刹那、防衛本能で俺は椅子から左に倒れた
俺の生涯で一番早いであろう反射だった
倒れた場所から見上げるように、さっきまで俺が座っていた椅子の後ろを見る
ーーそこには剣の柄で俺の頭があったであろう場所を殴るモーションで止まっている蛍がいた
蛍がゆらりと俺の方へと向き直る
俺は訳がわからなかった
なぜ、蛍がここにいるのか
なぜ、剣を持っているのか
なぜ、俺を殴ろうとしたのか
恐怖よりも『なぜ』という疑問符で頭が埋め尽くされてしまい、俺は呆然としてしまっていた
蛍が俺に向かって歩いてくる
俺は無意識のうちにドアに向かって駆け出していた
しかし、ガチャガチャと音をたてるだけでドアノブは回らない
鍵穴があることからこの部屋に俺は閉じ込められたこと悟った
蛍がゆらりゆらりと俺の方へ近づいてくる
「おい!これは一体どういうことなんだよ!?」
「……」
蛍からの返事はない
蛍の目には諦観と安堵が入り混じっているように見えた
そんな気味の悪い蛍の様子を見て、体が震える
それに抗うように声を大にして問いかける
「なんで俺を殴ろうとしたんだよ!?なんでここにいるんだよ!?なんで、なんで………!」
蛍は無言を貫いたままこちらへ歩いてくる
「来るなよ……!こっちくるなよ!!………こっちに、来ないでぇ………」
いつもと違う蛍の様子に恐怖心が湧き上がってくる
今にも泣きそうになるが、我慢して蛍を睨み付ける
蛍はそんな俺の様子を見て、慈しむような顔で俺の頬を撫でる
その両手がとても冷たく、ビクッと体が強張る
「…………手遅れだったね。梯子を出しっぱなしにしてることを思い出して家に戻ってみれば、アルがこの部屋で色々見て欲しくないものを見てたから気絶させようかな、なんて思ったけど。……まさか避けられるなんて思わなかった」
頬を撫でている両手がゆっくりと耳に運ばれていく
「でも、この部屋の鍵はもう閉めたから出られない。あとは私に捕まるしかない。」
両手が耳に到達する
「準備もほとんどもう終わってるから。アルは何も心配しなくて大丈夫。最初は怖いかもしれないけど、だんだん慣れてくれば心地よくなってくるから」
耳の中に蛍の冷たい指が入ってくる
「これから何されるか分からなくて怖い?大丈夫、ちゃんと練習したから。手加減も完璧だよ。ーーじゃあ、行くよ」
バチバチッ
瞬間、頭の中が白い閃光で覆われた
体の痙攣が止まらず、頭の中がどんどん洗われていくようだった
「……………ぁ、ぅ」
「頭の中がすっからかんになったらゆっくり寝かせてあげる。それまで頑張って」
バチバチバチバチッ
思こう蛾まとマラ名イ
カラダがとろ蹴ていくヨウにさえ感じ羅れている
「目の焦点が全然合ってない。………そろそろかな」
穂たル
バチバチ
藻うヤメて
「もう少しだよ、もう少し。………よく頑張ったね、偉い偉い」
「ぇぁ………」
バチチチチッ
竅庹䖸鬆癸ダ豫
穢懿慧ン瓊
播儺れ儺懿デ褹
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アフターエンドを書くとしたらどの終わり方が良い?
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一途に蛍エンド
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宵宮にも惹かれて蛍+宵宮エンド
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アプローチに根負けして蛍+煙緋エンド
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思いを叫ばれて蛍+フィシュルエンド
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宵宮or煙緋orフィシュルエンド
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後腐れなく、みんな一緒のハーレムエンド