嫌われ者のヒーローアカデミア   作:ことのは しらべ

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こんにちは、ことのは しらべ でございます。
今回が初投稿となります。拙い文章ではございますが何卒よろしくお願いします。


入学編
蜚蠊茶跳:オリジン


事の始まりは中国の軽慶市

発光する赤子が生まれたというニュースだった。

 

以降、各地で「超常」は発見され、原因も判然としないまま時は流れる。

 

いつしか「超常」は「日常」に…

架空(ゆめ)」は「現実(げんじつ)」に!!!

世界総人口の約八割が何らかの特異体質

である超人社会となった現在!

 

混乱渦巻く世の中で!

 

かつて誰もが空想し憧れたひとつの職業が脚光を浴びていた!!

 

超常に伴い爆発的に増加した犯罪件数

法の抜本的改正に国がもたつく間

勇気ある人々がコミックさながらに

ヒーロー活動始めた。

 

超常への警備!悪意からの防衛!

たちまち市民権を得たヒーローは、

世論に押される形で公的職務に定められる

 

そんな世の中で子供たちの憧れがヒーローに集まらないはずがなく…

 

私の名前は、蜚蠊(ひれん) 茶跳(ちゃばね)

個性が少しヴィランっぽい…と言うより、少し気持ち悪いだけなのだか…

 

「くらえ!がいちゅうおんなひさつパーンチ!」

 

と、小学校の時は近所のガキ大将によく呼び出されては、「ヒーローごっこ」と称して殴られていた。

 

「これで少しは綺麗になったかしらァ

油虫ちゃん♪」

 

と、トイレの上から水をかけてくる女子

 

「オラァ!害虫駆除だァ!くたばれぇ!」

 

と言って私を殴る男子

 

これが中学の時。

 

…まぁ、薄々気づいていると思うが、

私の個性は、「ゴキブリ」

害虫の王様のあのゴキブリである。

 

頭からは長い特徴的な触覚。

 

肩甲骨の辺りからは、翅が二対。

 

尾てい骨の辺りからは「尾葉」と呼ばれる

器官。

 

腕は二の腕の半ばから外骨格に覆われていて、横腹からはゴキブリの脚が生えている。

 

そして、太ももの半ばから先がゴキブリの脚になっており、目は黒目の部分が複眼になっている。

 

これが、私…

 

そう、私は…嫌われ者なのである。

 

 

_________________________

 

 

そんな嫌われ者の私にも夢がある。

 

それは「ヒーローになること」

 

もっといえば、ヒーローになって私のことをヴィランだのなんだのと言ってきた連中を見返してやることだ。

 

そして今日は、この夢を叶えるために必要な大事な日なのである。

 

『今日は俺のライヴにようこそー!!!』

 

『エヴィバディセイヘイ!!!』シ-ン…

 

そう、今日は雄英高校ヒーロー科の実技試験の当日なのである。

 

『こいつあシヴィー!!!』

『受験生のリスナー!』

 

『実技試験の概要をサクッとプレゼンするぜ!!アーユーレディ!?』

 

『YEAHH!!!!』シ-ン…

 

『入試要項通り!リスナーにはこの後!10分間の「模擬市街地演習」を行ってもらうぜ!!』

 

『持ち込みは自由!プレゼン後は各自指定の演習会場へ向かってくれよな!!』

 

『演習場には仮想敵(かそうヴィラン)を3種・多数配置してあり、それぞれの「攻略難易度」に応じてポイントを設けてある!!』

 

『各々なりの”個性”で”仮想敵(かそうヴィラン)”を行動不能にし、ポイントを稼ぐのが君たち(リスナー)の目的だ!!』

 

「質問よろしいでしょうか!?」

 

「プリントには4種の(ヴィラン)が記載されています!」

 

「誤載であれば日本最高峰たる雄英において恥ずべき痴態!!」

 

「我々受験者は規範となるヒーローのご指導を求めてこの場に座しているのです!!」

 

「ついでにそこの縮毛の君」

 

「!?」

 

「先程からボソボソと…気が散る!!」

 

「物見遊山のつもりなら即刻 雄英(ここ)から去りたまえ!」

 

「すみません…」

 

なんだか私と同じ感じがする子だな…可哀想だ

 

『オーケーオーケー受験番号7111くんナイスなお便りサンキューな!』

 

『4種目の(ヴィラン)は0ポイント!そいつは言わばお邪魔虫!』

 

『各会場に一体!所狭しと大暴れしている「ギミック」よ!』

 

「有難う御座います失礼致しました!」

 

『俺からは以上だ!!最後にリスナーへ我が校校訓をプレゼントしよう』

 

『かの英雄ナポレオン=ボナパルトは言った!』

 

『「真の英雄とは人生の不幸を乗り越えていくもの」と!!』

 

Plus Ultra!!(更に向こうへ!)

 

『それでは皆良い受難を!!』

 

 

___________________

 

 

今は市街地演習の最中で…

 

『標的捕捉!!ブッコロス!!』

 

…なんとも物騒な敵との戦闘中である。

 

…プレゼントマイクの不意打ちスタートには多少びっくりしたが今のところは順調。

 

これで40ポイント目である。戦闘向きじゃないっぽい子が襲われてたから助けに入ったのだ。

 

「…とりあえずこれもサクッとやろう」

 

そう言って私は一気に距離を詰める。

 

そして左脚で地面を踏み込み回転し、スピードを殺さぬまま右脚でロボットの頭を地面に叩きつける。

 

動かなくなったのを確認してから後ろを振り向き…

 

「…大丈夫?」

 

と、声をかけるが…

 

「ひぃ…!気持ち悪い…!こっち来るなぁ!ゴキブリ女!」

 

…ハイハイ聞き飽きたよそんな言葉、雄英ヒーロー科志望でもこういう奴はいるんだなぁ…

 

「…あっそ」

 

と、言い放ちその場を後にしようとすると

 

BooooM!!

 

という音ともにバカでかいのが姿を現した

 

あれが0ポイントか!ギミックったっていくらなんでもデカすぎるでしょ!?

んー…どうしようかな…あれに立ち向かっても旨味ないしな…

 

まぁ…ギミックだし、ほっとくか…

触らぬ神に祟りなしで、0ポイントを無視して私の受験は終わった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




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