ワリとクズな主人公が行く! 異世界洗脳!!   作:名無しのクズ

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 何かの不具合で書いていた途中から同じ文章が繰り返されていたらしいです
 その数1920文字
 その分を消したら2054文字……普段のノルマに全然達していません
 けど加筆したら内容がおかしくなるし既に読んでくれた人に二度手間になってしまうので今回は仕方なく2000文字で通そうと思います2022/05/30/10:16


第一五三話 AvamGuiv Stone Woods

 マーリンの指さす先にいたのは体高二メートル弱のゲジゲジだ。

 正直ムカデとヤスデとゲジゲジの違いなどわからないし世界が違うワケだからモノも違い、アテにはできないが脚が長いから恐らくはゲジゲジ。

 

「ほら、やれヨ」

「ちょっ、待ってッ。マジッ」

「俺は待っても良いが向こうはそうじゃねぇみたいダナ」

「代わりに相手してくれたりは……」

「それはねぇな」

「でぇすよねぇッ!!?」

 

 キモイキモイキモイッ!

 脚がスッゴイわしゃわしゃしてるよぅ。

 滑るみたいに進んできてそのまま大きくなる感じだから怖いよぅ。

 

「やってやろうじゃねえかよ、この野郎!」

 

 逃げの選択肢はなく、目の前には敵がいる。

 何よりも開拓兵(このみち)を選んだのは他ならない俺自身。

 妥協も言い訳もするワケにはいかない。

 

 よく見ろ。

 大きいとはいえ所詮はゲジゲジだ、攻撃手段なんて限られてる。

 ゲジゲジは毒あるんだったか?

 よく知らないがムカデは毒を持ってるしゲジゲジもそうだと仮定しよう。

 どうせ顎に気を付けてれば大丈夫だ。

 顎……顎えげつねぇッ!?

 

 複数付いた顎。

 恐怖を掻き立てるように、見せつけるように動かされる顎は虫を苦手としている俺にとって途轍もなく恐ろしく目に映る。

 そして、虫の表情などわからないが雰囲気からは、悪意からはどことなく余裕を感じた。

 

 戦うしかないんだ!

 余計な感情を挟むな!

 まずは一撃。

 顔面に叩き込んで硬度を推し量る。

 切れるならそれで良し。

 切れないなら手順(アクセス)を変えて試すだけだ!

 

 距離五〇メートル。

 素早く、けれども丁寧に双短剣に魔力を馴染ませ、手と一体になる感覚を抱きながら武器強化を施す。

 そして体運びを限界まで隠すため自然体を装う。

 

 四〇――三〇――二――

 

 図っていたその瞬間、急激な加速を見せる。

 

 しまッ!?

 出遅れたッ!

 

 さっきの余裕はこれか、と理解すると同時に攻撃から迎撃に転身する。

 今から走ったのでは加速が間に合わないうえタイミングも合わせづらい。

 ならば相手に合わせて迎撃をした方が賢明。

 そう判断し、ギリギリまで引き付ける。

 

「死ねクソ虫ッ!!」

 

 自然体から一気に全身を加速させ、踏み込みと同時に全力で剣を振り下ろした。

 

「やっちまったナァ……」

 

 堅牢な手ごたえ。

 いくつもの顎を通り抜けて衝突した短剣と顔面。

 ピキと音が鳴り、装甲が割れる感触の直後。

 手が空を切る。

 

 ――剣。

 

 剣身はそいつの口にあった。

 より強固な顎によって噛み砕かれ、橙色が空を切った腕に降る。

 

「マッ――」

 

 マズい、そう思って離脱した瞬間。

 気持ちが悪いほど長い脚が俺に向かって襲い掛かってきた。

 低姿勢のまま後ろに跳んだ俺は速度が不十分で、追いつかれるのは明確。

 

 一か八かッ。

 

 探知を一瞬だけ高めて地形を正確に読む。

 そしてわざと踵を引っかけ身体を倒し、ギリギリまで地面に近づく。

 ほぼ水平まで倒れたところで踵を地面から外し、即座に壁のようにバリアを張って足場にして跳んだ。

 通常の走行では前に進む力と身体を持ち上げる力の二つに脚力が分かれ、ロスが大きい。

 だから陸上競技ではスターティングブロックを用いて足場を壁のレベルまで近づけることで前進に対する脚力のロスを抑える。

 やったのはそれであり、脚力を全て後退に使った。

 落下による地面との衝突は固定魔術で落下そのものを拒絶することによって防ぎ、脚を回避したところで腹筋で状態を持ち上げ、同時に地面を蹴る。

 

 よしッ。

 ならこのまま――

 

 蹴ったことで身体は全体的に持ち上がり、そして蹴った反動で下半身が上へ向かった。

 絵面としては逆立ちのまま浮き上がった状態で。

 その勢いに逆らうことなく俺はさらに下半身を後退方向に傾け、そのまま足元にバリアを張る。

 足裏はバリアと接着し、固定魔術でズレを消し、足元を中心に上半身を持ち上げ、身体がゲジゲジを向いた瞬間そのままバリアを蹴って突撃。

 

「頭上からの攻撃ッ、その関節肢(あし)じゃ対処はできねぇだろッ!」

 

 無事な叩切者(チョッパー)を右手に持ち替え、自分を一本の槍として真っすぐ貫きかかる。

 硬質な外骨格。

 内側に曲がることはあっても外側に曲がることはないと頭上から突撃をかけた。

 その瞬間、ゲジゲジは頭部付近をエビ反りにし脚を俺に向けてくる。

 不意に見せられた脚の柔軟性は見事なモノで、触手のようにして丸まりながら俺に近づく。

 

「ッッ!」

 

 すぐ、目の前にバリアを張って左手で掴み、身体を上に持ち上げる。

 そうすることで脚による捕獲を回避し、今度は長い背に向けて攻撃を向けた。

 空中で放つ鈍重な飛翔斬撃は装甲の一部を砕く。

 それを見て俺は空中で黒鍵を取り出し砕けた位置目掛けて落下し全力で突き立てた。

 

「ふぅっ」

 

 脚力と体重によって装甲を突破した切っ先はそのまま深く潜り、魔石を破壊する。

 砕け散った硬殻が霧散し、その直後に本体のほとんどが霧散した。

 

「危なっかしいナ」

「初見でマジビビった。まさかゲジゲジがああいう動きをできるとは……」

「俺も知らなかったゼ」

「え? 普段戦ってんじゃねえの? 三日ぐらいだろうけどさ」

「俺とお前じゃ戦闘スタイルがここだと違うからナ。まあ見てロ」




 調べて初めて知ったんですけどゲジゲジの脚ってあんなに曲がるんですね、知りませんでした
 虫が苦手で調べる勇気がない人は別に調べなくて大丈夫ですからね
 私は一度生で見たし調べたので触る以外は平気になりました
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