碇レイさんシリーズ   作:ありやす

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朝の幸せな時間

「おはよう、綾波」と、碇くんが私に挨拶をしてくれるので

私も「おはよう…碇くん…」と、まだ半開きの目を擦り覚醒し切れてない

頭で、碇くんの事を確認する。私が碇くんに微笑むと碇くんも

微笑み返してくれた。私たちは、洗面所に向かい顔と歯を磨く事にした。

お互い、顔を洗いそれから歯を磨く。

そして朝食を作る前にする事で、一つだけ碇くんにして貰う事がある。

それは私の髪の毛を梳いて貰う事。私の髪の毛は重度のくせ毛だから、

とても一人じゃ出来ないから、毎朝碇くんにやって貰う事にした。

碇くんも快く引き受けてくれて、毎朝、私のために

髪の毛を梳いてくれる。碇くんと同棲する前は、

赤木博士に梳いて貰っていたけど、自分で梳く様になった

初めの頃は、一人で出来ず、苦戦している私を見た、

碇くんに「可愛いよ綾波」って笑われた事もあったけど、

今ではそれも良い思い出の一つ。

その日を境に、碇くんに髪の毛を梳いて貰う事にしたかしら?

楽しい思い出を思い出しながら、私は今日も碇くんを櫛を渡して、

「碇くん、今日もお願い」と、頼むと碇くんも「わかったよ、綾波」と

微笑み櫛を受け取ってくれた。碇くんは片手を水で濡らし、私の髪の毛を

優しく触ってくれる。それから、私の髪の毛がある程度、

湿って来ると、髪の毛に櫛を通し始めてくれた。

日によって、櫛の通り具合に違いがあって今日は、どうやら

通りにくい日で碇くんは少し苦戦しているみたい。

頑張って碇くん。

私は心の中で碇くんを応援する。

碇くんは、どんなに髪の毛のくせが強くても、無理に梳こうとせず、

優しく少しづつゆっくりと、私の髪の毛が傷まない様に梳いてくれる。

そうゆう、小さい事だけど私の事を気遣ってくれる所が、私が碇くんの事を

好きになった理由の一つに入るわ。

私がそんな事を考えていると、碇くんは難所を抜けたのか、

櫛を通すのが早くなるけど、また難所に入り梳くのが遅くなる。

それを繰り返して私の髪の毛を優しく碇くんは、梳いてくれる。

この感覚が心地良く、また眠気が私を襲ってくる。

そんな私に碇くんは「綾波、眠かったら、寝て良いよ」と、

優しく言ってくれるけど、私はこの幸せな感覚を長い時間、

味わうためにも起きていたいわ。だから私は碇くんに、

「大丈夫よ碇くん、起きていられるわ」と言うと碇くんは

「無理しないでね綾波」と言って櫛を動かすのを再開してくれた。

碇くんが優しく梳いてくれるから、こそ生まれる、この心地良い感覚が、

私にとっての毎朝の楽しみであり、朝から幸せを感じられる時間。

そんな幸せな時間は長くは続かず、碇くんは私の頭をポンポンと、

優しく二回叩いて「終わったよ綾波」と私に髪の毛が梳き終わった事を

教えてくれた。こうやって碇くんが毎回、私の頭を優しくポンポンと

叩いてくれる理由を聞いたら、碇くんは

「綾波の頭ってその、触ってて、気持ちいいんだ」と頬をポリポリと掻き、

恥ずかしそうに言ってくれたから、その時私も一緒になって恥ずかしい

気持ちになったのを思い出したわ。

そして私が、髪の毛が梳き終わってしまった事に対して、

少し悲しそうな顔をすると碇くんは、私を後ろから

優しく抱き締めてくれた。

これも毎朝、碇くんとやってる事。

私が碇くんに甘えたいけど、言葉にするのが恥ずかしいから、

言葉にせず顔に表すとそれを碇くんは汲み取ってくれる。

そして碇くんは私の耳元で「綾波、朝ごはん食べなくていいの?」と

囁いてくれるから私は碇くんの事を横目で見て、

「食べるでも、もう少しこうして欲しいわ」と言うと碇くんにねだると

碇くんは少し困った顔で「いいよ綾波」と言って抱き締め続けてくれた。

今日は碇くんと、どこへお出掛けしようかしら。

碇くんとなら、どこへ行っても幸せな気持ちでいっぱいになれる。

と考えながら、朝の幸せな時間をもう少しだけ楽しんだ。

 

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