どうやら俺は須川君に憑依したようだ。   作:葬炎

7 / 8
〜第四問〜 前半

第四問

 

問 以下の問いに答えなさい。

『(1)sin・cos・tan の意味を答えよ。

(2)sin・cos・tan の関係を式で表せ』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

須川亮・姫路瑞希の答え

『(1)sin・・・・・正弦

cos・・・・・余弦

tan・・・・・正接

(2)tan0=sin0/cos0』

 

教師のコメント

正解です。少し簡単すぎましたかね?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

吉井明久の答え

『(1)sin・・・・・吉井明久』

 

教師のコメント

誰がサインを書けと言いましたか。無駄に綺麗な字なのが腹立たしいですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

根本恭子の答え

『(2)sinとcosはヒロインで、tanに積極的にアピールしてる。しかしtanは中々どっちか決めれない。年々積もってゆく想いが止めれなくなったsinは、抜け駆けをしてtanに―――』

 

教師のコメント

三角関係ではなく三角関数について答えてください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

__________

 

 

 

 

 

 

 

 

『須川! 前線の部隊が交戦に入った! 俺たちはどうすればいい?』

 

「まだ試召戦争は始まったばかりだ。俺たちはピンチになった生徒を援護し、時間をかせぐ部隊だからな。極力戦闘は避けていつでも動けるようにしろ!」

 

『『『了解!』』』

 

今はDクラスと試召戦争の真っ只中、俺は遊撃隊の隊長に任命されていた。理由は自分で言うのもあれだが頭いいし、雄二の悪知恵も察して理解することができるから指名された。

遊撃隊の人数は俺を含めて精鋭5人、役目は時間稼ぎや援護と戦況に合わせて迎撃、追撃することだ。まぁようするに俺の一存で自由に動かせる部隊と思ってもらっても構わない。

 

『くっ、もう残り一桁だ! 援護を頼む!』

 

「お前は元から一桁だろ!」

 

『くっくっくっ、ついに俺の本気を見せる時がきたか……!』

 

「それ、昨日も言ってなかったか?」

 

馬鹿なことを言っている連中に突っ込みを入れつつ、こっちはこっちで任されている仕事をこなす。

っと、あそこがピンチだな。

 

「山田! あっちの田中がピンチだ! 前原! 横溝が変な顔してるが、なにかあったのか?」

 

『はい! 横溝は先日未明、また木下(姉)に告白していたという情報があがってます!』

 

「よし、じゃあ横溝は援護してDクラスの生徒を倒したあと、一緒に始末しろ!」

 

『了解!』

 

戦場全体を見回し、危なそうなところに遊撃隊を送り込む。横溝? ああ、気にするな。些細なことだ。

どうやら戦場は平和―――と言っていいかな? 今のところ問題はなさそうだ。少し押されぎみだが、それはFクラスだし仕方ないことだろう。さて、じゃあ俺も、ん?

 

『さぁこい! この負け犬どもが!』

『て、鉄人!? 嫌だ、俺は補修室になんて行きたくない!』

『ってかそれが教師の言う言葉かよ! このチンパンジーが!』

『ほほう、そんなに俺の特別講習(マンツーマン)を受けたいか。いい度胸だ!』

 

『『い、嫌だーーーー!』』

 

……うん、さすがに教師として負け犬って言うのはどうかと思うよ?

しかし、だいたい把握した。逆らう者は地獄を見る、と。

さて、そろそろ明久たちが率いる中堅部隊と交代になるはずだ。あいつなら今の鉄人の行動に恐怖して逃げてもおかしくないが、たぶんそこは雄二が手を打っているだろう。

しかし、俺は戦闘に出れなかったな。一応雄二からの司令で『今回の試召戦争中に一回だけでいいから戦闘しておけ』って言われてたんだが。まぁ、たぶん大丈夫だろ。

 

「須川!」

「ん? 木下か」

 

俺が呼ばれた方向を向くと、苦戦している木下の姿があった。

お、これはチャンスかな?

 

「儂の点数がもう心もとないのじゃ! 代わってくれ!」

「りょーかい。それじゃ、『試獣召喚(サモン)』!」

 

俺の足元に幾何学的な 魔法陣が現れる。

そう、この『バカとテストと召喚獣』の世界で生み出された機能、『召喚獣』である。

これは召喚者の容姿をそのまま二頭身くらいにディフォルメし、動物の耳や尻尾を付け、そしてなにかしらの武器を持つ小人、通称召喚獣を呼び出す機能である。

そしてここ文月学園ではその召喚獣を用いた代理戦争、試召戦争によってクラスの設備を戦争した相手のものと交換することができるというルールがある。

 

 

※詳しく原作一巻をお読みください

 

 

「よし、木下に代わり俺が相手をさせてもらう」

 

『ふん、Fクラスの連中が何人来たところで変わらねえよ!』

 

台詞が明らかにやられ役のなんだが……

まぁ、相手が言う分には問題ないだろう。俺は自分の召喚獣の装備を確認する。

うーん、相変わらず変な装備だな。俺の召喚獣は執事服のようなものをまとい、武器は―――両手に大剣を持っていた。その大剣はそば切り包丁のように手元まで刃があり、かなり重そうだ。

 

 

『Fクラス 須川亮 vs Dクラス 山田太郎

化学 56点 vs 82点』

 

 

「さぁ、やるか」

 

『へっ! 武器が大きい程度、Fクラスの張りぼてが

"ザシュッ"

なにぃっ!?』

 

なにかしゃべっている間に斬りかかり、木下との戦闘により点数が残り少なかったDクラスの生徒はあっという間に終わってしまった。

卑怯? 戦争の間にグダグダしゃべってるほうが悪いんだ。

 

『む。Dクラスか。よし、補習授業だ! こい!』

『い、いやだぁーーー! 誰か助けっ――――――』

 

 

バタン、ガチャガチャ

 

 

「……」

 

少し、悪いことしたかな?

ま、まあいい。他のひとの援護に―――

 

「おろ? もう交代してるのか」

 

どうやら中堅部隊が来ていたようで、木下率いる前線部隊はもう退いたようだ。

遊撃隊は……今のとこ全員生存か。よし!

 

「遊撃隊に通達! 一旦引いて点数を補充するぞ!」

 

『『『『了解!』』』』

 

後は中堅部隊に任せ、遊撃隊は一旦退く。できるだけ戦闘しないようにしているとはいえピンチのやつを助けるためには戦闘をしているので少しずつ減っているのだ。

うーん、俺は今のところ一戦しかしてないし、点数減ってないんだけどなあ……

まあ、俺も下がるか―――ん?

 

『美波お姉さま! Fクラスにいたんですね!』

『美春!? Dクラスにいたのね! 私に付き纏わないでっていつも言ってるでしょ!』

『嘘です! お姉さまは本当は美春と居たいはずです! 恥ずかしいから言えないだけです!』

『ああもう! いつものことながら面倒い子ね!』

 

なにやら島田さんがDクラスの女子生徒に絡まれているのが見える。楽しそうだな。邪魔しないであげよう。

こっちを見て目でなにか訴えかけてくる島田さん。んー、アイコンタクトできるほど親しくないし、わからなかったってことにすれば問題な「須川! 助けて!」と、いうわけにはいかなくなったようだ。名指しされてしまった。

 

「ちっ、明久はどうした! あいつなら生贄にできんだろ!」

「普通女の子に舌打ちする!? まぁ面倒いことに巻き込んだことはわかってるけど……。吉井のバカは倒し―――逃げたわよ!」

 

足元に転がる明久っぽい死体は目の錯覚か。まぁたぶん突っ込みのノリで攻撃したら当たりどころが悪くて倒れたまんまってとこか。まあ明久なら大丈夫だろ。

 

「はぁ、しゃーねえなあ。試獣召喚(サモン)!」

 

本日二度目の召喚の我が召喚獣。点数差は―――

 

『Fクラス 須川亮 vs Dクラス 清水美春

科学 56点 vs 94点』

 

「邪魔するのは皆殺しなのです! 容赦はないですーーーーふぎゅ!?」

「迷惑をかけるなぁ!! 軍規を忘れたかあぁぁぁ!」

 

と、今から召喚獣によるバトルが始まるってとこで清水の頭が叩かれ動き出す前に止まる。あいつは―――

 

「ぐ、軍規!? 私聞いてないです―――代表!」

「知らんッッ! 他部隊に迷惑をかけるなといつも言ってるだろうがぁ! 罰として補習室に直行だ! グズグズするなぁッッ!」

「り、理不尽です……!」

 

あの気迫のすごい生徒は代表。そう、Dクラス代表。

Dクラス代表平賀。見た目は青みがかった黒髪を首元ぐらいまで伸ばして、目は勇ましいとでも言うようにキリッとしている―――女子生徒だった。

 

「教論! こいつは軍規を乱した! よって補習室に連れてって頂きたい!」

「清水か。いつも話しを聞かなくて困ってるからな。わかった、連れていこう。ついでに性格矯正できればいいんだがな」

「是非お願いするであります!」

「せ、先生! 私はまだ負けてな―――」

 

鉄人が清水さんの言い訳を無視して首元を掴み引きずっていく。

戦って負けてもいないのに連れてかれるのはちょっと可哀想かなと思ったが性格を省みると別にいいやって気がしてきた。

と、清水の暴走を止めたDクラス代表―――平賀さんがこっちにくる。

 

「迷惑をかけたな、そこのFクラスの―――す、須川君!?」

「おー平賀。お勤めごくろーさん。かっこよかったぞー」

「あのー、その……」

 

さっきまでの勇ましい姿はどこにいったのか、俺を視認した瞬間目尻が垂れ下がり気迫もなくなって普通の女の子になってしまった。なぜだろうか?

 

「えーと、しゃっきのは気のせいでしゅ!?」

「焦るな。噛みまくってるぞ」

 

顔を真っ赤にしながらもなにか言い訳をしだす平賀さん。

もう今にも爆発しそうなほど目を回し頭から煙を吐いていた。可愛いけど、可愛いけど、さっきの見ちゃったら、ねえ?

 

「あぅあぅあぅ……お先に失礼するであります!」

「あっ。……倒すチャンスだったかな?」

 

顔が真っ赤なままDクラスに走って戻っていく平賀さんを見つつちょっと下衆いことを呟く。

と、気づいたら既に島田さんは前線に戻り明久も復活しているようで元気に騒いでいた。

 

それに少し安心して足早にFクラスへ戻って行った。




やだ横溝君便利。まともに出ることはないけど目立つモブの役目はだいたい彼のせいにしとけば問題ない(爆)。

平賀君を出すため清水さんと原作通り戦う直前の展開を書いて偽情報を流すまでの話しを切ったら短くなってしまいました。申し訳ないです。

冒頭の問題についてなのですが、あれで大丈夫ですかね? できればネタ切れしてるのでリメイク後を全部投稿し終わった後は冒頭の問題を抜きで進めるのを考えているのですが。ですが気に入ってくれる人がいるようでしたら妥協案とか考えてみます。




次平賀くん、もとい平賀さんのプロフィールなのですが、ネタバレ含みます。それが嫌な方はスルーで!


















平賀 愛泉(あい)
Dクラス代表平賀源二。のTS。
髪型は青みがかったセミロング。顔は常に微笑んでいるような感じで癒し系?
性格は温厚で優しく純真。誰からも好かれる女子生徒―――表は。
二重人格で様々な条件で裏の性格になる。
裏は軍人のようにルールなどに厳しく、常に警戒してるのか無表情で目尻がつり上がっている。あとは細かなことにかなり大きな声で注意してきて割と嫌われ者。だけど何事にも真摯に答えるのでなんだかんだ女子に頼りにされてたりする。男子は一部親衛隊を組んでるやつらもいる。
基本表の性格が出てて、片方が出てる間もう片方は寝ているような感じらしい。記憶は共通。

須川を見ると例外の時を除き強制的に表の性格になる。理由はお察し。
二重人格って一昔前はけっこう見かけたけど最近あまりないですよね。そうでもないですか?


ちなみに本編で名前の説明がなかったのはプロフィール書いてる途中で思いついたから。特に理由はないけど直さなくてもいいかなと。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。