今回も百合要素皆無になってしまいました
あともう少しで百合が書けると思うので少々お待ちください
体感時間7日目
いいかげん風呂に入りたくなってきた
俺の体も殴られたり蹴られたりしたときについた血や土などがついて気持ち悪い
脇腹に巻いている包帯も巻き直したい
そんなことを考えていると、ふと疑問に思ってしまったことがあった
ーーなんで俺、こんなに冷静なんだろうか
普通監禁されたり暴力を振るわされたりしたらパニックになるのではないのか
なぜ、俺はここまでの余裕があるんだ?
体の至る所がジクジクと痛みが走り続けている
切られた部分だってまだ完治には程遠いだろう
殴られたり蹴られたりした肋やお腹にはあざがいくつかできていた
しかしながらそれだけである
今までの経験ではもっと大変な目に遭っていた
死にかけるなんてザラだったのだ、今更体にあざや切り傷があったところでなんとも思わない
自分自身も気づかなかったが、精神面もなかなかにタフになっていたのだろう
まさかこんなところで気付かされるとは思いもよらなかった
今、この状況下においてはとても良い方向にアプローチしてくれている
冷静に考えられるということがどれだけ重要なことかはよく理解しているつもりだ
どうしたらこの場所を抜けられるのか
頭の中をよく整理する必要がある
ここを抜け出すには俺の『神の目』が必要だ
俺の『神の目』は俺がここに来た時にはすでに取られていた
つまり、どこかにはあるはずだ
しかし、そもそもこの場所の構造がわからない限り、探したところで迷子になって終わりである
なのでまずはここの地図が欲しいところだ
今、監禁されている場所ではよくこの場所の大きさがわからないが、日の光が届いていないところから考えると洞窟なのではないかと思う
そうなるとファデュイ一人一人に地図を配布していてもおかしくはない
どうやってファデュイから地図を手に入れるかという問題が残る
そもそも地図を携帯している場所がわからない
その時点で盗むことは難しい
だからといって倒すのは論外だ。武器を持っていても勝てなかった相手に丸腰で挑んで勝てるわけがない
ならばどうすればいい?
そんな思考の海に浸っていると、ファデュイから今日のご飯をもらうことができた
ご飯をもらうついでに、包帯を巻き直したいので新しいやつをくれと言ってみたが
「そんなものあるわけないだろう、こっちだって包帯の数が足りていないんだ」
まあ、くれなかった
それは別に想定内だったのでよかったのだが、『足りない』とはどういうことだ?
そんなに包帯って品薄になるようなものだったか?
もらった飯とも言えないようなものを食べながら考えていた
体感時間8日目
昨日考えていた脱走計画を再び練ろうとしたが、寝起きすぐにファデュイの奴らに手を引かれてどこかもわからない場所へ連れて行かれていた
無理矢理動かされている物だから足枷が足に食い込んで痛い
ファデュイ曰く「ようやくお前という切り札を使うことができる」だそうだ
自分が今どこにいるのかもわからないまま、松明の明かりを頼りにしながら歩かされていた
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アフターエンドを書くとしたらどの終わり方が良い?
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一途に蛍エンド
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宵宮にも惹かれて蛍+宵宮エンド
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アプローチに根負けして蛍+煙緋エンド
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思いを叫ばれて蛍+フィシュルエンド
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宵宮or煙緋orフィシュルエンド
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後腐れなく、みんな一緒のハーレムエンド