お題「祭り」「アイスクリーム」「老夫婦」を頂き書き上げ
それを先述のお三方に同時修正をして頂き書き上げた作品
「おじいちゃん、おばあちゃん来たよー!」
今年も、もうアイがあの娘を連れて来る時期なのね。
私がそんな事を考えていると
碇くんは抱きついて来たあの娘の頭を優しく撫でながら
「元気だったかな?」と、聞けば
「元気だったよおじいちゃん!」と、答えてくれる。
碇くんとあの娘とのやり取りを見ていたアイに
「今年はあの人は来れないのかしらアイ?」と、聞いてみると
「そうよお母さん。あの人は今日は上司に付き合わされてるの」と、
答えるアイに
「そうなのねアイ。旦那さんが休みの日には
疲れて動けなくならない程度に 甘えた方が良いわよアイ」と、
碇くんを横目で見ながら言うと視線に気付いた碇くんが
「レイ。君はいつも僕に甘えるだろ」と、苦笑気味に言うから
「そうよあなた。これは老後の私だけの特権よ」
なんてやり取りをしていると
「大丈夫、明日は思いっきり甘えるから」とアイが答えたの。
当人がいないところでも相変わらず惚気るこの子に
「はいはい、ごちそうさま」なんて答えると、
「ねぇおじいちゃん、おばあちゃん、早くお祭り行こうよ」と、
可愛い孫娘に急かされてしまったから急ぐしかないわね。
と言ってもアイたちの荷物をここに置いて財布を持つだけ。
荷物を置いて祭りに出かける準備が終わった所で
「トイレは、行かなくても大丈夫なの?」と、言われ
あの娘は「行ってくる」と、一言を残して
急ぎ足でトイレに駆けて行った。
まったく、そんなに急がなくても大丈夫なのに
あの娘にとっては一分一秒でも惜しいのね。
好きな事に対しての思いはアイと変わらないわね。
「お母さん、戻ったよー」と、言うながら
こちらに向かって足音を立てながら向かって来るけど
転ばないかが心配になるわ 。
でもあの娘は私の心配をよそに転ばずにこっちに来たと思えば
そのまま流れる様にして靴を履いたと思えば
「早く行こー」と、玄関先で私たちの事を急かす。
本当にこうゆう所はアイに似たわね。
それにあの娘も今年で八歳になるのね。
時が経つ早さを身に染みながら私たちは
あの娘あとに続く。
家から10分15分歩いていると段々と人通りも増え
祭り独特の活気に溢れていたわ。
あの娘は、そんな祭りの活気に目を輝けせながら
手を繋いでいる碇くんに
「お祭り、すごいねおじいちゃん!」と、言うと碇くんは
「そうだね。はぐれない様にちゃんとおじいちゃんの
手を握るんだよ」と、優しく言ってくれる。
「うんっ」と、元気良く答えてくれるあの娘に対して
私は今のやり取りを見ていて
今の私には言ってくれないから少し羨ましいだなんて
考えてしまうわ。
「ねぇおじいちゃんアイスクリーム食べたいの」と、
可愛い孫娘に上目遣いでせがまれる碇くんは、デレデレな表情で
「わかったよ。じゃぁアイスクリーム屋さんの屋台を探そうか?」
と、言うからかつてのアイに対するお義父さんを
思い出してしまうわ。そして、どうやら最初に行く屋台は
アイスクリーム屋になるのね。
でも、なんで最初にアイスなのかしら?
まぁあの娘って気分屋なところがあるから
きっと思い付きだと思うわ。
そんなこんなで歩く事5分でアイスクリームを出してる
屋台に辿り着いた、あの娘は
「おじさん、バニラとチョコお願い!」と、注文するから
アイに「そんなに食べて大丈夫なの?」と、心配されるけど
そこに碇くんが
「もし、食べ切れなかったら僕が残りを食べるよアイ」と、
提案するけどアイに
「悪いわよお父さん」と、言われるけど碇くんは
「大丈夫だよアイ。ねっそれで良いかな?」と、
あの娘に視線を合わせて言うと
「うんっ残したらお願いおじいちゃん」と、言って
アイスクリームを注文し直した。
毎年、夏祭りの夜は長くなるけど
このドタバタ騒ぎだと、今夜は今まで以上に長く感じるわねきっと