「........え?」
そんなすっとんきょうな蛍の声を俺は初めて聞いた
「だから、俺の実年齢だよ。蛍もそうだけど、皆俺のことを見た目だけで判断してるだろ」
お酒も飲ませてもらえないし、保護者や大人同伴じゃないとそもそも酒場に入れない
「........ずっと私はアルのことを12歳ぐらいだと思ってたけど.......」
「自分で言うのも何だが、12歳だったらここまでしっかりしてないだろ」
任務に一人で行ったり、報酬の相談をしたり
蛍の過保護が加速する前はそれらを一人でやっていた
「俺の年齢は18歳ぐらいだ。自分でもすこしあやふやな所があるが、大体そんなもんだ」
蛍は信じられないという顔をしていたが、少しずつ俺の行動を回想して確かにといった納得の表情へと変わっていった
しかし、まだ完全には信じきっていないのか俺に疑いの目を向けてくる
「その証拠は?」
証拠......
証拠と言われて何か提示できるような物はない
「証拠、と言われて何か出せるものはないよ。まあ、俺の場合は精神年齢が18歳なだけで肉体年齢は知らないけどな」
蛍は理解出来ないといった表情を出す
「精神年齢が18歳?」
「そう、あくまでも精神年齢。体は分からない。多分、見た目通りだと思うけどな」
だってお赤飯すら来ていないのだから
この幼児の体は全くもって成人はしていない
「俺は、この世界に転生して来たんだ。そしてこの世界で眼を覚ました時に気がついたらこんな体になってたんだよ」
正直、ここまで打ち明けることになるとは思わなかったが、言ってしまったものはしょうがない
「.......」
蛍はじっとこちらを見つめて真偽を見定めている
「転生する前は16歳ぐらいだったから、この世界で過ごした時間を含めると18歳ぐらいになるってことだ」
蛍はしばらく俺の目をじっと見つめていたが、やがてこんな質問をしてきた
「.........アルの口調が男の子みたいなのって、前世が男の子だったから?」
答えづらい質問が来た
これにYESと答えてしまったら、俺は蛍になにされるか分からない
何せ蛍と一緒に寝たり、お風呂に入ってしまっているのだ
心が男だとバレたら..........!
「い、いや、俺は前世では男友達が多くt「正直に答えて」.........ごめんなさい、男でした」
蛍の威圧感に負けた
お、俺の二度目の人生終わった..........
社会的に殺される前に首吊ってこようかと思ったその時
「.......いいよ。家事は許してあげる」
まさかのお許しの言葉を頂いた
「ただし、料理は禁止。買い物も私がいるときじゃないといっちゃだめ」
まだまだ制約は多いが、ようやく一歩を踏み出せた
俺は心なかで大きくガッツポーズをとってこれからの未来を想像した
............やけに蛍の良い笑顔が気掛かりだったが
良かったら感想と評価をよろしくお願いします
アフターエンドを書くとしたらどの終わり方が良い?
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一途に蛍エンド
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宵宮にも惹かれて蛍+宵宮エンド
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アプローチに根負けして蛍+煙緋エンド
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思いを叫ばれて蛍+フィシュルエンド
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宵宮or煙緋orフィシュルエンド
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後腐れなく、みんな一緒のハーレムエンド