万魔殿の主〜胡散臭いトレーナーとウマ娘たちは日本を驚かせたい 作:仙託びゟ
《オグタマライブ!》
「まいど〜! ドリームシリーズウマ娘のタマモクロスやぁ!」
「まいど。ドリームシリーズウマ娘のオグリキャップだ」
『もうみた』
『もうみた』
『もうみた』
『もうみた』
『オグリのまいどたすかる』
「ちゅーわけで後半戦や」
「前半のホープフルステークスではミホノブルボンとライスシャワーの緒戦となったわけだが、今回はミホノブルボンの勝利となった」
『誰だよブルボンはスプリンターって言ったやつ!!』
『距離限界おじさん息してる?』
『言うて朝日杯のときにわかってたやろ』
『朝日杯は1600mでホープフルは2000mなんだが?』
『マイラーに凱旋門賞とらせた前例がいたやろ』
『前例じゃねえよあんなの、特例だろ』
『マジで申し訳ない限りなんだけどライスシャワーの腹筋しか記憶に残ってない』
『あのへそ出しルックであの腹筋は目に毒でしょ』
『ロリっ子のバキバキ腹筋とかいう新たな性癖に目覚めた』
『お米ちゃん高等部でブルボンと同い年やで』
『あの腹筋でギロ*1したい』
「あんたらパーソナリティが女子高生であることをちゃんと意識せぇな?」
「自分を客観視してくれ」
『ごめんなさい』
『ごめんなさい』
『すみませんでした』
「さて、今回の有馬記念、有力な優勝候補は誰や?」
「やはり1番人気のメジロマックイーンと2番人気ナイスネイチャだろう。3番人気のイブキマイカグラは水をあけられているが、これは菊花賞、ジャパンカップとなかなかにきついローテーションを通ってきたからだと思われる」
『以降お前が言うな禁止』
「言うてもなんや普通に余裕ありそうやんなぁ」
「彼女が野良ロードレースで鍛えていることは知らない人も多いからな」
「ほんで……オグリ、あんた的にはどうなんや、あいつ」
「……そうだな。5枠8番のダイユウサクは私の同期でクラスメイトにあたる。とはいえ、面識自体はそれほどなかったが」
『ほへー』
『もうベテランじゃん』
『ベテランって言うよりなんていうかこう……引退の縁に引っかかってるみたいな……』
『成績だけ見れば下から2番目、しかも勝ってるのはクラシック級のフジヤマケンザンだけか』
『人気順もブービーだな』
「恐らく、これが引退レースになると思う。既に全盛期は過ぎているだろうし、ここから先は悪あがきにしかならない。だからこそ、有終の美を飾ってほしいという気持ちはあるな」
「それができるかどうかはダイユウサク本人次第やな。誰だって勝ちたいんはおんなじや……ってとこでゲート入り完了、ファンファーレやな」
『ぱぱぱぱー』
『ぱぱぱぱー』
『ぱぱぱぱー』
『ぱぱぱぱー』
『ぱぱぱぱー』
「コメ欄もよう鳴いとる」
「ハナを切ったのはプレクラスニーだな。秋の天皇賞では負けながらも強いレースを見せてくれた」
「隊列に変わったところはなし。穏当にそれぞれのポジションをキープしよったな」
「正確には、ナイスネイチャがメジロマックイーンに牽制を仕掛けて、バ群へ沈ませようとしたのが見えたが失敗したようだな。メジロマックイーンは先行集団の先頭につけている」
『ヘリオスが好位だ! まだわからんぞ!』
『先行のヘリオスは無難に強い』
『2500mはいやーキツいでしょ』
『ヘリオスがまだ長距離だって気づいてない可能性がある』
『それは芝』
『2500mはちょっと長いマイルだから……』
「ふーむ……細かいが、要所要所でナイスネイチャが各方面に牽制を入れている。ほとんどは視線による誘導や足音による焦らし、あとは自然なブロックだろうけど……本当に視野が広いな」
「ほんまやわ。何個目ン玉ついとんねん」
「グランプリレースだから警戒する相手も多いということだろう。しかし、やはりその分無理をしていることは否めないようだ。ところどころ甘さが目立つ」
『目立ってねえが?』
『プレクラスニー逃げきれる?』
『スタミナ配分は上手いほうだと思うけど……いかんせんスタミナが保ったからと言って勝てる相手でもない』
『フジヤマケンザンはマックイーンの後ろにつけたか。垂れないしいい位置だと思う』
『ネイチャ当たり前のように後ろにも妨害飛ばしてて芝なんだ。後ろに目でもついてんのかよ』
『威圧はともかく普通の撹乱や牽制は後ろ相手の方がやりやすいぞ(やりやすいとは言っていない)』
『当社比』
『もはやなにやってんのかわからん』
『普段はわかるみたいな言い方やめろ』
『何が起こってるかわかるのは位置上げようとしたタイミングでよれて道が塞がるときがあるくらいだわ』
『表情見てると走りにくそうにしてるのはわかる』
「ペースは遅くもなく速くもなく。この位置なら先行がやや有利か」
「メジロマックイーンが強いとこやな……勝ち筋は?」
「"
「坂は相変わらずナイスネイチャが強いな……あと坂に強そうやのはメジロマックイーンやな」
「メジロマックイーンはああ見えて性質はアイネスフウジンに近い。適正な距離の幅が広くパワーがあるタイプだ。実際、2000mも短いと言われながらも苦にした様子はない」
「カーブはダイタクヘリオス辺りが上手いわ。せやけど流石にスタミナが保たんか?」
『@1000』
『ここから正念場だな』
『プレクラスニー垂れないで粘ってる』
『メジロマックイーンスパートきった!』
『ケンザンがキツそうだな』
『スパートタイミングはここでいいのか?』
『わからん』
「ナイスネイチャもロングスパートに入ったが、差しで脚を溜めていれば足りるか……?」
「おいオグリ、ダイユウサク動いたで!」
「こちらも早仕掛けか……そうしないと間に合わないという考えだろうが果たして……」
『加速すごい』
『これゾーン入ってる?』
『わからん』
『オースミシャダイさん!?』
『スミシャならマイカグラにスタミナ削られて沈んだ』
『この前のJCずっと見てたんだけど、死ねどすさんの領域これスタミナ削るだけじゃなくて自分のスタミナ回復させてるっぽい』
『複合型ってこと?』
『いや複合型ってなんよ』
『スタミナ吸ってんの? どんな原理?』
『普通に威圧と疲労回復を同時にやってるだけで別々の効果だと思う。吸ってるわけじゃない』
『コーナーエグっ』
『プレクラスニーのさらに内入ってったな』
『むしろ垂れたプレクラスニーがいたから他のウマ娘が内側入るの躊躇ったところに、一番内側の当たらない位置を突き差した感じ』
『これワンチャンプレクラスニーが最内で垂れてたらヤバかったんじゃ……』
『結果論だからなんとでも言えるが、プレクラスニーのスピードが速かったから膨らむと見たんだろうな。だが、あの時点で他の選択肢すべて捨ててそこに一点張りするのは強い』
『このレースにかけてるんだろうな』
『いやそれにしても速いだろこれ』
『差しだけどやってることは追込だからな。要するにはじめから走るコース決め打ちしてそこだけに集中するから差しよりスパートしてから全力出しやすいんだよ』
『正確には全力を出しやすいんじゃなくて、限界を超えやすくなる』
『後ろからネイチャと死ねどすさんも来てるけど追いつかないなこれ』
『マックイーン粘ってるけどどうだ?』
『マックイーン顔顰めたな』
『ネイチャの威圧?』
『だとすればダイユウサクに効いてないのなんでや』
『無我の境地にいるからだと思う。過集中のゾーンと違って思考を放棄して本能だけで走ってる状態』
『ヘリオスうううううううう!!』
『ヘリオス死亡確認!』
『フジケンもキツそう』
『ネイチャ届くか!?』
『いや、もう距離がない』
『差したああああああああああああああ!!』
『ダイユウサクやりおった!!』
『実況これはビックリってお前……』
『感想が素直すぎる』
『ギャロップダイナ思い出す』
「やったやん、オグリ」
「うむ。特別仲がいいわけではないが、やはり感慨深いな」
『仲がいいわけではないことを強調するな』
『インタビュー来るぞー』
『トレーナーメチャクチャ正装で芝』
『スーツピンシャキじゃんどうした』
『ダイユウサク苦笑いだぞ』
『負けてたらどうするつもりだったんだよ虎澤』
『顔面汁まみれで芝』
『ダイユウサク距離おいてて芝なんだわ』
『隣のヒトミミ誰や』
「妹さんじゃなかっただろうか。人間の妹さんがいると聞いたことがある」
『仲いいやん』
『身内の情報って友達じゃないとなかなか回ってこないぞ』
『Q.初GⅠ制覇にしてレコードタイムの記録おめでとうございます』
『A.レコードですか!? うわほんとだ!!』
『いや芝』
『本人がビックリしとるやんけ』
『特にハイペースでもないのにレコードってことは普通に今までの誰よりも速かったんやぞ』
『Q.勝因はなんだと思われますか?』
『A.えっと、頑張りました』
『もうインタビュー慣れしてないってレベルじゃなくて芝』
『インタビュアー諦めてトレーナーに聞きに行ったのにトレーナー汁でグッチャグチャになってて何言ってるかわかんねぇ』
『インタビュアーついに妹さんにインタビューしにいってんじゃん』
『妹さんいくつ?』
「中学生だったはずだ」
『耳にネズミーのカチューシャしとるけど』
『TDL帰りじゃね?』
『Q.そちらは妹さん?』
『A.妹です。父が忘年会に行く代わりに来たそうです』
『父親痛恨で芝』
『Q.全力以上を出し切った走りに、観客からは引退するんじゃないかという憶測もありますが?』
『A.あー……走る前はまだ走ろうと思ってたんですけど、実際に走ったあとになるとこれ以上は無理だなぁって』
『Q.引退するということですか?』
『A.そうなりますね』
『しゃあない』
『これは残念だけど当然』
『あの末脚見てたら文句言えん』
「インタビューもここまでやね。波乱ずくめの有馬記念やったけども、どうやった? 今年一年振り返ってみて」
「まさに予想のできない一年だった。
スプリンターズステークスを制覇したダイイチルビーを抑えてダイタクヘリオスが高松宮記念を制覇したところから始まり、
ハクタイセイ復活の大阪杯、
桜花賞でのイソノルーブル落鉄、
皐月賞でツインターボの逃げ切り、
メジロマックイーンによる春の天皇賞師弟三代制覇、
ナイスネイチャ降着とトウカイテイオーの故障となった日本ダービー、
イブキマイカグラの安田記念クラシック制覇、
メジロライアンのGⅠ初制覇となった宝塚記念、
ダイイチルビーのスプリンターズステークス連覇とケイエスミラクルの故障事故、
アイネスフウジンの凱旋門賞、
ツインターボによる秋の天皇賞クラシック制覇、
ダイタクヘリオスによるアイネスフウジンを破ってのマイルチャンピオンシップ制覇、
日本勢が上位を独占したジャパンカップ、
カミノクレッセを破りハシルショウグンが東京大賞典を制覇しダートGⅠ2勝JpnⅠ2勝の計4勝を達成、
スプリンターだと思われていたミホノブルボンによる朝日杯とホープフルステークスの制覇、
そしてこの大番狂わせの有馬記念。
特にG1においては、予想通りにレースが進んだことのほうが少なかったのではないだろうか」
『本当にほとんど大番狂わせで芝』
『ほとんど1番人気勝ててねえぞ』
『チーム《ミラ》率もなかなかに高いな』
「見てる側からしてみたらこのくらい何があるかわからないほうがおもろいんとちゃうか?」
「ルドルフの現役時代、ルドルフが出ると必ず勝つからつまらないという者もいたらしい。そういう者にしてみればそうなのかもしれないな」
『実際そう』
『俺としては強いウマ娘が強い勝ち方をしてくれればそれで』
『推しが勝つのがええんや』
『楽しみ方は人それぞれやんな』
「さて、次回のオグタマライブは大晦日の特別編となる。今年の各優秀賞ウマ娘6人をゲストに迎えて、年越しを一緒に過ごすことになる」
「年越しを家族と祝いたいっちゅーやつもおるやろうし全員が全員来てくれるとは限らへんから、あんま期待せんで待っとってな」
「少なくとも、私たちふたりは参加することになるだろう。ゲストがひとりも来なかったらその時はイナリとクリークでも呼んでくるか」
「イナリはともかくクリークはアカンやろ。年越しは奈瀬Tとイチャつくんとちゃうんか?」
『キマシタワ━━━━(゚∀゚)━━━━!!』
『ヒヒ^〜ン』
『デジたんがヤエノムテキに対して遂にデレを出したシヨノロマンを見たときにあげた鳴き声じゃん』
『え、あのふたりってそうなん?』
『そうとしか言えんやろ』
『クリナセかヤエシヨかどっちに対してだよ』
『どっちもだろ』
『誤解です@奈瀬』
『本人降臨で芝』
『奈瀬Tもよう見とる』
「まぁ、そんじゃこんなとこでお別れや」
「「ほなな〜」」
『ほなな〜』
『ほなな〜』
『ほなな〜』
『ほなな〜』
『オグリのほななたすかる』
更新はどうするんだ、あと5分しかありません! 更新はこないのか!? 更新はこないのか!? 更新きたっ! 更新きたっ!
更新きたっ! 更新きたっ! 更新きたっ! 更新きたっ!! 抜け出すか!
日付変更と! 更新!! 更新!!
更新かーー!! 更新かーー!! 僅かに更新かーー!!