お願いします
「や、その........ちょっと璃月で旅館にいるお父さんのもとまで赤ちゃんを送ってほしいってお願いされたんだ!」
「パイモンにかい?....失礼だが、このベビーカーより小さいおまえに頼めるようなもではないと思うのだが」
「あう.....あの、その......」
オイラがしどろもどろになっていると、煙緋はなにか察したのか
「まあ、言いたくないのならば余計な詮索はやめておくことにするよ。では、私はここで失礼することにしよう」
そう言って煙緋は去っていった
どこか、寂しそうな顔をしながら
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なんとか旅館に到着すると、オイラすぐにベッドに力なく寝そべった
今日はとても疲れた
しかし、明日はモンドまでいかなければならないので、この疲れを今日中にとる必要がある
しばらくベッドに寝そべっていると、ぐう~というおなかの音が聞こえてきた
ごはんを食べようと思ったが、持っていたお金と旅館に泊まるお金がほぼ同額だったのでモラがない
.......今日はどうやらごはん抜きらしい
アルの分のごはんすら買えない
アルはベビーカーに乗せたままだ
本来なら降ろしたほうがいいのだが、オイラの力では再びベビーカーのせることはほぼ不可能だろう
アルの様子を見るために掛けてあった布をとる
「.............ぅ...........ぇ.........」
体は脱力しきり、光が無い目で虚空を見つめながら喘ぐだけ
それが今のアルの姿だった
「ごめんな.........ごめんな..........!」
アルの胸に抱き着きながら必死に謝る
どれだけ謝ったって、ただの自己満足にすぎないのに
オイラは無力だ
アルがこんな状態になっているのにも関わらず、何もしてやれない
もし過去に戻れるのなら、オイラは何もせず平和そうに笑っているであろう自分に容赦なく殴りかかる
「なんで何もしなかったんだ」と
ただ蛍とアルについていくだけの存在になっている過去の自分にこの光景をみせてやりたい
「オイラが何もしなかったからこうなったんだ」っておもいっきり叫びたい
そんなことをどれだけ考えたって過去に戻れるはずなんてない
怠惰に過ごしてきたツケが今になって来たのだろう
オイラはそのまま泣き出してしまった
どれだけ泣いてもアルが元に戻るなんてことはない
それでも、涙が止まらなかった
泣いて、泣いて、アルの服がビショビショになるまで泣いた後
そのままオイラは泣き疲れてアルの胸の中で眠ってしまった
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アフターエンドを書くとしたらどの終わり方が良い?
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一途に蛍エンド
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宵宮にも惹かれて蛍+宵宮エンド
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アプローチに根負けして蛍+煙緋エンド
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思いを叫ばれて蛍+フィシュルエンド
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宵宮or煙緋orフィシュルエンド
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後腐れなく、みんな一緒のハーレムエンド