料理をする上で、一番大切なことはなんだろうか
きちんと分量を測ること?
たくさんの思いを込めること?
この二つも重要であるが、自分が思う一番大切なことは『冒険をしないこと』だ
基礎ができなければアレンジなんてできるわけがない。『普通』が作れてようやく『オリジナル』が作れるのだ
料理ができない人の大体が分量を測っていなかったり、何か勝手にアレンジしてしまうから失敗する
まさしく俺と蛍はその典型的な例を見ていた
影が作ったこのよくわからない黒く変色した固形物のようなものを
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雷電影、稲妻の統治者である
普段は雷電将軍という雷電影とそっくりな人形が代わりに統治しているが、久方ぶりに影に会いたくなり挨拶しに来たのだ
俺と蛍と影の三人で城下町で店を回っていると、影は料理ができないということを聞いたのだ
俺たちが住んでいる借家の近くだったということもあり、影の好きなスイーツの作り方を教えようと思い料理を作らせたのだが…….
これはひどい
最初っからスイーツを作れなんて言うほど俺たちは鬼じゃない
なのでまずはモンド風チ虎鳥焼きををつくらせたのだ
しかし、出てきたのは黒い固形物に串を刺したもの
思わず二度見してしまった
チ虎鳥焼きなんて材料を串に刺して焼けば終わりの簡単な料理とも言えるかどうか怪しいくらい簡単なものなのに、なぜこのようなものができてしまったのか
影は恥ずかしそうに顔を赤らめていた
その後も影に色々と簡単な料理を作らせたのだ
しかし、全てが失敗
黒い固形物だったり、なんなか色々とヌメヌメしていてちゃんと火が通っていないようなものも出てきた
なぜこうなってしまうのかと影の料理する姿を監視していたらようやく原因が発覚したのだ
影は心配だからという理由で勝手に火加減などをあげていたりさげていたりしていたのだ
料理ができる人が色々と計算して下げたり上げたりするのはまだわかる
しかし、素人が説明通りに動かなければこうして失敗する
もう一回チ虎鳥焼きを作らせた、今度は俺と蛍が横で見張っている
そうすれば勝手に温度が上がったりすることがなく、少し形が不恰好だが食べることができるくらいには進化した
「よ、ようやくまともに食べることができる料理を作ることが出来ました………」
影はもう疲れている様子
俺たちもずっと立ちっぱなしだったので結構足に来ていた
「こ、これで次はスイーツが作ることができますね………..!」
影がスイーツを作る
正直またこうして教えることになりそうだが、それもまた一興と思い、俺は大きな欠伸をした
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アフターエンドを書くとしたらどの終わり方が良い?
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一途に蛍エンド
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宵宮にも惹かれて蛍+宵宮エンド
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アプローチに根負けして蛍+煙緋エンド
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思いを叫ばれて蛍+フィシュルエンド
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宵宮or煙緋orフィシュルエンド
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後腐れなく、みんな一緒のハーレムエンド