今回はタイトル通りトラウマ的な表現がございますのでご了承ください。
朝、いつものように学校に来ると何やら人だかりができていた。
「オールマイトの授業はどんな感じです?」
「え!!?あ…すみません僕、保健室行かなきゃいけなくて…」
どうやらオールマイト先生のことを聞きにマスコミの人達が大勢で来ているようだ
まぁ、無視すればいいか……
「オールマイトについて…ってゴキブリ!?気持ち悪い…!」
進む進む、雄英まであと少し、ザワザワとする周りのマスコミたちが、嫌悪を張りつけた顔で私を見てくる。
『気持ち悪い』そんな言葉ばかり聞こえてくる。
足が竦む、体が震え、嫌な汗が全身から噴き出す。呼吸は浅く、走ったわけじゃないのに心臓がバクバクとうるさい。
「あ…………い…や…やめ……て……」
気持ち悪い、この言葉が耳元で聞こえる、もう誰も見ていないのに、何度も何度も。
ついに歩けなくなった私は頭を抱えその場にうずくまる。
「はっ……!はっ……!はっ……!」
息が吸えない苦しい嫌だ怖い考えがまとまらない。
あああ……!うるさい……!嫌だ怖いごめんなさい許して助けてなんで嫌だ……ごめんなさい殴らないで……蹴らないで……嫌だ………
「おい!蜚蠊!大丈夫か!?おい!」
というイレイザー先生の言葉を最後に私の意識は途絶えた。
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中学の時…ずっと言われ続けた言葉だった。これが私の日常だった。
机は罵詈雑言で真っ黒で、お前みたいなやつがと制服を奪われたり、殺虫スプレーをかけられたりもした。名前を呼ぶことすら許されず、害虫駆除だと称して殴られ、蹴られ、毎日ボロボロだった。理由は……不快だからだった。
でも、私は壊れなかった……いや、壊れられなかった。
慣れてしまったのだこの『日常』に、痛みも感じない、感情も動かない、あるのは虚無だけだった。
辛かった苦しかった何も感じないこの状況に恐怖した。そして、それと同時に戻りたくないと思ってしまった。あの悲しみや痛みを感じたくないと思った。
だから私は未だに皆のことを名前で呼ぶことができていない。
彼らがそんなことをする人達ではないと頭ではわかっている。
けど……怖いんだ……もしダメだったらと思うと怖くて声も出ない……
けど……もしも……もしもいつか言えたら……私は……
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「はっ!!!」
ここは……私、一体どうして………
「目ェ覚めたか」
「!?」
声のする方を見るとイレイザー先生が椅子に腰掛けていた。
「……先生……ここは……」
「ここは保健室だよ、蜚蠊、今朝学校の前で倒れただろ」
そうだ……学校の前にマスコミがいて……それで…私……私……?
「……大丈夫か?」
「は……はい……大丈夫……です」
ダメだ、今朝のことあんまり覚えてない……
「そうか…なら、俺は授業に戻るよ」
「担当の先生には言っとくから念の為、蜚蠊は午後から授業出ろ」
「今日のヒーロー基礎学は
「は……はい……」
「それじゃ、リカバリーガールあとはよろしくお願いします。」
「はいさね」
上手く……思い出せない…けど…こわっ…かった……?
けど、何が………
「それと蜚蠊」
「?」
保健室を出る前にイレイザー先生が振り返ってこちらを向く。
なんだろ……?
「中学の時のことは聞いてる…だから、あんま無理すんなよ」
そう言ってヒラヒラと手を振りながら出ていくイレイザー先生。
なんのことを言われたのか分からなかったけど、この言葉を言われた時、私は心臓を掴まれたような気がした。
お読みいただき感謝です。
前回感想でご指摘を受けましたので「オリ主」「オリジナル展開」のタグを追加致しました。
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