どうやら俺は須川君に憑依したようだ。   作:葬炎

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TSアンケートの結果は後書きに書いてあります。


〜第一問〜

『なぁ、恭子』

『なんですか亮君?』

 

とある場所、二人きりの時に交わした約束。

 

『俺、さ。この戦いが終わったらお前と―――』

 

状況は絶望、今にも死にそうな状況でまだ諦めてない彼が発した言葉―――

 

『絶対、帰ってきてくれますよね……?』

『ああ、当たり前だ。俺はお前だけの―――騎士だからな』

 

そう言って、彼はそっと触れるようなキスをした後、優しく押し倒してきて__________

 

 

 

 

 

 

 

「なんてもの書いてやがる!」

「ああっ、なにするのですか亮君」

 

あぁ、今までノートに書いていた小説が取られてしまいました。

けっこういい出来でしたので、あとで(ピー)にしようと思ってたのですが。

 

「なんでおまっ、R18が付きそうなの書いてるんだよ! お前まだ16歳だろ!?」

「16歳と言ってもあとちょっとで17歳です。だとしたら一年くらいフライングしてもかまわないでしょう?」

「アウトーーーーーー!」

 

そう叫ぶ彼の顔は、林檎のようにとても真っ赤でした。

うふふ、相変わらず初心で可愛いですね。

 

「とりあえず、これは没収だからな」

「ああっ」

 

しかしノートは帰ってきませんでした。こうなったらしょうがないので後で本人に実践を―――

 

 

 

 

_______________

 

 

第一問

 

問 以下の問いに答えなさい

『調理の為に火をかける鍋を製作する際、重量が軽いのでマグネシウムを材料に選んだのだが、調理を始めると問題が発生した。この時の問題点とマグネシウムの代わりに用いるべき金属合金の例を一つ挙げなさい』

 

 

 

 

 

 

須川亮の答え

『問題点・・・・・マグネシウムは火にかけると激しく酸素と反応する為危険であるという点。

合金の例・・・・・ジュラルミン』

 

教師のコメント

正解です。合金なので『鉄』では駄目だという引っ掛け問題なのですが、須川君は引っかかりませんでしたね

 

 

 

 

 

根本恭子の答え

『問題点・・・・・愛情をたっぷり詰め込んだ手作りジュース(媚薬及び色々元気になる飲み物等色々なモノを混ぜた物)を入れたら溶けてしまったこと』

 

教師のコメント

絶対人体に悪影響を及ぼす物なので誰かに飲ませたりはしないでください

 

 

 

 

 

霧島翔子の答え

『合金の例・・・・・私の家では他のもいっしょに作れるチタン合金製の鍋を愛用してる』

 

教師のコメント

だから君たちはいったいなにを作ってるのですか

 

 

_______________

 

 

 

 

 

「だー……」

 

どうも。須川だ。

ただいま高校二年生。の、Fクラスの教室。

ああ、ようやく原作が始まる。あのギャグとコメディーに溢れた世界が。

 

ただ今HR始まる20分前。俺はいつもこの時間までにきてる。なにかトラブルがあったときに猶予時間があると解決できることが多いからだ。

根本と久保のことだが……聞かないでくれ。この世界にきてから約10年間、いや、恭子と出会ってからの10年間と言ったほうがいいか。すんごい色々あって疲れたんだ……それはもう、最高スペックな体をフルに使って逃げ出したいくらいに。

あと、俺はもう原作なんて参考程度にしか考えてない。だって根本TS、久保TSのこれだけでももう原作なんて存在しないと同意義だろうし。

 

『おはよーぅ』

『ちーっす』

『んぁー……眠てー……』

 

―――と、そんなこと考えてるうちにクラスの面々が登校してきたようだ。にわかに騒がしくなる。

そして、その中に俺と親しいヤツらもいた。

 

「あら須川。朝早いのね」

「ああ、おはよう美波」

「ええ、おはよう」

 

こいつは原作キャラの一人、島田美波だ。

まぁこいつはよくも悪くも俺の知ってる島田さんだった。ツンデレな性格も、絶壁であることも―――

 

「須川、右腕と左腕のどっちがいい?」

「両方とも遠慮するっ」

 

と、俺の思考中にいつのまにか背後に回ってた島田さんに腕を取られそうになった。

とっさに前に飛び出し転がりながら距離を取る。

危ない、もうすぐポキッと小気味のいい音が鳴り響くまで腕を曲げられるとこだった。

 

「ちっ、上手く逃げたわね。まぁいいわ、今回は許してあげる。なにを考えてたかわからないけど次からは気をつけることね」

「ああ、俺はなんも貶すようなことは考えてないぞ」

 

ただの事実だし。

 

「……いいわ、あなたの後ろの席に座ってあげる。せいぜい油断しないことね」

「……あれ?」

 

俺はなんか選択を間違えただろうか、島田さんの額には青筋くっきりと出ていた。まさにブチ切れ直前のご様子。まぁ、逃げ切れる自信はあるし大丈夫か。

と、二人で楽しい会話をしているうちにどんどん他のクラスメイトがFクラスに入ってくる。

 

「うぃーす」

「お、雄二か。おはよ」

「ん? ああ、本当にFクラスに来てくれたのか」

 

そう言って軽く頭を下げるのは坂本雄二。どんな人物かは言わずもがな、こいつもほとんど変わってなかった。ちょっと家が近くて小、中と会ったことあるけど、グレて悪鬼羅刹って呼ばれてたことも変わってない。まぁ、俺ごときの影響力じゃそんなに変えることはできないかって思った事案でもある。

ちなみに関係は親友でもあるし悪友とも言える。

 

「なんだその反応は。お前が土下座してまで『霧島さんを振り向かせるためにAクラスに試召戦争を仕掛けたいから―――」

「うぉぉぉぉ! なに言おうとしてんだてめえ!」

 

俺が適当なことを言おうとしたら口を塞がれた。

むぅ、まぁFクラスの連中が(雄二を)睨んできてるからやめてやるか。あの『抜けがけしたらコロス』って目はマジだ。

 

「はぁ、ったくめんどそうなことはヤメロ」

「ふん、だったら素直に感謝すりゃいいのさ」

「ああ、そうだな。俺の無茶な願いを聞いてFクラスにきてくれてありがとな」

「ん、よろしい」

 

雄二が軽く頭を下げながらお礼を言ってきたのでよしとする。

うん? なんの話しかって?

あー、俺はAクラス上位の成績がある。テストは別に失敗しないようにできた。ここまで言えばわかるか? わからなかったら……まぁ気にすんな。そんなに重要なことじゃない。

 

「んー、先生こないな」

「まぁどうせ職員会議かなんかだろ。よっし」

 

雄二は適当なちゃぶ台にカバンを置くと壇上に向かう。

 

「ん? なにするんだ?」

「いやなに、先生がいないから代わりに壇上に立ってようかと」

「ふぅん」

 

壇上に向かう雄二をチラッと見たあと興味なさげに外のほうを見る。

あ、あの校門で鉄人もとい西村先生と言い争ってるのは……明久か。

 

「ま、どうでもいいが。やりすぎんなよ?」

「それは保証できないな」

 

ニヤリ、と笑う悪友。

雄二の性格やほとんど宛にできない原作の知識からすると、明久をからかうためだろう。あいつはこういうときに限って遅刻とかするやつだし、それに変な勘違いを起こしてくれそうだ。

たぶん、自分が遅刻した理由が大変なことだと思ってクラスのみんなが心配してくれてるはずっ! とか考えてるんじゃないだろうか? そしてその妄想の中の心配してるクラスメイトに心配いらないことをアピールしようと、馬鹿なことを―――

 

『すいません、ちょっと遅れちゃいましたっ♪』

『早く座れこのウジ虫野郎』

 

―――と、ちょうど明久が来たようだ。同時に雄二の罵倒が冴え渡る。

 

『聞こえないのか? あぁ?』

 

まぁ、頑張りなさい。俺はできるだけ君たちを応援しよう。

……どうせできるのは、それだけさ。






まぁこんな感じです。須川君はそこそこバカテスのテンションになってると思います。
少年期の説明を軽くすると、フラグ建てとこの小説はこんな感じですよ、という説明的な感じですかね。別になくてもよかったのですが、私的にはけっこう気に入ってます。

TSアンケート結果
島田さんと姫路さんの性別が元に戻りました。
(♀→♂→♀)
TSヒロインが一人増えました。Dクラス代表平賀君です。
性格は純情乙女ということですが、それだけじゃ刺激が足りなかろうてってことで一つ設定を付け足した形になります。まぁけっこうありがちな設定だとは思いますが最近見てなかったのでいいかなと。どうなったかは出てからのお楽しみってことで。


人物プロフィール


根本恭子
恭子ちゃん。この作品のメインヒロイン(?)。ストーカー気質でヤンデレ要素もあります。容姿は原作根本君の顔をもうちょっと女の子っぽく丸くし、長髪にした感じで。たれ目美人。
子どものころ、いじめられていたときに狙ったかのように現れてささっと解決してしまった須川君に一目惚れ。その想いは年々大きくなり―――現在に繋がる。
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