このエッセイ『私は休むのが下手』だが、気づいてみたら100話だそうで。
休みも休んだりと自分でもびっくりです。
まあ、自分なりに頑張って書いていますから、これからもよろしくお願いいたします。
と、お礼を言ったうえで今回の話に入ろうかと思います。
ずばり、休むのが下手な理由である。
私とて生まれて物書きになった訳でなく、それ相応の社会に揉まれ……やめよう。思い出したら頭痛が……
話を戻して、社会人時代は否応なく休日というものを作らされていた。
で、その中で休みをという建前……おっといけない。
これはある一定リズムでの休息を体が覚える事で、リセットがしやすい側面がたしかにあったりする。
で、現在の私は物書きという売文稼業に精を出す身。
しかも、現代社会は携帯電話があり、SNSがあり、電子メールがある訳で。
仕事をするだけならば『24時間働けますか』の古のジャパニーズビジネスマンより過酷なのだ。
そんな中で休もうとすると、どうしても考えてしまうのである。
「あ。これ仕事のネタに使える。あ。これ書ける」
と。
そうなればもう職業病で頭の中で原稿が組み立てられ、気づいたらメモを取っている始末。
何しろ紙とペンがあれば物語は動かせるのが物書きという連中なのだ。
で、物語が動き出せば起承転結一気通貫とばかりに突き進む訳で……あれ?もしかして、休めないんじゃない?と。
そして、その考えに取り憑かれるとなかなか抜け出せなくなるものでして。
今思えば、そんな時によく小説なんて書けたなと思うのですが、それは多分自分の好きな事をしている最中だからできた事ではないかと思う。
何度でも言います。人間。休息が必要です。
で、ここまでの私、何処に休息があると思いますか?
皆まで言わないでください。そうです。執筆中こそが私の至福の時間なのです。
ええ、はい。わかってます。ただのワーカーホリックだって事は。
でも、しょうがないのです。楽しいのだから。
で、徹夜、二徹、三徹……
この業界、そうやって若くして命を縮めた人も多くいますが、ほぼ断言します!
理由はこれです。
休みがない?休む暇もないなんです。
え?休んでるじゃんって? 違うんです!!確かに仕事はしていますが、あれは仕事であって休息ではないんです!! そうなんです。
私もかつては書くために生きていると言っても過言ではありませんでした。
睡眠や食事はオマケ。私の世界は紙の上にあった。
そんな私がこうして休む事を覚えたのは自業自得な理由です。
疲れました。そう、疲れたんです。
書きたいけど書けない。書こうと思えば思うほど筆が動かない。
その時気づいたんです。
「あれ?これ私が忌み嫌っていた会社と何が違うのか?」
って。
作家というものは個人事業主で、何でも一人でしなければなりません。
書く以外の作業も多いし、生活も当然しなければならないし、つきあいとて大事にしたい。でも、これが出来なかったんですよ。
何でかって言うと、私自身、書く事に全力を出し過ぎていたから。
それ以外は本当に何もできないダメ人間だったからです。
我ながら、恥ずかしい事この上ないぞ、過去の私……ですが、それではいけないと思ったんです。というか、限界を感じてしまったんです。
だから、まず、他の事ができるようになろうと思いました。
それすらネタになればという藁をも掴む思いだったのは言うまでもなかったのですが、そこからは早かった。
まずは、家事全般をこなす事から始め、洗濯掃除料理、全て自分でやります。
それをしだすと、不思議と原稿の出来が良いんですよ。不思議ですよね。
次に散歩。
ただ近所を歩くだけから、電車に乗って郊外へとか、そしたら落ちているわ落ちているわのネタの宝庫で。
そのまま外食に行って美味しい料理を舌が感じた時にぽろりと涙が。
悔しいとかじゃなくて、何だか幸せで。
そしてその感動をそのまま文字に起こしてみました。
すると、面白いくらいに筆が進む進む。
そんなこんなで、意識して私は休みを、リセットを心がけるようになりましたとさ。
そして、今はさらに進化した状態になり、そんなネタを披露する事で、気づいてみたら第100話である。これってすごい事だと思うんです。
この話を書き出して何よりも驚いたのが、こんなにも読者が支持してくれる事。つまり多くの現代人は休みが下手なのだという事。
これを克服するためにも、皆さんには是非ともご自身の生活を見直して欲しいと思います。
きっと、そこには思わぬ発見があるはずです。
その発見はきっと無駄ではなく、貴方の人生に思いがけないプレゼントを与えてくれるはずです。
何しろ、そのプレゼントでこうやって原稿を書いている私が言うのですから間違いがありません(笑)。
え?リセットの仕方が分からない?
そんなあなたに特別にお教えしましょう。
この春河童が休みに休んだリセットの記憶が下の……
という感じで今回は〆たいと思います。
日本人よ!休もう!!