今回から第三章です!
嫌われ者とコードネーム
体育祭を見返すなどして2日後あいにくの雨の中登校していると…トントンと、肩を叩かれる。
「ッ!!?!?!?」
私はびっくりして前へ飛び退き壊れたブリキのように振り向く。
「いやぁ〜ごめんね!驚かせるつもりはなかったんだ…」
…誰だこの人…?てっきり知り合いだと思ったんだけど…
「君、雄英の子だろ?体育祭見たよ!良かったぜ!……見た目はアレだけど……」
……?
「あ〜!私も見たわよ!意外と大きいのね、惜しかったわね〜……見た目はアレだけど……」
……???
「めちゃくちゃ早かったよな!……見た目はアレだけど……」
……?????
え、いや、ちょ、あの…
「し、しし失礼しましゅっっ!!!」
「「「はやっ!」」」
な、なんだ!?なんだこれ!?!?う、うれ、嬉しい?嬉しいぞ!
……いや、まぁ、うん…あんな感じだったけど……それでも!自分の頑張りが認められたようで凄く嬉しい!
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「あ…り、力道くん…そ、の…ありがとう…代わってくれて…」
「ん…?ああ、いいってことよ!」
学校に着き、私が真っ先に向かったのは自分の席……ではなく、力道くんのところだった。
体育祭の時のオリエンテーション種目で私の代わりに出てくれたのが力道くんだったからだ。
席に戻り、みんなの話を聞いてると、やっぱりみんなも話しかけられたようだ。
「たった一日で一気に注目の的になっちまったよ、やっぱ雄英すげえな…」
うん…すごい…もっと私も頑張らなくちゃ…
「おはよう」
相澤先生が入ってくるとさっきまでの騒がしさが嘘のようにみんなピタッと席に着いた。
「相澤先生包帯取れたのね良かったわ」
「婆さんの処置が大袈裟なんだよ」
「んなもんより今日の”ヒーロー情報学”ちょっと特別だぞ」
何すんだろ…テストとかだとやだなぁ…
「「コードネーム」ヒーロー名の考案だ」
団結力……!一生合わせられる気がしない…
「というのも先日話した「プロからのドラフト指名」に関係してくる」
「指名が本格化するのは経験を積み即戦力として判断される2、3年から…」
「つまり今回来た”指名”は将来性に対する”興味”に近い」
「卒業までにその興味が削がれたら一方的にキャンセルなんてことはよくある」
「頂いた指名がそんまま自身へのハードルになるんですね」
なるほど…指名を貰えていれば自分の将来性に箔が付くのか…でも、指名を貰えなかったらどうするんだろ…?
「で、その指名の集計結果がこうだ」
轟 4,123
爆豪 3,556
常闇 360
飯田 301
上鳴 272
八百万 108
「例年はもっとバラけるんだが2人に注目が偏った」
んー…やっぱないかぁ…ワンチャンないかなって思ってたけどやっぱり本戦でれてないと厳しいよなぁ…
「これを踏まえ…指名の有無関係なく、いわゆる職場体験ってのに行ってもらう」
!!…なるほど、行った先で興味を持ってもらえれば、指名を貰った人たちと同じ……とは行かなくても、将来性に箔が付くのか。
「お前らは一足先に経験してしまったがプロの活動を実際に体験して、より実りのある訓練をしようってこった」
「それでヒーロー名か!」
「俄然楽しみになってきたァ!」
力道くんもお茶子さんも気合入ってるなぁ…
「まァ仮ではあるが適当なもんは…」
「付けたら地獄を見ちゃうよ!!」
「この時の名が!世に認知されそのままプロ名になっている人多いからね!!」
「まァ、そういうことだその辺のセンスをミッドナイトさんに査定してもらう」
「将来 自分がどうなるのか名をつけることでイメージが固まりそこに近づいてく。それが「名は体を表す」ってことだ」
「”オールマイト”とかな」
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んー…全然思いつかないなぁ……名前なんて考えたことなかったし……
「じゃ、そろそろできた人から発表してね!」
…!!!もう15分!?それに発表するの!?
「行くよ…」
青山くんもうできたんだ…一体どんな……
「輝きヒーロー”
「短文!!!」
なんというか……これは……!
「じゃあ次アタシね!エイリアンクイーン!!」
「
「ちぇー」
三奈ちゃん!?ああ…なんだか大喜利っぽい雰囲気に……
「じゃあ次私いいかしら」
「小学生の頃から決めてたのフロッピー」
「カワイイ!!親しみやすくて良いわ!!」
「みんなから愛されるお手本のようなネーミングね!」
あ、ありがとう…梅雨さん…おかげで流れが変わったよ…
「んじゃ俺!!
「「赤の狂騒」!これはアレね!?漢気ヒーロー”
「そっス!だいぶ古いけど俺の目指すヒーロー像は”
「フフ…憧れの名を背負うってからには相応の重圧がついてまわるわよ」
「覚悟の上っス!!」
それから、自身の個性、見た目、憧れなど、様々な思いを込めたヒーロー名を発表していった。
「爆殺王」
「そういうのはやめた方が良いわね」
「なんでだよ!!」
だ…ダメなのか…
フリップに書いていた「害虫女王」の文字をそっと消す。
「じゃ、私も…」
「考えてありました」
そう言って「ウラビティ」と書かれたフリップを出すお茶子さん。
「思ってたよりずっとスムーズ!残ってるのは再考の爆豪くんと…」
「飯田くん、蜚蠊さん、そして緑谷くんね」
うぅ…なんだかゴキブリに引っ張られちゃって…コレって感じのが思いつかない……
スっ…と「天哉」と書かれたフリップを出す天哉くん…
「あなたも名前ね」
天哉くん……体育祭の日、天哉くんも早退をしていて、なんでも、お兄さんが
朝から元気がないみたいだったし…お兄さん…具合良くなかったのかな…
…って出久くんも決まったの!?ど、どうしよう…
私は…何になりたいんだろうか……
……私は…”害虫”じゃなくて…もっと、色んな人を助ける…人の役に立つ…そんな…そんな”益虫”になりたい…!
「き…決まり…ました…」
「え、とBeneficial insectを…も、もじって…つけました…」
「益虫ヒーロー”ベネバグ”」
「
「は、い…なれるかどうか……わ、分かりませんけど……」
「一緒に頑張って行きましょうね!」
「は、はい…!」
こうして、私のヒーロー名は”ベネバグ”に決まり、あとは、職場体験先を決めるだけとなったのだった。
コードネーム考えるのに時間かかってしまいましたね…
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