外に出ると、自衛隊の教官が戦車道の訓練をつけていた。
「あら、あなたも戦車道受講者?」
「はい、そうですよ」
「そう、あなた、どこかで会ったこと、ない?」
「ないです」
「そう……名前を教えて?」
「丸澤谷泉です」
「そう、あなた、兵種は?」
「
「そう……それはまた……あ、あなたも参加する? 今、みんなで演習をしてるのよ」
「それはいいですけど……もうそろそろ終わるんじゃないですか?」
「そうね……じゃあ、私が相手してあげるわ」
「最新式の戦車にこんな旧式で戦えるとお思いですか?」
「ええ! 気合いでなんとかなるわよ! 安心して、教導隊の10式は戦車道使用になってるわ!」
「そ、そうですか……」
「5分で話しつけてくるから、ちょっと待ってて」
「はい……」
「装備を見繕うか……弾薬も必要だし……」
──────5分後──────
「話がついたわ!一本勝負、制限時間10分よ!」
「了解しました、あ、硬式戦車道用のベストをお借りしても?」
「ええ、構わないわ!」
「そういえば、あなたのお名前は?」
「蝶野亜美よ」
「そうですか、では、持ち場につきますね」
「え、ええ、わかったわ」
「みんな、聞いて!今から硬式戦車道の模擬戦をするわ!これを見て、どう歩兵に対処するか考えなさい!」
side 蝶野
side out 蝶野
10式、ね。アラブの方で何度か見たな。あいつもそのうちの1人か?俺たちは自衛隊には撃ってないはずだが…。まぁ、
ーーー試合、開始!
始まったな、あっちとの距離は800m、すぐに詰めてくるはず、その前に決める。
引き金が引かれる。20mmの弾丸が、銃口を飛び出した。弾丸は10式に吸い込まれるように飛んでいく。弾丸はペリスコープを貫通し、車内で跳弾する。
ーーーえ、ええ⁈そ、操縦手、砲手、車長、死亡判定!よって、丸澤谷泉くんの勝利!
たったの1分もたっていないうちの事だった。
side 生徒会チーム
「やっぱり、谷泉くんを誘ってよかったねー、これで硬式戦車道は勝てるよ」
やっぱり、やずみくんはかっこいいねぇ、これでこそ、私の夫(予定)だからね
「さすがです、会長」
「でも…本当に彼だけでいいのでしょうか、もっと仲間を募った方が…」
「うーん、谷泉くんなら、いない方がいいっていうと思う」
「そうですか…」
「心配かけちゃってごめんね、小山」
side out 生徒会チーム
side あんこうチーム
「彼、すごいですね!陸自の10式をたった一撃で倒しましたよ!どうしました?西住殿」
「ううん、なんでもない、ごめんね、秋山さん」
あの人の目、殺気が無い、なのに、引き金が引かれてる、なんで?お姉ちゃんもお母さんも引き金を引く時はさっきが出るのに、なんで?怖い…狙われたくない…ねぇ、どうすればいい?〇〇
「やっぱり、谷泉はすごいな」
「麻子、知ってるの?」
「ああ、毎日起こしてもらってる」
「どうりで最近あんまり遅刻してないと思った!あれ、でも今日は?」
「先に行かれた」
「ちょっと待ってください、毎日起こしてもらってるとは?」
「文字通りの意味、毎日起こしてもらってる」
「じゃあ、朝ごはんは…」
「作ってもらってる」
「そうですか…ずるいです…」
へぇ、彼、谷泉くんっていうんですね、ぜひ、お近づきになりたいところです
「あれ?それって…通い妻ってやつ⁈」
「いや、通い夫だな」
「ええ⁈どちらにせよ、やだもー!」
side out あんこうチーム
side ウサギさんチーム
さすが谷泉先輩、やっぱりかっこいいなぁ、ずっと一緒にいたいなぁ、でも、それには、あの女狐をつぶさなきゃ
「「「「あの2人が怖い…」」」」
side out ウサギさんチーム
side アヒルさんチーム
「あれだけ正確なトスとアタックを決めるのよ!」
彼、なんていうんだろう…。ぜひバレー部には言いてくれないかな…
「「「「おー!」」」」
side out アヒルさんチーム
side カバさんチーム
「那須与一のようだな」
「平教経ぜよ」
「シモ・ヘイヘのようだな」
どこかであの射撃の仕方を文献で読んだ気がするな…帰ったら探してみるか
「「「「それだ!」」」」
side out カバさんチーム
side 蝶野
あ…あああ…嫌だ…死にたくない…来ないで…こっち来ないで…嫌…死にたくない…
side out 蝶野
「注目!、教官は諸事情により先に帰られた、よって、訓練はここまでとする!以上、解散!」
「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「ありがとうございました!」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」
戦闘描写って、これでいいんですかね?