、行き先を想像しながら出口に手を掛ける。
「ま、効果は他にもあンだがなァ」
マユゲが何かを言った気がしたが扉の軋む音と出口の先の音に掻き消されて何を言っているのかは全くわからなかった。
マユゲさんが使っている異次元空間結界ですが、エルフ全員が使えるワケじゃないです
というか使えるマユゲさんが異常な部類
本来エルフの里を生み出している異次元空間結界ってアホみたいな魔力を消費して異次元空間を創造し、内と外に要石としてアホみたいな金額のする魔道具を複数設置するワケですよ
流石にエルフの里一つと人間の街一つじゃ規模が圧倒的に違う(エルフの里の方が圧倒的にデカい)ので単純比較はできないんですけど
異次元空間魔術の消費魔力は大きく分けると『魔術発動のための魔力』と『異次元空間の拡張』の二つになっています
わかりやすく言えば『パソコン』と『外付けHDD』を買う二つの経費
上記のことを要約すれば『マユゲさん、マジパネー』です
ちなみに渡された装備の他にもある効果の一つは『経験値の取得妨害』
要するに呪いですね、デバフですね
約束を反故にするとは思えないけれど万一の場合に備えた保険です