嫌われ者のヒーローアカデミア   作:ことのは しらべ

6 / 15
今回もトラウマ描写がございます。
苦手な方はご注意ください。



嫌われ者とトラウマ2

「倒れたって聞いたけど大丈夫やった?」

 

そう聞いてきたのは、よくブロッコリーくんと一緒にいる茶髪の子だ。

どうやら今朝のことを心配してくれているみたいだ。

 

「う…うん…だいじょぶ…」

 

といってもあまり今朝のことは覚えていないのだが、

 

「で…でも…なんで倒れたかあんま覚えてなくて…」

 

「そうなんだ…無理せんでね!」

 

ホンワカしてるけどとっても優しい人だ……

 

「そういや自己紹介まだだったね。わたし麗日(うららか)お茶子(おちゃこ)よろしく!」

 

「わ…私は…蜚蠊(ひれん)茶跳(ちゃばね)…よ…よろしく…」

 

 

 

 

_________________________

 

 

 

「よし、全員席につけ」

 

チャイムとともにイレイザー先生が話始める。

 

「今日のヒーロー基礎学だが…俺とオールマイトそしてもう一人の3人体制で見ることになった。」

 

「ハーイ!何するんですか!?」

 

「災害水難なんでもござれ人命救助(レスキュー)訓練(くんれん)だ!!」

 

私の個性はあまり救助活動には向かない個性だからな…どうするか…

 

「今回コスチュームの着用は各自の判断で構わない、中には活動を限定するコスチュームもあるだろうからな」

 

「訓練場は少し離れた場所にあるからバスに乗っていく、以上、準備開始」

 

コスチュームは…あったほうがいいか…よし…!

 

気合い入れてくぞ!

 

 

 

__________________________

 

 

 

「バスの席順でスムーズにいくよう番号順に二列で並ぼう」

 

私が気絶している間にどうやら学級委員長決めがあったらしく、委員長になったメガネくんが仕切っている。

 

随分と気合入ってるなぁ…

 

「こういうタイプだった、くそう!!!」

 

…まぁ、今回のバスは対面式で座るタイプのバスだったのであまり意味がなかったのだが。

 

 

_________________________

 

 

 

「私思ったことなんでも言っちゃうの緑谷ちゃん」

 

「あ!?ハイ!?蛙吹さん!!」 「梅雨ちゃんと呼んで」

 

「あなたの”個性”オールマイトに似てる」

 

少したって、今はみんなの個性の話になって、ブロッコリーくんの個性の話に。

 

確かに…すごいパワーだし似てるけど…

 

「そそそそ、そうかな!?いや…でも僕は…そのえー…」

 

「待てよ梅雨ちゃんオールマイトはケガしねぇぞ似て非なるあれだぜ」

 

ウンウン…確かに…と、小さくなってみんなの話を聞いていたのだが…

 

「そういえば!蜚蠊の個性も凄かったよな!」

 

「うぇぇ!?わ…!私…!?」

 

なんだって私に話を振るんだ…ただでさえ大人数で辟易してるってのに……!

 

「うん…!あのスピードと危険察知能力だけでもすごいのに環境適応能力……だっけ…?で、上鳴くんや耳郎さんの個性を無効化するなんて、とってもすごい個性だよ…!」

 

「あ……あり…がと…?」

 

うぉぉ……ブロッコリーくん早口……で、でも褒められてるし悪い気はしないかも…

 

「ところで蜚蠊ちゃん前から気になってたのだけど」

 

みんなが私の個性についてやんややんや言っていると、カエルさんがそう話しかけてきた

 

「な…なに…?カエルさん……?」「梅雨ちゃんと呼んで」

 

「そうそれ、蜚蠊ちゃん……どうして私たちのこと名前で呼んでくれないのかしら……?」

 

「!?」

 

そ…それは…

 

「確かに……親しいって感じのあだ名じゃないよね」

 

「あぁ、俺もおさとうくんって……」

 

「うちもお耳さんって……あれ?でも上鳴って確か……”電気くん”って普通に名前で呼ばれてなかったっけ…?」

 

え……?

 

「あー確かに…でもなんでだ?」

 

「昔馴染みとかじゃないのか?」

 

「うぇっ!?いやー……会ったことあったらぜってぇ覚えてるって!」

 

あ……え……嘘……そん……な…い…や…知ら……嘘…

ダメ……ダメ…なん……で……

 

「………なさい……!」

 

「ん?どうしたんだ蜚蠊くん」

 

「ごめんなさい!!!」

 

「「「!?」」」

 

「ごめんなさい……!ごめんなさい……!ごめんなさい……!わ……たし………知ら……な……く……て……」

 

『○○くんこれ………』

 

『おい!お前みてぇな害虫が、なに一丁前に人間様の名前呼んでんだ!!?あぁ!?』

 

『はっ!?ご……ごめ…』

 

『躾が必要だ……な!!オラっっ!!オラっっ!!』

 

『『ギャハハハハ!!!』』

 

……やめ……て…

 

「はあ……!はぁ……!はぁ…!カヒュッ……!ゴホッ!……ゴホッ!」

 

「ちょ!?大丈夫!?」

 

息が上手く吸えない…みんなの声が遠い……あぁ……わた……し……また……

 

「おい!しっかりしろ!」

 

「!?」

 

イレイザー先生…?

 

「深く…ゆっくり息しろ」

 

「はぁー…!ふぅ…!………はぁー…ふぅ…」

 

「落ち着いたか?」

 

「あ………は………い……」

 

イレイザー先生のおかげで落ち着くことが出来た……

みんな愕然とした表情でこちらを見ている。

 

「相澤先生…これは一体……?」

 

「……もう着くぞ準備しとけ」

 

「え!?ですが先生!」

 

「準備しろ」

 

「「「は…はい…」」」

 

みんな私の事を見てくる心配だったり戸惑い、困惑、様々な感情が入り交じった瞳で。

 

なんで……こんなに取り乱したんだ………?自分でも分からない……こんなふうになること……今まで……はっ!

 

そういえば……今朝……私…倒れて……?

 

もしかして……トラウマ………?

 

いやっ!そんなはずない……私は慣れたんだ……慣れたから……大丈夫…大丈夫…なんだ……

 

でも…じゃあなんで…こんなにも…みんなが怖いんだ………?

 

 

 

 

 

 

 

 

 




今回もお読みいただき感謝です!
制作の励みになりますのでよろしければ感想、評価などお願い致します!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。