僕は走り出す。
できあがったばかりのガンプラをバトルシステムにセットする。
とガンプラが生きているかのように動き出す。
セットしのはリゼルの改造機〝リゼルゴースト〟。
今回の選手権に向けて改造したワンオフ機。
背面と両腕、両足にハードポイントがあり、今は改造したデルタプラスの盾と、腕のハードポイントにセットできるロングレンジビームライフルがセットされている。ライフルには小さな盾がついている。
ゴースト。それは変化する者。
相手はGNドライブ搭載型モビルスーツ。GNドライブが一個と全身にあるGN粒子放出機関(GNフィールド用と思われる)とブースターがセットされており、速度とGNフィールドによる防御力を秘めた完成度の高い機体である。
「その機体、エクシアの改造機と見た!」
「へん。なら君のはリゼル改造機、それもまだ完成形ではないらしい」
「そっちこそ」
この大会の予選、それに間に合わなかったらしい僕たちの機体。
エクシアーズのビームライフルが発射され、僕の機体はシールドで受け止める。ロングレンジライフルが火を噴く。
細いビームは遠距離からの狙撃に向いている。
だが、エクシア―ズは難なく回避する。
「早い!」
リゼルゴーストを変形させ、距離をとる。
「ほう。変形を完全再現しているか!」
「蒼穹の彗星と名高いジャック!」
「そういう君は東北地区、最強のガンプラビルダー、ルカ!」
ライフルが撃ち落とされると、僕は慌てて変形を解く。
シールドに搭載されているミサイルと、ビームガンで応戦する。
腰にあるビームサーベルを取り出し、肉薄する。
エクシアーズのライフルを撃ち落とし、膝に収納されたサーベルと取り出し応戦する。
サーベルとサーベルがぶつかり合い、火花を散らす。
すべてプラフスキー粒子のぶつかり合い。
「まだだ! くらうがいい! トランザムジェネレート!」
「トランザムか!」
エクシアーズは赤く染め上がり、残像を残し、空をかける。
僕はその早さに翻弄される。
ビームガンとサーベルで応戦するが、力負けしている。
そして真っ二つに両断される。爆破。
「Winner ジャック=ナイフ!」
「よっしゃー!」
ガッツポーズをとるジャック。
「まだ予選は続いている。最強のライバルとして君の闘いを見届ける!」
5ポイントを稼げば全国区確定になる。
僕は4ポイント。ジャックは今回ので5ポイントになった。
これでも優勝候補の一角なのだ。
僕はあと二戦残っている。
ボロボロになったリゼルゴーストを手に、家路につく。
帰ってみると、そこには赤毛の男の子がいた。
「え。誰!?」
「よう。俺はカイト。ママさんにお世話になったぜ」