闇シルル様、願わくばこの手に幸福を様、人外スキー様、お気に入りユーザー登録ありがとうございます
なんとか今日分を書き終わりました
結構辛い………
誤字脱字が大量にありそうなので、あったら報告お願いします
蛍を説得するにあたって大事なのは、『自分がもうおんぶ抱っこされる子供ではない』ということだ。
俺は前世とテイワットで生きた年齢を足すと18歳くらいにはなる。
蛍の実年齢はわからないが、流石に18歳くらいの精神年齢だとわかればこの束縛も少しは緩くなるだろう。
というわけで、俺は前世の記憶があるということを蛍にカミングアウトする。
もちろん蛍がいきなり信じてくれるなんて思っちゃいない。
下手したらさらに過保護が悪化するかもしれない。俺の頭がおかしくなったと思い込んで。
しかし、今のこの状況を打開するには少しくらい賭けをしなければならない。
転んでもせめて前のめりにこけてやる。
何か成果を掴まなければ俺が切れる大事なカードの一つを切った意味がない。
俺はちゃぶ台でゆっくりとお茶を飲んでいる蛍に話しかけた。
「なあ、蛍」
「何?昨日のことなら別に気にしなくても良いよ?」
うぐ、それは頑張って踏ん切りをつけようとしていたところだから掘り返さないでほしい……!
「別に昨日のことはもういいんだよ!忘れて!記憶の中から消してくれ!」
「アル、凄く可愛かったよ」
クスクス笑ってくる蛍にペースを取られてしまったが、本題はここからなのだ。
「……俺はもう一人でもやっていける。だから俺にも何か手伝わせてくれないか?」
「だめ」
即答だった。
笑っていた顔つきから一転、真顔になり、いつもより鋭い目つきで俺を見る。
「なんでだよ?確かに俺はかなり色々な無茶をしたよ、それで蛍や他の奴らにもかなり心配かけたことも悪いと思ってる」
「何度も言ってる。あなたはもう頑張った。だからもう危険な目にはあってほしくない」
「俺だって蛍に危険な目にはあってほしくないんだけど」
そうだ、俺だけ守られて不公平じゃないか。
蛍も俺と同じくらい危険な目に遭っているのにもかかわらず、俺のことばかりを心配する。
「蛍も人のこと言えないだろ。俺と蛍で命をかけた回数比べてみるか?同数ぐらいだと俺は思うけどな」
「それは……」
蛍だって戦闘が多い任務の時は生傷残して帰ってくる時がある。
その度に俺は蛍のことが心配になるのだ。
俺、そしてパイモンを養うために文字どうり我が身を削ってくれている。
「蛍が俺を心配するように、俺は蛍のことが心配なんだ。……いつか、俺みたいに大怪我して帰ってきそうでさ」
俺も大概『お人好し』と何度も言われたことがあるが、蛍も俺と同じく『お人好し』である。
『お人好し』同士、人が困っていたら手を差し伸べることに躊躇いがないことはわかってる。
でも、それは心配しないわけじゃない。
「……わかった。今度からはもっと自分の体を大切にする。だけど、アルが任務に行くのは話が別、あなたはそもそも任務に行っていいような歳じゃない」
確かに見た目幼女がヒルチャールなんて化け物と戦うなんて、蛍じゃなくても心配するだろう。
クレーは別だ。あの爆弾の数々の方が怖い。
俺の切り札を切る時がきた
「ーーー俺、蛍に実年齢って言ったっけ?」
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アフターエンドを書くとしたらどの終わり方が良い?
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一途に蛍エンド
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宵宮にも惹かれて蛍+宵宮エンド
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アプローチに根負けして蛍+煙緋エンド
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思いを叫ばれて蛍+フィシュルエンド
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宵宮or煙緋orフィシュルエンド
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後腐れなく、みんな一緒のハーレムエンド