ありふれた?デジモンテイマーは世界最強を越え究極へ至る―0章 テイマーズ編―   作:竜羽

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02話 ブルーカードを追え 進化ガルルモン

 デジモン達と共に小学校のサマーキャンプに参加したハジメ達は、キャンプ場の山の中で謎のデジモン集団デーヴァの一体、シンドゥーラモンと遭遇。

 その戦いの最中、ハジメのパートナーデジモンのツノモンはハジメの危機に進化。ガブモンとなりギルモン達と協力しシンドゥーラモンを倒したのだった。

 

「かっこよくなったわね! ツノモンちゃん、いやガブモンちゃん!」

「おいおい、菫。こんなかっこいいのに『ちゃん』はないだろ『ちゃん』は! なあ、ガブモン君!」

「は、恥ずかしいです……」

「ああ!! 毛皮を引っ張って恥ずかしがるその姿いいです! ありがとうございます! ありがとうございます!」

 

 褒めたたえながらカメラのシャッターを切るハジメの両親に、恥ずかしがるガブモン。でも自分のことを褒められているのでうれしさを隠しきれていない。

 そんなパートナーと両親を苦笑しながら見るハジメだが、その手に持ったガブモンのカードを見る。ほとんど同じ姿だが、自分のガブモンは少し違う。

 一番の違いは普通のガブモンは爬虫類型デジモンだが、ハジメのガブモンは獣型デジモンだ。

 やはりジェンの言った通り、ガブモンの亜種なのだろう。だが、

 

「今度は右手を振り上げたポーズを取ってくれないかな。今度のゲームの資料にしたいんだ!」

「こ、こうかな?」

「凛々しいわ。じゃあ次は必殺技見せて! 確かプチファイヤーだったわよね!」

「わーわー! 火事になるからやめて落ち着いて!?」

 

 慌てて止めに入るハジメ。興奮しすぎていた両親はごめんごめんと謝り、ガブモンは吐こうとしていた炎を止める。

 亜種だろうが関係ない。この楽しい家族や友人との日常が続ければ、それでいいとハジメは心から思った。

 

 

 

 ■■■■■

 

 

 

 進化したことで両腕が使えるようになったガブモンは、時間があれば本やインターネットで知識を集めたり、ゲームや漫画を楽しむようになった。

 南雲家には両親の仕事柄、多種多様な蔵書に様々なジャンルのゲームや漫画・ライトノベルがある。

 ガブモンはそれを楽しみ、ハジメも宿題が終わればそれに加わり、さらに仕事から帰ってきた両親も加わった。

 そうして、ガブモンはすっかりオタク一家南雲家に染まっていったのだった。

 

 時は進み七月。ハジメ達の小学校も夏休みに入った。

 そんなある日、ハジメ、タカト、ルキの四人はジェンに呼び出された。

 なんと彼がトレードで偶然手に入れたカードがブルーカードに変わったというのだ。

 タカトとハジメのカードリーダーをデジヴァイスへ変化させ二人がデジモンテイマーになる切っ掛けとなり、グラウモンを完全体のメガログラウモンに進化させた不思議なカード。その正体を突き止めたいと思ったジェンはハジメ達に協力を求めた。

 そしてハジメ達四人はカードのトレード相手を探し、カードの入手元を探した。その結果、一人の少年が秋葉原で手に入れたことを突き止めた。

 だが、そこで四人は奇妙なことを聞く。

 少年はブルーカードに変わったカードはもともと持っていたカードではなく、黄色い服を着た人物とぶつかった際に紛れ込んでいたカードだというのだ。

 その黄色い服を着た人物こそが、ブルーカードに深いかかわりを持つ人物であると思ったハジメ達は翌日秋葉原に向かった。

 

「え? ハジメそれってツノモン!?」

 

 タカトは秋葉原に向かう集合場所の駅の前で、やってきたハジメが抱えているものを見て驚く。

 なんとハジメの腕の中には先日ガブモンに進化したはずのツノモンがいたのだ。

 

「昨日、連れて行かなかったから拗ねちゃって。それでテリアモンくらいの大きさなら連れていけるって言ったら、ツノモンに戻ってみたいって言ったんだ。そしたら本当にツノモンになっちゃったんだよ」

「そんなことってあるの?」

「レナモンはやったことないわよ?」

「僕もだよ」

 

 タカトの疑問にルキが答え、テリアモンも自分はやったことないという。

 しばらく考えていたジェンが推論を話す。

 

「必要があると思ったから身に着けたのかな。イルカやクジラはもともと海の生き物じゃなかったけど海の中で暮らすために進化した。ガブモンもハジメについていくために体を小さくする必要があった。だから体の小さなツノモンになった。

 レナモンやテリアモンはそもそも体を小さくしなくても困らないから、じゃないかな」

「でもそれならギルモンも幼年期になれないかな? そうしたら連れてこられるし」

 

 タカトは昨日も今日もギルモンを連れてきていない。ギルモンの大きさは人間の子供と同じくらいなので電車に乗せたら大騒ぎになるからだ。

 

「うーん、どうだろう。ギルモンって幼年期の姿になったことないんじゃない? ツノモンは一か月くらい幼年期だったから、あっさり退化出来たんだと思う」

 

 ジェンの言葉にそれもそっかと思うタカト。でも、いつかギルモンも電車に乗せてあげたいと思うのだった。

 

 その後、電車で秋葉原に向かった四人は黄色い服を着た人とぶつかったというデジモンカードダスの前で張り込みをする。

 

「本格的に探偵ものみたいだね」

「探偵といえば昨日見たコ〇ンの映画面白かったね。仮想世界で探偵になりたいよ」

「デジモン探偵ツノモンってこと?」

「ガブモンのほうが探偵っぽいと思うよ」

 

 ハジメとツノモンがそんなやり取りをしていると、突然周囲のデジタル機械がおかしな動作をし始めた。

 

「これはッ!?」

「ジェン、来るよ」

 

 ツノモンとテリアモンが何かの気配に気が付き、周囲を警戒する。

 ルキの隣にもレナモンが現れる。

 三体のデジモンが警戒する中、秋葉原の町中に突然霧が発生した。デジモンがリアルワールドに出現する際に起こる現象、デジタルフィールドだ。

 一瞬にして真っ白になった視界の中、タカトはゴーグルを、ジェンとルキはサングラスをかけて何が現れるのか見極めようとする。

 やがて、霧の中からデジモンが姿を現した。

 

「メエェェ──ン!」

 

 まるで白い羊の姿をした人馬のような姿をしたデジモン。車を踏みつぶしながら道路を駆ける。しかもその強烈な鳴き声に周囲の人々は突然眠ってしまう。

 さらにそれだけで終わらなかった。なんと霧の中からはもう一匹のデジモンが姿を現した。

 

「フンッ!」

 

 今度は黒い牛の姿を人馬のような姿のデジモン。先に現れた羊のようなデジモンとは逆の方向に駆ける、

 

「ここから」

「ここまで」

 

 やがて二体は道路の端から端まで辿り着くと止まり、デジタルフィールドもその範囲まで広がる。

 そして二体は街を破壊し始めた。破壊した場所からデジタル機器やCD、DVDなどを食べ始めた。

 それを見て人々は我先にと逃げ始める。

 

「何しているのあれ?」

「デジタル部品を食べている?」

「リアルワールドに現れたばかりで体が安定していないのかも」

「だからデジタルなものを食べているってこと?」

 

 ジェンの推測をハジメが引き継ぐ。もしもそうなら完全に安定する前に倒したほうがいい。

 

「僕とテリアモンがあいつを。ルキはあっちを頼む」

「わかったわ」

 

 ジェンとテリアモンは羊のような姿のデジモンに。ルキは牛のような姿のデジモンに向かう。

 ハジメはデジヴァイスで二体のデータを確認しようとするが、表示されない。

 

「データが出ないってことはあの二体もデーヴァ!?」

「ハジメ。俺たちはどうする?」

「……様子を見よう。今はツノモンなんだし」

 

 ハジメはツノモンを強く抱きかかえると、何が起こってもいいように注意を払う。

 

 テリアモンとレナモンは二体に攻撃を加える。が、二体はダメージを受けた様子はなく、平然としている。

 そのまま二体は食事を止め、テリアモン達に向き合う。

 

「お前たちか。人間に媚を売るデジモンとは」

「ほう」

 

 羊のような姿をしたデジモンはテリアモンを見て蔑むように言い放ち、牛のような姿のデジモンはレナモンを見て感嘆したような声を上げる。

 

「データが出た。

 あっちはパジラモン。聖獣型デジモン。完全体。

 こっちはヴァジラモン。聖獣型デジモン。完全体。

 やっぱりこいつらもデーヴァだ!」

 

 ハジメが二人にそういうとテリアモン達も気合を入れる。

 

「我らのデータを見たのか、ㇺッ!」

 

 ヴァジラモンはハジメの方を向くと、その腕に抱かれているツノモンを見て眉をしかめる。

 

「なんだ。あ奴は」

 

 そういうとヴァジラモンは相対していたレナモンを無視してハジメの方に向かってくる。

 

「え? ちょっと何!?」

「レナモン!」

「《狐葉楔》!」

「フン!」

 

 ハジメが狼狽えているとルキの指示を聞いたレナモンが必殺技を放つ。しかし、成長期のレナモンの技ではヴァジラモンを止めることはできず、放たれた木の葉はヴァジラモンの手に持った剣で払われてしまう。

 そして、ハジメの目の前にヴァジラモンが来た。

 

「ハジメに近づくな!」

「ツノモン!?」

 

 ツノモンはハジメを守ろうと腕の中から飛び出す。

 するとツノモンの体は光に包まれる。

 

「ツノモンX進化! 

 ──ガブモンX!」

 

 ツノモンはガブモンへと進化し、ハジメを守るようにヴァジラモンの前に立ちはだかる。

 

「貴様、なんだ?」

 

 ガブモンを見て、ヴァジラモンは嫌悪感を催す。

 

「何?」

「なんなのだ。貴様のその薄汚いデータは!!!」

「え?」

 

 ガブモンがその言葉にあっけにとられていると、ヴァジラモンは両手に剣を握り、それを振り下ろしてきた。

 ガブモンはそれをまともに受けそうになるが、間一髪レナモンがガブモンを抱え上げて助ける。

 

「大丈夫かガブモン」

「うん。ありがとうレナモン」

「いい。それより今は戦いに集中しろ」

「ああっ!」

 

 二体はヴァジラモンに向き合う。

 ヴァジラモンも両手に剣を構えると、二体に斬りかかる。

 

「ふん!」

「くぅっ!?」

 

 いや、正確にはヴァジラモンはガブモンへ攻撃を繰り出した。それを慌てて避けるガブモンだが、ヴァジラモンは攻撃の手を緩めない。

 次々に繰り出される斬撃にガブモンはひたすら躱していくが、次第に追い詰められていく。

 

「一体何なんだ!?」

「貴様のデータは汚れている。実に不快だ。ロードもせずデータの塵にしてくれる!」

 

 ヴァジラモンの言葉にガブモンは次第に怒りを募らせていく。

 

「(俺のデータが汚れている? 不愉快だと?)勝手なことを言うなあ!! 《プチファイアー》!」

「効かん!」

 

 怒りを込めて炎を放つがヴァジラモンは微動だにしない。

 

「どうしたらいいんだ。このままだとガブモンが」

 

 ガブモンのピンチに狼狽えるハジメ。

 なぜヴァジラモンはガブモンを執拗に狙うのか? 

 汚れたデータって何のこと? 

 どのカードを使えばいいんだ? 

 そもそもなんで戦わなくちゃいけないんだ!? 

 いろいろなことが頭の中を駆け巡り、どうすればいいのかわからなくなる。

 

「しっかりしなさい!」

「っ、ルキ?」

「テイマーが狼狽えてどうするの! しっかり自分のデジモンを見て、力を与える。それがデジモンテイマーよ!」

 

 厳しく叱咤するその言葉に、ハジメはハッとする。そして、ハジメは一度深呼吸すると、改めてヴァジラモンと戦うガブモンを見る。

 必死に剣を躱すガブモン。時たま反撃するが成長期の攻撃では歯が立たない。おそらく、強化のカードで攻撃力を上げても倒すことはできないだろう。

 だったら、

 

「だったら、進化するしかない!」

 

 その時、その戦いを偶然近くで見ていたクルモンの額の赤いマークが光始める。

 

「カードスラッシュ! 超進化プラグインS!」

 

 ハジメがスラッシュしたカード。それは今までタカト達も使っていた進化のカード。その力がガブモンに宿る。

 

「この力は……ハジメ!」

「ガブモン! 僕は信じている。君のことを。こんなところで死んじゃだめだ。一緒に生きるために、進化するんだ!!」

 

 ──XEVOLUTION──

 

「ガブモン! X進化!!」

 

 ガブモンのデータが分解され、新たに再構成されていく。

 被っていた青い毛皮は全身に広がり、一体化する。

 四肢は伸び、力強く大地を駆ける四足歩行になる。

 両肩からは鋭い金属のブレードが伸びていく。

 これこそがハジメのガブモンが進化した成熟期。

 知性が高く、主人と認めたテイマーのために忠実に戦う孤高の獣型デジモン。その名は、

 

「ガルルモンX!! ウオオオオオッッ!!」

 

 進化したガルルモンはヴァジラモンに飛び掛かる。

 

「ぬぅ、速い!?」

 

 ガルルモンのスピードに面食らったヴァジラモンは紙一重で避けるが、その時ガルルモンの型のブレードが掠る。

 それはガブモンやレナモンの攻撃にビクともしなかったヴァジラモンの体に一筋の傷をつけた。

 

「なんだと!?」

「まだまだぁ!!」

 

 獣の俊敏性を生かし、ガルルモンは何度もヴァジラモンに飛び掛かる。そのスピードは成熟期とは思えないほどで、完全体のヴァジラモンを翻弄する。

 そして、ついにヴァジラモンを完全に捉えた。

 

「カードスラッシュ! サーベルレオモン」

「《ネイルクラッシャー》!!」

 

 そこにすかさずハジメがカードスラッシュでガルルモンを援護する。

 究極体のサーベルレオモンの力が宿った爪の一撃がヴァジラモンに当たる。

 

「舐めるな!」

 

 しかしヴァジラモンも負けてはいない。とっさに二本の剣を交差させて、ガルルモンの一撃を受け止める。

 たたらを踏み、数歩下がるが態勢を崩すことなく受けきる。

 だが、そんなことはガルルモンもハジメもわかっていた。

 

「「カードスラッシュ! 強化プラグインW」」

「《フォックスファイアー》!!」

「《狐葉楔》!」

 

 ハジメとルキが攻撃力を上げるカードをスラッシュし、それを受けたガルルモンとレナモンが必殺技を放つ。

 青い炎と鋭利な木葉の乱舞にヴァジラモンは吹き飛ばされる。

 

「ぬおおおおっっ!!?」

「ヴァ、ヴァジラモン!?」

 

 吹き飛ばされた先には、ボロボロになったパジラモンがいた。

 パジラモンもテリアモンとジェンと戦っていたのだが、ガルルモンと同じようにテリアモンが完全体のラピッドモンに進化したことで追い詰められた。

 ジェンとタカトを人質にしようとしたのだが、そこにヴァジラモンは吹き飛ばされてきたのだ。

 

「《ゴールデントライアングル》!!」

 

 そこにラピッドモンの必殺技が炸裂。緑色の光線が二体に直撃し、パジラモンは断末魔の悲鳴を上げ消えていき、ヴァジラモンも姿を消した。

 

「終わった……」

 

 ハジメは息を吐き、その場に座り込む。

 

「お疲れ、ハジメ」

 

 そんなハジメにガルルモンが近づき、労いの言葉をかける。

 

「……ガルルモン、だよね?」

「うん。そうだけど」

 

 集まってきたタカト達もガルルモンを見る。

 

「ガルルモン。成熟期。獣型デジモン。

 ガルルモンだけど、姿が私たちの知っているのと違う」

「デジヴァイスの表示も違う。ツノモンと同じで、やっぱり亜種のデジモンなのかな」

 

 ルキとジェンがデジヴァイスでデータを確認する。タカトも興味深げにガルルモンを見る。

 

「亜種だろうと、関係ないよ」

「ハジメ?」

「ガルルモンはガルルモン。僕のガルルモンだ。それでいいよ」

 

 そういうとハジメはガルルモンの顎の下を撫でる。それをガルルモンは嬉しそうに受け入れるのだった。

 

(貴様のデータは汚れている!)

 

(どういう意味なんだ?)

 

 しかし、ガルルモンはヴァジュラモンの言葉が頭の中で引っかかっていたのだった。

 

 

 

 ■■■■■

 

 

 

 秋葉原のデジタルフィールドが消滅した後、ハジメ達は急いでその場を離れた。

 ガルルモンはすぐに退化し、ツノモンとなってハジメの腕の中で眠っている。今は帰りの電車に揺られている。

 

「ハジメちょっといい?」

「何ルキ?」

 

 突然ルキに話しかけられるハジメ。

 

「ハジメってさ、戦うの嫌い?」

「え?」

「なんとなくだけど、今日の戦いのときの反応が、初めて会った時のタカトみたいだったからさ。もしかしてって思って」

「……うん。戦いっていうか、誰かと争うのが苦手かな。ゲームとかなら大丈夫なんだけど」

 

 ルキの問いに、眠っているツノモンを撫でながらハジメは答える。

 タカトのようなテイマーになりたいと憧れていたハジメだが、その理由が好きなデジモンと触れ合いたいというもので、戦いを好む性格ではない。

 だからシンドゥーラモンとの闘いも、今日のヴァジラモンとの闘いもあまり乗り気ではなく、常にパートナーのガブモンの身を案じて行動していた。

 今日ガルルモンを進化させたのも、ヴァジュラモンを倒すというより、倒されないようにするために進化のカードを使ったのだ。

 

「私も、戦いが楽しいなんて今は思ってないし、積極的に戦いたいと思わないわ。

 でもね、それでも戦わなきゃいけない時がくる。その時は覚悟したほうがいいわ」

「覚悟って、戦う覚悟?」

「戦うときに迷わない覚悟よ。戦うにしても、戦わないにしても迷っちゃだめ。一度決めたなら貫きなさい。少なくとも、今日みたいに戦いが始まっているのに狼狽えてパートナーだけ先に戦わせるのはやめたほうがいいわ。戦うならパートナーと一緒に戦いなさい」

「……うん。わかった。ありがとうルキ」

 

 ハジメがお礼を言うとルキは照れくさそうに顔を背けた。

 ハジメが戦う覚悟を決めるときは、もうすぐ訪れることとなる。

 

 

 

 ■■■■■

 

 

 

 異空間に存在する電脳空間。そこで一体の聖騎士型デジモンと堕天使型デジモンが対峙していた。

 

「「あきらめろ。もう逃げ場はないぞ、メフィスモン」」

「私が何をしたと? なぜ追い掛け回す、オメガモン」

 

 二体は言葉を交わし、やがて激突する。ハジメ達が知らないところで次の戦いはすでに始まっていた。

 夏が深まり、テイマーズの冒険が始まる。

 




〇デジモン紹介
ガルルモンX抗体
レベル:成熟期
タイプ:獣型
属性:ワクチン
ハジメのパートナーデジモンのガブモンが進化した成熟期デジモン。
通常のガルルモンより、体毛の硬度は増している。背中には鋭い金属のブレードが装備され、攻撃手段が多彩になった。
闘争本能もより強くなり、最後まで敵と戦い抜く恐ろしいデジモン。
戦闘種族としてのデジモンとしては随一の資質を誇る分、テイマーには相応の資格を求められる。つまり、ガルルモンにテイマーとして認められているハジメはテイマーとしての優れた才能があるということだ。
必殺技は高温の青い炎を口から吐き出す「フォックスファイアー」。



書き貯めは以上になります。

ここから続きは不定期更新になります。

基本的に本篇の「ありふれた?デジモンテイマーは世界最強を超え究極へ至る」を優先しますので。

それでは今年もよろしくお願いします。

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