碇レイさんシリーズ   作:ありやす

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綾波レイ、最後のデートside綾波

「綾波、料理美味しい?」と碇くんに聞かれ、私は、

「うん…美味しいわ碇くん…」と微笑みながら言う、私を見て、

安心してくれたのか、「綾波が気に入ってくれて良かった」と、

碇くんも私に優しく、微笑み返してくれた。

このお店のお料理は美味しいけど、やっぱり碇くんのお料理が、

一番好きだわ。でも、どうして急に、高そうなお店に私を、

連れて来てくれたのだろうか?何かの記念日だったかしら?

それとも…碇くんがそんな事しないわ、これ以上はあまり深く

考えない方が良いかもしれないわ。

最初は少食だから、フルコースのお料理は食べ切れないと

思っていたけど、以外に食べ切れる事が出来たわ。

碇くんは、私が食べ切れるかを心配してくれたけど、

私が無事、食べ切れたのか安心してくれたわ。

お料理を食べ終え、碇くんとのお話の時間を楽しんでお店をあとにした。

碇くんが私と同棲する様になった時に葛城さんから貰った車に、

乗せて貰い、碇くんの運転する顔を碇くんにバレない様に、

横目で見ながら、運転に集中している顔を楽しんだ。

碇くんが私を連れて来てくれた場所は、この街が、停電した日の

夜に私と碇くんとアスカの三人で夜景を見に来た、

ところに連れて来てくれた。車を降りる前に、

碇くんが私に厚手のコートを渡してくれた。

そのおかげで私は、二月の夜に吹く北風から守られたわ。

ここに最後に来たのは、高校生一年生の夏だったかしら?

その時も、碇くんと二人きりだったのを覚えているわ。

「ここへ来るのも久しぶりだね」と碇くんに聞かれ私は

「そうね…碇くん高校生以来ね」と、どこか切なそうに答えてしまった。

そこから、碇くんとなんだか気まずい雰囲気になってしまい、

普段なら嫌にならない無言が嫌になってしまい、私は碇くんの

目を見つめて、お互いの沈黙を破る様にして、碇くんに、

「ねぇ碇くん、私、何か碇くんに何かしたかしら?したのなら

教えて欲しいは私、謝るから」と目を滲ませながら言ってしまった。

碇くんは私を落ち着かせるために、私の事を力強く抱き締めてくれた。

そして、私の耳元で「心配させてごめん綾波」と、私に言ってくれた。

碇くんが私の紅い瞳を見つめてくれる。瞳を見つめる碇くんの瞳は、

私しか、映っていなかった。碇くんの考えがまとまったのか、

私に「綾波、大事な話があるんだ」と言ってくれるので、

私は、コクリと頷いた。私も覚悟はできたと思う。

碇くんが決して、私と別れるつもりが無い事はわかっているのに、

碇くんの言葉を聞くのが少し怖い。

そして碇くんは私に思いを伝えてくれた。

「綾波、今の関係を終わらs…」と碇くんが最後まで言う前に私は、

「嫌、碇くんと別れたくない」と強く抱き締めながら言ってしまった。

それにびっくりしたのか、碇くんも私の事を強く抱き締め返してくれた。

でも、それも今日で最後って考えるのがとても嫌だ。

なんで、碇くんは私に、別れ話をするの、どうしてなの?

私、碇くんに、嫌われる様な事をしたの?それとも、

私に魅力を感じ無くなったの?どうしてなの、碇くん…

気付いたら、私は、泣いていた。

そんな私に碇くんは優しく言葉を紡いてくれた。

でも今は、そんな事しないで、私が苦しくなってしまうわ。

なのに碇くんは私の今の気持ちとは関係無く、

「綾波、勘違いしないでくれ、僕は、ただ、これを渡して、綾波と

次の段階に進みたいだけなんだ」と、言葉を紡いで、

ポケットから小さい箱を取り出してくれた。

えっこれって、婚約指輪の箱かしら?

碇くんが私のために、用意してくれたの?

私、碇くんと結婚出来るの?

私、やっと、碇くんと同じ苗字を名乗れるの?

あまりにも急過ぎて、頭の中が混乱してしまっているわ。

気付いたら、嬉しさのあまり泣き止んでいたわ。

そして、私は碇くんの目を見つめて、恐る恐る「碇…くん…それって」と

碇くんに聞くと、碇くんは箱の蓋を開けて私に、

「綾波、結婚しよう、そして不安にさせてごめん」と一言、

言われてしまい、なんて答えて良いのかがわからず、視線が

あちこちに行ってしまったが、最後は碇くんの顔を見て、

また泣いてしまった。急な事に驚いたのか碇くんは

「どうしたの!綾波!」と慌てながらも、私を強く抱き締めてくれた。

私は鼻を啜りながら「だって…碇くん…が急に…言うから…こんな時…

どんな顔をすれば良いか…分からないの…」と私が初めて笑う事が、

出来た日と同じ質問をすると碇くんもあの時と同じ様に

「笑えば、良いと思うよ」と言って微笑んでくれた。

私も「うん」と一言頷いて、今日一番の笑顔を碇くんにしてみせた。

そして、私は碇くんの申し入れを受け入れるために

「こんな、私だけど、これからもよろしくお願いします碇くん」と、

返事をすると碇くんがその場で膝から崩れ落ちてしまった。

私は、その場で膝から崩れ落ちている碇くんに、

「どうしたの!碇くん!」と驚き半分、心配半分といった感じの

声で聞くと、碇くんは立ち上がりながら、私に

「大丈夫だよ綾波、僕も上手く行くかが不安でだったから」と

言ってくれた。碇くん、私の方が不安だったの、

普段なら碇くんがしない様な事をして、

私を勘違いさせる様な事を言った来た碇くんに、不安になったのよ。

「私も、不安だったの碇くんが急に普段行かない様なお店に行って、

あんな事を言うから私、てっきり勘違いしたわ」と

申し訳無さそうに言うと碇くんが抱き締めてくれた。

そして、私の頭を優しく撫で始めてくれた。

碇くんに頭を撫でて貰うのが好き。とても心地良い気持ちになれるから。

気付いたら、全身に力が入っていたのに、碇くんが、

優しく撫でてくれるから、全身から力が抜けるのがわかったわ。

耳元で「良いんだ綾波、僕が心配させたのが悪いんだ」と

囁きながら、頭を撫で続けてくれた。

「くしゅんっ…」と、くしゃみをしてしまった。

良く考えれば、二月の夜に長時間、外に居れば、

くしゃみをしてもおかしくないわ。

すると碇くんが私に「綾波、今日は帰ろうか、夜も遅いし、

何よりこのままだと、綾波が風邪を引いてしまいそうだし」と

心配そうに言ってくれる碇くんに私は、罰として、

「そうね、でも、今日はその…ホテルが…良いわ…」と段々と、

小声になりながらも碇くんに我儘を言ってみた。

碇くんは私の言葉に、混乱したのか、黙ってしまった。

そして碇くんは私に「綾波、それって」と、一言聞いてくれた。

碇くん、どうして、貴方は昔から肝心な所で、私に言わせようとするの

それを含めて、私は碇くんの事好きだわ。

「罰、私を不安にさせた罰…それ以上…言わせないで」と

視線が定まらないまま、頬を紅く染めながら言うと、

碇くんは私の目を見て「綾波、良いのかい?」と一言、言ってくれた。

やめて碇くん、私をそんなにも素敵な目で見ないで、

私が更に碇くんの事が好きになってしまうわ。

私は「うん」と頷く事しか出来なかった。

そして碇くんは私を車に乗せて、走らせた。

一時間程、掛けて私のイメージ合うホテルが見つかった。

私は碇くんに「ここが…良いわ…」と言って車を停めて貰った。

チェックインをして、私たちは部屋に向かった。

荷物を部屋の隅に置いて、シャワーの用意をして、

バスルームに着いて驚いた事がある。

それはバスルームが全面ガラス張りになっていた事。

ここで、シャワーを浴びるの?私が言い出したけど、

中がこうなっていたのは、知らなかったわ。

私は無意識のうちに、視線を碇くんに向けていた。

「綾波、シャワー浴びようか」と私の視線に気付いてくれたのか、

私の手を引いてくれた。

普段一緒にお風呂を入っているのに今日は何だか恥ずかしいわ。

「私が碇くんに無理、言って来ているのに、

なんだか恥ずかしくなって来たわ」と言葉にするだけで、

より一層恥ずかしくなり頬がさっきよりも紅くなってしまった。

碇くんも恥ずかしそうに「そうだね、綾波、僕も恥ずかしいよ」と言って

私を後ろから抱き締めてくれた。

私は碇くんの腕に手を絡めて碇くんに普段しない様な上目遣いで

「碇くん…私…そろそろ…」と甘えた声で言うと、碇くんは、

私をお姫様抱っこでベットまで運んで優しく降ろしてくれた。

そして、私に覆い被さる様にして、

私に「綾波、良いのか?僕は綾波の事を大事にしたい」と

鼻息を荒くして聞いてくれた。やっと私は碇くんに

全てを捧げる事が出来るのね。ここまで長かったわ。碇くんが私の事を

大事にしてくれるからこそ、ここまで掛かったと考えると嬉しさで、

心が満たされるわ。そして、私は「良いの碇くんに全てを捧げるわ…」と

目を逸らして顔を真っ赤にして碇くんに想いを伝えた。

碇くんが私の想いを聞いて嬉しそうなのが伝わって来るわ。

碇くんが、避妊具を手に取ろうとした瞬間私は、

「だめ、…碇くんの…子供…欲しいの」と切なそうに言うと

碇くんは真剣な眼差しで私の事を見つめて、

「本当に良いんだね、綾波」と言ってくれた。

本当に碇くんは私に事を大事にしてくれるのが伝わる。

私は「碇くんだから…良いの…」と恥ずかしそうに碇くんに言うと

碇くんは私をガラス細工に触る様にして、

私との初めての繋がりを、初めての夜を、大事に大事にしてくれた。

 

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