ワリとクズな主人公が行く! 異世界洗脳!!   作:名無しのクズ

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 タグでおわかりでしょうけど一応改めて……
 ここの主人公はワリとクズです
 それが嫌ならお帰りください、お出口は左上です(PC勢)

 それでは、どうぞ


第二話 いとも容易く行われるえげつない行為

 この世界に来て目覚めた俺の固有能力【洗脳】。

 出来ること。

 

 左手の指で指パッチンをすれば【完全催眠】。

 対象に可能なことならどんな行動でも強制可能で、対象はその命令を受けたことは忘れるけれど可能な命令は絶対に遂行する。

 ただし複雑な命令は対象の知能や知識に依存するから例えば隣にいる女に『微分積分の計算をしろ』と言うのとアホ陽キャに同じ命令をするのじゃ多分出る答えが違うってことだな。

 

 右手の指で指パッチンをすれば【浅度催眠】。

 ざっくりは左手と大差ないけど、対象はその命令を受けたこと自体はなんとなく憶えている。

 ただなんとなく憶えていて、けどその命令を遂行することに疑問は抱かない。

 

 能力の成長によるけど、多分現状だとただの強さにしか関係しないと思う。

 まあ固有能力の中でも特殊な能力って成長しづらかったりそもそも成長しなかったりするらしいし。

 期待はしないで忘れた方が良いな。

 思い出そうとして思い出す程度の記憶で十分だろ。

 

 

「こちらをどうぞ」

「はいはい、どもども」

 

 ん~、しょぼい。

 飯付きの宿(二食)に一週間泊まれる程度の資金、最弱のモンスター程度だったらまあそこそこ戦えるレベルの武器、マント、ブーツ。

 以上!

 

 ……いや、すくねー。

 しゃーないけどさ。

 国民じゃない敵になるかもしれない部外者に大金払いたくない気持ちは理解出来るよ。

 俺も財政担当だったらそうする。

 良い感じに働かせて、しばらくしたら自由にするように制度作る。

 適当に言いくるめて働かせて、居心地よくしてそのまま気持ちよく絞り取る感じで。

 うん、優しいな! ありがとう!

 

「お気をつけて。貴方の道行きを大いなる星の神が照らしてくれますように」

「ん。そっちも」

 

 星の神、ってのはこっちの世界の宗教っぽいな。

 やっぱ知能が高くなると世界が違ってもそういうことするもんなんだな。

 ……ってかそもそも魔術とかステイタスとかそういうファンタジー世界なんだから宗教の信仰度はこっちのが圧倒的に高くなるか。

 神の奇跡が現実味あるし。

 

「ん? 珍しいな、ボッチだ」

 

 状況は一緒に転移してきた奴らも大体は理解した。

 だからほとんどの奴らが死なないようにって集団を作ったんだが……珍しくボッチの女がいる。

 つーか見覚えあるわ。

 前の世界でもボッチだった気がする。

 うんうん、頑張って声を掛けようとするけど作戦会議してる奴らに声を掛ける勇気が出せない姿は見ていて実に面白いですなぁ。

 かと言って男は威圧感があるから怖くて近づけない感じか。

 

「……」

 

 ボッチ……だよな?

 周囲に話しかけようとしてる奴の姿なしッ!

 そもそも気にかけてる奴の姿なしッッ!!

 ヨシッ!(現場猫)

 

 右パッチン!

 

「よっ、一人? 俺も一人なんだけどさ、良ければ『一緒に来いよ』」

「え……は、はい……わかりました」

 

 ん~?

 なんか心なしか脱力した?

 あ~、もしかして緊張して力んでたのか洗脳でほぐれた感じか。

 もしかしてこれって……目つき悪い奴に使ったら面白い顔見れんじゃね!?(名案)

 ……こいつ、前髪で目が隠れててこっちからじゃ目が見えん。

 

 パチンッ

 

「『ちょっと前髪どかしていい? 触れられたくないなら自分でやって』」

「平気です。どうぞやってください」

 

 オーケーオーケー、牧場ってモンよ。

 さて、メカクレちゃんの隠された素顔はどんなかわいい顔が――うん……。

 勝手に期待して酷いのはわかってるんだけど、ぶっちゃけそこまでインパクトねーな。

 悪くはない。ぶっちゃけ悪くはない。

 アリかナシかで言えば正直アリの見た目はしてる。

 顔つきだけでわかる気弱感とかね、ワリと好きな要素。

 けどなぁ、これはなぁ、ちょっとなぁ。

 てかちょっとって言うか、ぶっちゃけ普通にアウト要素すぎるんだよなぁ。

 良いところを全て掻き消すレベルでなぁ。

 ニキビはちょっと……。

 せっかく綺麗な輪郭してるのにおでこが汚いのはアウトよ。

 パチンとな

 

「『しばらく前髪上げとけ』」

「わかりました」

 

 さて、真面目な話、どうすっか。

 どさくさに紛れて全員に固有能力を吐かせたけど全員そこまで強くなかったし。

 ステイタスは全員初期一律100だったし。

 

 レベルがあって上限は不明。

 ステイタスの項目は筋力・魔力・防御力・生命力・器用・敏捷。

 筋力は普通にそのままパワー。

 魔力は使える魔術の回数とかそのへんの魔術関連。

 防御力は高いとダメージを受けなくなる、けど210と200みたいな状況で200の方がダメージ少ない時があるらしいから正確なのはわからんらしい。

 生命力はまあ、ざっくりHPみたいなモンらしい。正確には違うけど。

 器用はスキルを憶える確率云々らしい、詳しくは知らん。

 敏捷は早い。以上。

 

「ま、つっても開拓兵になるのは決めてたけど」

 

 全ての、とは言わないけどオタクの夢。

 それが開拓兵。

 イメージは冒険者と同じ。

 やっぱね、異世界ファンタジーは戦いたいでしょ。

 異論は認める。

 内政チートも素敵。

 けど俺って政治できるほど賢くないと思うし。

 

「てことで俺は開拓兵になる。そっちはどうする? 別に強要はしない」

「えっと……まだ決まってません。戦うのは怖くて……けど特技とかもないし……」

 

 ま、別に問題はない。

 少なくとも一週間の猶予はある。

 一週間の間だったら好きに悩むがいいさ。

 タイムオーバーしたら俺の好きにするかもだけど。

 

「んじゃ、とりあえず宿を探すべ。出遅れて他の奴らにとられて野宿は嫌だし」

「そ、そうですね」

 

 俺は野宿は嫌だ。

 他の奴らが泊まれなかったら……ほくそ笑んどくか。

 

「ちなみに名前なんだっけ? 鏑木(かぶらぎ)?」

「い、いえ……桂木(かつらぎ)です。桂木香月(かつき)です……」

「ほ~ん。じゃあ香月だな。ちなみに俺は永井(ながい)(ひいらぎ)な」

「は、はい。よろしくお願いします……永井くん……」




可愛くてもニキビは嫌だよね
汚いのは……NG
ソバカスは……バッチコーイ!
異論は認めよう、趣味は人それぞれですしお寿司

それにしても一人で精神的に辛そうな子を狙って洗脳するなんて……なんてクズな奴なんだ!!

あ、それはそうと……
主人公の使う右パッチンと左パッチンですけど、いちいち擬音を書くの面倒なんで左手の完全催眠は[]で囲い、右手の浅度催眠は『』で囲うことにしました
ちなみに能力とかの技系統は【】で囲います

追記2022/01/18 冒険者を開拓兵に変更しました。それに伴い「イメージは冒険者と同じ」の一文を追加しました
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